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 「 こ 」

【 コイフ (coif) 】

フランス語では「コワフ」という。主に頭にぴったりとした帽子の総称。昔、聖職者や法律家などがかぶった小さな縁なし帽や、冑(かぶと)の下につけたかぶりものなどがある。これは、現在ではほとんど使われないが、時として柔らかな布製のシンプルなかぶりものをこうよぶことがある。


【 笄 (こうがい) 】

日本髪に用いる髪飾りの一種で、箸(はし)に似た細長いもの。もとは男女ともに髪をかきあげたり、かゆいところをかいたりするのに用いられたもので「髪掻き(かみかき)」の意からきている。金銀やべっこう、瑪瑙(めのう)、水晶、黄楊(つげ)などでつくられる。


【 香水 (こうすい) 】

芳香性化粧品(フレグランス)のひとつで、香料をアルコールに溶解してつくられる。英語でパヒューム[perfume]、フランス語でパルヒュム[parfum]という。フレグランスはアルコールの純度、香料の濃度、持続時間などから、香水、オー・デ・パルフォム、オー・デ・トワレ、オー・デ・コロンに分けられているが、香水はアルコール純度や香料濃度がもっとも高く、99.5%と純度の高い上質アルコールに15〜25%の割合で香料を溶け込ませたものをいう。香りの持続時間も5〜7時間と長い。また香りとしてもっとも完成度が高く、まろやかで深みやコクがあり値段も高い。


【 光沢 (こうたく) 】

宝石業界用語では、「てり」ともいわれる。目に感じる艶(つや)のことで、宝石の美しさを大きく左右するもの。宝石の表面から反射する光の総量(反射量)と強弱によって光沢の質が決まる。光の反射量が多く、強い場合は、ちょうど磨かれた金属表面のような光沢が生じ、これを俗に光沢金属とよんでいる。ほとんどの宝石はガラスの表面のようなガラス光沢をもつ。一般に硬度が高い程光沢が良く、もっとも硬度の高いダイヤモンドの光沢を、ダイヤモンド光沢という。


【 コクーン・ライン (cocoon line) 】

コクーンは「蚕などの繭(まゆ)」の意。ちょうど繭のように、全体を丸く包み込むようなシルエットをいう。このようなシルエットを特徴とするコートやドレスをコクーン・コート、コクーン・ドレスなどという。


【 コサージュ (corsage) 】

コサージともいう。婦人服の胸や肩などにつけられる花飾りのこと。


【 コサック・キャップ (Cossack cap) 】

ロシアのコサック兵などによってかぶられた帽子。アストラカンなどの毛皮やフェルトでつくられた、クラウンが高く、ブリムのない帽子で、上部がやや広くなっているのが特徴。コサック・ハットともよばれる。


【 コサック・コート (Cossack coat) 】

コサックはロシア南方辺境地帯に住む自治的な軍事共同体を形成した農民をいい、一般にはコサック・ダンスやコサック騎兵隊などで知られる。そうした彼らに見られる民族調の制服のようなコートをいい、フロントの組紐飾り(くみひもかざり)や、衿、袖口、袖に付けられた毛皮のトリミングが特徴的なデザインとなっている。


