 |
【 生糸 (raw silk) 】 |
|
生絹(きぎぬ)ともいう。繭(まゆ)をほどいて繰(く)り取ったままの糸。すなわちフィブロインをセリシンが包んだままの糸で、精錬することによりセリシンが除去され絹製品となる。生糸は太さにより14、21、27デニールが多くなっている。生糸のまま織物を織ってから精錬するもの(後練り=あとねり)と、糸で精錬してから織るもの(先練り=さきねり)とがある。 |
|
|
 |
【 幾可柄(きかがら) (geometric pattern) 】 |
|
直線、曲線を使って描かれた柄。また幾何学的な発想によって生まれた柄で、具象柄、抽象柄と共にプリント柄としてよく使われる。水玉や格子も広義には幾何柄にはいる。ジオメトリック・パターン、幾何学模様ともいわれる。 |
|
|
 |
【 菊袋 (きくぶくろ) 】 |
|
袋物の一種。口を紐で絞めくくるようにした手提げ袋で、絞めた時に口もとが折り返り、ちょうど菊の花のように見えるところからこの名がある。 |
|
 |
|
|
 |
【 キッチュ (kitsch[独]) 】 |
|
ドイツ語で「下品な、俗悪な」という意味。一般的な美意識とは異なるアバンギャルドで悪趣味な、まがいもの的なものに対することば。 |
|
|
 |
【 絹 (silk) 】 |
|
絹には家蚕(かさん)と野蚕(やさん)とがある。野蚕には柞蚕(さくさん)と山繭(やままゆ)がある。家蚕の繭をほどいてとった糸を生糸(きいと)という。二匹以上の蚕がひとつの繭をつくったものを玉繭(たままゆ)といってこれを引いてとった糸を玉糸(たまいと)という。節(ふし)が多く独特の風合いがある。繭から生糸を引いた時にできるいろいろな屑繊維を副蚕糸(ふくさんし)といい、これで糸にしたものを絹紡糸(けんぼうし)という。下等な屑原料で糸にしたものを紬紡糸(ちゅうぼうし)という。柞蚕の繭からとった糸を柞蚕糸(さくさんし)、山繭から引いた糸を山繭糸(やままゆし)という。 生糸を精練したものを絹練糸(きぬねりいと)といい、それで織った絹織物を練織物(ねりおりもの)という。織り上げた後で精練するものを生織物(きおりもの)という。絹の光沢は繊維の断面の三角形からできており、あらゆる繊維のうちでもっとも上品な光沢をもっているといわれる。また、天然繊維の内でもっとも細く強いもので、染色も容易で発色にすぐれている。高級な和服地やドレス、ブラウス地に多く使われている。 |
|
|
 |
【 喜平 (curb chain) 】 |
|
ネックレスやブレスレットなどに用いられる鎖のデザインの一種。鎖の輪をひとつずつ90度ねじったもので、鎖の基本型となっている。英語でカーブ・チェーンとよばれる。 |
|
|
 |
【 起毛 (raising) 】 |
|
布の表面から毛羽(けば)をかきだすこと。これにより布の表面を毛羽が覆い、手ざわりがソフトになり、厚みがでて温かみのあるものとなる。片面起毛、両面起毛があるが、毛羽をかき起こす方法に乾式起毛と湿式起毛がある。湿式は乾式にくらべ起毛効果がよい。また毛羽をかき起こすには針布(しんぷ=針金を植え付けた布)によるものと薊(あざみ)の実を使うものがある。綿ネルなどは針布、上質の毛織物はあざみを使う。 |
|
|
 |
【 キモノ・スリーブ (kimono sleeve) 】 |
|
身頃から続いて断ち出された袖で、和服の袖に似ていることからこうよばれる。長さはさまざまである。 |
|
|
 |
【 キャサリン・ハムネット (Katharine Hamnett) 】 |
|
[1949〜.イギリス;ケント州グレーブゼント]チェルトンナム女子短大卒業後、セントマーチンス芸術学校でデザインの基礎を学ぶ。フリーのデザイナーとして活躍した後、'75年キャサリン・ハムネット社を設立。洗いざらした感覚のラフな素材を駆使した革新的なデザインで有名になる。「ファッションはゲーム。一部のファッションエリートのための服はつくらない」と公言する彼女の服には、政治や社会へのブラック・ジョークなど、独特のユーモア・センスが満ちている。 |
|
|
 |
【 キャップ (cap) 】 |
|
頭部にぴったりフィットする縁なしの帽子の総称で、ハットと区別して用いられている。ベースボール・キャップやジョッキー・キャップのようにつばが一部につくものも含む。 |
|
 |
|
|
 |
