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 「 その他 」

【 アイボリー・ホワイト (ivory white) 】

黄みの白。アイボリーは象牙の意で、その牙の色に見られる色。象牙色と同義。


【 アイロン (iron) 】

熱と圧力によって布地のしわを伸ばしたり部分的に縮めたりして衣服の形を整える用具。現在使われているアイロンを熱源で分類すると、電気アイロン、ガスアイロンに分けられる。アイロンの種類も多いが、家庭、工場などではドライ・アイロン、スチーム・アイロンがその用途に応じて使われている。アイロンのポイントは、圧力と熱度にあるため、適度の重量があり、握り手のしっかりしたものがよい。また底がまっ平なものより、中心部がわずかに高くなっている方が動きやすく、アイロンの型がつかなくてよい。


【 アース・カラー (earth color) 】

地球、大地のような色という意味。狭義では大地をイメージする茶系統の色をいうが、広義では地球上の土や木、海、空のような自然の色のことを総称する。アーシー・カラーともいう。ナチュラル・カラーと同義。


【 アーバン (urban) 】

「都市の、都会の」の意で、都市特有の感覚やライフスタイルという場合に用いる。ファッションでは「都会風の」、「洗練された」という意味で用いられることが多い。


【 アパレル・ジュエリー (apparel jewelry) 】

アパレル・メーカーによってつくり出される宝飾品類の総称。ジュエリー・メーカーやアクセサリー・メーカーのものとは異なり、アパレル・メーカーが直接デザインを手がけ、独自のルートで販売するもので、とくに、DCブランド系のものをよぶことが多い。


【 アフター・ノート (after note) 】

ノートとは「調子、音色、特徴」の意で、香水をつけた後に立ちのぼる香りのことをいう。香りは時間と共に変化し、また、体臭になじむため同じ香りでも人によって微妙な違いがみられる。つけた直後の香りを「トップ・ノート」、消えかかる最後の香りを「ラスト・ノート」、その中間の香りを「ミドル・ノート」という。一般に香りのイメージはミドル・ノートのもので、トップ・ノートはアルコールの匂いを伴い、ラスト・ノートではその人特有の体臭が強く感じられる。香りの持続時間は香水で5〜7時間、オー・デ・パルファムで5時間前後、オー・デ・トワレで3〜4時間、オー・デ・コロンで1〜2時間とされる。


【 アフロへア (Afro-hair) 】

アフロは「アフリカの、アフリカ人の」という意味で、もともとは黒人特有の縮れた毛髪を梳(す)いて立たせ、大きく丸い形に整えたヘアスタイルをいう。'60年代半ばからリズム&ブルース系のミュージシャンたちに取り入られるようになり、ピッピー風俗と相まって、若者たちにの間に流行するようになった。


【 アラベスク (Arabesque) 】

アラベスクとは「アラビアの、アラビア風の、唐草(からくさ)模様の」という意味。アラビア地方の民族柄で、イスラム教徒に多く用いられた。抽象化(あるいは簡略化)された花や葉、蔓(つる)などの植物模様が、優雅に交差したり、からみ合って、独特の唐草模様やうず巻き模様をつくり上げたもの。花、鳥、人物をまじえた空想的な図柄もある。


【 アール・デコ柄 (Art Deco pattern) 】

20〜'35年頃に流行した装飾様式、アール・デコに多く見られる柄。アール・ヌーボーが曲線を主とするのに対し、アール・デコは直線的で幾何学的な模様が特徴。


【 アール・ヌーボー模様 (Art Nouveau pattern) 】

19世紀末のヨーロッパを中心に、建築、工芸、絵画などに広がった装飾様式、アール・ヌーボーに多く見られる模様。モチーフにはおもに花、葉、茎などの植物が用いられ、流れるような曲線や曲面で、装飾的・図案的に表現されているのが特徴。壁紙やテキスタイルでは、ウィリアム・モリスが代表とされる。


【 アロマセラピー (aromatherapy) 】

「芳香療法」の意味で、フランス語でアロマテラピー[aromatherapie]ともいう。神経の鎮静やストレスの緩和を目的にするもので、その効果のある芳香薬草を蒸気状にして香りを出し、大脳に働きかける療法。こうした効果のある芳香薬草や花を乾燥させたものや、液状にしたもの、入浴剤なども市販されている。森林浴や海洋療法(タラソテラピー)、温水療法(テルモテラピー)などと並ぶストレス解消の自然療法としても注目されている。


【 アングレーズ (anglaise) 】

フランス語で「イングランドの」また「イギリス風の」という意味で、イギリス風の縦ロールのある髪型をいったもの。「長い巻き毛」を意味することもある。


【 イタリアン・ストライプ (Italian stripe) 】

イタリアらしい明快な色調の単純な感覚のストライプで、夏のリゾート・ウエアなどに使われる。


【 イノセント・カラー (innocent color) 】

汚れのない清浄な、非常にロマンテックなイメージの色調を総称する。イノセント・ホワイトと呼ばれる潔白なイメージの白から、砂糖に見られるシュガー・パステル、透き通る肌を思わせるスキン・ペールまでが含まれる。


【 浮き編 (float stitch) 】

ウエルト、針抜編(はりぬきあみ)、フロート編ともいう。ある部分で糸を針にかけずに編地の裏に浮かせた編み組織、または編地のこと。2種以上の糸を使い、片方の糸で裏面に浮き糸を出し、これを交互に使って、たて縞や市松模様を出すもの。


【 Sサイズ (S size) 】

既製服のサイズ表示のひとつで、スモール・サイズ[small size]の略。俗に「S寸(エスすん)」ともよばれ、標準よりも小さなサイズの総称として用いられる。厳密な採寸を必要としない大まかな分類に用いられる表示で、S・M・Lの3段階が基本となっている。基準はJIS(日本工業規格)によって定められているが、実際にはメーカーなどにより差異がある。


【 エア・ジェット織機 (air jet loom) 】

シャットルレス織機の一種で、空気を噴射する力でよこ糸を飛ばして織物を織る織機。ウォーター・ジェット織機が合成繊維フィラメント糸の織物用であるのに対し、これは紡績糸、特に綿織物に適している。シャットル織機の4〜6倍の生産力がある。


【 オパール (opal) 】

和名は蛋白石(たんぱくせき)。透明または不透明でほとんどすべての色みがあり、なかでも遊色効果のあるものが珍重される。一般に遊色効果のないものはコモン・オパールというが、宝石に適するものはごく稀である。主産地はオーストラリア、メキシコなど。地色によってホワイト・オパール、ウォーター・オパール、ファイヤー・オパール、ブラックオパールなどに分けられる。