【 コサック・ブーツ (Cossack boots) 】

履き口に毛皮の折返しが付いた膝丈のブーツ。ロシアの「コサック兵」の民族衣装からヒントを得たもので、筒型でキューバン・ヒール付きのものが多い。

コサック・ブーツ


【 コスモポリタン (cosmopolitanism) 】

国家や民族にとらわれず、世界的な視野でものごとを考え、行動することをいう。人種や国民性を超えた無差別・多民族国家の考え方に基づくものである。


【 コースレット・ベルト (corselet belt) 】

ウエストをぴったりと押さえるための幅広の装飾用ベルト。腹部から腰部にかかるほどの幅がある。


【 コズミック・アート (cosmic art) 】

宇宙的な科学技術の発達によって得た情報をもとに、より正確で現実的な宇宙像を描く新しい芸術のひとつ。


【 コーチング・ステッチ (couching stitch) 】

刺繍糸やコード、飾り糸などを図案の上に置き、それを刺繍糸でとめていく刺し方。

コーチング・ステッチ


【 コーディネート (coordinate) 】

コーディネートとは、「全体を調整する」の意味で、ファッション用語としては、さまざまな意味がある。1.ウエアリング用語としては、衣服のトップとボトム、服飾品を、色・素材・柄などをポイントとして、調和よく統一すること。2.ビジネス用語としては、企画、生産、販売などの各部門を調整し、マーチャンダイジングやプロダクト・プランニングを効率よくプロモートすること。3.プランニング用語としては、各種の情報やデザイン、カラーなどを総合分析してひとつのファッション・コンセプトにまでつくり上げていくこと。


【 コーディング (cording) 】

コード刺繍。コーディング・エンプロイダリーともいい、リボンやレース、毛糸などの紐(コード)を使って、さまざまな線模様を衣服の上に描き出す手法をいう。ブレードを用いて表現するブレーディングもこの一種。


【 コーデュロイ (corduroy) 】

コール天ともいう。毛羽(けば)がたて方向に畝(うね)になっている織物。畝の幅はいろいろあるが、3mm前後のものが多い。畝の太いものを鬼コール、細いものを細コールという。いずれも耐久性、保湿性に富み、厚手で重め。一般に無地染めが多いが、捺染したものもある。カジュアル衣料に多く用いられる。


【 コート・セーター (coat sweater) 】

コートのように丈の長いセーターの総称。多くはカーディガン・スタイルで、共地のベルトを用いて巻き付けることもある。太い糸で編まれたメキシカン・ラップ・セーターとよばれるものがこの典型的な例で、別にセーター・コートともいう。


【 コード・タイ (cord tie) 】

紐(コード)状のネクタイの総称で、蝶結びにしたり、金具まどをあしらって用いている。ストリング・タイ、ウエスタンン・タイ(アメリカ西部のカウボーイの投げ輪から)、ループ・タイ、リボン・タイ、シュー・タイなどがある。


【 小鋏 (こばさみ) 】

握り鋏ともいう。仮縫いの切りじつけやミシン縫いの糸切りなど、細かい仕事をする時に使われている。日本独特のもので、昔は大型のものもあり、布地の裁断にも用いられた。

小鋏


【 コピー・ライター (copy writer) 】

アド・ライター〔ad writer〕ともよばれ、広告文案などを考える専門家のこと。広告を構成する要素のひとつである文章(見出し、小見出し、キャッチ・フレーズ、説明文)などを作成する。広告効果の重要な要素となっている。


【 子持縞 (こもちじま) 】

太い線と細い線が一対となって繰り返す縞のこと。親子縞ともいう。その組み合わせにより、「太・細の組み合わせを片子持縞」「細・太・細の組み合わせを両子持縞」「太・細・細の組み合わせを双子持縞」という。


【 コーラル (coral) 】

和名は珊瑚(さんご)。サンゴ虫(腔腸動物)が多く集まり、互いに支え合うために石灰質を分泌し、樹枝状に癒着(ゆちゃく)したもので、珊瑚礁を形成する珊瑚とは別種のものである。色は赤、桃、白に大別され、中間色をボケとよぶ。桃色のものは本ボケとよばれ、もっとも貴重なものは土佐沖に見られる血赤珊瑚(ちあかさんご)とされている。主産地は、東シナ海、八丈島、小笠原近海。


【 コル・カッセ (col casse) 】

原意は「折れた首」で、ウイング・カラー(立ち折れ衿)というフランス語。男性のフォーマル・シャツに多く見られるクラシックな衿型で、衿先だけが三角形に折り返った立ち衿に特徴がある。


【 コルセット (corset) 】

胸から腰にかけての体形、特に胴を細く美しく整えるための女性用下着。綿やサテン地に鯨の髭(ひげ)や針金を入れたり、紐で編み上げて形づくる。原型と見られるものは12〜13世紀頃からあるが、コルセットの名で用いられたのは19世紀からで、男女共に着用された。特に1890年頃の、コルセットを着けることにより可能になるS字形シルエット(ギブソンガール・スタイル)が女性に流行したことでしられている。その後、伸縮性のある素材が用いられるようになり、現在はガードルやウエスト・ニッパーがこれに代わるものとなっている。


