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 「 す 」

【 水晶 (すいしょう) 】

ロック・クリスタルの和名。つまりクオーツ(石英)の無色透明なものをいうが、広義では色のついた透明なクオーツも含む。無色透明なものは特に「白水晶」といい、色のついたものはその色名を冠してよんでいる(例、紫水晶)。


【 スイートハート・ネックライン (sweet-heart neckline) 】

スイートハートは「恋人」の意で、ハート形に深く大きくあけたネックラインのこと。ハート形のくりをハート・シェイプド・ネックラインより深くしたものをいう場合が多い。主にカクテル・ドレスやイブニング・ドレスなどにドレッシーなものに用いられる。


【 スイングトップ (swingtop) 】

俗にゴルフ・ジャンパーとして知られるジップ・フロント、ラグラン・スリーブの軽快なジャンパー。この名称はゴルフのプレーからきた和製英語という説が有力で、アメリカではドリズラー・ジャケットということが多い。これの本格的なものとしてはイギリスのバラクータ社によるG-9モデルが有名で、スイングトップのことを通称バラクータともよんでいる。素材は多くのものがナイロンとコットンのしっかりした混紡地を使用している。


【 スエット・シャツ (sweat shirt) 】

俗にいうトレーナー、トレーニング・シャツのことで、裏起毛パイル仕上げのニット地などでつくられたセーターのようなプルオーバー型の衣服。丸首、長袖で、衿や袖口、袖がリブ編になっているものが多い。スエットは「汗」、「汗をかく・汗をかかせる」の意で、本来はスポーツ選手のトレーニング・ウエアとして用いられていたものだが、'60年代初頭頃のスポーツウエアの一般化からTシャツと同じような感覚で街着や部屋着としても着られるようになった。


【 スエット・パンツ (sweat pants) 】

裏毛パイルのジャージーに代表されるスウェト地でつくられたパンツ。本来はスポーツ用のパンツで、トレーニング・ウエアのボトムとされていたものだが、スポーツ・ファッションの高まりとその機能性、カラフルな色柄使いなどから、最近では実際のスポーツ用だけでなく、気軽な日常用のパンツとしてはかれるようになった。ゴムや紐でウエストを締め、裾をリブ・ニットなどですぼませたデザインが特徴。


【 スエード (suede) 】

カーフ、キッド、ピッグスキンなどの小動物が主体で、革の裏面をサンドペーパーでけずり取り、ビロードのような感触に仕上げたもの。これの非常に細かい仕上げはシルキーとよばれている。


【 スエード・クロス (suede cloth) 】

スエードに似せた人口スエードのこと。繊維素材はほとんどがポリエステルで、超極細のフィラメントを使う。基布は不織布、織物、ニットがあり、これにウレタン系樹脂を含浸させて、毛羽(けば)立てたものが多い。本物とくらべ手ざわりはやや異なるが、軽いこと、取り扱いが容易なことなどの特徴がある。コート、ジャケットなどに使われる。


【 スカーフ (scarf) 】

首に巻いたり、頭を覆ったりする正方形、または三角形の布。マフラー、ショール、ストールなどに比べて、絹などの薄地でプリントや色無地のなめらかな素材が多い。肩に掛けたり、首に巻きつけたり、衿もとにのぞかせたり、ベルトの代わりに使ったりと、その使われ方も結び方も多様。


【 スカーフ・カラー (scarf collar) 】

スカーフを巻いたような形の衿で、ドレープを出して結んだり、変化をつけて着こなすことができる。


【 スカーフ・ジャケット (scarf jacket) 】

肩や衿もとなどにスカーフを巻き付けたようなデザインを特徴とするジャケット。スカーフ部分はスカーフ柄や身頃と共布を用いることが多い。ジャンポール・ゴルチェ、ダナ・キャランが'88年春夏コレクションに発表したものが特に知られる。


【 スカラップ・ポケット (scallop pocket) 】

スカラップは「帆立貝の殻(から)」の意で、ここから「扇形の飾り、波形に切る」という意味がある。そのような形を特徴にしたポケットをいい、逆山形のフラップ・ポケットを指すこともある。


【 スカラップド・ネックライン (scalloped neckline) 】

スカラップは「帆立貝(ほたてがい)」のことで、ちょうど帆立貝のへりのように、連続した波形に衿ぐりがカットされているネックライン。


【 スカルキャップ (skullcap) 】

頭にぴったりと合った、お椀形の丸帽。6〜8枚はぎで、ベルベットや絹、毛糸などでつくられた。主に老人用の室内帽として用いられ、また中世の書記や下僕(召し使いの男)などにかぶられたものとしても知られる。スカルとは「頭蓋骨」の意。フランス語のキャロットと同じ。


