FASHION DICTIONARY



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「 アイテム 」
【 アイゼンハワー・ジャケット (Eisenhower jacket) 】
第2次世界大戦時の米国陸軍の制服で、ウエスト丈の比較的短いバトル・ジャケット。連合軍総司令官であったアイゼンハワー元帥(1890〜1969)にちなんでこの名がある。カーキ色のウール地で胸に大きなパッチ・ポケットが付いており、肩にエポーレットが付いているものと付いていないものの2タイプがある。その後、このスタイルが民間の服にも影響をあたえ、街着やスポーツウエアとして広く用いられるようになった。
【 アイビー・キャップ (IVY cap) 】
アイビー調のファッションによく用いられるハンティング・キャップ型の帽子。山部が一枚天井(1枚の布でできているもの)で、レジメンタル・ストライプを配した生地でつくられ、後部にバック・ストラップとよばれる尾錠(びじょう)が付けられるのが特徴。素材は主に薄手のウール地かコットン地。
【 アイビー・シャツ (IVY shirt) 】
アイビー調のファッションに多く用いられるシャツの意味で、ボタンダウン・シャツと同義。ボタンダウン・カラーを最大の特徴とし、白か色無地のオックスフォード地でつくられるほか、カジュアルな用途向きには特にギンガム・チェックやマドラス・チェック使いのものが多く見られる。ドレス・シャツとカジュアル・シャツ双方のタイプがある。
【 アイビー・ベルト (IVY belt) 】
アイビー・ルックによく用いられるベルトのことで、特にレジメンタル・ストライプ柄のリボン・ベルトを指す場合が多い。
【 アウトソール (outsole) 】
靴底のなかで、もっとも外側の地面に着く部分を指し、「本底(ほんぞこ)」とよばれる。別に「表底(おもてぞこ)」ともいう。革底のほかにゴム底(ラバー・ソール)、ウレタン・ソール、木やジュートの底などがある。
【 アーガイル・セーター (Argyle sweater) 】
アーガイルは一般に「ダイヤ柄」とよばれる菱形の格子柄をいい、この柄を特徴的に取り入れたセーターをいう。スコットランドの民族性がよくあらわれた英国の伝統的なセーターとされるほか、アイビー・ルックのワードローブの重要なアイテムとしても用いられる。アーガイルの名はスコットランド西部のアーガイル州からとったものといわれる。
【 アクセサリー (accessory) 】
アクセサリー本来の意味は「付属物、補助物」ということで、ここから着装を完成させるための付属品を指すようになった。その範囲はバッグ、靴などにも及ぶが、一般的には実用よりも装飾を目的としたネックレスやイヤリング、ブローチなどの「装身具」をいうことが多く、英語ではこれをオーナメントともよんでいる。
【 アコーディオン・プリーツ・スカート (accordion pleats skirt) 】
アコーディオンの蛇腹(じゃばら)のような細かいプリーツ(アコーディオン・プリーツ)を、スカート全体にたたみ込んだもの。
【 アース・シューズ (earth shoes) 】
「大地(アース)を踏みしめて歩く靴」といった意味で、人間工学に基づいた、健康に良い靴として、'70年代から履かれ出したもの。スウェーデンのアン・カルソー女史の創案といわれ、靴の後ろがやや低くなっているゴム製のフラット・ソールが特徴。
【 アスコット・シャツ (ascot shirt) 】
アスコット・タイを最初からつくり付けにしたシャツで、アメリカン・トラディショナルの代表的なアイテムのひとつとされる。女性のボー・タイ・ブラウス(最初から蝶結び用のリボンが組み合わせられたブラウス)と同じようなもので、本来はスポーツ・シャツに属するが、ファンシーなドレス・シャツとしての趣もある。
【 アスコット・タイ (ascot tie) 】
礼装用のネックウエアとして、モーニングコートなどに用いられる幅広のネクタイ。本来は結んでタイ・ピンで留めるが、一重結びにしてスカーフのように用いるのもこうよぶことがある。英国、アスコット・ヒースの王室所有競馬場の名に由来するもので、貴族たちがモーニング・コートにこのタイを用いた正装で出席したことから、一般に流行するようになった。19世紀の中頃にあらわれたといわれる。単にアスコット、または、アスコット・クラバット、日本では「蝉(せみ)型タイ」ともよぶ。
【 アスレチック・ショルダー (athletic shoulder) 】
アスレチックは「運動競技の」の意で、運動に適するように袖を肩の方に食い込ませて肩幅をのこと。
【 アタッシェ・ケース (attache case) 】
ビジネス用のバッグとして知られる、比較的薄手でトランク型の手提げカバン。アッタッシュ・ケースともよばれる。アッタッシェはフランス語で、「大(公)使館員」を意味し、彼らが重要書類などを入れるカバンとして用いたことに由来する。別にエグゼクティブ・ケースとよばれることもある。
【 アート・ストッキング (art stocking) 】
通称「柄ストッキングと呼ばれ、プリントや複雑な編地、刺繍などで模様を表現したものを総称する。
【 アフガン・ベスト (Afghan vest) 】
アフガニスタンの民族衣装の一種で、表側に刺繍のあるムートン製のベストをいう俗称。ロング、あるいはショート・ベストで、袖ぐりや身頃のヘムラインに毛皮のトリミングが施されているのが特徴。'60年代後半〜'70年代初期のフォークロア・ブーム時に流行したアイテム。これと同じスタイルのコートは、アフガン・コートとよばれた。
【 アフロ・キャップ (Afro cap) 】
アフロへアとよばれる、ちりちりの髪を立たせた髪型に似せてつくられた特異なデザインの帽子。まるで鬘(かつら)をかぶったように見えるもので、'94/'95年秋冬パリ・コレクションで、〈クロード・モンタナ〉や〈クロエ〉が発表して話題を集めた。
【 アーミー・セーター (army sweater) 】
アーミーは陸軍のことで、軍隊で使う丈夫なプルオーバー型のセーターをいう。機能性と実用性を第一に考えてつくられており、それが一般的なファッション衣料としても受けるようになった。小型のショール・カラーと、肩や肘に補強用パッチを付けたカーキ色のUSアーミー・セーター(アメリカ陸軍型)が特に知られるが、この種のセーターは各国の軍隊で用いられており、フレンチ・タイプやイタリアン・タイプも人気がある。別名ソルジャー・セーターともいう。
【 編み上げサンダル (あみあげさんだる) 】
長い紐を用いて、それを足首や下肢の部分に巻き、固定するようにしたサンダル。夏の婦人用サンダルに見られる形式のもの。
【 アーム・ポーチ (arm pouch) 】
上腕部に巻き付けて留める形の小さなバッグをいう。もとはスキー用に開発されたもの。
【 アーム・レット (armlet) 】
腕(アーム)にはめる装飾用の輪。ブレスレットが手首の輪飾りであるのに対し、アームレットは二の腕(上膊部=じょうはくぶ)にはめるものをいう。
【 アーム・ロング (arm long ) 】
主にイブニング・ドレスやカクテル・ドレスなどに使われる、肘の上まで覆う長さの手袋。
【 アラスカン・コート (Alaskan coat) 】
アラスカ産のオットセイの毛皮(シールスキン)でつくられた、防寒用のコートのこと。また、その毛皮に似た起毛のある素材でつくられたものもいう。毛皮のトリミングの付いたフードが特徴で、一般的には、こうした毛皮のフードの付いたコートを、総称する場合が多い。ファー・トリムド・コートの一種。
【 アラン・セーター (Aran sweater) 】
アラン・ニットともいう。アイルランド西方のアラン諸島を発祥地とする素朴な手編みセーター。フィシャーマンズ・セーターの原型のひとつとされるもので、独特の編み柄を特徴としており、これを「アラン模様」とよんでいる。防水や防寒のために未脱羊毛(みだっしようもう)を使ったオイルド・セーターの一種で、ざっくりとした丸首セーターに編み上げるものが多い。また、このようにアイルランド地方でつくられるセーターを、俗にアイリッシュ・セーターという。
【 アルスター・コート (ulster coat) 】
単にアルスターともいう。アルスター・カラーとよばれる独特の衿型を特徴としたダブル・ブレストで共ベルト付きの丈長のコート。アルスターは北アイルランドの地名で、そこで織られた肉厚の紡毛織物を意味し、その生地を使ったコートがかつては旅行着として愛用されていた。これを簡便にして丈を多少短く、軽快感をもたせたコートをアルスターレット、またはアメリカン・トレンチともよんでいる。
【 アロハシャツ (aloha shirt) 】
ハワイを発祥地とする派手なプリント柄のオープン・カラーの夏用シャツ。ゆったりとしていて、裾を外に出して着るカジュアルな雰囲気が特徴とされる。アロハはハワイの原住民のことばで「愛、親切、歓迎、別れ」などを意味する。もとは日本の浴衣(ゆかた)地を用いてシャツとしたところから始まったといわれ、別にトロピカル・シャツ、ハワイアン・シャツ、ワイキキ・シャツといったよび方もある。
【 アンクル・ブーツ (ankle boots) 】
