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 「 え 」

【 Sサイズ (S size) 】

既製服のサイズ表示のひとつで、スモール・サイズ[small size]の略。俗に「S寸(エスすん)」ともよばれ、標準よりも小さなサイズの総称として用いられる。厳密な採寸を必要としない大まかな分類に用いられる表示で、S・M・Lの3段階が基本となっている。基準はJIS(日本工業規格)によって定められているが、実際にはメーカーなどにより差異がある。


【 Xポケット (X pocket) 】

X字形に見えるポケット。最近のジーンズに見る新しいポケット・デザインの一つで、左右のフロント・ポケットのカットの仕方で、X字を象るようなデザインに特徴がある。

Xポケット


【 エア・シューズ (air shoes) 】

靴全体が厚い空気層をもつ構造になった靴。軽くてクッション性に富み、歩きやすいのが特徴。エア・クッション・シューズ、またはエア・コンディション・シューズともいう。靴底の内部にエア・フローパットという特殊装置を設け、歩くたびにふいごのように空気を対流させて、つねに靴内部をフレッシュに保つという仕組みの開発により実現したもの。


【 エア・ジェット織機 (air jet loom) 】

シャットルレス織機の一種で、空気を噴射する力でよこ糸を飛ばして織物を織る織機。ウォーター・ジェット織機が合成繊維フィラメント糸の織物用であるのに対し、これは紡績糸、特に綿織物に適している。シャットル織機の4〜6倍の生産力がある。


【 Hライン (H line) 】

54年に、クリスチャン・ディオールが発表した代表的なシルエット。アルファベットのHの字に似た形をしており、肩幅が狭く、全体にほっそりとしたストレートなラインのこと。Hの地の横線は、ベルトや切り替えによって表現された。バストもヒップもフラットで、ウエストもルーズなのが特徴。世界的に大流行し、60年代の基本的なラインとなった。


【 エイビエーター・ジャケット (aviator jacket) 】

エイビエーターは「飛行士」のことで、飛行士が用いるジャケットをいう。多くは、皮素材で、ウエスト丈の機能的なデザイン。このことから、エイビエーター・ブルゾン、またはパイロット・ジャケットともよぶ。フライト・ジャケットやフライング・ジャケットと同義ではあるが、エイビエーター・ジャケットは20’S〜30’S調の少し古めかしいスタイルのものをいうことが多い。現在ではバイク乗り用のジャケット(ライダース・ジャケット)の原型として人気がある。


【 エクステンション・カフス (extension cuffs) 】

エクステンションは「延長、広がり」などの意味。袖先から延ばして付けた朝顔形に広がったカフスのこと。


【 エクストラ・ロング・スリーブ (extra long sleeve) 】

手がほとんど隠れるくらいに極端に長い袖のこと。'90年代のファッションに特有の、スラウチ感覚(あどけないだらしなさ)を表現するディテールとして、若い女性向けのカットソーやセーターなどに用いられる。


【 エジプト綿 (Egyptian cotton) 】

エジプトのナイル河流域で生産される長毛の綿のこと。一般的には60番手以上の細番手用として使われる。強くて絹のような艶(つや)がある。現在、超長毛筋綿(超長綿)のメノフィー、カーナック、や長毛筋綿のアシムニ、デンデラなどが栽培されている。メノフィーはきわめて繊細である。いずれも100番手以上の細番手が可能。


【 エス・ピー・エー (SPA) 】

製造小売業。Speciality store retailer of Private label Apparelの略。企画・生産・販売を一体化して行う新しい業態のこと。かつてはDCブランドなどを中心に行われていたが、最近ではアパレル・メーカーもSPAとして直営ショップを展開し、小売業に乗り出している。同時に、小売業者もメーカー機能を構築し、自らプライベート・ブランドを開発・展開し、業際をなくして、お互いに競争激化を促進している。SPAは、今後のファッションビジネスのひとつの理想像として注目されている。


【 エスカルゴ・スカート (escargot skirt) 】

エスカルゴとは、フランス語で「かたつむり」の意。ちょうどかたつむりのように、渦巻き状に、斜めに布をはいだスカートのことで、巻き付けタイプのものと、はいであるものとがある。スパイラル・スカート、スワール・スカートともいう。73年頃流行した。


【 エスキモー・ルック (Eskimo look) 】

エスキモーは、アラスカ、シベリアなどの極寒地の原住民であるが、その原住民たちが来ている毛皮のフード付きのショート・コートやボア付のジャケットなどをヒントにした防寒用のカジュアル・ウエアのことを指す。