【 スカンジナビアン・セーター (Scandinavian sweater) 】

北欧のスカンジナビア地方で用いられる雪の結晶やトナカイなどの模様を施した厚手セーター。スキー用のセーターとしてよく着られる。ノルディック・セーターともいう。


【 スカンツ (skants) 】

スカート+パンツから生まれた合成語。スカート形のパンツという意味で日本の袴(はかま)のような形をしたルーズ・シルエットの女性用パンツを指す。キュロット・スカートよりも分量が多くエレガントで、スカート・パンツとほぼ同義。


【 スキッパー (skipper) 】

本来は「一見すると重ね着に見える衿もとの切り替えを特徴とするセーター」の名称だが、レイヤード・ネック(ダブル・ネック)の俗称としても用いられる。タートルネックとVネックライン、シャツ・カラーとクルー・ネックなど、組合せはさまざまなものがある。スキッパーは「船長、主将」あるいは「跳ぶ人、はねる人」の意で、もともとはイギリスのメーカー名に由来する。


【 スキニー・スリーブ (skinny sleeve) 】

スキニーは「やせこけた」という意味で、衣服などが肌にぴったりと密着した状態を指す。つまり、そのように腕にぴったりと合ったごく細身の袖をいう。


【 スキニー・パンツ (skinny pants) 】

スキニーとは「皮膚のような」の意で、皮膚のように脚にぴったりとフィットするパンツ。


【 スキン・シャツ (skin shirt) 】

肌にぴったりと張りつくようなシャツ。シースルー調の素材やストレッチ素材で、いっそうセクシーなイメージを強調したものが多い。'93年春夏パリ・コレクションに多く見られたアイテム。

スキン・シャツ


【 スクエア・アームホール (square armhole) 】

ノースリーブの一種で、アームホールが角形(スクエア)につくられたもの。

スクエア・アームホール


【 スクエア・ネックライン (square neckline) 】

スクエアとは「四角の」という意味で、ちょうど首の付け根から、四角に切り取ったような形をしているネックライン。


【 スクエア・カット (square cut) 】

フロント・カットのひとつで、丸みをつけずに角形(スクエア)にカットしたスタイル。裾線が水平になるのが特徴で、ダブル・プレスト型の上着に用いられることが多い。

スクエア・カット


【 スクープド・ネックライン (scooped neckline) 】

スクープは「シャベル」の意で、ちょうどシャベルで丸くすくったようなネックラインのこと。ボート・ネックラインより衿ぐりが深く下げられたものをいう。


【 スクール・マフラー (school muffler) 】

イギリスやアメリカの伝統的に見られるマフラー、またはそれに似せたもの。ニットや柔らかなウール地製で、横縞や縦縞を配したり、学校の頭文字などをあしらったデザインが多い。正式なものは、ラインの本数や配色が、それぞれのスクール・カラーにあわせて決められている。長いものはシックス・フッターともよばれる。


【 スクール・リング (school ring) 】

校名、校章などを彫り込んだ指輪のこと。貴石や宝石をはめ込んだものもある。男女共に用いられ、どの指にはめてもよいとされる。


【 スコッチ・グレイン (Scotch grain) 】

単にスコッチともいう。グレインとは「穀粒」、または表革(銀面)のことで、特に粗い小石をばらまいたような表面の、細かい型押し革をいう。光沢がなく、重厚な味があり、丈夫なところからブローグや、ローファーなどの紳士靴に多く用いられる。また、この名称はそれらの靴自体も指す。


【 スコート (すこーと) 】

テニスなどのスポーツ時に用いるごく短めのスカートで、プリーツやフレアーなどのタイプがある。従来のブルーマーを改良してつくられた女学生のスポーツウェアの商品名として登場したもの。


【 スタイリスト (stylist) 】

1.アパレル・メーカーなどの商品企画において、企業やブランドのコンセプトに沿ってテーマを設定し、デザイン、カラー、テキスタイルなど、具体的な商品イメージをつくりあげていくスペシャリスト。2.ファッション・ショーやファッション雑誌などの撮影において、イメージやテーマに従いスタイリング、カラー、アクセサリー、小物などを選択し、トータルに着こなしを完成させるスペシャリスト。3.舞台衣装やタレントのスタイリングをつくり上げるスペシャリストのこと。