くるぶしまでの、あるいはそれよりやや上ぐらいの深さをもつブーツの総称。チャッカー・ブーツ、チェルシー・ブーツなどがある。
【 アンクレット (anklet) 】
足首(アンクル)のあたりにつける飾りの輪のこと。金属製の鎖や宝石、陶器、紐などでつくられ、ワンポイントの飾りをあしらったものも多い。古くは信仰的なものとして古代エジプトの頃から用いられていたといわれるが、現在の装飾品としてのアンクレットは第一次世界大戦後にアメリカで付けはじめたとされる。レグレットともいう。別に足首あたりまでの短い靴下(ソックレット)のことも指す。
【 アンダースカート (underskirt) 】
スカートの下にはくスカートの総称。スカートのシルエットを美しく保つためや、透けるのを防ぐために着用するもので、代表的なものに、ウエディング・ドレスのアンダースカートがある。素材はスカートのシルエットに合ったものを用いるが、一般に、ナイロン、タフタ、オーガンジーなどが多い。色もスカートに合わせるのが普通であるが、透けるスカートの場合、同じ色の濃淡で色彩効果を出す場合もある。
【 アンティーク (antique) 】
「古代の、古風な」の意で、本来は古代ギリシャや古代ローマ時代の古典美術をいうが、最近のファッション用語では「古着、骨董品」の意味で使うことが多い。アンティーク・ドール風のファッションやアクセサリーなどに見られる、フリルやレース、細かい手細工、使い古した感じの素材、いぶしたような金属などが特徴。
【 アンバー (amber) 】
和名は琥珀(こはく)。約2,000万年以上前の古代樹木の樹脂が化石化したもの。透明から半透明で光沢があり、黄色、黄褐色、褐色、黄白色のものが一般的。稀に緑色、青色、赤色のものも見られる。また、古代の昆虫、植物の種子や葉などが内包されているものは、その希少性から高価である。主産地はロシア、ポーランド、ドイツなどのバルト海沿岸、ミャンマー、イタリアのシチリア島など。
【 イージー・パンツ (easy pants) 】
楽でくつろいだ感じ(イージー)のパンツ。柔らかい素材使いで、股上が深く、ゆったりとしたシルエットのものが多い。
【 イタリアン・カット・シューズ (Italian cut shoes) 】
イタリア型の靴の総称。特につま先が細くシャープな感じで、トウや底が薄く、そり返りのある婦人靴、紳士靴をいうことが多い。紳士靴では重厚なつくりの「英国型」に対比させて、華奢(きゃしゃ)でエレガントなイメージのものをこうよぶこともある。
【 イートン・ジャケット (Eton jacket) 】
イギリスの有名校イートン・カレッジの制服の上着、またはそれに似せたジャケットのこと。ラペル幅は広く、ウエストを絞った、丈の短いジャケットで、前ボタンをはめずに着用するならわしがある。ジャケット丈は、ヒップの最上部くらいまで。イートン・キャップとよばれる制帽、イートン・カラーという広い衿付きのシャツ、衿付きベスト、黒いネクタイなどと共に着用されることが多い。
【 イブニング・コート (evening_coat) 】
男性の夜間の第一礼装とされるスワローテール・コートのこと。性格にはイブニング・ドレス・コートとかフォーマル・イブニング・コート、ドレス・イブニング・コート、また単にドレス・コートとかフル・ドレスなどとよばれ、もっとも格調の高い礼服として知られるが、現在では特別な場合を除いて、着用の機会は少なくなっている。別に「ホワイト・タイ」の名でもよばれ、タキシードの「ブラック・タイ」と対照をなしている。また、女性のイブニング・ドレスの上にはおる豪華なコートをいうこともある。
【 イブニング・ドレス (evening dress) 】
一般に「夜会服(やかいふく)」と称し男女を問わず夜間の社交の場に用いる礼装をいうが、現在では特に女性のドレッシーなドレスを指すことが多い。夜間の礼装としてはもっとも格調が高く、腕、背中、胸の中部を大きくあけたローブ・デコルテなどのロング・ドレスがその代表的なものとされる。イブニング・ガウンやイブニング・フロックの別称もある。
【 イミテーション・パール (imitation pearl) 】
模造真珠。人造の真珠の一種で、ガラスまたはプラスチックの丸玉にパール・エッセンス(真珠光沢を出す塗料)を塗ったもの。芯が貝でつくられた貝パールに比べて安価なので、広くアクセサリーとして出まわっている。
【 イヤ・ドロップ (ear drop) 】
耳から垂れ下がった形のイヤリングの総称。
【 イヤ・マフ (ear muff) 】
「耳を暖めるもの」の意で、防寒用の耳当てのこと。耳を帽子のように覆うことから、イヤ・キャップともよばれる。ヘッドホーンを耳に当てているような外観が特徴で、毛皮や模造毛皮でつくられるものが多い。別にイヤ・マッフルの名称もある。また全く別の意味で、耳に這(は)い上がっているような形のイヤリングの一種をいうこともある。
【 イヤ・ループス (ear loops) 】
新しく登場したアクセサリーの一つで、通常のイヤリングやピアスとは異なり、耳たぶではなく、耳の内側につけることを特徴としたもの。留め金がなくてもしっかり固定することができ、新しい感覚が楽しめることから人気を集めている。
【 イレギュラー・ヘムライン (irregular hemline) 】
ヘムラインが均一でなく、ギザギザになっていたり、花弁状になったりしているデザインを総称する。ハンカチーフ・ヘムラインもこの一種。アンイーブン・ヘムラインともいう。
【 インソール (insole) 】
靴底のなかで「中底(なかぞこ)」とよばれる部分のこと。靴の土台というべき大事なパーツで、足を支える機能をもつ。素材には皮革、レザー・ボード、パルプ・ボードなどが用いられる。
【 インタリオ (intaglio) 】
「沈み彫り」をした宝石のこと。材質の表面に図柄を彫り込んだもので、カメオなどの浮き彫り(レリーフ)とは逆の効果をいう。古くから紋章や印章、装飾品などに見られるもの。
【 インディアン・ジュエリー (indian jewelry) 】
アメリカ・インディアンの伝統的なアクセサリーで、トルコ石と銀を組み合わせてつくる。首飾りやブレスレット、指輪、ウエスタン・ベルトの飾りバックルなどが代表的。
【 インバーテッド・プリーツ・スカート (inverted pleat skirt) 】
インバーテッドとは、「逆にする、転倒させる」という意味。ボックス・プリーツを裏から見た感じの逆ひだ(インバーテッド・プリーツ)を用いたスカート。
【 インバネス (inverness) 】
ケープとマントーを重ねたような形が特徴のフォーマル・コートの一種。内側は袖のない身頃だけの形で丈が長く、外側に肩を覆う形の短いケープ状のもの(取りはずしができる)が付く。この名称はスコットランドのインバネス港にちなみ、日本では1887年頃から和装用の外套として取り入れられた。その形から鳶(とんび)とか二重回し(にじゅうまわし)の名でもよばれる。
【 ウィグ (wig) 】
鬘(かつら)の総称。装飾用、または、はげ隠し用としてつくられた頭のかぶりもので、人の毛髪や人口毛髪などでつくられる。かつらは古代エジプトの時代から見られ、特に17〜18世紀には「かつらの時代」といわれたほど男女共に隆盛を見たが、現在では実用的なもののほか、コーディネートやイメージに変化をつける小物のひとつとなっている。部分飾りとしての付け毛や髢(かもじ)は「ヘアピース」とよばれ、ウィグとは区別されている。  
【 ウインタム (wintumn) 】
ウィンター(冬)とオータム(秋)からの造語で、秋冬向きの袖付きスリップをいう。スリップと深めの衿ぐりのアンダーシャツを組み合わせた感じのもので、袖は七部丈程度のものが多い。
【 ウインドブレーカー (windbreaker) 】
「防風衣」の意で、もとはアメリカの商標名であった。野球やゴルフなどの選手たちが防風・防寒の目的で用いるジャンパー・タイプのジャケット。ナイロン地や防水加工されたコットン地などでつくられ、機能性第一にデザインされているのが特徴。衿や袖口はニットやゴム使いなどのものが多い。
【 ウエスタン・シャツ (western shirt) 】
アメリカ西部のカウボーイたちによって着られ発展してきたカジュアルなシャツ。もとは作業用としてつくられたもので、山形のショルダー・ヨーク、W形のポケット・フラップ、切り替えを特徴とするカフス、ドット・ボタン(金属の打ち付けボタン)などきわめて明確な個性をもっている。デニムやダンガリーなど厚手の生地でつくられることが多いが、祭用のものにはサテンなどが使われ、派手な刺繍を施すこともある。
【 ウエスタン・ジャケット (western jacket) 】
アメリカ西部のカウボーイたちが愛用するスエード製のカジュアルなジャケット、またはそれに似せたジャケット。ショルダー・ヨークや袖、裾などに長いフリンジ(房飾り)を付けているのが大きな特徴となっている。
【 ウエスタン・ハット (western hat) 】
テンガロン・ハット
【 ウエスタン・ブーツ (western boots) 】
カウボーイ・ブーツともいう。19世紀半ばからアメリカ西部のカウボーイたちの間で、独特の発展を遂げたロング・ブーツ。乗馬の際にあぶみから靴がはずれたり、すべったりしないように高く、急傾斜に付けられたカウボーイ・ヒール、細めのつま先、ハート形の履き口、ミュール・イア(らばんの耳)とよばれるプル・ストラップ、革全体に施されたレリーフ(浮き彫り)や装飾的なステッチなどに特徴がある。ブーツの代表的なデザインのひとつ。