【 コルセット・トップ (corset top) 】

コルセットの形をデザインした上着。セクシー・ルックのテーマで、'92年春夏パリ・コレクションに登場したもの。コルセット・ジャケット、コルセット・ジレともよばれる。


【 コルセット・ドレス (corset dress) 】

コルセットとそのまま外衣としたようなデザインのドレス。いわゆる下着ルック(ファンデーション・ルック)のひとつとしてあらわれたもの。


【 コレクション (collection) 】

本来は「採集、収集」の意味であるが、ファッション用語としては、広義には「発表会・展示会」狭義にはパリ・コレクションやミラノ・コレクションなど、「デザイナーや服飾団体が定期的に開催する発表会」をいう。もともとはパリのオート・クチュール・メゾンの作品発表会(春夏・秋冬に向けて年2回開かれる)を“コレクション”とよんだことに由来することばで、デザイナーが発表する作品自体を指す場合や、「作品を揃える」という意味もある。世界的に有名なコレクションとしてはパリのオート・クチュール・コレクションや、ミラノやローマのアルタ・モーダなどに代表される、特定の顧客を対象としたコレクションと、世界のファッション都市で定期的に開催されるプレタ・ポルテ(高級既製服)のコレクションがある。後者はパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、マドリード、東京などで催され、ファッション団体やデザイナー・グループによって組織されている。


【 コーン・ヒール (cone heel) 】

円錐形(コーン)のヒール。アイスクリーム・コーンのような逆円錐形になったハイ・ヒールまたは中ヒールで、セクシーでモダンなイメージのパンプスに用いられることが多い。


【 コンケーブド・ショルダー (concaved shoulder) 】

コンケーブは「へこんだ、くぼんだ」の意味。首の付け根から肩先線までが弓なりに湾曲(わんきょく)し、肩先で高くそり上がった背広の肩線の一種。


【 コンチネンタル・タイ (Continental tie) 】

「ヨーロッパ風のネクタイ」という意味で、フォーマル用のネクタイの一種。リボンのような短い帯布を衿もとで交差させ、その真ん中を飾りピンで留めるのが特徴。クロス・タイ、コンチネンタル・ボーともいう。


【 紺チノ (こんちの) 】

紺色のチノーズをいう。'90年代になって現れたファッショナブルなトラッド・アイテムの一つ。


【 コンチャ・ベルト (concha belt) 】

コンチャを装飾的にあしらったベルトのこと。コンチャはスペイン語で「貝」という意味で、トルコ石や鋲(びょう)などの飾りや、金属製の環を重ねた飾りをいう。もとはアメリカ・インディアンのナバホ族が愛用していたもので、ウエスタン・アクセサリーのひとつとして広く用いられている。


【 コンテンポラリー (contemporary) 】

「現代的な」の意味で、ファッションでは現代的な感覚や、時代の流行を取り入れた感覚を、広くコンテンポラリー・ファッションとよぶ。略してコンポラともいう。


【 コントア・ベルト (contour belt) 】

コントアは「外形、輪郭」の意味。身体のラインに沿って曲線で作られたベルトのこと。


【 コンバーター (converter) 】

日本では、生地問屋のうち、自ら企画を行い、原料・材料の段階から手配して、製造加工まで自らのリスクで行う製造問屋のことをいう。また、アメリカでは、綿布を生機(きばた)のまま仕入れ、自らの商品企画によって、プリント加工をし、販売する業者のことを指す。


【 コンポ・パンツ (component pants) 】

コンポとは、コンポーネントの略で、「組み立て式のパンツ」の意。ファスナーや、留め金を付けることによって、ショート・パンツにも、長めのパンツにもなるのが特徴。ショート・パンツの部分とその下の部分とを同素材異色にしたり、異素材同色にして、そのバリエーションを楽しむことができる。