【 スター効果 (star effect/asterism) 】

アステリズム、星彩効果(せいさいこうか)ともいう。強い光をあてると、星の輝きのような4条あるいは6条の光の線が浮き上がる効果のこと。これは、内包されるインクルージョンの配列が光を反射してひき起こす現象で、カボション・カットのスター・ルビー、スター・サファイアなどが知られている。


【 スタジアム・ジャンパー (stadium jumper) 】

通称スタジャンともいう。グランド・ジャンパー、スタジアム・コートなどともよばれ、本来、グラウンドやスタジアム(共に競技場の意)で、スポーツ選手が着る防寒着としてデザインされたもの。身頃と袖を色違いとして、胸にアルファベット文字などを大きく貼り付けたり、背中にネームをいれた軽快なものが多い。


【 スターチド・ボザム (starched bosom) 】

礼装用のクラッシクなドレス・シャツに見られるデザインで、角形やU字形に切り替えた胸の部分(ボザム)を固く糊付けした(スターチド)ものをいう。共布を重ねてディッキー(胸当て)のように見せ、それを糊付けしたもので、固いという意味からスティッフ・ボザムとも呼ぶ。日本語では俗に、鳥賊胸(いかむね)として知られる。


【 スタック・ヒール (stack heel) 】

スタックは「積み重ねる」という意味で、薄い木の板や革などを何枚も積み重ねてつくられる、いわゆる「積み上げヒール、積み革ヒール」のこと。ヒールに塗装仕上げをして積み重ねたように見せたものもある。靴と共革の巻きヒールよりも丈夫でスポーティな趣がある。スタックド・ヒール、別にビルドアップ・ヒールともいう。


【 スタンド・オフ・カラー (stand off collar) 】

オフは「離れて」の意。立ち衿の一種で、首や首の付け根から離れて立っている衿のこと。スタンド・アウエイ・カラーともいう。


【 スタンド・カラー (stand collar[和製]) 】

「立ち衿」の総称で、衿の外へ折れないで首に沿って立った(スタンド)衿型をいう。正式な英語ではスタンダップ・カラーとかスタンディング・カラーといい、スタンド・カラーというのは日本的な俗称。ネックバンド(衿腰だけの低い立ち衿、台衿)やマオ・カラーなど、その名称と種類は豊富。日本学生服に見る「詰め衿」もこの一種で、これは衿もとが詰まっていることからの名称。


【 スーツケース (suitcase) 】

大きなトランク型の旅行カバンの一種。服ひと揃い(スーツの原意)を入れるくらいの大きさであるところからこの名がある。革や合成樹脂を成型したハード・ケースで、真ん中からほぼ均等に割れる形となったものが普通。なお、これは19世紀に用いられたグラッドストン・バッグ(英国の政治家の名にちなむ)とよばれる軽い旅行カバンを原型につくられたとされる。


【 ステア (steer) 】

いわゆる大判物(おおばんもの)とよばれる革。生後半年以内に去勢(きょせい)されているため、成牛にしてはきめが細かい。牛革のなかで生産量、利用度が最高で、牛革の70%を占める。


【 ステンカラー (すてんからー) 】

コンバーティブル・カラーの一種で、第1ボタンをはずしても掛けても着られるようになった二重衿。正しくはスタンド・フォール・カラー(立って落ちた衿の意)、あるいはターンオーバー・カラー(衿腰線から折り返った衿の意)などという。ステンカラーは和製英語で、ステンはスタンドがなまって日本語化したものとされる。なおステンにはフランス語のスーティアン・コール(特に16世紀後半〜17世紀前半に用いられた衿、ラフを支えるための針金の枠のこと)を語源とする説もある。


【 ストッキング (stocking) 】

長靴下のこと。ホーズと同義で、フランス語では「バ」という。日本では一般に腿よりも長い女性用の薄地の靴下をいうが、野球などのスポーツ用の靴下もこうよぶ。後ろに縫い目のあるシーム・ストッキングと、縫い目のないシームレス・ストッキングの2種があり、現在は丸編機で筒状につくるシームレス・ストッキングが主流。


【 ストッキング・ブーツ (stocking boots) 】

柔らかい革でつくられた、大腿部までのストッキングのように長いブーツをいう。'60年代後半にミニスカートの流行と共に登場した。


【 ストーム・コート (storm coat) 】

嵐(ストーム)にも耐えれるようなきわめて丈夫なイメージのあるコートをいう。本来は荒天(こうてん)に耐えるコート、耐寒コートという意味であるが、そのような実用的なものだけでなく、豪華な毛皮などをあしらったお洒落っぽいものもある。