【 ウエスタン・ベスト (western vest) 】
アメリカ西部の男性たちが着用していたチョッキの総称。スエードや太畝(ふとうね)コーデュロイ、またはデニムなどでつくられたものが多く、ショール・カラー(ヘチマ衿)付き、フリンジ(房飾り)付きなどとデザイン変化はさまざま。
【 ウエスタン・ベルト (western belt) 】
アメリカ西部のカウボーイたちに愛用されてきた、丈夫な革製の幅広型ベルトで、大型の飾りのバックルと金属の鋲(びょう)やステッチ刺繍などの細工を施してあるのが特徴。また、それに似たベルトのこと。
【 ウエスト・ニッパー (waist nipper) 】
「ウエスト(腰)をはさむもの」の意で、ウエストを細く締め、部分的な補正機能をもつファンデーションのひとつ。'47年、クリスチャン・ディオールのニュー・ルックの登場で、ウエストを強く絞るスタイルが流行したことから使われはじめたとされる。いわば現代的なコルセット
【 ウエスト・バッグ (waist bag) 】
小型のバッグにベルトや紐が付き、ウエストにぴったりと巻き付けるバッグのこと。ウエスト・ポーチともいう。
【 ウエット・スーツ (wet suit) 】
スキューバ・ダイビングなどに見られる潜水服の一種で、裏にウレタン素材をはったゴム製のボディスーツのこと。潜水服にはドライ・スーツとウエット・スーツの2種があり、前者は耐水性のゴム製で、下着を身につけて着る。保温性はあるが、少々動きにくい。ウエット・スーツは身体に密着したもので、服の内部に水がしみ込み、体温で水分が温められる状態になっており、動作も自由である。
【 ウエリントン・ブーツ (Wellington boots) 】
膝丈の革製乗馬用ブーツ。主に英国の軍靴として用いられたもので、その名称はワーテルローの戦い(1815年)でナポレオン1世を破った英国のアーサー・ウエルズリー将軍(ウエリントン公)(Arthur Wellesley)(1769〜1852)にちなんだもの。
【 ウエリントン型メガネ (うえりんとんがためがね) 】
メガネフレームの原型のひとつで、角の少し取れた四角形をいう。ウエリントンの名称は人名からきたといわれるが、その語源は定かではない。
ウエリントン型メガネ
【 ウォッチ・コート (watch coat) 】
ピー・コートの別称。ウォッチは「見守る、見張りをする、監視する」という意味で、水兵が艦橋(かんきょう)での見張り勤務時に着用していたところから、この名称が生まれた。また別にブリッジ・コートとも呼ぶことがあるが、これは「ブリッジ(艦橋)」からきている。いずれもピー・コートが海軍の制服であったことを示す名称。
【 ウォレット (wallet) 】
紙幣を入れる折りたたみ式の「札入れ、紙入れ」のこと。
【 エア・シューズ (air shoes) 】
靴全体が厚い空気層をもつ構造になった靴。軽くてクッション性に富み、歩きやすいのが特徴。エア・クッション・シューズ、またはエア・コンディション・シューズともいう。靴底の内部にエア・フローパットという特殊装置を設け、歩くたびにふいごのように空気を対流させて、つねに靴内部をフレッシュに保つという仕組みの開発により実現したもの。
【 エイビエーター・ジャケット (aviator jacket) 】
エイビエーターは「飛行士」のことで、飛行士が用いるジャケットをいう。多くは、皮素材で、ウエスト丈の機能的なデザイン。このことから、エイビエーター・ブルゾン、またはパイロット・ジャケットともよぶ。フライト・ジャケットやフライング・ジャケットと同義ではあるが、エイビエーター・ジャケットは20’S〜30’S調の少し古めかしいスタイルのものをいうことが多い。現在ではバイク乗り用のジャケット(ライダース・ジャケット)の原型として人気がある。
【 エクステンション・カフス (extension cuffs) 】
エクステンションは「延長、広がり」などの意味。袖先から延ばして付けた朝顔形に広がったカフスのこと。
【 エスカルゴ・スカート (escargot skirt) 】
エスカルゴとは、フランス語で「かたつむり」の意。ちょうどかたつむりのように、渦巻き状に、斜めに布をはいだスカートのことで、巻き付けタイプのものと、はいであるものとがある。スパイラル・スカート、スワール・スカートともいう。73年頃流行した。
【 エスパドリーユ (espadrille) 】
ジュート麻などの軽い縄底に、綿キャンバス地などでラフに甲部を覆った、スリッポン型の簡単靴。もとはフランスやスペインの船乗りや港湾労働者、バスク地方などで履かれていた海兵用の「わらじ風」のサンダルまたは短靴で、現在では簡便なリゾート・シューズとして用いられている。紐を付けて、足首で巻いて留める形のものもある。エスパドリエ、エスパドリルともよばれ、スペイン語でアルパルハータ、またアルパルガータともいう。
【 エナン (hennin) 】
15世紀の、後期ゴシック期に流行した、尖塔(せんとう)形の婦人のヘッド・ドレス。角形(ホーン)ともいい、頭の上に長い2本の角(つの)をはやしたようなかぶりもので、上から薄いベールを垂らした。このスタイルは次第に誇張され、装飾も過多になり、高さが1m以上のものも登場した。
【 N-3Bジャケット (エヌ・スリ−・ビ−・ジャケット) 】
米軍空軍の寒冷地用フライト・ジャケットのひとつ。N-2Bジャケットの丈を長くしたような感じで、ハンドウォーマー・ポケットがやや高い位置に付き、フードは開かず、袖口は内側にリブ編の付いた袖との二重構造になっている。防寒のための機能が多く装備されているので、極寒地勤務の海軍将兵や探検家にも着られることがある。
【 N-2Bジャケット (N-2Bjacket) 】
60年代に採用された米国空軍の、特に寒冷地用のフライト・ジャケットの一種。フード付きで、フードの縁や衿にあたる部分の白い毛足の長いボアが特徴。フロント・ファスナーを上まで引き上げると、フードが目だけを残して顔をすっぽりと包み寒さを防ぐ。また、フードのファスナーを両側に開くと、個々のホックでフードを背中にまとめることができる。MA-1ジャケット同様に色はセージ・グリーンで袖口とウエスト部分がリブ編。素材は丈夫なナイロンで、防寒のためにフロントはファスナーとボタンの二重構造となっている。
【 エプロン・スカート (apron skirt) 】
エプロンをかけたように見えるスカートで、オーバースカートの一種。また1枚のスカートで切り替え線を工夫してエプロンをつけたように見えるスカートをいう。ほかに胸当ての付いたエプロン風のスカートをこう呼ぶこともある。
【 エプロン・トラウザーズ (apron trousers) 】
フロント部分にエプロンのような飾りの布片をあしらったパンツ。一見、腰布を巻き付けたように見えるユニークなデザインのパンツで、メンズ・パンツからはじまって女性のパンツにも見られるようになった。
【 エプロン・ドレス (apron dress) 】
エプロンとドレス両方の機能を併せもつ婦人用の衣服。多くは胸当てが付き、後ろ明きのデザインで、紐やベルトでウエストを締め、スカート部分はゆったりとしているのが特徴。衣服の上に重ね着することが多いが、夏季の簡単なホーム・ドレスとして単独で用いられる例もある。また、エプロン型をしたスカート(ジャンパー・ドレス)やエプロン付きドレスをいう場合もある。エプロンのフランス語からタブリエ・ドレスといったり、幼児用のエプロンの意味でピナフォア・ドレスともよばれる。
【 烏帽子 (えぼし) 】
奈良時代から江戸時代に至るまで用いられた男子の袋状のかぶりもの。
はじめ、鳥色(からすいろ)のあしぎぬとよばれる素材でつくられたことからこの名があり、「えぼうし」ともいう。貴族が礼装の時にかぶる冠に対して、平常時に用いたかぶりものであったが、平安時代の結髪(ゆうはつ)の一般化に伴って、広く庶民の間にも用いられるようになった。公家は絹や紗(しゃ)に黒塗りのもの、庶民は麻布製の柔らかいものをかぶったとされる。
冠位が五位以上の人がかぶる立烏帽子(たてえぼし)、武士がかぶった折りたたみのある侍烏帽子(さむらいえぼし)、六位以下の人がかぶった風で折れた感じの風折烏帽子(かぜおれえぼし)などの種類が見られる。
【 MA-1ジャケット (MA-1 jacket) 】
フライト・ジャケットの一種で、米国空軍が'40年代末に開発したジェット・パイロット用のジャンパー。高空域(インターミディエント・ゾーン)でも冷気を遮断できるように特殊なナイロン地を使い、狭いコックピットでも動きやすいように機能的なデザインが多用されている。衿と袖はリブ編、ジッパー留めで、左右にフラップ・ポケット、左袖にシガレット&ペン用のポケットが付く。リバーシブル仕立てで、表地がセージ・グリーンか黒、裏地が不時着の際に救出を早めるレスキュー・カラーのインディアン・オレンジになっている。
【 エメラルド (emerald) 】