【 キャップ・スリーブ (cap sleeve) 】 |
|
肩先にキャップをかぶせたような形の短い袖で、袖下はほとんどなく、肩先が隠れる程度のもの。 |
|
|
 |
【 キャバリエ・ブーツ (cavalier boots) 】 |
|
17世紀の騎士(キャバリエ)が履いていたブーツで、丈はくるぶしより少し上からふくらはぎぐらいで、折り返しが付き、履き口がバケツのように大きく開いているのが特徴。ごく柔らかな革でつくられることが多かった。 |
|
|
 |
【 キャビア・バッグ (caviar bag) 】 |
|
プラスチック製の小さな玉を布地などに埋め込んだバッグ。その外観が、キャビア(チョウザメの卵の塩漬け)に似ているところからの名称。 |
|
|
 |
【 キャミソール (camisole) 】 |
|
スリップの上半分だけといった感じの女性用下着。もともとは、19世紀のヨーロッパで、胸まであるコルセットを覆うために着られていたコルセット・カバーを原型に発展してきたもので、現在ではトップ・ラインが水平にカットされ、スリップのように紐やレースで肩から吊る形を特徴にしている。レースなどで繊細な装飾を施したものが多く、最近ではジャケットの下にブラウスの一種として用いられる例も多い。 |
|
|
 |
【 キャミソール・トップ (camisole top) 】 |
|
女性下着のキャミソールに似た、袖なしブラウス。多くはネックラインがバストの上で水平にカットされ、肩からストラップ(紐)で吊って着られる。下着や肌着からモチーフを得てつくられた、アンダーウエア・ブラウスとよばれるアイテムのひとつ。 |
|
|
 |
【 キャミソール・ドレス (camisole dress) 】 |
|
下着のキャミソールに見えるような、肩から紐で吊った形のドレス。キャミソール・ネックラインとよぶ、水平なカットの衿ぐり線のものが多い。夏の簡単なホーム・ドレスやリゾート・ドレス、また、フォーマル・ドレスのデザインにも取り入れられている。 |
|
|
 |
【 キャメル (camel) 】 |
|
ラクダ毛のこと。主な生産地はイラク、カザフスタン、中国西北部、中央アジアである。柔毛は肌着、コートなどの衣料用として使われ、剛毛はベルト、芯地、テント地などに利用される。保温性、弾力性、軽さ、手ざわりが良く、高級品である。欠点は染色性が悪いことで、ほとんどナチュラル・カラーで使われる。 |
|
|
 |
【 キャリー・バッグ (carry bag) 】 |
|
キャリーは「運ぶ、携(たずさ)える、所持する」の意で、持ち運びに便利なように、底に滑車を付けたローラー・バッグをいう。また、「手提げ型」のもっとも基本的な女性用ハンド・バッグを総称する場合もあり、上部に短めの取っ手を1本か2本付け、手で持ったり、腕を通すなどして用いる。「肩掛け型」のショルダー・バッグや「抱え型」のクラッチ・バッグと対比的に用いられるもの。 |
|
|
 |
【 キャンバス (canvas) 】 |
|
ダック、テント・ダック、ズックまたは帆布(はんぷ)ともいう。通常10番手くらいの糸を密に織った非常に丈夫な厚手の平織物で、糸使いも10番手程度を厚さに応じて2〜8本撚り合わせて使う。厚さをあらわすのに帆布1号から11号までの記号(数字の小さいほど厚い)が使われる。用途は帆、天幕(てんまく)、スニーカー、日よけ、建築用シート、洋画布など、用途により防水、ゴム引きをすることもある。 |
|
|
 |
【 キャンバス・シューズ (canvas shoes) 】 |
|
帆布(はんぷ)などに使われる厚地のキャンバス地でつくられた靴の総称。いわゆる運動靴、ズック靴。ズックはキャンバスの別名「ダック」が訛ったものといわれている。 |
|
 |
|
|
 |
【 キャンプ・シャツ (camp shirt) 】 |
|
キャンプをする時に用いるようなシャツであるところからこの名がある、オープン・カラーのカジュアルなアウター・シャツ。ボーイ・スカウトのユニフォームのようなデザインが特徴。またキャンパス・シャツ〔campus shirt〕の略称という意味もあり、これはアメリカ学園(キャンパス)で学生に好まれいているプリント柄のオープン・シャツを総称する。 |
|
|
 |
【 キュー・マーク (Q mark) 】 |
|