【 ストーム・パンプス (storm pumps) 】

ストーム・ウェルトの部分が厚くデザインされているパンプスの総称。簡単にいえば、厚手ソールのパンプスのこと。


【 ストーム・フラップ (storm flap) 】

「嵐を除ける雨ぶた」の意で、主としてトレンチ・コートの右肩部分に付くディテール・デザインの一種。肩を二重に覆って、雨の侵入を防ぐのを目的としている。ガン・フラップ、ガン・パッチとも同義で、銃傷(じゅうしょう)当ての機能も持っている。ストーム・パッチともいう。


【 ストラップ・ショルダー (strap sholder) 】

ストラップ(肩紐)で前後の身頃をつなげた肩紐のこと。


【 ストラップレス・ネックライン (strapless neckline) 】

キャミソール・ネックラインのストラップ、つまり肩紐のないようなネックライン。腕、肩、胸の上部を露出するもので、イブニング・ドレスなどに多く見られる。


【 ストラップレス・ブラ (strapless bra) 】

肩紐の付かないブラジャーの総称。オフショルダーやネックラインのくりが大きなドレスなどを着たときに肩紐が見えないという利点がある。

ストラップレス・ブラ


【 ストール (stole) 】

装飾、防寒に用いられる肩掛けで、主に大判で、長く、幅が狭い長方形のものを指す。ウールや毛皮、絹、レース地などが用いられることが多く、端にフリンジを飾る場合もある。ローマ時代の婦人が着ていたくるぶし丈のゆったりとしたチュニック、ストーラ「stola」が転じたものといわれる。フランス語ではエトールという。


【 ストール・カラー (stole_collar) 】

ストールを首に巻いたような感じの衿で、衿の両端を前後に垂らしたり、房飾りを付けたものなどがある。スカーフ・カラーよりも衿全体が大きいものをいう場合が多い。


【 ストレッチ・デニム (stretch denim) 】

伸び縮みするデニムのこと。一般によこ方向に伸びるもので、よこ糸にスパンデックスを2〜6%、綿糸と組み合わせて使い、加工で収縮させてストレッチ性をもたせる。15〜25%の伸び率がある。


【 ストレート・スカート (straight skirt) 】

ヒップ・ラインから裾まで、まっすぐなシルエットを特徴とするスカート。スカートをシルエット別に分類した場合、もっとも中心となる基本的なもので、別称としてチューブ・スカート(筒状のスカート)とかコラム・スカート(円柱形のスカート)などともよばれる。


【 ストレート・チップ (straight tip) 】

つま先に横線を1本あしらったデザインで、ドレッシーな靴に多く見られる。俗に「一文字飾りり(いちもんじかざり)」や「一文字かがり」、また、単に「一文字」とよばれる。


【 ストレート・パンツ (straight pants) 】

まっすぐなシルエットのパンツの総称。主にほっそりとしたラインのものをいう。


【 ストレート・ライン (straight line) 】

全体的に直線的なストンとしたシルエットの総称。胸の張りや腰のくびれなどを強調した曲線的なラインとは対照をなすもので、あくまでもすっきりとした直線のイメージを生かしているのが特徴。ボックス・ラインやHライン、レクタンギュラー・ライン(長方形ライン)などがある。


【 ストロー・ハット (straw hat) 】

麦わら(ストロー)製の帽子の総称。つばの広い、いわゆる“麦わら帽子”から、つばの狭いものや、コサージュなど装飾を施したものも含まれる。英語では特にカンカン帽を指す場合が多い。


【 ストーン・ウォッシュ・ジーンズ (stone wash jeans) 】

人工的に中古風に加工したジーンズのひとつで、ストーン・ウォッシュ(砕石混入洗い)とよばれる加工法で仕上げることからこの名がある。ブリーチ・アウト(漂白)やウォッシュ・アウト(水洗い)にくらべて、ムラ染め状に仕上がるのが特徴で、この加工法はレザー・ジャンパーなどにも使われている。これをさらに発展させて、塩素系の洗剤液などを用い、科学的(ケミカル)に中古風にしたのがケミカル・ウォッシュ・ジーンズとよばれるアイテム。これは雪が降ったように白っぽくまだらに仕上がるところからスノー・ウォッシュ・ジーンズ、大理石(マーブル)のような表面感があるところからマーブル・ウォッシュ・ジーンズなどと、さまざまな異称、別称が付けられている。またケミカルとストーンの中間的なもので、きれいな表情に仕上がるケミカル&ストーン・ウォッシュという加工法もある。