オパール


【 オプ・アート (op art) 】

オプティカル・アート[optical art]の略で、視覚芸術の意味。'63年ニューヨークで開かれた「オプティカル・アイ(反応する目)」という展覧会以来注目された新しい芸術である。大・小の円、三角形、正方形、直線、曲線の幾何学模様で、見る人にゆがみやひずみなどの視覚上の錯覚をあたえる。このオプ・アートをプリントなどに取り入れたファッションをオプ・アート・ファッションといい、'60年代半ばに流行し、その後もリバイバルしている。


【 カウチ・ポテト (couch potato) 】

時代の最先端をいくニューヨークの若者に見られるライフスタイルで、'87年頃から注目された。もともと社交的な彼らが、外(街)に新しさを求めることよりも、自分の家でくつろぐことに充実感を見い出したもので、寝椅子(カウチ)に横たわりながらポテトチップスを食べ、ビデオを楽しむというシーンに象徴されるところからこの名がつけられた。このような若者たちは「カウチポテト族」とよばれるが、日頃から出不精で休日に家で何もせずゴロゴロしている「こたつみかん族」とは本質的な違いがある。


【 カボション・カット (cabochon cut) 】

主に半透明、不透明の石に施されるカットで、量感のある山形のシルエット、表面の光沢感に特徴がある。

カボション・カット


【 カラー (color) 】

ダイヤモンドの価値を決定づける4C(よんシー)のひとつで、色調のこと。基準となる石(マスター・ストーン)と比較し、DからZまでの等級がつけられている。Dはまったくの無色でもっとも評価が高く、序々に色みが加わるにつれ評価が下がる。


【 カラー・コーディネート (color coodinate) 】

調和を考えて色を組み合わせ、統一感や美しさを引き出すように調整すること。ファッションの世界ではよく使われる用語である。


【 カラット (carat/karat) 】

キャラットともいう。宝石の質量をあらわす単位で1カラットは0.2g(200mg)にあたる。通常〔ct〕の略号を後ろに付けて記される。また、金の純度をあらわす単位でもあり、純金をK24(24カラット)として他の金属を混ぜ合わせた合金をK18、K15のように〔K〕の略号で記す。


【 カリナン・ダイヤモンド (Cullinan diamond) 】

05年、南アフリカ共和国のプレミア鉱山で発見された3106ct(621.2g)のダイヤモンド。今まで発見されたダイヤモンドの中で最大のもので、プレミア鉱山創立者トマス・カリナンの名にちなんで命名された。その後9個の大きな石と96個の小さな石に分けられ、現在9個の石は英国王室財宝、王室の個人所有となっている。


【 仮り縫い (かりぬい) 】

衣服を仕立てる段階において、本縫いにはいる前に、体形にあわせたり、シルエットやデザインの状態を確認するため、しつけ糸でできあがりと同じように布を仮に縫い合わせること。またはそのように仕上げたものを試着し補正することをいう。


【 幾可柄(きかがら) (geometric pattern) 】

直線、曲線を使って描かれた柄。また幾何学的な発想によって生まれた柄で、具象柄、抽象柄と共にプリント柄としてよく使われる。水玉や格子も広義には幾何柄にはいる。ジオメトリック・パターン、幾何学模様ともいわれる。


【 キッチュ (kitsch[独]) 】

ドイツ語で「下品な、俗悪な」という意味。一般的な美意識とは異なるアバンギャルドで悪趣味な、まがいもの的なものに対することば。


【 逆撚り (ぎゃくより) 】

単糸を撚り合わせ、双糸にする場合、単糸の撚り方向と同じ方向に撚りをかけること。双糸では普通、順撚りがかけられるが、布にしゃり味をもたせるような場合、時により逆撚りがかけられる。逆撚りにすると単糸の撚りはさらに強くなり固い糸になる。


【 クリアランス・セール (clearance sale) 】

バーゲン・セールの一種。クリアランスとは英語で「取り片付け、除去」などの意で、シーズン末期における残品の在庫処理市のこと。通常、仕入れ価格とのボーダーライン、または上代の50%〜70%引くらいの値段が設定される。最近は特にDCブランド商品のクリアランス・セールが恒例化されている。


【 クリムソン (crimson) 】

やや紫みのある深い赤。クリムソンとは、赤の染料として使われていたエンジ虫の仲間ケルメスのサンスクリット語で、カーマインと同語源。


【 クレープ (crape) 】

しぼ織物のこと。織物の表面に細かい、さざ波状の凹凸のある織物の総称。クレープ・デ・シン、クレープ・ジョーゼット、楊柳クレープなどがある。クレープを後ろにつけて、デ・シン・クレープ、ジョーゼット・クレープともいう。
日本の縮緬(ちりめん)もクレープの一種で、海外では縮緬クレープといわれている。


【 クロスオーバー (crossover) 】

「交差する」の意であるが、元来は音楽用語で、ジャズ、ロック、クラッシクといったさまざまな音楽を融合して、ジャンルを超えた新しいサウンドをつくり出すこと、あるいはそのような音楽をいう。これがファッション用語にも転用されて、マスキュリンとフェミニン、アメリカンとヨーロピアン、ハイテクとハイタッチなどの異なる要素を組み合わせた、新しい感覚のファッションを指す言葉として使われる。


【 グラマラス (glamorous) 】

「魅力に満ちた、魅惑的な」の意。日本では肉感的な魅力を持つ女性について「グラマー」や「グラマラス」という表現を用いるが本来はそうしたセクシーな魅力だけでなく、完成された大人の魅力や洗練性と気品の中に感じられる魅力ということば。


【 毛抜き (tweezers) 】

切りじつけや縫い代に食い込んだしつけ糸を抜き取るときに使用する。先のかみ合わせがよく、弾力性のあるものがよい。

毛抜き


【 ケンブリッジ・ブルー (Cambridge blue ) 】

イギリスの名門校であるケンブリッジ大学のスクール・カラーに見られる緑みの明るい青のこと。


【 光沢 (こうたく) 】

宝石業界用語では、「てり」ともいわれる。目に感じる艶(つや)のことで、宝石の美しさを大きく左右するもの。宝石の表面から反射する光の総量(反射量)と強弱によって光沢の質が決まる。光の反射量が多く、強い場合は、ちょうど磨かれた金属表面のような光沢が生じ、これを俗に光沢金属とよんでいる。ほとんどの宝石はガラスの表面のようなガラス光沢をもつ。一般に硬度が高い程光沢が良く、もっとも硬度の高いダイヤモンドの光沢を、ダイヤモンド光沢という。