消費者が、安心して商品を購入することができるよう、繊維製品総合検査基準に基づいて検査し、合格したものに許可されるマークのこと。Qは「クオリティー(品質)」の頭文字で、Qマーク管理委員会の名で証紙が発行される。検査の項目は、1.生地欠点の有無、2.寸法の検査、3.加工処理剤のチェック、4.染色と収縮の程度、5.表示についての適否などがある。 |
|
|
 |
【 キューバン・ヒール (cuban heel) 】 |
|
前部が靴底に対して垂直、後部が前に傾斜した形を特徴とする太めのヒールのこと。スタック・ヒールが多く、婦人靴に用いられるほか、ウエスタン・ブーツにも特徴的に見られる。キューバンは「キューバの、キューバ人の」の意。 |
|
|
 |
【 キュプラ (cupra) 】 |
|
リンター・セルローズを銅アンモニア溶液に溶かし、湿式紡糸で繊維にしたレーヨンの一種。再生繊維。絹に似た光沢感としなやかさがあり、弾力性に富む。ビスコーラ・レーヨンよりしわになりにくく、ブラウス、ドレス、下着、裏地などに使われる。旭化成工業(株)<ベンベルグ>の商標がある。 |
|
|
 |
【 キュロット (culottes) 】 |
|
一般には女性用のスカート型パンツ(キュロット・スカート)として知られるが、本来は17世紀末〜18世紀末に貴族の脚衣とされた膝丈の半ズボンを指す。腰まわりはゆったりとし、裾に向かって細くなり、裾は細いバンドなどで留めてぴったりと脚にフィットするようになっているもので、それまでのショース(“ももひき”に似たズボン)に代わってあらわれた。こうした上流階級の習慣が消えるのは1789年に起こったフランス革命をきっかけにしてのことで、革命党員たちは貴族の象徴であるキュロットを拒否する意味で長ズボンをはいたことから“サン・キュロット”(キュロットをはかない人の意)とよばれた。キュロットは「小さなお尻」を意味するフランス語。 |
|
|
 |
【 キーユ (quille) 】 |
|
石工が使う大楔(おおくさび)のことだが、本来はフランス語で九柱戯(きゅうちゅうぎ=玉をころがして9本の柱を倒す遊び)というゲームに用いるボーリングのピンに似た柱を指す。ファッション用語では形がこれに似た三角形の布片をいい、スカートのフレアーを出すために裾などに差し込んで用いられる。同種のものにゴテ、英語ではゴデット、がある。 |
|
|
 |
【 切り替え (きりかえ) 】 |
|
衣服などのデザインで、意識的に別布あるいは共布を縫い合わせた部分、また、そうしたテクニックをいう。そこにできる縫い目を切り替えといい、ヨーク切り替えやパネル・ライン(パネルをはめ込んだ時の縫い目線)などが代表的。 |
|
|
 |
【 切りポケット (きりぽけっと) 】 |
|
表布に切り込みを入れて、内側に袋を付けたポケットのことで、セットイン・ポケットと同じ。 |
|
|
 |
【 キルティ・タン (kiltie tonghue) 】 |
|
靴の甲の履き口から舌革(タン)を外に折り曲げて短冊状の切込みを入れた飾りのことで、単にキルト、キルティ、またショール・タンともよばれる。ゴルフシューズによく見られるデザイン。キルティ・タンはもともとスコットランドの兵士の服に付けられていたギザギザのフリンジ飾りの意味をもつ。これのモカシン型のものをキルティ・モックスとよぶ。 |
|
 |
|
|
 |
【 キルティング (quilting) 】 |
|
表布と裏布の間に羽毛や毛糸、わたなどの詰めものを入れて刺し縫いをし、装飾的な模様を浮き出させる技法、あるいはそのものをいう。 |
|
|
 |
【 キルティング・バッグ (quilting bag) 】 |
|
キルティングは2枚の布や革の間に綿をはさんでステッチ留めにする技法のことで、キルティングされた素材を用いたバッグ類を指す。シャネル・バッグなどはその代表的なもの。 |
|
|
 |
【 キルト (kilt) 】 |
|
スコットランドの伝統的な衣裳で男性のはくスカートのこと。膝丈の、プリーツ入りの巻きスカートで、ウールのタータン・チェック柄を特徴とする。本来、スコットランド高地人や連隊の軍人たちの正装とされたもので、現在はギリシャ人男性の用いるファスタネーラと並んで、珍しい男性のスカート・スタイルとして知られる。 |
|
|
 |
【 巾着 (きんちゃく) 】 |
|