【 スナップ (snap) 】

衣服などの合わせ目を留めるためのもの。凹形と凸形が一組になっていて、上ボタン(凹)に取り付けられたバネの緊張作用によって合う。薄手の布用の極小型000番手から、厚手の大型1〜3番まであり、一般的には00〜0番が使われている。


【 スナップ・ブレスレット (snap bracelet) 】

手首にパチンと巻きつける仕掛けになったブレスレット。スナップには「パチンと音をさせる、締める」などの意味があり、俗に腕パッチンなどともよばれる。ファンシーなアイデア小物の一つ。


【 スニーカー (sneaker) 】

ゴム底で、キャンバス地やソフト・レザーなどを使ったカジュアル靴の総称。日本ではかつて「ズック」とか「運動靴」とよばれ、現在ではスポーツ・ブームと共にファッション化し、スタイル、色、素材などにさまざまなバリエーションを見せている。スニーカー本来の意味は「忍び歩く人」といういことで、靴底がゴムでできているために、歩いても音がしないというところからきたもの。


【 スノッブ (snob) 】

一般には、流行を追う者、軽薄者などの「俗物」の意味をもつ。本来はラテン語の[sinenobilitate(非貴族)]に由来し、貴族の一員に見せかけようとして、服装から立ち居振る舞いまで貴族の真似をする、いわゆる「上流気取り」を指す。スノッブということばは、「まがいもの」というとらえ方での軽薄的な意味と、粋で遊びを知っている都会的な趣味の持ち主をいう2つの使い方がされ、ファッションでは、やや品格には欠けるが、時代を先取りした粋なお洒落をいう場合が多い。


【 スパ (spa) 】

スパとは「鉱泉、温泉」の意であるが、最近では特にそれらの地につくられた美容と健康のための施設をいう。エステティック、運動指導、食事療法による肥満解消などを目的としたものが多く、滞在型のリゾート施設としての役割ももつ。スパの機能を取り入れた医療機関としては、西ドイツで盛んなクアハウスがある。


【 スーパー・リアリズム (super realism) 】

超写実主義。別にハイパー・リアリズム[hyper realism]、または写真を参照にすることが多いことからフォト・リアリズム[photo realism]ともいう。その名のとおり、きわめて写実的なタッチを特徴とする美術表現で、写真と見まごうばかりの精密な筆致で描き込んだものが多い。


【 スパイラル・スリーブ (spiral sleeve) 】

スパイラルは「らせん形の、渦巻き形の」という意味で、布地を渦巻き状に縫い合わせてつくった袖をいう。婦人の毛皮コートによく見られる。


【 スパッツ (spats) 】

足首の保温と装飾のためにつけられる、甲からかかとまでを覆う靴カバーのこと。19〜20世紀初期に男女共に履かれたもので、フェルトや絹地などでつくられ、脇にボタンが付き、土踏まずの底からベルトをまわして留めるもの。特に白やグレーのラシャ製のものは男性のフォーマル用とされた。


【 スパッツ (spats) 】

ごく細身で、脚にぴったりとフィットするタイツのようなパンツ。タイツの足首から下を切り取ったようなもの。もとはバレエの練習用などに用いられていたものだが、フュゾーやスキー・パンツなど同種のパンツの流行からスパッツと単独でよばれるようになり、今日ではそのようなジャージー製のものを、すべてスパッツとよぶようになっている。主にスカートの下などにはかれる。スパッツ本来の意味は20世紀はじめに流行した短いゲートル、または靴カバーのこと。


【 スパニッシュ・コート (Spanish coat) 】

スパニッシュ・カラーとよばれる、タブ(持ち出し)の着いた大きなリブ編の衿を特徴とするスポーティーなコート。太畝(ふとうね)のコーデュロイでつくられることが多く、いわゆるスペクテーター・ウエア(スポーツ観戦着)として用いられたもの。スパニー・コートとも略称するが、これらは日本独特のネーミングであるらしく、アメリカでは一般にゴール・コートとよばれる。


【 スパングル (spangle) 】

日本語ではスパンコール、フランス語では、パイエットという。装飾用のプラスチックや金属の円形の小片のことで、中央部の穴に糸を通して縫い付けられる。パーティ・ドレス、舞台衣装をはじめ、ハンドバッグ、靴などにも広く使用される。


【 スピンドル・ライン (spindle line) 】

57年にクリスチャン・ディオールが発表したライン。スピンドルとは「紡錘(ぼうすい)」のことであり、それに似た、腰部がふくらみ、トップやボトムスがすぼまったラインのこと。