【 コスモポリタン (cosmopolitanism) 】

国家や民族にとらわれず、世界的な視野でものごとを考え、行動することをいう。人種や国民性を超えた無差別・多民族国家の考え方に基づくものである。


【 コズミック・アート (cosmic art) 】

宇宙的な科学技術の発達によって得た情報をもとに、より正確で現実的な宇宙像を描く新しい芸術のひとつ。


【 コーディネート (coordinate) 】

コーディネートとは、「全体を調整する」の意味で、ファッション用語としては、さまざまな意味がある。1.ウエアリング用語としては、衣服のトップとボトム、服飾品を、色・素材・柄などをポイントとして、調和よく統一すること。2.ビジネス用語としては、企画、生産、販売などの各部門を調整し、マーチャンダイジングやプロダクト・プランニングを効率よくプロモートすること。3.プランニング用語としては、各種の情報やデザイン、カラーなどを総合分析してひとつのファッション・コンセプトにまでつくり上げていくこと。


【 小鋏 (こばさみ) 】

握り鋏ともいう。仮縫いの切りじつけやミシン縫いの糸切りなど、細かい仕事をする時に使われている。日本独特のもので、昔は大型のものもあり、布地の裁断にも用いられた。

小鋏


【 コレクション (collection) 】

本来は「採集、収集」の意味であるが、ファッション用語としては、広義には「発表会・展示会」狭義にはパリ・コレクションやミラノ・コレクションなど、「デザイナーや服飾団体が定期的に開催する発表会」をいう。もともとはパリのオート・クチュール・メゾンの作品発表会(春夏・秋冬に向けて年2回開かれる)を“コレクション”とよんだことに由来することばで、デザイナーが発表する作品自体を指す場合や、「作品を揃える」という意味もある。世界的に有名なコレクションとしてはパリのオート・クチュール・コレクションや、ミラノやローマのアルタ・モーダなどに代表される、特定の顧客を対象としたコレクションと、世界のファッション都市で定期的に開催されるプレタ・ポルテ(高級既製服)のコレクションがある。後者はパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、マドリード、東京などで催され、ファッション団体やデザイナー・グループによって組織されている。


【 コンテンポラリー (contemporary) 】

「現代的な」の意味で、ファッションでは現代的な感覚や、時代の流行を取り入れた感覚を、広くコンテンポラリー・ファッションとよぶ。略してコンポラともいう。


【 コーンロー・スタイル (cornrow style) 】

コーンローは、とうもろこしの粒が並んでいる状態をいい、そのような形に髪の毛を少しずつ取り分けて、細く固い三つ編みにし、先の方をカラフルなビーズで飾ったヘアスタイルをいう。もとは黒人の土着的なヘアスタイルの一種で、レゲエ音楽などの影響からファッションとしても広まった。


【 刺し子 (さしこ) 】

衣服やふきん、ぞうきん等の補強、保温を兼ねて、装飾的に縫う手芸。主にランニング・ステッチ(ぐし縫い)による直線を水平、垂直、斜めに組み合わせて、多様な模様を構成する。キルティングにも似ている。


【 サックス・ブルー (saxe blue) 】

サックス・ブルーは、インディゴを材料とする染料の染め色で、淡い緑みの青。


【 サーモン・ピンク (salmon pink) 】

オレンジみのやわらかいピンク。サーモンは、サケ科ニジマス属のサケ(鮭)の意。その身肉に見るきれいなやわらかいピンクのことで、色名としては、18世紀中期以降から使われている。


【 三原組織 (さんげんそしき) 】

織物組織の基本となる3つの組織、すなわち平組織、斜文組織(綾組織)、朱子組織を三原組織という。編物(ニット)では、平編(天竺編)、ゴム編(あぜ編)、パール編(両頭編)を緯(よこ)編の三原組織、または基本組織という。


【 仕上げ馬 (しあげうま) 】

底板のある脚の付いた、細長いアイロン仕上げ用具の一種。袖などのように筒形になっているものは、平らなアイロン仕上げ用具ではプレスが難しいため、この用具に差し込んでプレスする。
特に立体的な仕上げのアイロンがけに必要で、しつけをする時などにも使われる。


【 色光の三原色 (しきこうのさんげんしょく) 】

色光の青・緑・赤の3色は、それぞれそれ以上分解できない色で、他の色光の混合によってもつくることができない色である。この3色の色光を適当な割合で混色すれば、ほとんどあらゆる色が表現でき、しかも3色光全部を混色すれば白色光となるため、この3色光を色光を色光の三原色という。色光は混光すればするほど明るくなるのでこの混色を加法混色という。


【 色料の三原色 (しきりょうのさんげんしょく) 】

物体色の黄(イエロー)・赤紫(マゼンダ)・青緑(シアン)の3色は、それらを適当な割合で混合することにより、数多くの色をつくることができるので、この3つの色を色料の三原色、または物体色の三原色という。物体色は、混合すればするほど明度が低くなるので、この混色を減法混色という。


【 自然化粧品 (しぜんけしょうひん) 】

健康志向、自然志向の流れから注目されてきたもので、「自然界からの恵み」をおおいに活用した化粧品。大きくは次のように分類することができる。(1)アロエ、アボガド、ヘチマなど単一植物成分を強調したもの。(2)中国漢方、生薬、ハーブなどのエキスを配合したもの。(3)無着色、無防腐剤、無香料、無鉱物油など安全性を強調したもの。(4)うぐいすの糞、泥んこ、糠(ぬか)など昔ながらの製法や手づくりのもの、など。


【 絞り染 (tie dye/variegation) 】

紡染の一種で、布の一部を糸でくくって染色し、くくったところを白く残す染色法。古くは纐纈染(こうけちぞめ)ともいわれ、日本だけでなく、海外でも昔から行われた手工芸的な模様染めの手法である。糸でくくるだけでなく、生地を下絵にそって縫って引き締めて防染する方法、棒や板で締めつけて防染する方法などがある。絹織物に応用した高級和服から綿の浴衣地、シャツ地、風呂敷まで応用範囲は広い。括り染め(くくりぞめ)、又はタイ・ダイともいう。


【 シャンブレー (chambray) 】

たて糸に色糸、よこ糸に晒糸(さらしいと)を使って平織にし、霜降り効果をあらわした織物。たて、あるいはよこに染め糸と晒糸を1本ずつ交互に配列したもの、たて・よこに異色の色糸を使ったものなどあるが、いずれにしても無地調の先染織物である。生地は厚いものから薄いものまであり、ブラウスがらワーキング・ウェアまで広範囲に使われる。


【 シンメトリー (symmetry) 】

「対称、相称」の意で、特に左右対称のことをいう。左右非対称のものはアシメトリー、あるいはアシンメトリーという。


【 スター効果 (star effect/asterism) 】

アステリズム、星彩効果(せいさいこうか)ともいう。強い光をあてると、星の輝きのような4条あるいは6条の光の線が浮き上がる効果のこと。これは、内包されるインクルージョンの配列が光を反射してひき起こす現象で、カボション・カットのスター・ルビー、スター・サファイアなどが知られている。