和名は翠玉(すいぎょく)。ベリルの緑色の変種をいう。色の良さ、輝きの強さが価値基準となり、色が薄すぎる石はグリーン・ベリルといって区別される。ベリルの中ではもっとも高価である。欠けやすく、耐久性は他の石に比べて低い。またインクルージョンが多いので、目立たないようにオイル処理(オイル漬け)されているものもある。主産地はコロンビア、ブラジル、タンザニア、ロシアなど。
【 エンジー (eingyi[ヒンディ]) 】
ミャンマーの男女が着用する上衣をいう。女性用はブラウス風で、絹やナイロン、綿などの薄手の生地を用い、衿なし、あるいは中国服風の立ち衿、ウエストまでの短い丈を特徴としている。前脇の打ち合わせは、ボタン、宝石、飾り紐などで留めてきられる場合もあり、これとロンジーとよばれるプリント柄のスカート風のものを組み合わせて着装が完成する。男性のエンジーは白無地の開衿シャツ風のものをいう。
【 エンジニア・ブーツ (engineer boots) 】
「技師(エンジニア)が工事現場で履くようなブーツ」という意味で名付けられた、革製のきわめて頑丈なイメージのロング・ブーツ。危険をさけるためのスティール・キャップ(鉄入りの爪先)、足首と履き口にあしらわれた尾錠留めデザインが大きな特徴で、油や薬剤に強い“オイル&ケミカルズ・レジスタンス・ソール”という靴底を用いている。渋カジのタウン・ブーツとして流行に火が付いた。
【 エンブレム (emblem) 】
ヨーロッパの王侯貴族、旧家などが、自分のファミリーを象徴するために、楯や旗などに用いた楯形の紋章。ライオン、鷹、王冠、百合の花などを図案化したものが多い。日本ではブレザーの胸ポケットなどに飾る学校やクラブなどのマークを一般にこうよぶ。ほかに、アームズ、チャージ、ヘラルドリー、インシグニア、クレスト、ブレイゾン、ブレイゾンリーなどさまざまな別称、異称がある。ドイツ語ではワッペンという。
【 エンベロープ・バッグ (envelope bag) 】
エンベロープは「封筒」の意味で、封筒のふたに似た“かぶせ”が付き、それを開け閉めして用いるハンドバッグの総称。
【 オーストラリアン・ブーツ (Australian boots) 】
「オーストラリアのサーファーたち愛用の」という意味で名付けられたブーツの一種。
カンガルーやムートン素材を使用した、日本のゴム長靴に似たルーズでシンプルな形に特徴があり、ピンク、グレー、ベージュといったソフトな色使いが多く見られる。
【 オッド・ベスト (odd vest) 】
「替えベスト、変わりチョッキ」の総称。オッドは「片方の、半端な」という意味で、ジャケット用のファンシーなベストの事。スリーピース(スーツ)に見られる共地のベストをスーツ・ベストとよぶのに対して、スポーツ・ジャケットやブレザーに組み合わせる変わった色柄、素材のベストをこうよび、別にファンシー・ベストとかオッド・ウエストコートともいう。織物のほかニットなどがあり、カジュアルな雰囲気を楽しむことができる。
【 おでこ靴 (おでこぐつ) 】
全体に大きめで丸く、つま先がおでこのようにふっくらと盛り上がったデザインの靴をいう俗称。'80年代半ばに日本の若者の間で話題をよんだ靴のひとつ。黒革の紐結び式のものが代表的で、チャップリンの履いた靴やミッキー・マウスの靴に似たユニークなものである。
おでこ靴
【 オーバー・シャツ (over shirt) 】
別にスモック・シャツなどともよぶ。スモックのように上っ張りにヒントを得てつくられたようなゆったりとしたシャツを総称する。また裾を外に出して着るタイプのシャツもこのようによび、これは別にアウター・ボトム・シャツともよばれている。後者の場合はシャツ・アイテムそのものの名称ではなく、そうしたシャツの着こなし方を指すニュアンスが強い。
【 オーバー・ニー・ソックス (over knee socks) 】
オーバー・ニー・レングスともいう。膝(ニー)を完全におおう丈の意味で、靴下では膝上丈の長いものをいう。バミューダ・ショーツをはくときによく用いられることから、バミューダ・レングスやバミューダ・ホーズともよばれ、ニー・ソックス(オーバー・ザ・カーフ・レングス)より10cmほど長いのが特徴。ニー・ハイ、ロー・ハイ(長靴下よりは低い意)ともいう。
オーバー・ニー・ソックス
【 オーバー・ブラウス (over blouse) 】
ブラウスの裾をスカートの上に出して着るブラウスの総称で、アンダー・ブラウスと対比的に用いられる。丈はさまざまで、ジャケットに近いものも見られる。
【 オーバーオールズ (overalls) 】
上下がひと続きとなった「つなぎ服」のひとつで、特に上着の部分が胸当てと、それを肩から吊るストラップに尾錠(びじょう)が付いた前掛け型のパンツをいう。胸や脇、腰などに工具入れ用の機能的なポケットが付くのも特徴。もとは、汚れ防止などのための作業着として、普通のパンツの上に重ねてはいたため、この名称がある。大工が多く用いることからカーペンター・パンツ、またはフランス語でサロペットともよばれ、日本では俗に胸当て付きズボンとして知られる。これをデニム地使いとしたものが、特にオーバーオール・ジーンズとかサロペット・ジーンズ、またカーペンター・ジーンズなどとよばれる。
【 オーバーサイズ・カラー (oversize collar) 】
普通では考えられないほどの大きな衿。わざと大きめの衿を付けることによって、新しい感覚を生み出そうとするもの。ストールを巻いたようなストール・カラーやスカーフを掛けたようなスカーフ・カラー、また巨大なシャツ衿やケープ・カラーなどが代表的。
【 オーバースカート (overskirt) 】
ドレスやコートの上に、さらに重ねて着用するスカートのこと。スカート・オン・スカート、パンツ・オン・スカートなどの重ね着に用いる。下のスカートと、素材や丈の長さ、デザインを変えたりして、重ね着の効果をねらうものが多い。
【 オフ・タートルネック (off turtleneck) 】
首から離れた(オフ)タートル・ネック。俗称→フレンチ・タートルネック
【 オープン・トウ (open toe) 】
つま先が切り取られて、その先から足先がのぞくようになっているトウ。またそういう靴のこと。
【 オープン・バック (open back) 】
靴のかかと部分が切り取られ、かかとが外から見えるデザイン、またはそういう靴のこと。バックレス、スリング・バックなどともいい、バック・ベルト式などが含まれる。
【 オペラ・グラブ (opera glove) 】
オペラなどの観劇用の手袋で、イブニング・ドレスに合わせた、長い丈のドレッシーな表情のものを指す。
【 オペラ・パンプス (opera pumps) 】
観劇や夜のパーティに用いるフォーマルなパンプスで、エナメル革、サテンなどでつくられ、前部にグログラン製のリボンなどを飾ったものが多い。アッパーとサイドのカットが比較的浅く、婦人用ではハイ・ヒールとなったものもある。男性用には黒のエナメルが大半で、タキシード専用のフォーマル・シューズとされている。
【 親子バッグ (おやこばっぐ) 】
大きいものと小さいものがひと揃いになっているバッグのこと。セカンド・バッグが別にセットされているタイプと、大きいバッグの脇にもうひとつ別の小さなバッグが付けられているタイプがある。英語ではバッグ・イン・バッグとよばれる。
【 オリエンタル・ドレス (Oriental dress) 】
日本や中国をはじめ、東南アジア、インド、アラビアなど広い地域の民族衣装からモチーフを得たドレスの総称。東洋独特のおさえた色彩感、流れるような一枚仕立ての服など、ジャパネスクやニュー・オリエントの傾向から生まれた。
【 オール・イン・ワン (all-in-one) 】
ブラジャーとガードル、コルセットの機能がひとつに組み合わされたもので、胴全体を整え身体のシルエットを美しく見せるためのもの。コースレットともいう。また下着以外でも上下がひと続きになった衣服をこうよぶことがある。
【 懐中時計 (かいちゅうどけい) 】
上着やベストなどのポケット、または着物の懐(ふところ)などに入れて持ち歩く小型の時計。英語でフォブ・ウォッチ、または単にフォブともいい、長い鎖がついているのが特徴とされる。これに対して、手首に巻く腕時計はリストウォッチとよばれる。
【 カウチン・セーター (Cowichan sweater) 】
カナダのバンクーバー島に住むカウチン・インディアンによって編まれる防寒用の丈夫なセーター。未脱脂羊毛(みだっしようもう)を使っているオイルド・セーターの一種で、そのために防水性、撥水性にすぐれ、ヘビーデューティな魅力に富むセーターとして人気を集めている。鳥や鹿、また木の葉などカウチン族特有の柄をあしらい、小さなショール・カラー状の衿が付くのが特徴。プルオーバー型とジッパー・フロント型の2型がある。
【 カクテル・コート (cocktail coat) 】
50〜'60年代に流行したコートで、もともとはオープン・カーに乗る時のためにつくられた自動車用のコートをいう。現在ではそうしたものを含めて、多用途に着ることのできるフィンガー・チップ・レングス(指先丈)までのスポーティなコートを総称している。丈夫なコットン地でつくられるものが多いが、革やウールのものなどもあり、これといった特定のデザインはない。
【 カクテル・ドレス (cocktail dress) 】