【 スプリット・ステッチ (split stitch) 】

スプリットは「分割する」の意。針に通した糸を分割しながら返し針で刺す方法。1本の糸を割るのではなく、あらかじめ針に2本の糸を通しておく。できあがりはチェーン・ステッチに似ている。


【 スプリング・コート (spring coat[和製]) 】

春用のコートという意味で、春と秋の2シーズンに着用する薄手素材を使った軽いコートを総称する。秋に着るものはオータム・コート、また寒暑の間(合い)の季節に用いられることから「合いコート」といった名称でもよばれる。なおスプリング・コートというのは日本的な名称で、海外では広くトップコートとよばれているものに属する。


【 スペクテーター・コート (spectator coat) 】

スポーツ観戦用のコートのこと。裏地にアクリル・ボアを配し、チームロゴなどを特徴としたカラフルなナイロン製の、フード付きロングコートをいう。Jリーグ人気からタウンウエア化したもの。スタジアム・コート、ベンチ・ウォーマー、ベンチ・コートなどともよばれる。


【 スペクテーター・シューズ (spectator shoes) 】

スペクテーターは「観戦者」という意味で、さまざまなスポーツ観戦のほか、旅行などに用いられるスポーティーな靴を総称する。サドル・オックスフォードとよばれるコンビネーション・シューズなどが代表的。また、極端にヒールの高いパンプスなどをいうこともあり、これは高いがゆえに見物しやすいという意味からきている。

スペクテーター・シューズ


【 スペンサー・ジャケット (spencer jacket) 】

スペンサーとは、もとは、18世紀末〜19世紀初頭に男子、夫人、子供に着用された、主に毛皮で縁どりされた短い丈のジャケット、またボレロのこと。それに似せた、「丈の短い、ウエストのピッタリとしたジャケット」のことで、イギリスのスペンサー伯爵(1758〜1834)が好んで着用したことに由来する。ウエスト丈ぐらいが多いことから、この丈をスペンサー丈ということもあり、男女を問わず広く着られている。そのほかホテルのボーイ、ウエイターのユニフォームとしても定着している。


【 スポーツ・カラー (sports collar) 】

広義ではシャツ・カラーと同じ。狭義では、コンバーティブル・カラー(二通りに使える衿のこと)の一種。一見オープン・カラーのように見える衿で、ラベルの先に付いているボタンをかけるとシャツ・カラーになるもの。


【 スポーツ・サンダル (sports sandal) 】

スポーツ用途や健康目的で作られたサンダルをいうが、'93年夏頃からストリート・ファッションやデザイナー・コレクションに登場するようになり、急速に一般化した。底部分が薄く、スリッパのように履けるシンプルなスタイルを特徴としたものが多い。
ドイツの健康サンダル<バーケンストック(ビルケンシュトック)>やアメリカのサーファー・サンダル<ティバ>などのブランドはその代表格。


【 スポーラン (sporran) 】

スコットランドの伝統衣裳として知られるキルトと共に用いられる、中型の装飾的な下げ袋。多くは山羊革や毛足の長い毛皮でつくられ、腰の前面に下げるが、現在ではその他の革や毛皮などでもつくられる。独特の房飾りが付き、本来は財布などとして用いられたもの。


【 スモーキング・ジャケット (smoking jacket) 】

スモーキングは「喫煙」の意で、本来は19世紀の英国で、男性が食事後、タバコを楽しむために用いたガウンのような形のくつろぎ着をいった。これを基にタキシードが考案されたといわれ、フランスやドイツではタキシードを単にスモーキング(フランス語で正しくはスモーニュと発音する)とよんでいる。また、日本ではタキシードの別名として用いられることもある。


【 スモッキング (smocking) 】

布を縫い縮めて襞山(ひだやま)をつくり、刺繍糸で模様を作りながらかがる技法。スモックに用いられる事からこう呼ばれるもので、婦人のブラウス、エプロン、子供服などに施される事が多い。


【 スモック (smock) 】

画家の仕事着や、幼稚園児の制服に見るように、服の上からはおる、主として汚れを防ぐためのブラウス。身頃にギャザーを入れた、ゆったりとした腰丈ぐらいまでの長めの上衣で、長袖のものが多い。ヨークで切り替えたり、アップリケ、刺繍などの手芸を施したものもある。また、刺繍の技法のひとつでもある、スモッキングのことを指す場合もある。