【 スノッブ (snob) 】

一般には、流行を追う者、軽薄者などの「俗物」の意味をもつ。本来はラテン語の[sinenobilitate(非貴族)]に由来し、貴族の一員に見せかけようとして、服装から立ち居振る舞いまで貴族の真似をする、いわゆる「上流気取り」を指す。スノッブということばは、「まがいもの」というとらえ方での軽薄的な意味と、粋で遊びを知っている都会的な趣味の持ち主をいう2つの使い方がされ、ファッションでは、やや品格には欠けるが、時代を先取りした粋なお洒落をいう場合が多い。


【 スパ (spa) 】

スパとは「鉱泉、温泉」の意であるが、最近では特にそれらの地につくられた美容と健康のための施設をいう。エステティック、運動指導、食事療法による肥満解消などを目的としたものが多く、滞在型のリゾート施設としての役割ももつ。スパの機能を取り入れた医療機関としては、西ドイツで盛んなクアハウスがある。


【 スーパー・リアリズム (super realism) 】

超写実主義。別にハイパー・リアリズム[hyper realism]、または写真を参照にすることが多いことからフォト・リアリズム[photo realism]ともいう。その名のとおり、きわめて写実的なタッチを特徴とする美術表現で、写真と見まごうばかりの精密な筆致で描き込んだものが多い。


【 スリーブ・レングス (sleeve length) 】

袖丈のことで、普通は、袖山から袖口までの長さを指す。長袖、七分袖、半袖(五分袖)、三分袖などいろいろな種類がある。


【 センス (sense) 】

「感覚、意識、感じ」などの意であり、物事を感じとる知覚、直感などを広く指すことば。ファッションでは、時代を感じる力や、服飾美の感性を鋭くつかむ知覚を指し、その鋭さの度合いに対し、「センスが良い」「センスが悪い」などの使われ方をする。


【 ソーホー (SoHo) 】

ニューヨークのグリニッジ・ビレッジの南にあるサウス・ハウストン(South Houston)地区の俗称で、その頭文字からこう呼ばれる。画廊が多く、芸術家のたまり場として知られるが、もともとはこの地区にあった廃屋に近いロフト(倉庫)をアトリエや画廊に改装したところから、現代芸術の中心地的な役割を果たすようになったのがきっかけである。


【 ターコイズ (turquoise) 】

ターコイズはトルコ石のことで、その石に見られる明るい緑みのブルーを指す色名。青が強いものをターコイズ・ブルー、緑が強いものをターコイズ・グリーンと分けてよぶこともある。


【 縦纏り (たてまつり) 】

袖口や袖付けの裏地をまつる時に使われるもので、針目を布地の端に直角に置き、針目が表に出ないようにする。衿付けのまつりにもこの方法が用いられる。


【 玉ピン (たまぴん) 】

ドレス・ピン〔dress pin〕ともいい、単にピンともよばれている。布を固定させ、縫い針の運びを能率よくするために、留めて使う針で、待ち針の一種。用布の中に入り込まないように針の頭にプラスチック製の玉が付いているため、特に「玉ピン」とよばれる。

玉ピン


【 玉虫 (たまむし) 】

シャンジャン、イリデセントともいう。たて糸とよこ糸に異色の糸を使い、見る方向によって色の変わる織物。シャンブレーの一種。色の変化の様子が玉虫に似ているところから、この名がある。一般的には絹織物が多いが、合成繊維のフィラメント糸を使ったものもある。ランニング・シャツ


【 タラソテラピー (thalassotherapie[仏]) 】

ギリシャ語で海洋をあらわす「タラッサ」に由来する「海洋療法」のこと。海辺のきれいな空気や、海水、海藻、海泥などを使って、ゆっくりと心身をリフレッシュする美容・健康法。海藻を塗って赤外線を浴びる海藻浴、海水プールでの弛緩(しかん)療法、海藻食などの療法があり、全身美容サロンをはじめ、リゾート施設としても開発されている。フランスを本場にヨーロッパで定着しているものだが、近年日本でも注目されてきている。


【 千鳥がけ (ちどりがけ) 】

糸を斜めに交差させて、布の端をとめるかがり方で、布の2つ折りにしてとめる場合などに、裁ち目がほつれないように固定させる技法。裏付きジャケットの袖口の折り返しや、身頃の裾をとめるときに用いる。


【 チャコ (chalk) 】

布地に印(しるし)を付けるときに用いるチョーク。チャコは、端を常に薄く削っておき、細い線がすぐひけるようにしておく。形は、三角形、四角形、長方形など多様で、色も、白、黄、赤、青などがある。チャコには、紙状になったチャコ・ペーパー、鉛筆状になったチャコ・ペンシルなどがある。チャコはチョークがなまったもの。


【 ツートーン・カラー (two-tone color) 】

色調が異なる2色を組み合わせた配色のこと。ツートーンとは、2つのトーン(色調)の意味であるが、色相の異なる2色の組み合せを総称してよぶことが多い。


【 テーラード (tailored) 】

テーラー(紳士服の仕立て屋、洋服屋、裁縫師の意味)からきたもので、一般に「紳士服仕立ての」という意味に用いられる。テーラーメード[tailor-made]と同じ。ドレスメーキング(婦人服仕立て)のやわらかい仕立て方に対するよび名。


【 ディスプレー (display) 】

「展示、陳列」の意で、商品に演出性をあたえ、客の目を引きつけたり、選びやすく買いやすくすることがねらいとされる。ディスプレーにはウインドー・ディスプレー、コーナー・ディスプレー、壁面ディスプレー、アイランド・ディスプレーなどのように場所による区別があり、また使用する陳列台によってゴンドラ・ディスプレー、ケース・ディスプレー、ステージ・ディスプレーなどのよび方がある。


【 ディップ (dip) 】

ゼリー状の整髪料。正しくはディップ・ローションという。ムースと同じく、髪に濡れたような光沢をあたえるのが特徴で、ウエット感覚に仕上げたい時や、ピッタリととかしつけたい時に用いる。ディップ本来の意味は「ちょっと浸す、浸して染める、すくい上げる」といったこと。そのゼリー状の形状からジェルともよばれる。


【 トゥイナー (tweener) 】

アメリカABC放送のビル・オライリーがビトウィーン[between(〜の間に)]からつくった造語で、ヤッピーの後に注目されてきた、中庸で自然体のライフスタイル志向の人たちをこのように名付けたもの。富と力を求めるヤッピーに対する一種のアンチテーゼで、無理した生活をせず心の平穏さを大切に暮らすことに価値観を見出しはじめたことが背景にある。


【 トパーズ (topaz) 】

和名は黄玉(おうぎょく)。黄褐色透明のものが代表とされるが、オレンジ色、青色、ピンク、無色なども一般的である。この他、淡紫色、赤、黄緑などのものもごく稀にある。トパーズによく似た黄水晶などと区別するため、本トパーズ(黄玉)をインペリアル・トパーズ、黄水晶をトパーズ・クオーツ、シトリン・トパーズともよんでいる。黄色系のトパーズは11月の誕生日石。主産地は、ブラジル、スリランカ、アメリカ、マダガスカルなど。