【 エステティック (esthetique) 】

原意は「審美的な、審美眼のある」、また「美学、審美」ということで、今日では、科学的な理論をふまえて精神面から働きかけた「全身美容=トータル・ビューティー」という意味で用いられる。メークアップ、マニキュア、ぺディキュア、フェイシャル・トリートメント、ボディ・トリートメント、痩身、脱毛など、頭髪関係以外の全身美容に心身両面から関わるもの。健康や美容に対する意識の高まりから、ブームとなっている。


【 エスニック・ルック (ethnic look) 】

エスニックは「人種的な、民族的な」また「異邦人の、異教徒の」という意味で、特に、ユダヤ、キリスト教徒以外の民族調ファッションを指し場合が多い。フォークロアが「民族調の」と訳されるのに対して、エスニックはさらに土臭く、土着的な意見合いの強いファッションを指すことが多い。アフリカ、中近東、南米、インド、東南アジア、モンゴルといった地方が主なソースとなっている。


【 エスパドリーユ (espadrille) 】

ジュート麻などの軽い縄底に、綿キャンバス地などでラフに甲部を覆った、スリッポン型の簡単靴。もとはフランスやスペインの船乗りや港湾労働者、バスク地方などで履かれていた海兵用の「わらじ風」のサンダルまたは短靴で、現在では簡便なリゾート・シューズとして用いられている。紐を付けて、足首で巻いて留める形のものもある。エスパドリエ、エスパドリルともよばれ、スペイン語でアルパルハータ、またアルパルガータともいう。


【 XXSカジュアル (エックス・エックス・エスカジュアル、ダブル・エックス・エス・カジュアル) 】

XXSはサイズ表示の1つ、エクストラ・スモール(きわめて小さなサイズ)の略。転じて、若者たちの間で流行している、わざわざ小さなサイズの服を着るカジュアル・ファッションの一傾向を指してよばれる。男が女物のサイズを着る、或いは子供のTシャツを着ることなどがこの特徴で、日本独特の’70年代の極端な表現法ともいわれる。


【 エッグシェル・シルエット (eggshell silhouette) 】

エッグシェルとは「卵の殻」のことで、ちょうど卵の殻のように、丸くふくらみをもったシルエットのことを指す。別に、エッグ・ライン、オーバル・ラインともいわれる。


【 エナメル加工 (えなめるかこう) 】

クロム鞣(なめ)しをした各種の革の銀面(ぎんめん)を磨(す)り取ったあと水性塗料で下塗りを行い、次にポリウレタン樹脂塗料を均一に塗り、最後に乾燥するという工程で光沢を出すこと。下塗りを3〜4回くり返してから本塗装へ移るもので、その間チリ、ホコリ、湿気の防止に細心の注意を要する作業である。一連の皮革製品に利用される。


【 エナン (hennin) 】

15世紀の、後期ゴシック期に流行した、尖塔(せんとう)形の婦人のヘッド・ドレス。角形(ホーン)ともいい、頭の上に長い2本の角(つの)をはやしたようなかぶりもので、上から薄いベールを垂らした。このスタイルは次第に誇張され、装飾も過多になり、高さが1m以上のものも登場した。


【 N-3Bジャケット (エヌ・スリ−・ビ−・ジャケット) 】

米軍空軍の寒冷地用フライト・ジャケットのひとつ。N-2Bジャケットの丈を長くしたような感じで、ハンドウォーマー・ポケットがやや高い位置に付き、フードは開かず、袖口は内側にリブ編の付いた袖との二重構造になっている。防寒のための機能が多く装備されているので、極寒地勤務の海軍将兵や探検家にも着られることがある。


【 N-2Bジャケット (N-2Bjacket) 】

60年代に採用された米国空軍の、特に寒冷地用のフライト・ジャケットの一種。フード付きで、フードの縁や衿にあたる部分の白い毛足の長いボアが特徴。フロント・ファスナーを上まで引き上げると、フードが目だけを残して顔をすっぽりと包み寒さを防ぐ。また、フードのファスナーを両側に開くと、個々のホックでフードを背中にまとめることができる。MA-1ジャケット同様に色はセージ・グリーンで袖口とウエスト部分がリブ編。素材は丈夫なナイロンで、防寒のためにフロントはファスナーとボタンの二重構造となっている。