【 スモック・ドレス (smock dress) 】

幼児の着るスモックの丈をそのまま長くしたようなドレス。ヨークをバスト・ラインで切り替えて、ギャザーやタックでたっぷりとしたボリュームを出しているものが多い。


【 スライド・ファスナー・ポケット (slide fastener pocket) 】

ファスナーを付けたポケットのこと。

スライド・ファスナー・ポケット


【 スラウチ・ニット (slouch knit) 】

スラウチは「前屈み、うつむき、だらっと下がる」などの意。ゆったりと腰全体を隠す長い丈で、ジャケットがわりにも着られるセーターをいう。長い袖や裾というデザイン的特徴と、それらを垂れ下げさせて着るという着こなし方からこの名前が付けられた。これは「肩のこらないリラックスした様子」を指す流行語の一つにもなった。


【 スラッシャー・ルック (thrusher look) 】

「スケートボード(略してスケボーともいう)・ファッション」のこと。ロサンゼルスを中心とするスケートボーダーたちがプロテクター(肘や膝などを保護するパット)を隠すために、オーバーサイズのTシャツやパンツを着たことから、ストリートに広まったファッション。ダボカジと同義。’95年頃から、あまり極端すぎない、本来のノーマルなルーズ・フィットに移行しつつあり、これをピュア・トラッドとの融合という意味でダボトラとよぶ傾向もあらわれている。


【 スラッシュ (slash) 】

「切れ目、切り込み」のことで、肌の中に着たもの、裏地などを見せるため、装飾的にあけられた切り込みを指す。


【 スラッシュド・ネックライン (slashed neckline) 】

スラッシュは「あき口をつける、切れ目をつける」といった意味で、前後の衿ぐりをくらずに、水平に一直線にカットしたネックラインをいう。ネック部分の切れ目から首を出す感じになるのが特徴で、これをボート・ネックラインの原型とする向きもある。


【 スリー・ピーク (three peak) 】

ポケットチーフの飾り方の一種で、三角形の角が3個に見えるもの。もっともフォーマルなスタイルに適しているとされる。


【 スリーインワン (three-in-one) 】

ブラジャー、ウエスト・ニッパー、ガーターの3つの機能がひとつの形におさめられているファンデーション。本来は本格的な盛装用に向くものとされるが、クラシックで、かつセクシーなアイテムとして、最近復活している。これよりさらに重装備のオールインワンをコースレットとよぶのに対して、これをセミ・コースレットということがある。


【 スリークオーター・スリーブ (three-quarter sleeve) 】

肩先から手首までの4分の3丈の袖。七分袖と同じ。


【 スリット (slit) 】

「細長い切れ目、切り込み」のことで、装飾性や運動量をもたせるために入れるやや長い切り込みのことを指す。


【 スリット・スカート (slit skirt) 】

スリットは服の裾などに入れる「切り込み」をいい、こうしたデザインを取り入れたスカートを総称する。特にタイト・スカートなど裾口の狭いスカートに用いることが多く、スリットの位置や長さはさまざまである。


【 スリッパ (slipper) 】

スリップは「すべる」の意で、足をすべり込ませて履けるつっかけ式の簡単な室内履きのこと。留め金や紐、ヒールがないものが一般的。


【 スリップオーバー (slipover) 】

「すべらせて着るもの」といった意味で、前明きがなく、頭からかぶる形になったプルオーバー式のニット・ベストをいう。これに対して前明き型でボタン・フロント式となったニット・ベストをカーディガン・ボディスやベスト・カーディガンなどとよんで区別している。スリップオーバーはまた同様の意味からスリップオンとよばれたり、古い用語でポンチェロということもある。


【 スリッポン (slip-on) 】

本来の意味は「すべるように容易に脱ぎ着できる」ということで、そうした機能を重視して作られた靴紐のない短靴(たんぐつ)および浅靴(あさぐつ)を総称する。いわゆる「ひもなし靴」で、着脱が容易なところから、多くはカジュアルなものであるが、フォーマル用のオペラ・パンプスのようにドレッシーなものもある。ペニー・ローファーモカシンなどが代表的。


【 スリーピース (three-piece) 】

正式にはスリーピース・スーツという。紳士服の場合は、ジャケット、ベスト、トラウザーズの3つを共生地などで揃えたスーツ。男性の本格的なスーツとされるもので、俗に「三つ揃い」とか「三つ組み」とよばれる。婦人服でのスリーピースは、もう少し範囲が広く、上記の組み合わせのほか、ジャケットとブラウスとスカート、あるいはパンツなどの三つ揃いも含まれる。