トパーズ


【 トランタン (trente ans[仏]) 】

「30歳」という意味のフランス語。90年代以降、急速に消費市場の主役を担いはじめた30歳前後の女性を、バンタン(20歳)、バンサンカン(25歳)という言い方にならってこうよぶようになったもの。いわばアッパーハナコ世代(雑誌「Hanako」の対象層のうち上の方に位置する世代)にあたり、ファッション・マーケティングの主要なターゲットの一つとして、そのライフスタイル研究が盛んに行われるようになっている。還暦の半分に当たるところから「プチ還暦」ともよばれる。
ちなみにバンタン、バンサンカンは、フランスの女性雑誌にちなんだよび方。


【 ドレスメーキング (dressmaking) 】

婦人服を仕立てること、また「婦人服仕立て」のことで、テーラード(紳士服仕立て)に対することば。紳士服の背広のようにかたくかっちりとした仕立てではなく、やわらかくドレッシーな仕立てのことをいう。別に洋裁の意もある。


【 ドレッシー (dressy) 】

「正装風な」の意味で、カジュアルの気楽な服装に対する、改まった、きちんとした服装のことをいう。狭義では、フェミニンな感覚の服装を形容する場合にも使われる。素材やデザイン、精神的な要素など、全体から受ける印象で、シックと共通するような落ち着きと調和のあるものである。フォーマルや夜のパーティー・ドレスの着こなし方に代表される。


【 ドレーピング (draping) 】

(1)婦人服造形の一技法であるドレープをとること。
(2)立体裁断のこと。衣服を製図から裁断するのではなく、人体または人台に直接布をあてながらデザインを創作したり、予定されたデザインのダーツや切り替えを裁断しながら立体的に仕上げる技法。


【 ドロップ・サイズ (drop size) 】

ドロップ寸ともいう。寸法表示の一種で、胸囲から胴回りの寸法を引いた数字をドロップとよび、その数値でサイズを割り出す方法。
紳士服の背広では16〜0cmまでのドロップ寸を7つの体型に分類している。Y体(ドロップ寸16cm)、YA体(ドロップ寸14cm)、A体(ドロップ寸12cm)、AB体(ドロップ寸10cm)、B体(ドロップ寸8cm)、BE体(ドロップ寸4cm)、E体(ドロップ寸0cm)。


【 業平格子 (なりひらごうし) 】

平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)の着用する衣服には必ず用いられたといわれる斜め格子のこと。太い線と細い線を組み合わせた菱形の格子で、その菱形の中に十字の模様を配した柄。


【 ニーズ (needs) 】

生活者の生理的、身体的な欲求のこと。たとえば空腹を満たす、寒さを防ぐというだけの単純な欲求や、欠けているものを満たしたいと思う欲求を総称する。「必要・必需品」などがこれにあたり、これが満たされるとウォンツ(必欲品)への欲求のレベルも高度化していく。


【 縫い針 (ぬいばり) 】

布などの衣料を縫い合わせるための針。針の頭に糸通し穴があり、用途に合わせた長さと太さと形状がある。大別すると、和針、洋針(メリケン針ともいう)、特殊針がある。

縫い針


【 ネイル・アート (nail art) 】

爪(ネイル)をアート感覚に表現することをいう。単にマニキュアを塗るだけではなく、芸術的な表情を爪にあたえるもので、長い付け爪に絵を描いたり、ビーズや宝石をはめ込んだりするもの。これらを施す職業をネイル・アーチスト(ネイリストとも)とよぶ。


【 ネオジオ (neo-geo) 】

ネオジオメトリカル[neo-geometrical]の略で、'80年代前半、ニューヨークのイーストビレッジに生まれた最新の現代美術のひとつ。ジオメトリカルは「幾何学(上)の、幾何学的な」という意味で、幾何学的な形態や、複製、広告などを引用して作品を記号化し、現代社会をさまざまに皮肉った新しい感覚の芸術表現のこと。現代の消費社会はすべて再生産された模倣社であるとする考えのもとに、作品にもその模倣性を強調しようとしたもの。シュミレーショニズムともいう。


【 ネオン・カラー (neon color) 】

ネオンサインのように鮮やかで強烈な色。'50〜'60年代調のロックンロール・ファッションに好んで用いられるほか、最近のハイテク・ファッションまでくり返し流行線上に現れてくる色彩。ちなみにネオンは本来、科学分野で用いられる気体元素の一つ。


【 ネービー・ブルー (navy blue) 】

深い紫みの青。ネービーとは海軍の意で、海軍(特にイギリス海軍)の制服に使用されている色を指す。


【 ネープルス・イエロー (naples yellow) 】

明るいやや赤みの黄色。ネープルとは、イタリアのナポリ(ネープル)産の黄色顔料のことで、15世紀のイタリア・ルネサンス期の画家たちが好んで用いた色としても知られる。


【 ノベルティ・ストライプ (novelty stripe) 】

ノベルティとは「風変わりな、めずらしい」という意味で、簡単に定義をつけられないような変わり縞の総称。たとえば不規則なイレギュラー・ストライプや、抽象画風なセミアブストラクト・ストライプ、連続柄によるストライプなどがある。


【 ノンエイジ (non-age) 】

年齢を問わない、年齢区分のない、あるいは年齢差のないことをいい、ファッションでこのような要素をもつものをノンエイジ・ファッションなどと表現される。


【 ハイ・ファッション (high fashion) 】

オート・クチュールのように、上流富裕階級の人々が着用する、ファッション性の高い、高級な衣料のこと。あるいはそのように見えるファッションをいう。「ごく限られた婦人のための」といった意味合いも遠まわしに含まれている。別に流行の最先端をいくような斬新なスタイルのこともいう。


【 蜂巣織 (honeycomb weave) 】

ハニコムともいう。浮き糸を四角形につかって枡(ます)型の凹凸を織り出したもので、ちょうど蜂の巣に似ているところからこの名がある。地厚い感じをあたえ、肌ざわりが良く、夏はさらっとした感じ、冬は保温性があって暖かい。主にシーツやタオルなどに用いられ、衣料向きには40〜60番手のやや薄手のものが使われる。


【 バーガンディ (burgundy) 】

濃い赤紫。バーガンディは、ブルゴーニュの英名で、フランス南東部の地名。この地方のブドウ酒に見られる色からつけられた色名。


【 バティック (batik) 】

ジャワ更紗(さらさ)ともいう。インドネシア諸島を中心としてつくられる、ろうけつ染による更紗柄のこと。バティックとはジャワ語でろうけつ染、またはその布の意味。イセンとよばれる小模様が主題の柄のまわりを埋めつくすのが特徴で、柄は花鳥などの動植物文様、複雑な幾何学文様を中心に、ヒンズー教や仏教文化の影響をうけたものなどがある。


