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 「 う 」

【 ウィグ (wig) 】

鬘(かつら)の総称。装飾用、または、はげ隠し用としてつくられた頭のかぶりもので、人の毛髪や人口毛髪などでつくられる。かつらは古代エジプトの時代から見られ、特に17〜18世紀には「かつらの時代」といわれたほど男女共に隆盛を見たが、現在では実用的なもののほか、コーディネートやイメージに変化をつける小物のひとつとなっている。部分飾りとしての付け毛や髢(かもじ)は「ヘアピース」とよばれ、ウィグとは区別されている。  


【 ウィピール (huipil) 】

ウィピル、またはウェピーリ[huepilli]ともいう。メキシコ・インディアンやメキシコの農婦たちが着る民族衣装で、袖なしのブラウス状の貫頭衣(かんとうい)。また中南米、特にグァテマラのインディオ女性たちが用いるポンチョ式の衣服をいう。両方の脇下だけ縫い合わせてあり、独特な色彩模様の織地でつくってある。ウィピールの柄はインディオの各部族によって異なっており、名称もそのつど変化する。


【 ウイズ (width) 】

「広さ、幅」の意で、レングス(丈)に対して、背幅や肩幅、足幅などの幅(はば)をいう。日本ではこれをワイズと俗称することが多い。


【 ウイング・カラー (wing collar) 】

@タキシードなどの礼服に用いるシャツの衿型で、衿先が小さく折り返った立ち衿の一種。「立ち折り衿」やモーニング・カラー(昔、モーニング・コートに使用されたことから)ともいう。A女性のブラウスなどに用いられることの多い、翼(ウイング)を広げたようなオープン・カラーの一種をいう。後ろ側が首に沿って立ち上がり、前は、首から少し離れて、外側に折り返っているものが多い。

ウイング・カラー


【 ウイング・ショルダー (wing shoulder) 】

肩先に、ちょうど翼(ウイング)のような張り出しが付いた肩線。アルプスの伝統的なローデン・コートに見られることからローデン・ショルダーともいい、ほかにウエルテッド・ショルダー(縁取りのある肩の意)やオーバー・ショルダー、フランジ・ショルダー(縁取り飾りを付けた肩の意)といった名称もある。フローティング・ショルダー、カミシモ・ショルダー、アルパイン・ショルダーとも同義。


【 ウイングド・カフス (winged cuffs) 】

折り返ったカフスの両端がとがっていて、鳥の翼(ウィング)のように外側に開いたカフスのこと。ポインテッド・カフスともいう。

ウイングド・カフス


【 ウイングド・スリーブ (wing sleeve) 】

ケープ・スリーブの一種で、肩からゆったりと流れるようなラインを描き、鳥の翼(ウイング)のように袖口で大きく広がった袖。天使の絵に見られるところから、エンジェル・スリーブともよばれる。


【 ウインザー・ノット (Windsor knot) 】

ネクタイの結び方で、結び目(ノット)を大きくする結び方。'30年代からあらわれはじめたもので、英国のウインザー公がこの結び方を好んだことからの名称とされる。


【 ウインター・マリン・ルック (winter marine look) 】

冬のマリン・ルックの意で、ウインター・マリタイム・ルック(maritimeは海の、海に関係のあるという意味)ともいう。ピー・コートやダッフル・コート、マリン・ジャケット、フィッシャーマン・セーターといった海に関係の深いアイテムで表現されるのが特徴。


【 ウインタム (wintumn) 】

ウィンター(冬)とオータム(秋)からの造語で、秋冬向きの袖付きスリップをいう。スリップと深めの衿ぐりのアンダーシャツを組み合わせた感じのもので、袖は七部丈程度のものが多い。


【 ウインド・ブロウン・ボブ (wind blown bob) 】

ボブの一種で、風に吹かれた(ウインド・ブロウン)ように前や後ろに流れている髪型。

ウインド・ブロウン・ボブ


【 ウインドブレーカー (windbreaker) 】

「防風衣」の意で、もとはアメリカの商標名であった。野球やゴルフなどの選手たちが防風・防寒の目的で用いるジャンパー・タイプのジャケット。ナイロン地や防水加工されたコットン地などでつくられ、機能性第一にデザインされているのが特徴。衿や袖口はニットやゴム使いなどのものが多い。


【 ウェービー・ボブ (wavy bob) 】

ボブ・スタイルの一種で、'20年代のハリウッド映画に見られるような、波状の形を特徴とする。クラシックな髪型だが、これが新しい感覚として復活している。

ウェービー・ボブ


【 ウエスキット・ヘム (weskit hemline) 】

ウエストキットは婦人用ベストの米国の用語で、それに特徴的に見られる三角形にカットされたヘムラインのこと。ポインテッド・フロント(尖った前裾の意)ともいう。

ウエスキット・ヘム


【 ウエスタン・シャツ (western shirt) 】

アメリカ西部のカウボーイたちによって着られ発展してきたカジュアルなシャツ。もとは作業用としてつくられたもので、山形のショルダー・ヨーク、W形のポケット・フラップ、切り替えを特徴とするカフス、ドット・ボタン(金属の打ち付けボタン)などきわめて明確な個性をもっている。デニムやダンガリーなど厚手の生地でつくられることが多いが、祭用のものにはサテンなどが使われ、派手な刺繍を施すこともある。