口を紐で締めた形の袋。本来は金銭や印章などを入れ、腰に入れる装身具をして用いられた。 |
|
|
 |
【 巾着隠し (きんちゃくがくし) 】 |
|
巾着のような形をしたポケットのことで、ポケット口にギャザーを入れたパッチ・ポケットをいう。巾着は日本で古くから用いられている上部を紐などで絞った袋物の一種で、主に腰に下げる装身具のひとつとして使用された。 |
|
|
 |
【 金ボタン (gilt button) 】 |
|
樹脂に金メッキしたボタンのこと。金属製品より軽いことから、薄手の布地にも用いることができる。 |
|
|
 |
【 ギブソン・ガール・シルエット (Gibson girl silhouette) 】 |
|
1890〜1909年に流行したSカーブ・シルエットをいう俗語。アメリカの画家のチャールズ・ダナ・ギブソンが描く肖像画に、こうしたシルエットの服装の婦人が好んで取り上げられていたところから名がついた。別に「蜂の腰スタイル」ともよばれるが、コルセットを用いて胸と腰を張り、横から見るとアルファベットのSの字のように見えるのが特徴。 |
|
 |
|
|
 |
【 ギブソン・ウエスト (gibson waist) 】 |
|
19世紀末〜20世紀初頭に流行したもので、当時活躍したアメリカの挿絵画家チャールス・ダナ・ギブソン(1867〜1944)の絵に見られるブラウスをいう。高い衿と、袖山のギャザー入りの長袖を特徴としたシャツ風のブラウスで、ブラウスをそれまでの下着的なものから上着的なものへと発展させるきっかけとなったアイテムとしてしられる。 |
|
|
 |
【 逆撚り (ぎゃくより) 】 |
|
単糸を撚り合わせ、双糸にする場合、単糸の撚り方向と同じ方向に撚りをかけること。双糸では普通、順撚りがかけられるが、布にしゃり味をもたせるような場合、時により逆撚りがかけられる。逆撚りにすると単糸の撚りはさらに強くなり固い糸になる。 |
|
|
 |
【 ギャザー (gather) 】 |
|
布を縫い縮めてしわや、襞(ひだ)を寄せること、またはその襞のこと。柔らかな表情が出るため、特に婦人服や子供服のウエスト部分や、衿ぐり、袖口などに用いられることが多い。 |
|
|
 |
【 ギャザー・スカート (gather skirt) 】 |
|
ギャザーは、布を縫い縮めて襞(ひだ)を寄せること。ウエストや腰まわりにギャザーを入れたスカートの総称。ペザント・スカートのように筒状の布の、ウエスト部分を縫い縮めたもの、裾にかけてフレアーを入れて、ギャザーを寄せたギャザー・フレアー・スカートなどある。 |
|
|
 |
【 ギャツビー・ルック (Gatsby look) 】 |
|
ギャツビーとは、ジャズ・エイジを描いたアメリカの代表的な作家、F・スコット・フィッツジェラルド(1896〜1940)原作の映画『グレート・ギャツビー』(1974)の主人公のことで、その映画に見る、古き良き時代の’20年代ファッションにアイディアを得たもの。紳士服では、白のフランネルのスーツ、婦人服では、ストレートなショート・ドレスに代表されるチャールストン・スタイル(フラッパー・ルック)が特徴とされる。 |
|
|
 |
【 ギャラクシー・ウエア (galaxy wear) 】 |
|
女性用のニュー・フォーマル・ウエアの新しい呼称。ギャラクシーは銀河、天の川の意味から転じて、「(美人などの)華やかな集まり」をいう。パーティ・ウェアとして華やかさをもった、高感度なタウンウエアなどがこれにあたる。 |
|
|
 |
【 ギャルソンヌ・スタイル (garconne style) 】 |
|
ギャルソンヌはフランス語で「少年のような娘」の意。'20年代のアール・デコのファッションを代表することばとして用いられるが、髪型としては当時流行した「断髪(だんぱつ)」型のショート・ボブを指す。ボブより、さらに短く頭にフィットし、女らしさを出したもの。 |
|
|
 |
【 ギリー (gillie,gilly) 】 |
|
スコットランドを発祥とする靴の一種で、舌革(タン)がなく、紐を甲部の皮革製の紐環(リング)に通して編み上げるようにした靴をいう。本来は交差させた紐を足首に巻き付けて履いたものだが、今日では普通の紐結び式の靴のようになっている。ギリーは「従僕(じゅうぼく)」の意味で、昔、スコットランド高地人の従僕たちが履いていたことからこの名がある。 |
|
|