【 コーンロー・スタイル (cornrow style) 】

コーンローは、とうもろこしの粒が並んでいる状態をいい、そのような形に髪の毛を少しずつ取り分けて、細く固い三つ編みにし、先の方をカラフルなビーズで飾ったヘアスタイルをいう。もとは黒人の土着的なヘアスタイルの一種で、レゲエ音楽などの影響からファッションとしても広まった。


【 ゴア・シューズ (gore shoes) 】

ゴアを履き口などに取り付けた靴の総称。ゴアはゴム糸を織り込んだ伸縮性の生地、あるいはこの生地でつくられた襠(まち)やベルトのことで、ブーツやスリッポン、子供靴のディテールなどによく用いられる。着脱が容易で、フィット感にすぐれるという特徴をもつ。


【 ゴアテックス (Gore-tex) 】

デュポン社の研究員だったR.W.ゴアが開発した、防水・吸汗性の機能素材。耐熱・耐薬品性のあるテフロン系樹脂を伸ばして加熱し、微少の気孔をあけた超薄膜を、布地にコーティングしたもので、防水性に優れ、しかも体内の汗や蒸れを外に発散することができる。


【 ゴアード・スカート (gored skirt) 】

ゴアとは、「三角形の布、まち」の意味で、三角形の布をはぎ合わせたスカートの総称。裾にかけて広がりをもつフレアー・スカートの一種で、2枚はぎから8枚はぎまでがあり、そのはいだ枚数がそのままフォー・ゴアード・スカートなどとスカートの名称になる。


【 合成皮革 (ごうせいひかく) 】

一部に不織布(ふしょくふ)もあるが、総体的に普通の織物にウレタン樹脂の表皮を張り合わせたもの(コーティング)が多く、人工皮革に比べると通気性や感触で劣るうえ、屈折によって表皮が剥がれやすい。しかし、コストが安く、基布(きふ)の厚みが自由という利点もあり、人工皮革とはまた別の分野で育っている。


【 ゴーグル (goggles) 】

風やほこりよけに用いられ「風防メガネ」のこと。オートバイに乗るときやスキーに用いる、顔面にぴったりと付く大型のメガネで、水中メガネのような立体的なデザインが特徴。水泳用のメガネのこともこう呼ぶことがある。


【 ゴデ (godet) 】

運動量を増したり、装飾の目的でスカートなどに部分的にはさみ込む襞(ひだ)やたるみ、フレアー状の布片をいう。もとは「ふくらみ」という意味を持つフランス語で、英語でゴデットともいい、ゴアと同義とされる。また、これと同様のものにガシットがあり、これはま襠(まち)の意味やポケット口、手袋などに付く補強用の三角形の当て布(あてぬの)を指すことが多い。


【 ゴートスキン (gooatskin) 】

ヤギの成獣の革のことで、皮質は薄いが弾力性にすぐれ、高級感もあり、形くずれしにくいことから高級靴、ハンドバッグ、小物などに用途が広い。


【 ゴブ・ハット (gob hat) 】

ゴブはアメリカの俗語で「水兵」をいう。アメリカ海軍の水兵がかぶる白いキャンバス製で、ブリム全体が折り返った形の小さな帽子のこと。セーラー・ハットともいう。

ゴブ・ハット


【 ゴブラン編 (Gobelin) 】

タペストリーの一種で、毛、絹、綿などで織られたつづれ織のこと。もともとはフランスのアンリ4世(1594〜1610)の保護下でつくられたタペストリー工場のことで、ゴブラン家がこれを管理したことから、この名がある。ゴブラン家の高度な技術により、その名声はますます高まり、ルイ14世(1643〜1715)の時代には全盛期を迎えた。おもに室内の壁飾りや高級家具の張布などに使われるが、美術品としての評価も高く、非常に高価である。現在はタペストリーに見るような重厚な織物や、ゴブラン織に似た織柄をこうよぶようにもなっている。


【 ゴルフ・スカート (golf skirt) 】

ゴルフをする時に着用するスカート。現在ではプリーツ・スカートやキュロット・スカートなどを用いるが、18世紀末には特に運動着として床までの長さで裾にフレアーが入ったものがはかれた。