カクテル・パーティーに着るドレスの意だが現在ではディナー・ドレスと同じように夕方から夜間の準礼装として用いることのできる華やかな感じのフォーマル・ドレスをいう。本来カクテルは夕食前の飲み物であるため、このドレスは午後のアフタヌーン・ドレスと、夜のイブニング・ドレスの中間にあたるものとして着られたが、現在は昼間に着る例も増えている。イブニング・ドレスを簡略化したもので、もっとも流行感覚を取り入れやすく、デザインもバラエティに富む。
【 カクテル・バック (cocktail bag) 】
カクテル・パーティーなどのフォーマル時に用いるバックで、装飾品のひとつとして用いられる要素が高い。小型で手に提げる型のものと抱える型のものとがあり、絹地や革素材に、ビーズやジュエリー、刺繍などを施した、豪華で、優雅なデザインのものが多い。
【 角帽 (kakubou) 】
イギリスやアメリカの大学で儀式のときにかぶる角型の帽子。正方形で水平なボート状のものが、頭頂部に付くのが特徴で、その中心から房が垂れ下がったデザインとなっている。英語ではモーターボード・キャップ(左官がモルタルを受ける四角い板をモーターボードといい、それに似ていることから)とかカレッジ・キャップ(四角い木皿の意から)などという。日本では1886年に帝国大学の制帽とされたが、現在では特に早稲田大学の学帽として有名。
【 カーゴ・ショーツ (cargo shorts) 】
カーゴは「貨物」のことで貨物船の乗組員が着用するワーク・パンツのショーツ版をいうが、現在では、スラッシャー・ファッション特有のルーズなショート・パンツの一種を指してよばれる。ウエストをひも通しにし、大きめのポケットが付けられているのが特徴。
【 カーゴ・ジャケット (cargo jacket) 】
カーゴは「貨物」のことで、貨物船の乗組員が着ていたワーク・ジャケットをいう。両胸と両脇にパッチ&フラップ・ポケットをつけたシャツ・ジャケット型のデザインが特徴。
【 カーゴ・パンツ (cargo pants) 】
カーゴは「貨物」のことで、貨物船の乗組員がはいているような丈夫な作業用パンツをいう。脚部の両脇に大型のアコーディオン・ポケットが貼り付けられているのが特徴で、これを俗にカーゴ・ポケットとよんでいる。これに似たもので、カーゴ・ポケットや左脚にハンマー・ループ(かなづちを吊るす環)を付けたパンツをペインター・パンツ(ペンキ屋のパンツの意)という。
【 カサブランカ (casablanca) 】
丸形のクラウンと、端が下へ向いた大きなブリムを特徴とする夏向きの婦人帽子。ストローなどの素材で作られ、民族的な雰囲気が感じられるもの。北アフリカ。モロッコの港町カサブランカの名にちなんで付けられた名称。
カサブランカ
【 カシュクール (cache-coeur[仏]) 】
本来はフランス語で、「胸(クール)が隠れる(カシュ)ほどの小さくて短いもの」という意味で、女性用の小さなベストやショーツのような形の上衣をいうが、現在では日本のキモノのような打ち合わせを特徴にした上衣類、また、そのようにして前や後ろで結んだ形をいうようになっている。英語のクロスオーバー・フロント(交差した前面)と同義。
【 カジュアル・インナー (casual inner) 】
カジュアル感があり、アウターウェア(外着)としても気楽に着こなせる女性のインナー・ウェア(下着)を総称する。昔風のシルクのスリップやレースいっぱいのキャミソールなどのきわめて女性的なランジェリー類に対して現代的なものをこうよんでいるもので、特にタンクトップがその代表的なアイテムとされる。
【 カジュアル・ドレス (casual dress) 】
インブニング・ドレスやカクテル・ドレスなどフォーマル・ドレス以外の日常的なドレスの総称。
【 カジュアルアップ (casual-up) 】
カジュアルな衣服やそのコーディネートに、ドレッシーな要素や高級感を加え、グレードを高めていくことをいう。カジュアル感のあるフォーマル・ドレスや、エレガントなスポーティ・ファッションなどが総称される。
【 カスケット (casquette[仏]) 】
前びさしだけが付いた帽子の総称。前びさしは固くしっかりとした、クラウン部は平たく、比較的柔らかい布や革などでできたもので、ハンティング・キャップやモッズ・キャップなどが代表的。
【 カスケーディング・カラー (cascading collar) 】
カスケードとは「滝」という意味で、衿もとから胸にかけてドレープを入れて、滝のような感じにしたもの。
【 カチューシャ (katyusha) 】
ヘア・バンドの一種で、両耳の後ろで留まるようになったもの。ワイヤーやプラスチックなど柔軟性のある素材が使われ、造花を飾るなど、デザインは多彩。ロシアの文豪トルストロイの名作「復活」の女主人公の名前にちなんで、この名が付けられたもの。
【 カッター・シューズ (cutter shoes) 】
靴底が2〜3cmくらいの低いヒールが付いてたパンプス型の婦人靴で、通勤、通学用やカジュアル・シューズとして、広く履かれる。語源はボートの一種「カッター」に形が似ていることからという説がある。
【 カッターシャツ (かったーしゃつ) 】
ドレス・シャツの日本的呼称のひとつ。同じ意味をもつワイシャツが関東を中心に広く使われているのに対し、これは主として関西地方で多く用いられている用語。カッター(ボートの一種)競技のユニフォームにちなむという説があるが、実際は日露戦争に勝ったことを記念して名付けられた日本のメーカーの商品名からきたもの。なおワイシャツはホワイト・シャツ(白いシャツ)のホワイトが訛って「ワイ」となったもの。
【 カット・オフ・ジーンズ (cut off jeans) 】
ジーンズの膝上あたりで、切りっぱなしにして、ショート・パンツにしたもの。'70年代に初めに流行した。切り離した裾をきれいに揃えるのでなく、そのまま糸を垂れ下がらせたもの。
【 割烹着 (かっぽうぎ) 】
炊事をする時になどに汚れを防ぐために衣服の上から着る婦人の家庭着。膝上丈で、前身頃と袖をおおう、後ろ明きの上っ張りで、筒袖の袖口はゴムで締め、衿ぐりに綿レースなどを施したものも多い。素材は白のブロードが代表的であるが、最近はファッショナブルな色柄物も多く出まわっている。
【 カーディガン (cardigan) 】
セーターのうちでプルオーバーの「かぶり式」に対し、「前明き式」となったものの総称。多くは衿なしでボタン留めとなっているが、ショール・カラーのような衿を付けたり、ジップ・フロントとしたものも見られる。クリミア戦争(1853〜1856)で活躍したイギリスのカーディガン伯爵(1797〜1868)がけがをした時に考案した上着に由来して、この名称がある。
【 カーディガン・スーツ (cardigan suit) 】
衿なしのカーディガン・ジャケットと、共地のスカートまたはパンツの組合せのスーツ。シャネル・スーツに代表されるように婦人服の基本的なアイデアとなっているが、学生のユニフォームやメンズ・スーツにも多く見られる。
【 カーディット (cardet) 】
「カーディガンとジャケットの特色を備えた新感覚のニット・ジャケット」という意味で(株)ワールドが名付けた。手軽にはおるカーディガンの特色と、きちんとした着こなしができるジャケットの特色を併せもち、遊びにもビジネスにも通用する応用範囲の広さが注目されている。
【 カバナ・セット (cabana set) 】
カバナとは、スペイン語で「海辺の小屋」を意味するカバーニャ[cabana]に由来することばで、こうした海辺のリゾートに着用されるシャツと海水パンツのひと揃いのことをいう。一般に、色鮮やかで派手なイメージのプリント柄が多い。
【 カバリエ (cavalier) 】
カバリエとはフランス語で「騎士」の意。この騎士たちが17〜18世紀に着用したフリルやレース、ピンタック、パフ・スリーブなどを用いた装飾的なブラウスのこと、またそれをヒントにしたブラウスを指す。
【 カフ・リンクス (cuff links) 】
「袖口に飾る環状のもの、袖口を連結するもの」の意で、ドレス・シャツの袖口にあしらう飾りボタンの総称。金属や宝石類でつくられた円盤状のボタンに金属製の留め具を付けたもの、チェーンやゴムでつないだものなどがある。カフスボタンとほぼ同義だが、カフスボタンは袖口ボタンの総称で、つくり付けとなったボタンも含まれるため、それと区別する意味で、飾りボタンはカフ・リンクスとよばれている。
【 カブリオレ (cabriolet) 】
ルイ16世(在位1774〜1792)の時代に流行した折りたたみ式の大きなフードのような婦人帽。カブリオレとは、もともと幌付きの一頭立て二輪馬車のことで、そうした馬車の幌を思わせるところからこの名が生まれた。ロココ時代特有の、高く結った髪の形がくずれないように、帽子そのものが高くなって、幌の蛇腹のように折りたためるようになっているのが大きな特徴。タフタなどの薄い布地をシャーリングしたものが使われた。英語でカラッシュともいう。
【 カプチン (capuchin) 】
中世のカプチン会(カトリック修道会のひとつ)の修道僧が着用したコート。先の尖ったフードが付いているのが特徴で、単にこのフードだけをいう場合もある。全体にゆったりとした丈の長いコートである。
【 カプリーヌ (capeline[仏]) 】