【 エプロン・スカート (apron skirt) 】

エプロンをかけたように見えるスカートで、オーバースカートの一種。また1枚のスカートで切り替え線を工夫してエプロンをつけたように見えるスカートをいう。ほかに胸当ての付いたエプロン風のスカートをこう呼ぶこともある。


【 エプロン・トラウザーズ (apron trousers) 】

フロント部分にエプロンのような飾りの布片をあしらったパンツ。一見、腰布を巻き付けたように見えるユニークなデザインのパンツで、メンズ・パンツからはじまって女性のパンツにも見られるようになった。


【 エプロン・ドレス (apron dress) 】

エプロンとドレス両方の機能を併せもつ婦人用の衣服。多くは胸当てが付き、後ろ明きのデザインで、紐やベルトでウエストを締め、スカート部分はゆったりとしているのが特徴。衣服の上に重ね着することが多いが、夏季の簡単なホーム・ドレスとして単独で用いられる例もある。また、エプロン型をしたスカート(ジャンパー・ドレス)やエプロン付きドレスをいう場合もある。エプロンのフランス語からタブリエ・ドレスといったり、幼児用のエプロンの意味でピナフォア・ドレスともよばれる。


【 烏帽子 (えぼし) 】

奈良時代から江戸時代に至るまで用いられた男子の袋状のかぶりもの。
はじめ、鳥色(からすいろ)のあしぎぬとよばれる素材でつくられたことからこの名があり、「えぼうし」ともいう。貴族が礼装の時にかぶる冠に対して、平常時に用いたかぶりものであったが、平安時代の結髪(ゆうはつ)の一般化に伴って、広く庶民の間にも用いられるようになった。公家は絹や紗(しゃ)に黒塗りのもの、庶民は麻布製の柔らかいものをかぶったとされる。
冠位が五位以上の人がかぶる立烏帽子(たてえぼし)、武士がかぶった折りたたみのある侍烏帽子(さむらいえぼし)、六位以下の人がかぶった風で折れた感じの風折烏帽子(かぜおれえぼし)などの種類が見られる。


【 エポーレット (epaulet,epaulette) 】

「肩章(けんしょう)」また「肩飾り」と訳される。トレンチ・コートやカジュアルなジャケットなどの肩のところに付くタブ状の布片をいう。もともとはフランス語で肩を意味するエポール(epaule)に「小さい」を意味する指小辞のetteがついてエポレット(epaulette)となったもの。つまり「小さな肩」をあらわし、これが英語化してエポーレットとよばれるようになった。軍服のデザインとしてエポーレットは、18世紀中期から見られる。


【 エポーレット・スリーブ (epaulet sleeve) 】

肩章(エポーレット)を付けたような感じの袖で、袖山が方まで続き、ヨーク状に衿ぐりまで延びている袖のこと。

エポーレット・スリーブ


【 エマニュエル・カーン (Emmanuelle Khanh) 】

[1937〜. フランス;パリ]「バレンシアガ」のモデルをしていたが自分でデザイン画を描くうちに「エル」誌に認められ、デザイナーに転身する。「ドロテビス」、「キャシャレル」等でデザイナーそして活躍したあと、'64年、最初のコレクションを発表。'60年代のニュー・プレタ時代の先駆けとして、アップ・トゥ・デイト(今日的)なカジュアル・ルックを数多く発表した。その存在はしばしばイギリスのマリー・クワントに対比される。


【 MA-1ジャケット (MA-1 jacket) 】

フライト・ジャケットの一種で、米国空軍が'40年代末に開発したジェット・パイロット用のジャンパー。高空域(インターミディエント・ゾーン)でも冷気を遮断できるように特殊なナイロン地を使い、狭いコックピットでも動きやすいように機能的なデザインが多用されている。衿と袖はリブ編、ジッパー留めで、左右にフラップ・ポケット、左袖にシガレット&ペン用のポケットが付く。リバーシブル仕立てで、表地がセージ・グリーンか黒、裏地が不時着の際に救出を早めるレスキュー・カラーのインディアン・オレンジになっている。


【 エメラルド (emerald) 】

和名は翠玉(すいぎょく)。ベリルの緑色の変種をいう。色の良さ、輝きの強さが価値基準となり、色が薄すぎる石はグリーン・ベリルといって区別される。ベリルの中ではもっとも高価である。欠けやすく、耐久性は他の石に比べて低い。またインクルージョンが多いので、目立たないようにオイル処理(オイル漬け)されているものもある。主産地はコロンビア、ブラジル、タンザニア、ロシアなど。