【 ウエスタン・ジャケット (western jacket) 】

アメリカ西部のカウボーイたちが愛用するスエード製のカジュアルなジャケット、またはそれに似せたジャケット。ショルダー・ヨークや袖、裾などに長いフリンジ(房飾り)を付けているのが大きな特徴となっている。


【 ウエスタン・ハット (western hat) 】

テンガロン・ハット


【 ウエスタン・ブーツ (western boots) 】

カウボーイ・ブーツともいう。19世紀半ばからアメリカ西部のカウボーイたちの間で、独特の発展を遂げたロング・ブーツ。乗馬の際にあぶみから靴がはずれたり、すべったりしないように高く、急傾斜に付けられたカウボーイ・ヒール、細めのつま先、ハート形の履き口、ミュール・イア(らばんの耳)とよばれるプル・ストラップ、革全体に施されたレリーフ(浮き彫り)や装飾的なステッチなどに特徴がある。ブーツの代表的なデザインのひとつ。


【 ウエスタン・ベスト (western vest) 】

アメリカ西部の男性たちが着用していたチョッキの総称。スエードや太畝(ふとうね)コーデュロイ、またはデニムなどでつくられたものが多く、ショール・カラー(ヘチマ衿)付き、フリンジ(房飾り)付きなどとデザイン変化はさまざま。


【 ウエスタン・ベルト (western belt) 】

アメリカ西部のカウボーイたちに愛用されてきた、丈夫な革製の幅広型ベルトで、大型の飾りのバックルと金属の鋲(びょう)やステッチ刺繍などの細工を施してあるのが特徴。また、それに似たベルトのこと。


【 ウエスト・シーム (waist seam) 】

「ウエストラインの縫い目」の意で、特に上着のウエスト部分に水平に付けられた縫い目をいう場合が多い。モーニング・コートや燕尾服(えんびふく)に見られるものが代表的で、クラシックなディテール・デザインのひとつとされる。


【 ウエスト・ニッパー (waist nipper) 】

「ウエスト(腰)をはさむもの」の意で、ウエストを細く締め、部分的な補正機能をもつファンデーションのひとつ。'47年、クリスチャン・ディオールのニュー・ルックの登場で、ウエストを強く絞るスタイルが流行したことから使われはじめたとされる。いわば現代的なコルセット


【 ウエスト・バッグ (waist bag) 】

小型のバッグにベルトや紐が付き、ウエストにぴったりと巻き付けるバッグのこと。ウエスト・ポーチともいう。


【 ウエストバンド (waistband) 】

ズボンのウエスト部の共地の帯のこと。日本のテーラー用語ではウエスマンというが、これはウエストバンドが日本語になまったもの。なお、ウエストバンドの付かないズボンはコンティニュアス(途切れないの意)タイプとよばれる。


【 ウエッジ・ヒール (wedge heel) 】

ウエッジは「楔(くさび)」の意で、楔形のヒールをいう。かかと部分が高く、つま先に向かって低くなったヒールで、ウエッジ・ソール、舟底(ふなぞこ)ヒールともいう。


【 ウエット・スーツ (wet suit) 】

スキューバ・ダイビングなどに見られる潜水服の一種で、裏にウレタン素材をはったゴム製のボディスーツのこと。潜水服にはドライ・スーツとウエット・スーツの2種があり、前者は耐水性のゴム製で、下着を身につけて着る。保温性はあるが、少々動きにくい。ウエット・スーツは身体に密着したもので、服の内部に水がしみ込み、体温で水分が温められる状態になっており、動作も自由である。


【 ウエリントン・ブーツ (Wellington boots) 】

膝丈の革製乗馬用ブーツ。主に英国の軍靴として用いられたもので、その名称はワーテルローの戦い(1815年)でナポレオン1世を破った英国のアーサー・ウエルズリー将軍(ウエリントン公)(Arthur Wellesley)(1769〜1852)にちなんだもの。


【 ウエリントン型メガネ (うえりんとんがためがね) 】

メガネフレームの原型のひとつで、角の少し取れた四角形をいう。ウエリントンの名称は人名からきたといわれるが、その語源は定かではない。

ウエリントン型メガネ


【 ウォッチ・コート (watch coat) 】

ピー・コートの別称。ウォッチは「見守る、見張りをする、監視する」という意味で、水兵が艦橋(かんきょう)での見張り勤務時に着用していたところから、この名称が生まれた。また別にブリッジ・コートとも呼ぶことがあるが、これは「ブリッジ(艦橋)」からきている。いずれもピー・コートが海軍の制服であったことを示す名称。