【 バルドー・スタイル (Bardor style) 】

フランスの女優ブリジット・バルドー(1934〜)のヘアスタイル。特に'59年に流行した、長い髪の毛をゆるくカールさせ、顔のまわりは短い乱れ毛でおおう、一見無造作でアンニュイな感じのするスタイルが知られる。


【 パック (pack) 】

「湿布(しっぷ)」の意で、美容用語では「美容塗布剤」をいう。スキン・ケアのためにパック剤を肌に塗ることを一般にパックといい、皮膚の角質層に水分を供給し、肌を引き締め、張りをあたえたり、毛穴の汚れを取り、肌を清潔に保つ、といった効果がある。顔に用いるフェイス・パック、身体に用いるボディ・パックがあり、パック剤にはゼリー状、ペースト状、泡状、粉末状のものなどがある。

パック


【 パネル柄 (panel pattern) 】

パネルとは「一仕切、一区画、一わく」という意味で、1枚の絵のような柄が配置されたものをいう。捺染柄の場合、大体75〜80cmの間隔でくり返されている。


【 ビートルズ・カット (Beatles cut) 】

60年代に一世を風靡したロック・グループ、ビートルズに見るヘアスタイルのことで、特にデビュー当時に見られたマッシュルーム・カットを指すことが多い。マッシュルーム形に丸くお椀をかぶせたような長髪で、前髪はストレートに垂らし、もみあげも長く伸ばした形のもの。'60年代後半に流行した。


【 ピン・ドット (pin dot) 】

ピンの頭ぐらいの小さな点という意味。この小さな点を織り出す柄。また小さな点をプリントした柄。


【 ファスナー (fastener) 】

留め金具の上下移動によって開閉ができる留め具。別名、チャック、ジッパーともいう。ファスナーの種類を大別すると、金属ファスナーと樹脂ファスナーに分けられる。金属ファスナーには洋銀(ようぎん)、丹銅(たんどう)、真鍮(しんちゅう)、アルミニウムがあり、樹脂ファスナーにはテトロン・ファスナー、ナイロン・ファスナー、デルリン・ファスナーがある。金属は、その材質で分け、樹脂は形状によって分ける。

ファスナー


【 ファッド (fad) 】

短期間、一部の少数の人々が着ているファッション傾向のこと。正確には、ファッションというより、ある種の風俗的な傾向をいう。


【 ファーニシング (furnishing) 】

英語で「家具類」、また、アメリカでは「服飾品、アクセサリー」を意味する語。


【 ファブリック (fabric) 】

「布地」のことで、広義では、織物、編物、不織布(ふしょくふ)に大別される。狭義では織物をいう。織物とはたて糸とよこ糸が組み合わされてできた布地のことで、いろいろな変化組織があるが、基本となるのは、(1)平織り=たて糸とよこ糸が交互に1本ずつ表と裏にあらわれるもの、(2)綾織(斜文織)=布地に斜めの畝があらわれているもの、(3)朱子織=たて糸またはよこ糸が布面に長く浮いた組織の3つで、これを織物の三原組織という。これらの変化組織の他にも、二重織、タオル、毛足の長いパイル織、絽(ろ)や紗(しゃ)のように透かし目の入った捩り織(もじりおり)、その他ドビー、ジャガード、梨地織(なしじおり)…とさまざまな模様を織り出したものがある。


【 プレス・ボール (press ball) 】

「まんじゅう」のこと。肩、胸、腰などの丸みのあるところを立体的に仕上げるために用いるアイロン仕上げ用具の一種。また、衿やポケット付けなどの針仕事の台としても用いられる。


【 ヘア・アイロン (hair iron) 】

ウエーブをつくるための毛髪用の鏝(こて)。アイロン・パーマ(略してアイパー)に使うはさみの形をした道具のことで、このアイロンの熱によりウエーブをつくる。19世紀にパリの理髪師マルセル・グラトー(1852〜1936)が開発したところから、マーセル・アイロン[Marcel iron]ともよばれ、これを使った柔らかいウエーブはマルセル・ウエーブといわれた。現在では代表的なものにパンチ・パーマがある。


【 ヘア・マニキュア (hair manicure) 】

髪をうっすらと染め、艶と張りを与える染色剤、およびその方法をいう。ヘア・ダイ(毛染め)剤とは異なり、酸性タイプであることから色素が表面につくだけで、髪を痛めることがなく、自然な仕上がりになるのが特徴。


【 ヘンナ (hennna) 】

パキスタン、インド、インドネシア、アフリカ、中近東などに見られる、毛髪や口髭、手や足を染める風習に用いられた染料のこと。「ネックリージ(パシュトウ語)」「メンデ(ヒンズー語)」ともいう。エジプト産のヘンナという植物を特殊な製法で染料にしたもので、赤褐色の色が特徴。この染料で手足に独特の文様を描くもので、宗教的な儀式や祭りにも用いられる。身体の装飾のほか、「清涼を得る」「皮膚を丈夫にする」「血圧を下げる」などの治療法としての目的ももつ。


【 ベビー・ブルー (baby blue) 】

淡くやわらかいブルー。ヨーロッパでは聖母マリアの色である薄いブルーを乳幼児に着せる習慣があることからつけられた色名。近年では、女の子にはベビー・ピンクが用いられることが多い。


【 ペイズリー (paisley) 】

インドのカシミール地方のカシミア・ショールに使われていた伝統模様で、カシミール模様ともいわれる。この模様が18世紀の初めにスコットランドのペイズリー市に移入され、そこから広められたのがこの名である。カシミール地方の松かさ(インディアン・パイン)の模様、勾玉(まがたま)の模様ともいわれる、曲線で描かれた、精密で多彩な柄が特徴。


【 補色 (complementary colors) 】

ある色に対し適当な色を混合すれば、色光の場合は白色に、物体色の場合は暗灰色になるが、このように混色によって無彩色になる色どうしを補色という。主要色を円状にならべ、反対側に補色がくるようにした色相環を補色色相環とよび、マンセル色相環では物体色の混合の関係(物理補色)、PCCS色相環では色光の混色の関係(心理補色)がとられている。なお、完全な補色ではないが、その機能をもつ補色関係を準補色という。


【 マーキゼット (marquisette) 】

たて・よこに1mあたり1,000回程度のひねりをかけた糸を使い、からみ織に織った目の粗い、地薄な軽めの織物。一般に手触りは、しゃりっとしたものが多く、ドビーかジャカードで模様を表したものがある。カーテン、タウンウエア、子供服、ベットスプレッド等に使われている。カーテン、ラッシェル編機で角目(かくめ)に編んだレース・カーテン地である。