キャプリーヌともいい、英語ではキャプリンという。柔らかく波をうったブリムの広い帽子の総称で、クラウンは丸いものや平らなものがある。
カプリーヌ
【 カーペンター・ジャケット (carpenter jacket) 】
カーペンターは「大工」の意で、大工が着るようなジャケットをいう。道具をいれるためにたくさんのポケットをつけた丈夫なジャケットで、ワーク・ルックのアイテムの一つとされる。
【 カマー・ベスト (cummer vest) 】
フォーマル・ウエア、特にタキシードに用いるベストのひとつで、カマーバンドの代用品として使う、衿ぐりが大きくU字形にくれたボタン・フロントのドレス・ベスト。もともとカマーバンドを真似てベスト形としたところからこの名がある。
【 カミサ (camisa) 】
カミサはスペイン語で「シャツ、ブラウスおよびシュミーズ」のこと。特に中南米やフィリピンの男女に用いられる民族衣装の上衣をいうことが多く、生成りのコットン地に手刺繍を施したものや、バナナやパイナップルの繊維でつくったものなどが見られる。また、スペイン調のゆったりとした大きな袖付きのブラウスを指すこともある。
【 カメオ (cameo) 】
レリーフ(浮き彫り)でさまざまな図柄を浮かび上がらせた宝飾品。一般にオニキスのように、2色以上の色の層をもつ材質が使用され、上層部と下層部に色の違いができるように彫刻する。天然宝石を使用した場合はストーン・カメオ、貝を使用した場合はシェル・カメオ、珊瑚(さんご)を使用した場合はコーラル・カメオと称する。
【 カメラマン・バッグ (cameraman bag) 】
カメラマンが使用するバッグ。カメラに傷が付かないように内側にスポンジや布を貼ったり、フィルムや部品を入れるためのポケットを多用した、機能的な大型のショルダー・バッグ。中型で革製の、古いスタイルのものをいうこともある。
【 カラー・チップ (collar tip) 】
「シャツの衿先」の意味で、衿先に飾る三角形の金属製のアクセサリーをいう。もとはウエスタン・シャツの衿先飾りとして用いられたもので、石をはめ込んだり、彫金のような細工を施したものが多い。
【 カラー・ピン (collar pin) 】
ピンホール・カラーのドレス・シャツの衿に用いる飾りピンで、衿穴に通してあしらう。安全ピン式のカラー・クリップと、端の一方をネジ式にして取りつける棒状のカラー・バーがある。
【 カラーレス・ジャケット (collarless jacket) 】
衿のない(カラーレス)ジャケットの総称。カーディガン・ジャケットやチロリアン・ジャケットなどが含まれる。ビートルズが、その初期('60年代中頃)にステージ衣装として着用したことでも知られている。
【 カリフォルニア・パンツ (california pants) 】
股上極端に深く、ルーズなシルエットを特徴としたパンツ。50年代、カリフォルニアの華やかなりし頃に流行したことからこう呼ばれるもので、ルーズなパンツが流行している現在、再び登場するようになっている。別にフィフティーズ・パパス・パンツとかハリウッド・モデル・パンツの名称もある。
【 カリプソ・パンツ (calypso pants) 】
カプリソは、’50年代に流行したラテン音楽で、そのリズムに合わせて踊りやすいようにつくられた膝下丈のスリムなパンツのこと。サブリナ・パンツにも似た細身のシルエットだが、丈が短いのが特徴。トロピカル・プリントやカラフルなストライプ柄などが使われることが多い。
【 カルソン・パンツ (caleon pants) 】
カルソンは「男性の下着のパンツやズボン下」を意味するフランス語。転じて、女性のはくタイツ状の細いパンツをよぶ。最近ではスパッツも含めて、この名前でよばれている。
【 カロ (calot) 】
軍隊用語で「略帽」をいう俗称。また、ケピとよばれる帽子の、クラウンの部分も意味する。ごく簡単なつくりの帽子で、ちょうどオーバーシーズ・キャップとよばれるアメリカ軍のGIキャップ(兵隊帽)に似た角型の形を特徴としている。またはそれに似た頭にぴったりとした帽子。
【 革ジャン (かわじゃん) 】
皮革製のジャンパーの日本的な俗語で、革でつくられたジャンパーの総称。飛行服から派生したフライト・ジャケット型とオートバイ用のライダース・ジャケット型に大別することができる。
【 カンカン・ドレス (cancan dress) 】
カンカンとは、19世紀後半に、パリのキャバレー、ムーランルージュから流行したダンスであるフレンチ・カンカンのこと。そのショー・ダンサーが着用したドレスのような、上部は胴にぴったりと沿い、衿や裾、スカートに、沢山のフリルをあしらったデザインをいう。一般に、スカート丈は長く、内側に何枚ものペチコートを重ねてはかれる。
【 カンカン・ペチコート (cancan petticoat) 】
フレンチ・カンカンの踊り子の衣裳に似せてつくられたペチコート。細かいフリルを何度も付けたり、レースやリボンで飾り立てたもの。スカートに美しいふくらみを出し、また、足を動かした時に裾からフリルがのぞく効果をねらったものでもある。カンカン・ペチとも略称される。
カンカン・ペチコート
【 カンカン帽 (かんかんぼう) 】
英語ではボーターという。てっぺんを平らにした円筒形の低めのクラウンと、水平なブリムを特徴とした夏向きの麦わら帽子で、ストロー・ボーダー、ストロー・ハットともいう。多くは黒のハット・バンド(リボン状の帯)が付き、夏の正式な紳士服として用いられた。カンカンの名称は、ブリムが固くつくられているところから、その状態を指して呼んだものとされる。なお、女性向きのこ型の帽子を、フランス語でキャノチエとよんでいる。
【 簪 (かんざし) 】
着物を着たときに髪に飾る装飾品で、「髪挿し(かみさし)」から転じたことばといわれる。竹や象牙(ぞうげ)、べっこう、金属などでつくり、華やかな飾りが棒の先に付けられることが多い。玉つき、平打ち、前ざし、花簪(はなかんざし)、などの種類がある。
【 貫頭衣 (かんとうい) 】
一枚の布を2つに折り、その折り目の中央に穴をあけ、そこから頭を貫いて(通して)衣服としたもの。エジプト時代から見られる原始的な衣服の形式である。ポンチョガラビアなどもこの一種。
【 カントン・バッグ (Canton bag) 】
カントンは中国の広東のことで、広東を原産地とする籠(かご)を総称する。麦わら、藺草(いぐさ)、棕櫚(しゅろ)などで編んだカラフルな色のものが多く見られ、花の刺繍や縁どりのあるものが多い。買物籠やレジャー・バッグのひとつとして用いられる。
【 カンフー・シューズ (kung fu shoes) 】
カンフー(功夫)は中国式憲法のことで、中国式の簡単なつくりの靴をいう。多くは黒の綿製の、ペタンとしたスリッポンで、中国ブームやカンフー映画のヒットから日本でもカジュアル履きや室内履きとして用いられるようになったもの。
カンフー・シューズ
【 ガウチョウ・パンツ (Gaucho pants) 】
ガウチョウは南アメリカのパンパス(草原地帯)に住むスペイン人と現地人の混血の牧童(カウボーイ)をいい、彼らの着用する七分丈のパンツをこうよんでいる。たっぷりとしていて、裾広がりのシルエットが特徴で、民族色あふれるパンツのひとつとして女性のファッションに取り入れられている。
【 ガーター (garter) 】
靴下留め。ガーター・ベルトともいう。腿までのストッキングをはく時に、たるんだり、よじれたりしないようにぴったりと安定させるもの。もとは男性にのみ用いられ、16世紀頃はリボン結びなどにした装飾性の強いものであったが、18世紀後半に女性にも用いられるようになり、その後、実用的、または下着的なものへと変化していった。伸縮性のあるゴム布や輪状のゴムを使って、脚に直接巻き付けるようにしたものや、腰につけたベルトに留め具を使って靴下を吊るす形にしたもの、ガードルに付いたものなどさまざまな種類がある。
【 がま口 (がまぐち) 】
口金付きの袋状の小銭入れ。開けた口ががま蛙の口に似ていることからの名称。
【 ガラビア (galabeya) 】
エジプトで男女両方に見られるワンピース形式の民族衣装。もとは砂漠の遊牧民であるベドウィン族が用いたもので、ゆったりとしたシルエットで、丸衿、長い筒袖、丈は床まで届く長さのスタイルを特徴としている。素材は木綿、麻などで、縞柄や刺繍を施したものもある。古代の中ニックに似たもので、中近東やアフリカ北部地方にはこうしたワンピース型のものが、特に多くみられる。
【 ガルボ・ハット (Garbo hat) 】
30年代の代表的な女優グレタ・ガルボが好んでかぶったカプリーヌ型の帽子。波打つような幅広いブリムに特徴があり、顔にかげりがつくように斜めにかぶられたもの。
【 ガーンジー・セーター (guernsey sweater) 】
イギリスの特にヨークシャーなどイングランド東海岸を中心にして昔から着られているフィッシャーマンズ・セーターの一種。もとはセーターの発祥地とされるチャネル諸島のガーンジー島に生まれ、イギリス全土に広まっていったセーターで、胸の部分にだけ入れる独特の編柄と輪編(わあみ)という編み方、直線的なシルエットを特色にしている。もっとも古い形のセーターのひとつとされる。
【 ガーントレット (gauntlet) 】