【 L.A.カジュアル (L.A. casual) 】

L.A.はロサンジェルスの略称。ここに見られるスポーティーなカジュアル・スタイルの流行は、日本の若者風俗に大きな影響を与えている。


【 エルボー・パッチ (elbow patch) 】

上着の肘に、補強や装飾を兼ねて縫い付けた革製、あるいは布製の肘当てのこと。ハンティング・ジャケットなどによく見られるもの。


【 エレガンス (elegance) 】

「優雅、優美、上品」の意味で、ファッションのエレガンスとは、時代を問わず求め得る最高のものを指す。エレガンスとはことば使い、態度、しぐさ、雰囲気、趣味まで含めた、精神的要素の大きいものであり、単に服装の優雅さだけを指すものではない。
服装におけるエレガンスは、時代によって常に変わっていくものであり、ただ単に古典的な昔風の女らしさだけでなく、時代の求める最高の精神性と形(服装)が一体化した時に生まれるものをいう。


【 エレベーター・シューズ (elevator shoes) 】

背の低い人が高く見えるように、内部を上げ底にした靴の商品名。この靴を履くと一段高く見える姿を、エレベーターになぞらえていったもの。主に紳士靴に用いられる構造。


【 エンジー (eingyi[ヒンディ]) 】

ミャンマーの男女が着用する上衣をいう。女性用はブラウス風で、絹やナイロン、綿などの薄手の生地を用い、衿なし、あるいは中国服風の立ち衿、ウエストまでの短い丈を特徴としている。前脇の打ち合わせは、ボタン、宝石、飾り紐などで留めてきられる場合もあり、これとロンジーとよばれるプリント柄のスカート風のものを組み合わせて着装が完成する。男性のエンジーは白無地の開衿シャツ風のものをいう。


【 エンジニア・ブーツ (engineer boots) 】

「技師(エンジニア)が工事現場で履くようなブーツ」という意味で名付けられた、革製のきわめて頑丈なイメージのロング・ブーツ。危険をさけるためのスティール・キャップ(鉄入りの爪先)、足首と履き口にあしらわれた尾錠留めデザインが大きな特徴で、油や薬剤に強い“オイル&ケミカルズ・レジスタンス・ソール”という靴底を用いている。渋カジのタウン・ブーツとして流行に火が付いた。


【 エンパイア・スタイル (empire style) 】

ナポレオン第1帝政(1804〜1814)下に見られたクラシック・スタイルのことで、フランス語ではアンピール・スタイルという。これは、ウエストを絞り、スカートを大きくふくらませた18世紀のロココ・スタイルと異なり、古代ギリシャやローマの影響を受けた、自然の体形の美しさを意識したもの。細身の直線的なシルエットで、ハイ・ウエスト、パフ・スリーブの付いたドレス(エンパイア・ドレス)が大きな特徴。シュミーズ・ルックの一種でもある。また、スペンサー・ジャケットやショールなどとの組合わせも見られる。


【 エンブレム (emblem) 】

ヨーロッパの王侯貴族、旧家などが、自分のファミリーを象徴するために、楯や旗などに用いた楯形の紋章。ライオン、鷹、王冠、百合の花などを図案化したものが多い。日本ではブレザーの胸ポケットなどに飾る学校やクラブなどのマークを一般にこうよぶ。ほかに、アームズ、チャージ、ヘラルドリー、インシグニア、クレスト、ブレイゾン、ブレイゾンリーなどさまざまな別称、異称がある。ドイツ語ではワッペンという。


【 エンブロイダリー・レース (embroidery lace) 】

刺繍レースのこと。基布になる織物に穴をあけ、その周囲を刺繍でかがったもので、おもに婦人服に広く使われている。基布には綿のローンが多く用いられる。この応用としてケミカル・レースがある。


【 エンベロープ・バッグ (envelope bag) 】

エンベロープは「封筒」の意味で、封筒のふたに似た“かぶせ”が付き、それを開け閉めして用いるハンドバッグの総称。


【 エンボス加工 (embossing finish) 】

織物などの布地に、型付ローラーで凹凸の押し型模様をつける加工。模様は小さい円形の水玉模様からサッカー調のたて柄模様などさまざまだが、いずれも小柄なものが多い。また、クレープなどのしぼ出しをする、極く細かいエンボス加工もある。