【 マゼンダ (magenta) 】

さえた赤紫。カラー印刷などに用いられる色料の三原色のひとつ。もともとマゼンダは、北イタリアの地名であるが、この地方で戦闘のあった1859年に有機染料フクシンが発見されたことから、その色を地名になぞらえてこの名がついた。


【 マンセル表色系 (Munsell system) 】

アメリカの画家であるA.H.マンセルが、'05年に創案した色票で配列される表色系。その後、アメリカ光学協会で修正が加えられ、現在は「修正マンセル表色系」といい、日本工業規格(JIS・Z・8721)にも採用され広く産業界で活用されている。
この体系は、物体色の標準色票によってあらわされ、色相・明度・彩度の色の三属性が、それぞれ視覚的に等歩度となるように構成されている。色は色相(Hue)、明度(Value)、彩度(Chroma)のそれぞれ頭文字をとって、Hv/cの関係(マンセル記号)であらわされる。
基本10色相は、赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫で、最大100色の色相分割となる。色相環上では、相対する関係が物理補色となっている。


【 水刷毛 (みずばけ) 】

地伸し仕上げの時に水をつけるために用いるもので、柄(え)の付いたものが使いやすい。

水刷毛


【 ムース (mousse) 】

泡状の整髪料。手軽に素早く自然なヘアスタイルをつくることができるということで、ナチュラル・ヘアの流行から、近年、ポマードやチックなどの固形整髪料にかわって人気を集めている。ムース本来の意味は「泡立てクリーム」ということで、化粧品としてはヘア・スタイリング・フォームというのが正しい名称となる。濡れた感じを出すウエット・タイプや固める力の強いハード・タイプなど種類も多い。

ムース


【 ムスターシュ (moustache) 】

口髭(くちひげ)のこと。


【 明度対比 (brightness contrast) 】

明度対比現象のひとつとして有名なハーマン・グリッドの図。白い線の交差部分は直接黒に接していないので明度対比が起こらず、暗く、グレーの斑点があるように見える。明度差における対比効果のこと。明度の異なる色どうしが配色される場合、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じられる。つまり、明度の差がより強調されて見える効果をいい、たとえば、同じ明度のグレーを白と黒の上にそれぞれ配色すると、白の上のグレーは暗く、黒の上のグレーは明るく見える。有彩色においてもその効果は同様で、明度差による対比は対比現象の中で、もっとも効果が大きい。


【 目打ち (めうち) 】

縫製面でいろいろな使われ方をする。地厚な生地の縫い代を目打ちで押えながらミシンをかけたり、ギャザーやいせこみの調整をしたり、衿や裾の角をきれいに引き出したり、縫った糸をほどいたり、表に出た糸をひき込む時などに使われる。


【 メリケン針 (メリケンばり) 】

洋裁の手縫いに使う針で、長針と短針がある。針穴が楕円形になっていて、番数が小さいほど太くなっている。6、7番は毛織物や厚地もの、8番は絹織物や薄地もの、8、9番はまつりに使用されている。


【 モード (mode) 】

ファッションに同義であるが、(1)オート・クチュールのハイ・ファッションのように、よりグレード感をあたえるファッションに対するよび名、(2)デザイナーが打ち出した新しい作品に対するよび名などに使い分けされる場合もある。


【 モノトーン (mono-tone) 】

単色のこと。白や黒などの無彩色系を差す場合が多い。


【 モーブ (mauve) 】

明るい赤紫。モーブはフランス語で植物の(葵)のことだが、色名の由来は1856年にイギリス人パーキンが、世界で初めて合成染料の製造に成功したその紫色にモーブと名付けたことから定着したといわれる。


【 YAG (ヤグ) 】

イットリウム・アルミニウム・ガーネット[Yttrium Aluminium Garnet]の略。透明で、無色、赤、青、緑の人造石である。無色のものはその外観がダイヤモンドに類似し、イミテーション・ダイヤとして使われるが、輝きははるかに劣る。


【 友禅染 (ゆうぜんぞめ) 】

模様染めの一種で、元禄年間に宮崎友禅があみ出したためこの名がある。多彩な色で花鳥風月などの絵柄を華麗に染め出した、美術工芸的な手法が用いられる。友禅には次の4種がある。1.本友禅(ほんゆうぜん)=手描友禅(てがきゆうぜん)ともいう。2.型付友禅=写し友禅、板揚友禅(いたあげゆうぜん)ともいう。3.特殊友禅=玉糊友禅(たまのりゆうぜん)、板締友禅(いたじめゆうぜん)、液描友禅(えきがきゆうぜん)などがある。4.機械友禅


【 ユーズド・クローズ (used clothes) 】

「着古した服」の意で、つまりは中古衣料のこと。'50〜'60年代の古着、軍隊の放出品、DCブランドの古い型のものなど、さまざまなものがある。また、こうした衣料を専門に扱う店も増えている。


【 ラスタ・カラー (rasta color) 】

レゲエ・ファッション特有の色使いを指す。レゲエの本場ジャマイカの国旗を示す赤、黄、緑の3色をいい、赤は民族の血、黄は太陽、緑は大地をあらわすとされている。


【 ラスタ・ヘア (rasta hair) 】

レゲエ・ミュージシャンやその愛好者に特有のヘアスタイル。細かい縄状のロング・ヘアで、レゲエの神様といわれたボブ・マーリーの髪型として広く知られるもの。3つ編みのまわりに毛を巻きつけ、表面をあぶって溶かした縮れ毛を固定させるのが本格的だが、これに似せた髪型も含めていう。縮れ毛の部分にビーズをあしらうスタイルも見られる。ラスタは「ラスタファリアン」の略。ジャマイカ産のレゲエをドレッド・ロックとよぶところからドレッド・ヘア、また、ナイト・ラクブで遊ぶ男のコに多く見られることからクラブ・ヘアなどともよばれる。


【 ラスティック (rustic) 】

「田舎風の、素朴な、粗野な」の意。ファッションではカントリー・ルックやワーク・ルックなどのような、素朴でラフな雰囲気の服や、麻袋、節(ふし)のある素材、太い糸でざっくりと織った素材などによく用いる表現。


【 ラマ (llama) 】

南エクアドル、ペルー、ボリビア北西部、アルゼンチンなど、アンデス山脈の高原に野生している、ラクダと羊の中間に属する動物。アルパカに似て細い毛と粗い毛があり、丈夫で撥水性があり、保湿性に富む。50〜60番手の糸が紡績できるが、子ラマでは70番手が可能性といわれる。

ラマ


【 リアル・クローズ (real cloth) 】

「現実離れしたデザインではなく、等身大で付き合える実質的な価値のある服」と言う意味で用いられる。リアル・ウェアともいう。バブル崩壊後、足もとの現実を見直そうとするライフスタイルの定着と共に、ファッションにもこうした現実味のある服を求める傾向にある。