ゴーントレットともいう。中世のヨーロッパで手を保護するために、武具のひとつとして用いた金属製または革製の手袋。グラブ型とミント型があったといわれ、17世紀頃からは手首から肘にかけて、広がりのあるカフスを付けた手袋をいうようになった。
【 ガーントレット (gauntlet) 】
ガーントレットともいう。中世のヨーロッパで手を保護するために、武器のひとつとして用いた金属製または革製の手袋。グラブ型とミトン型があったといわれ、17世紀頃から手首から肘にかけて、広がりのあるカフスを付けた手袋をいうようになった。
【 菊袋 (きくぶくろ) 】
袋物の一種。口を紐で絞めくくるようにした手提げ袋で、絞めた時に口もとが折り返り、ちょうど菊の花のように見えるところからこの名がある。
菊袋
【 喜平 (curb chain) 】
ネックレスやブレスレットなどに用いられる鎖のデザインの一種。鎖の輪をひとつずつ90度ねじったもので、鎖の基本型となっている。英語でカーブ・チェーンとよばれる。
【 キャップ (cap) 】
頭部にぴったりフィットする縁なしの帽子の総称で、ハットと区別して用いられている。ベースボール・キャップやジョッキー・キャップのようにつばが一部につくものも含む。
キャップ
【 キャバリエ・ブーツ (cavalier boots) 】
17世紀の騎士(キャバリエ)が履いていたブーツで、丈はくるぶしより少し上からふくらはぎぐらいで、折り返しが付き、履き口がバケツのように大きく開いているのが特徴。ごく柔らかな革でつくられることが多かった。
【 キャビア・バッグ (caviar bag) 】
プラスチック製の小さな玉を布地などに埋め込んだバッグ。その外観が、キャビア(チョウザメの卵の塩漬け)に似ているところからの名称。
【 キャミソール (camisole) 】
スリップの上半分だけといった感じの女性用下着。もともとは、19世紀のヨーロッパで、胸まであるコルセットを覆うために着られていたコルセット・カバーを原型に発展してきたもので、現在ではトップ・ラインが水平にカットされ、スリップのように紐やレースで肩から吊る形を特徴にしている。レースなどで繊細な装飾を施したものが多く、最近ではジャケットの下にブラウスの一種として用いられる例も多い。
【 キャミソール・トップ (camisole top) 】
女性下着のキャミソールに似た、袖なしブラウス。多くはネックラインがバストの上で水平にカットされ、肩からストラップ(紐)で吊って着られる。下着や肌着からモチーフを得てつくられた、アンダーウエア・ブラウスとよばれるアイテムのひとつ。
【 キャミソール・ドレス (camisole dress) 】
下着のキャミソールに見えるような、肩から紐で吊った形のドレス。キャミソール・ネックラインとよぶ、水平なカットの衿ぐり線のものが多い。夏の簡単なホーム・ドレスやリゾート・ドレス、また、フォーマル・ドレスのデザインにも取り入れられている。
【 キャリー・バッグ (carry bag) 】
キャリーは「運ぶ、携(たずさ)える、所持する」の意で、持ち運びに便利なように、底に滑車を付けたローラー・バッグをいう。また、「手提げ型」のもっとも基本的な女性用ハンド・バッグを総称する場合もあり、上部に短めの取っ手を1本か2本付け、手で持ったり、腕を通すなどして用いる。「肩掛け型」のショルダー・バッグや「抱え型」のクラッチ・バッグと対比的に用いられるもの。
【 キャンバス・シューズ (canvas shoes) 】
帆布(はんぷ)などに使われる厚地のキャンバス地でつくられた靴の総称。いわゆる運動靴、ズック靴。ズックはキャンバスの別名「ダック」が訛ったものといわれている。
キャンバス・シューズ
【 キャンプ・シャツ (camp shirt) 】
キャンプをする時に用いるようなシャツであるところからこの名がある、オープン・カラーのカジュアルなアウター・シャツ。ボーイ・スカウトのユニフォームのようなデザインが特徴。またキャンパス・シャツ〔campus shirt〕の略称という意味もあり、これはアメリカ学園(キャンパス)で学生に好まれいているプリント柄のオープン・シャツを総称する。
【 キュロット (culottes) 】
一般には女性用のスカート型パンツ(キュロット・スカート)として知られるが、本来は17世紀末〜18世紀末に貴族の脚衣とされた膝丈の半ズボンを指す。腰まわりはゆったりとし、裾に向かって細くなり、裾は細いバンドなどで留めてぴったりと脚にフィットするようになっているもので、それまでのショース(“ももひき”に似たズボン)に代わってあらわれた。こうした上流階級の習慣が消えるのは1789年に起こったフランス革命をきっかけにしてのことで、革命党員たちは貴族の象徴であるキュロットを拒否する意味で長ズボンをはいたことから“サン・キュロット”(キュロットをはかない人の意)とよばれた。キュロットは「小さなお尻」を意味するフランス語。
【 キルティング・バッグ (quilting bag) 】
キルティングは2枚の布や革の間に綿をはさんでステッチ留めにする技法のことで、キルティングされた素材を用いたバッグ類を指す。シャネル・バッグなどはその代表的なもの。
【 キルト (kilt) 】
スコットランドの伝統的な衣裳で男性のはくスカートのこと。膝丈の、プリーツ入りの巻きスカートで、ウールのタータン・チェック柄を特徴とする。本来、スコットランド高地人や連隊の軍人たちの正装とされたもので、現在はギリシャ人男性の用いるファスタネーラと並んで、珍しい男性のスカート・スタイルとして知られる。
【 巾着 (きんちゃく) 】
口を紐で締めた形の袋。本来は金銭や印章などを入れ、腰に入れる装身具をして用いられた。
【 金ボタン (gilt button) 】
樹脂に金メッキしたボタンのこと。金属製品より軽いことから、薄手の布地にも用いることができる。
【 ギブソン・ウエスト (gibson waist) 】
19世紀末〜20世紀初頭に流行したもので、当時活躍したアメリカの挿絵画家チャールス・ダナ・ギブソン(1867〜1944)の絵に見られるブラウスをいう。高い衿と、袖山のギャザー入りの長袖を特徴としたシャツ風のブラウスで、ブラウスをそれまでの下着的なものから上着的なものへと発展させるきっかけとなったアイテムとしてしられる。
【 ギャザー・スカート (gather skirt) 】
ギャザーは、布を縫い縮めて襞(ひだ)を寄せること。ウエストや腰まわりにギャザーを入れたスカートの総称。ペザント・スカートのように筒状の布の、ウエスト部分を縫い縮めたもの、裾にかけてフレアーを入れて、ギャザーを寄せたギャザー・フレアー・スカートなどある。
【 ギリー (gillie,gilly) 】
スコットランドを発祥とする靴の一種で、舌革(タン)がなく、紐を甲部の皮革製の紐環(リング)に通して編み上げるようにした靴をいう。本来は交差させた紐を足首に巻き付けて履いたものだが、今日では普通の紐結び式の靴のようになっている。ギリーは「従僕(じゅうぼく)」の意味で、昔、スコットランド高地人の従僕たちが履いていたことからこの名がある。
【 クエーカー・ボンネット (quaker bonnet) 】
クエーカー教徒の婦人のかぶる、頭にぴったりとしたボンネット。ドレスと共布でつくられた簡素なものが多く、フリル飾りの付いた白いキャップの上にかぶられる。
クエーカー・ボンネット
【 クォーター・パンツ (quarter pants) 】
4分の1パンツという意味。全体の長さを裾から4分の1の、ふくらはぎ部分でカットした感じのもので、ふくらはぎ丈のパンツをいう新語として使われる。逆にスリークォーター(4分の3丈)・パンツという表現もある
【 櫛 (くし) 】
髪をすいたり、髪飾りとして用いるもので、竹や黄楊(つげ)、べっこう、プラスチックなどでつくられ、横長型と縦長型の2種がある。英語ではコームという。
【 クラッシュド・スタイル (crushed style) 】
ポケットチーフの飾り方の一種で、ポケットチーフの角を上にして無造作につっこんだ感じのもの。ペタル・トリートメント、クラッシュド・インともいう。
クラッシュド・スタイル
【 クラッチ・バッグ (clutch bag) 】
クラッチは「しっかりつかむ」の意で、取っ手なしの、手で抱えるバッグの総称。薄型で横長のものが多い。
【 クラバット ("cravat,cravate〔仏〕") 】
フランス語でネクタイのこと。元来は17世紀頃の男子服に見られる、あごの下に巻かれたスカーフ状の衿もと飾りのことで、ネクタイの源とされている。蝶結びにしたり、垂れ下げたりした。ネクタイ
クラバット
【 クラブ・ジャケット (club jacket) 】
ブレザーのこと。ブレザーは英国で誕生し、本来、各種のスポーツ・クラブや紳士の社交クラブなどのユニフォームとして用いられてきたことから、異称としてこのようによんでいるもの。特にヨーロッパではブレザーをこうよぶことが多く、この場合にはブレザー本来のデザインにこだわることなく、カラフルなチェックやストライプ使いのものなどもよく見られる。
【 クーリー・ハット (coolie hat) 】
19世紀に肉体労働に従事した中国の労働者クーリー[苦力]がかぶった帽子に似ていることからの名称。クラウンとブリムがひと続きで、クラウンの頂きが尖って、次第に傾斜して広がる円錐形の帽子。