【 ウォレット (wallet) 】

紙幣を入れる折りたたみ式の「札入れ、紙入れ」のこと。


【 浮き編 (float stitch) 】

ウエルト、針抜編(はりぬきあみ)、フロート編ともいう。ある部分で糸を針にかけずに編地の裏に浮かせた編み組織、または編地のこと。2種以上の糸を使い、片方の糸で裏面に浮き糸を出し、これを交互に使って、たて縞や市松模様を出すもの。


【 ウナギ (eelskin) 】

皮革に利用されているのは、食用にはならないアブラウナギという種類で、日本では南九州、沖縄の海でとれる。革は薄くて上品さに欠けるが、小型のカバンや財布などに加工されている。


【 畝・うね (rib/wale) 】

ウエール、リブともいう。織物やニットの表面にあらわれている、盛り上がって見える筋(すじ)のこと。よこ方向の畝を「たて畝」、たて方向に走る畝を「よこ畝」という。畝をつくる場合、よこ方向のたて畝では、よこ糸にたて糸よりも太い糸か、または数本引き揃えたものを使って畝をあらわす。ただしこれは織物を織る場合のテクニック用語で、一般的には、たて方向の畝を「たて畝」、よこ方向の畝を「よこ畝」とよぶことが多い。たて方向の畝としてはコード織、コーデュロイなどがある。


【 ウーブン・ストライプ (woven stripe) 】

織縞(おりじま)のこと。同色の糸を使って、縞の部分と地の部分を異なった組織で織り、組織によって縞をあらわしたもの。セルフ・ストライプともいう。たとえば、シャツやブラウス地のサテン・ボイルは、地が平織のボイルで、縞が朱子織である。


【 裏地 (lining) 】

衣服の裏に使用する布地のこと。
(1) 表地を補強する (2) 着脱のためのすべりをよくする (3) 表地の張りや服のシルエットを保持する (4) 衣服の保温を増す (5) 表地の透けるのを防ぐ などの目的のために用いる。
絹の平織や綾織羽二重(あやおりはぶたえ)、シュラー、サテン、シャンタンなどのほか、キュプラ、アセテートなどの化学繊維素材が多く使われている。


【 ウルフ・カット (wolf cut) 】

レイヤード・カット(段をつけて切った髪形)の一種で、狼のたてがみのようにワイルドで、衿足を非常に長くした髪型。狼ヘア、狼カットともよばれる。’70年代に若い男女の間で流行し、サーファー・カットの原型ともされている。

ウルフ・カット


【 ヴァレンティノ・ガラヴァーニ (Valentino Garavani) 】

〔1933〜.イタリア;ヴォゲラ〕パリ・クチュール組合学校卒業。ジャン・デッセ、ギ・ラロッシュのもとで修行を積み、'59年に独立。ローマにオート・クチュール・メゾンを構えて、'60年には初のコレクションを発表している。'62に発表された「白だけの服」と名付けられた“白一色”のコレクションは意表をつく演出で大成功をおさめ、〈ヴァレンティノ〉の名を国際的に知らしめるものとなった。'67年ファッション・オスカー賞を受賞。'69年にプレタ・ポルテ、'73年にはインテリアや小物類、'85年からは紳士服部門をスタート。'89年よりコレクションの場をパリに移している。この時に採用された勝利の象徴ともいえる「V」マークは、いまではブランドの代名詞となり、世界的に知られるものとなった。良質の素材からつくり出される洗練されたエレガンスは、シンプルな中にも優雅や女性らしさを兼ね備え、多くの女性達の支持を受けている。'85年グランデ・ウフィッチャーレ勲章受賞。


【 ヴィヴィアン・ウエストウッド (Vivienne Westwood) 】

〔1941〜.イギリス;ダービーシャー州〕教職の道を志すが、のちに「セックス・ピストルズ」をプロデュースするマルコム・マクラーレンとの出会いにより、彼女の人生は大きく転換する。'71年キングス・ロードにマルコムと共同でブティックを開設。ロック・ミュージシャンを中心に顧客が広がり、ロンドンの若者文化を象徴する店となっていく。'70年代半ばのパンク・ロックの出現とともにパンク・ファッションを〈セックス〉〈ワールズ・エンド〉などの過激なネーミングのブランドで次々と展開し、ロンドンのパンク・シーンをリードしていった。'81年ロンドンでの初コレクションで発表されたパイレーツ・ルックは大きな反響をよび、“アバンギャルドの女王”と称されるようになった。その後もボロ・ルックなどを発表し、川久保玲、山本耀司らと並ぶアンチ・モードの旗手として活躍。過激さの中にも抑えた色彩や素材など伝統的なブリティッシュ感覚の多分に盛り込まれ、過激なファンを多くもっている。