【 リアル・モデル (real model) 】

「現実感のあるファッション・モデル」という意味。ファッション・モデルといえば抜群のプロポーションと美貌の持ち主とされ、中でも高額のギャラをとるトップ・モデルを「スーパーモデル」とよぶが、これに代わり、1993年頃から注目を集めるようになった、“どこにでもいるような”というイメージのモデルたちをこうよぶ。彼女たちは浮浪者(ウェイフ)のようなイメージを売り物にしたことから、別にスーパー・ウェイフ・モデル[super waif model]ともよばれ、パリ・コレクションに登場したケイト・モスなどが代表的。


【 立体裁断 (りったいさいだん) 】

被服造形の過程における裁断方法の一種で、ドレーピングともいう。人体または人台に直接布をあててカッティングするもので、立体裁断を用いる布は普通トワル(粗布)であるが、時には紙でもよく、実際の布を直に人体にあてて裁断する場合もある。裁断し終わったものを人台からはずし、印(しるし)付けなどの整理をして展開する。これを型布として、実際の布の上に配置して裁ち合わせたり、紙に写して型紙にしたりする。


【 リボーン・ビンテージ (reborn vintage) 】

過去の名品を完全な形で復活させた「完全復刻版」をいう。古着ブームの中から生まれた傾向のひとつで、デザイン、素材などを忠実に再現するという点で、一般的なレプリカ(複製品=昔のものの模造品)とは区別される。本物(ビンテージ品)と同じように値打ちが高く、したがって値段も高いのが特徴。ジーンズやアロハ・シャツなどのほかに、ポロ・シャツ、スニーカーなどにこうしたものが多く見られる。


【 ルネサンス (Renaissance) 】

一般に「文芸復興」と訳されるが、本来の語義はフランス語の「再生」。イタリアに起こり、14〜16世紀のヨーロッパ全体に広がった「人間の再生」を目指した革新運動である。中世のカトリック教会と封建的な貴族階級からなる旧秩序に対抗して、イタリアの知識階級、商工業者を中心に起こったもので、ローマや古代社会に理想を見い出し、人間の開放を達成しようとした。建築のブルネレスキ、絵画ではマサッチオ、フラ・アンジェリコ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、また文学のダンテ、ペトラルカ、ボッカチオなどが中心となって、初期の素朴なリアリズムを克服して、古典的な理想主義を確立した。また風景描写に見られる遠近法、人体解剖の成果による立体的な人体表現、運動描写などの可能性も示された。


【 ルレット (roulette[仏]) 】

製図を別紙に写すとき、また木綿、麻などの丈夫な布地の印(しるし)付けに用いる。先に歯車形の車が付いており、回転することにより印が付く。


【 レゲエ・ファッション (reggae fashion) 】

レゲエは’60年代にジャマイカで生まれた大衆音楽。カリプソなどを基に発展した独特のリズムをもつ音楽で、アフリカ回帰指向(ラスタファリズム)を歌に盛り込んだ一種のプロテスト・ソングで人気を博したボブ・マーリーの名とともに知られる。これらのレゲエ・ミュージシャンや、その愛好家たちの間に見られる独特のファッションが、「クラブ・キッズ」とよばれる若者たちに圧倒的な人気でリバイバルしている。ラスタ・カラー(赤、緑、黄の3色)やラスタ・ヘア(ドレッドヘア)がその代表的存在。


【 レトロ (retro) 】

レトロスペクティブの略で、「回顧的な、懐古的な、懐旧の」といった意味。レトロ・ファッションといえば、昔のファッションを懐かしんで、現代に復活させてものをいう。'20年代、'30年代などに見られた服装や、そのような感覚を指すことばとして'80年代半ばに浮上した。


【 レトロ・フューチャー (retoro future) 】

最新のものでありながら、どこかに懐かしい感じを思わせるものの流行現象をいう。例えばベルボトム・パンツピタTも’70年代のままの再現ではなく、例えばハイテク素材を多用するなど、現代感覚でアレンジすることによって新しい魅力を生み出す傾向を指す。ファッション以外にも車などに同様の流行現象が見られる。


【 連続柄 (continuous pattern) 】

同じモチーフが繰り返し連続している柄、一般に小さな柄が連続しているものをいう。

連続柄


【 ろうけつ染 (batick) 】

手工芸な防染(ぼうせん)法の一種で、ろうけち染ともいわれる。ろうを防染剤とするもので、綿や絹などの織物上に、筆または筒を用い、ろうで模様を描いてから染め、染めたあと、ろうを除去して白く抜く。また、ろうを木版につけて型押し(すなわち、ろうの捺染)する方法もある。いずれも、ろうのひび割れでできる細い不規則な線があらわれるのが特徴。


【 ローズ・ピンク (rose pink) 】

バラの花の色のひとつにたとえられる紫みのうすいピンク。古代よりバラを愛好してきたヨーロッパでは、バラの花の色にちなんだ色名が多くあるが、その代表的なもの。


【 Y体 (ワイたい) 】

紳士既製服の体型表示の一種。表示法には、Y体、YA体、A体、AB体、B体、BE体、E体の7つがあり、スーツでは胸囲3cm、胴囲2cm、身長5cmのピッチで区分されている。それぞれは16〜0cmまでのドロップ・サイズ(胸囲と胴囲の差の寸法)により体型が割り出され、やせ型、普通型、肥満型など、それぞれにあったスーツを選ぶことができる。Y体はドロップ・サイズが16cmで、おなかの出ていない細身の体型で、やせ型ともいう。


【 ワシントン条約 (わしんとんじょうやく) 】

絶滅するおそれのある野生動植物の種の国際取引を規制し、その保護のために、’73年ワシントンでの会議で採択された国際条約のこと。規制対象とする動植物の種は、1.絶滅のおそれのあるもの、2.必ずしも絶滅のおそれはないが規制を要するもの、3.締約国が自国内で規制を行う必要があると認め、取引の取り締まり上、他の当事国の協力を必要とするものに分類されている。条約締約国は、’94年現在日本を含め123カ国である。


【 ワードローブ (wardrobe) 】

「衣装ダンス、衣裳部屋」の意味で、その人のもっている衣装のすべて、その人のもつ衣装の組み合せの数、またファッション専門用語における衣装計画のことを指す。


【 ワンマイル・ウエア (one-mile wear) 】

「自宅から1マイル圏内に着用される衣服」というような意味で、特に改まったお洒落着ではなく、家庭でくつろぐ時に着るホーム・ウエアの要素と、ちょっとした買い物にも着ていけるお洒落性を兼ね備えた衣服の総称として使われることば。別に決まった形はないが、ゆったりとしたシルエットや、ニット、スエットなどの着心地のよい素材が用いられることが多い。