【 スリーブ・タブ (sleeve tab) 】

トレンチ・コートやジャンパーなどの袖口に付いている短いバンド状のタブ


【 スリーブ・レングス (sleeve length) 】

袖丈のことで、普通は、袖山から袖口までの長さを指す。長袖、七分袖、半袖(五分袖)、三分袖などいろいろな種類がある。


【 スリーホール・ブーツ (three-hole boots) 】

「靴紐を通す穴が片側に3個ついたブーツ」という意味で、とくにイギリスの伝統的なアイテム、チャッカー・ブーツやデザート・ブーツ・タイプの靴について用いる。ロンドン・テイストのテディ・ボーイ・ルックの流行から再び注目されるようになったもの。これ以外にも、たとえばエイトホール(8つ穴)など、紐通しの穴の数から靴の種類をあらわす傾向が出てきている。


【 スリム・ライン (slim line) 】

服の輪郭が、ほっそりと身体の線に沿ったシルエット。スレンダー・ライン、ペンシル・シルエットと同じ。


【 スレーブ・イヤリング (slave earring) 】

スレーブは「奴隷(どれい)」の意味で、昔、奴隷がつけていたことからこの名がある。金や銀、銅などの金属でつくった大きな輪状のイヤリング。輪の意味からフープ・イヤリング、リング・イヤリングともいう。

スレーブ・イヤリング


【 スレーブ・ブレスレット (slave bracelet) 】

その昔、奴隷(スレーブ)がつけていたことからこの名がある。腕にきっちりとはめるようになった金属製の幅広の腕輪や、数本の細い輪でできた腕輪をいう。また、ブレイス〔brace〕は本来「引き締める、支える、くくる」という意味があり、そこからウエストにぴったりと合った金属製のベルトのことをいうこともある。

スレーブ・ブレスレット


【 スロウ・オン (throw on) 】

原意は「急いで着る」。転じて、服を引っ掛けるように着ることをいう。完璧なコーディネートではなく、わざと無造作に着るのが良いという若者のファッション的価値観を指したことばで、いわば、「だらしなさのかっこよさ」といったイメージが特徴。


【 スロート・タブ (throat tab) 】

カントリー調のジャケットに多く見られる上衿に付けられた小さなタブ。ボタンホールがあり、本来は衿を起こして実際に留めるようになったものだが、現在ではまったくの飾りとなっている。スロートは「喉(のど)」の意味で、立ち衿にすると喉の部分に当たることからこうよぶ。別にスロート・ラッチ(喉の掛け金、かんぬきの意)ともいう。


【 スワトー・ブラウス (Swatou blouse) 】

中国のスワトー(汕頭)を生産地とする汕頭刺繍(スワトーししゅう)を装飾的に取り入れたブラウス。ドロン・ワークのひとつであるこの刺繍は非常に繊細で、ハンカチーフや室内装飾用の布などにも用いられている。


【 スワローテール・コート (swallowtail coat) 】

燕尾服(えんびふく)。上着の前はウエスト丈だが、後ろは燕(つばめ=スワロー)の尾(テール)のように膝あたりまで垂れ、その裾が2つに割れているところから名がついた。別にテールズ・ドレス・コート、テールスなどと呼ばれ、さらにイブニング・コートとしての名称、異称も多い。素材はドスキン、カシミア、上質のウーステッドなどで、色は黒、またはミッドナイト・ブルー、衿はピークド・ラペルが一般的。燕尾服は男性の夜間の正礼装とされ、ホワイト・タイ(白の蝶タイ)に白のピケのベストという最高の着装が要求される。従ってホワイト・タイといえば燕尾服の代名詞となる。


【 ズアーブ・パンツ (Zouave pants) 】

ズアーブとは、1830年アルジェリアで結成された現地人のフランス歩兵隊のこと。彼らが着用していたパンツをヒントにしてデザインしたものをいう。ギャザーなどを用い、全体にたっぷりとしていて、膝下または足首のところで細くなっているのが特徴。


【 ズック (ずっく) 】

キャンバスのこと。ズックは、布を表すオランダ語のダック[doek]が訛ったことばといわれる。


【 ズート・パンツ (zoot pants) 】

40年代にアメリカで流行したズート・ルックに見るぶかぶかのパンツ。股上が深く、ウエスト部にタックが付き、腰まわりは非常にゆったりとしていて、腿の部分は足が2、3本入りそうな太さをもち、裾は逆に極端に細くなるペッグトップ・パンツで柄もジグザグ柄などの派手なものが多かった。サスペンダーを付けてはかれた。