【 クリップオン・イヤリング (clip on earring) 】
両側から耳たぶをはさんで留める形式のイヤリングのこと。
【 クルー・ソックス (crew socks) 】
リブ編の綿糸でつくられたスポーティーなアンクル・レングス(くるぶしを覆う丈)の短靴下。白無地で、はき口に赤や紺などのラインを入れたものが典型的。クルーは「船員、船乗り」という意味で、本来は口ゴムを付けず、くるぶしから上が畦編み(あぜあみ)になったものをいった。
【 クルー・ハット (crew hat) 】
白いコットン地や生成りのリネン地などでつくられたはぎのはる帽子。ステッチ飾りを施した垂れ気味のブリムと、主に8枚はぎや6枚はぎの丸型クラウンを特徴としている。この名は船の乗組員(クルー)がかぶるような帽子とか、ボート競技用に考案された帽子であるところから付けられたといわれる。別にキャンポベローズの名でもよばれる。日本では昔、「セミ取り帽」とよばれたが、幼稚園児の黄色い帽子がその一種である。
【 クルタ (kurta) 】
主にパキスタンからインド北西部一帯にかけてのパンジャブ地方で着られるチュニック型の上衣。衿なし、または細幅の立ち衿が付き、シャルワ、あるいはチェリダルスという、ゆったりとしたズボンと共に着用される。衿もと、袖口、裾などに刺繍を施すことが多く、鏡をはめ込んだ独特の刺繍が用いられる。同種のものにカフタン・シャツがあり、共にインドから中近東一帯にかけての雰囲気をよくあらわす民族衣装として知られる。
【 くるみボタン (covered button) 】
表面を布、皮革、編み地などで包んだボタンの総称。ボタンの芯としては、木製、金属製、あるいは綿(わた)を丸めたものを使う。天丸型(半丸型)のものが一般的であるが、リング状の縁のあるものやメタル・パーツと組み合わせたもの、ツートーンのものなど変化のあるものが多い。
【 クレリック・シャツ (cleric shirt) 】
衿と袖口を白、身頃と袖をストライプなどの柄ものや無地の色ものにした特異なデザインのドレス・シャツ。’20年代に流行したクラシックなスタイイルで、現在では必ずしも白衿、白カフスでなくとも身頃と色違いにしたものをこのようによんでいる。クレリックとは「牧師、聖職者」の意で、かつて牧師が着たシャツにちなんで名付けられたものだが、これは日本だけでの呼称で、欧米ではホワイト・カラード・シャツと呼ぶ。
【 クレリック・ポロ (cleric polo) 】
クレリック・シャツのように、衿を白くしたポロ・シャツのこと。日本ではラガー・シャツをこうよぶこともある。
【 クロシェ (crochet) 】
手編みのレース飾り。本来は「鉤(かぎ)で引っ掛ける、目をそろえて編む」の意で、いわゆる「鈎針編み(かぎばりあみ)」をいうが、ダンテル・オ・クロシェ[dentelle au crochet(仏)](手編みのレース)という用法から、このような意味になったもの。
【 黒真珠 (black pearl) 】
黒蝶貝(くろちょうがい)から採取された真珠をいう。七色に輝く美しい黒色をしており、真珠の中でもっとも希少性が高く非常に高価。人工的に着色されたものもある。タヒチのフィジー諸島、沖縄県の石垣島などで養殖されている。
【 クロス・タイ (cross tie) 】
クロスオーバー・タイともいう。リボンのような短い帯布を衿もとで交差(クロス)させ、その合わせ目にピンを飾って用いるもので、タキシードのボー・タイに代わるネックウエアのひとつ。素材はグログランやサテンが多い。コンチネンタル・タイと同義。
【 クロス・ペンダント (cross pendant) 】
クロスは「十字架」の意で十字架の飾りを下げたペンダントのこと。
単にクロス、またロザリオということもある。
【 クローズ・バッグ (clothes bag) 】
洗濯物を入れる大きな袋のことで、多くはキャンバスのような丈夫な綿布でつくられている。クローズは「衣料・服」のほか「洗濯物」の意味がある。最近ではランドリー(洗濯場、洗濯屋の意)・バッグということが多く、コイン・ランドリーへ洗濯物を持っていく時に用いる袋などをこのようによんでいる。
【 クロッグ (clog) 】
木靴の一種で、木やコルクの靴底を付けたがっしりとした感じの靴のこと。スリッポン型とサンダル型がある。かつてのクロッグは雨よけ用のオーバーシューズの役も兼ねていたといわれる。木靴はこのほかに木をくりぬいてつくられたオランダのサボ、またオランダやベルギーなど水位の低い地方で履かれるつま先がそり返ったクロンペン、泥道を歩く時に靴を履いた足をのせて用いられる西洋足駄(あしだ)のパトンなどがある。
【 クロッシュ (cloche[仏]) 】
フランス語で「鐘」の意味。クラウンがつり鐘のような形をした帽子の総称。ブリムがやや下向きになっているものが多い。'20〜'30年代に流行したクロッシュはクラウンが高くブリスが狭いもので、額をすっぽりとかくすほど、目深にかぶられた。
【 クロップド・ジャケット (cropped jacket) 】
クロップは「切り取られた、切り落とされた」という意味で、スペンサー・ジャケットや水兵の制服(セーラー・トップ)のように丈を短くカットした上着類を総称する。ウエストラインで切り落としたようなデザインのスポーティな上着を指すことが多い。別にクロプド・ジャケット、クロップド・トップともいう。
【 クロップド・パンツ (cropped pants) 】
クロップ・パンツ、クロプド・パンツともいう。クロップドは「刈り込まれた、切り取られた、切り落とされた」の意で、つまり、裾丈を普通のものより短くカットしたパンツのこと。たいていは六分丈から七部丈のもので、ルーズなウエストラインと絞り気味の裾ラインを特徴にしたものが多く見られる。なお、このような短めの丈をクロップド・レングスとよんでいる。
【 グラニー・バッグ (granny bag) 】
「おばあさんのバッグ」の意で、昔懐かしいデザインの婦人用手提げバッグをいう。がま口式の大きな金具で開閉する形を特徴としたものが多い。また、半円形の大きな木の取っ手などが付いた袋物をいう場合もある。同じ意味からグランマーズ・バッグともよばれる。
【 グラニー・ブーツ (granny boots) 】
「おばあさんのブーツ」という意味で、昔風の編み上げ式のブーツをいう。くるぶしほどの高さで、ドレッシー、スポーティー両方の雰囲気を備えているのが特徴。別にレースド・ハイ・ブーツともよばれる。
グラニー・ブーツ
【 グラマードレス (glamour dress) 】
50'〜60'年代のグラマーな女優を思わせるセクシーなイメージのドレス。豊かな胸とくびれたウエストを強調するデザインが特徴で、ロング・ドレスからミニ・ドレスまでさまざまなスタイルが見られる。
【 グランド・ジャンパー (ground jumper) 】
正しくはグラウンド・ジャンパーで、グラウンド(運動場)でスポーツ選手が着る防寒用のジャンパーをいう。胸にチーム名の文字などを大きく貼り付けたものが多く見られ、本格的なものは身頃がメルトン、袖がレザーのツートン・カラー使いとなっている。略してグラジャン、スタジアム・ジャンパー(スタジャン)ともいう。また野球選手が多く用いることからベース・ボールジャケットの名でも呼ばれる。
【 グリーン・ベレー (Green Beret) 】
米国陸軍の特殊部隊がかぶった緑色のベレー帽のこと。またはその部隊のこと。
【 グルカ・ショーツ (Gurkha shorts) 】
1857年のインドの反英大反乱の際、旧英領インド軍の傭兵となったグルカ兵(ネパール人兵士)が用いた半ズボンが原型。イングリッシュ・グルカ・ショーツというのが正式名称。丈は膝上ぐらいで、全体によったりとして股上が深く、幅広のウエストバンドの付いたウエスト部に特徴がある。素材は主に綿で、色はカーキやオリーブなど。別にブリティッシュ・アーミー・ショーツ、コロニアル・アーミー・ショーツ、またボビー・ショーツ、単にコロニアル・ショーツの名でもよばれ、これを長ズボン型としたものにグルカ・パンツがある。
【 グルーミング (grooming) 】
「身繕(みづくろ)い、装い」また「手入れ」という意味で、最近のファッション用語では「身だしなみ」という意味で用いられることが多い。グルーミング・グッズといえば、そうした手入れのための化粧品や道具などをいい、マニキュア・セットや爪切り、鼻毛切り、髭剃りなどが含まれる。正しくはグルーミング・エイドとよぶ。
【 軍パン (グンパン) 】
軍隊のパンツのこと。米軍から放出されるパンツの総称で、サープラス・ルックや古着ルックの流行に乗って人気が再燃している。たっぷりとしたシルエット、多ポケットの丈夫で機能的なつくりを特徴とし、とくにアメリカ陸軍で使われるM-65パンツとよばれるものはシックス・ポケット・パンツともよばれて、愛好者が多い。
【 ケニア・バッグ (Kenya bag) 】
天然の麻でざっくりと編まれた買い物籠風の素朴なバッグ。鮮やかな色使いや太い横縞を特徴にしたもので、この雰囲気がアフリカのケニアのイメージをもつため、それにちなんで付けられた名称。
【 ケピ (kepi[仏]) 】
フランス将校の軍帽、また、フランスの学生帽、警察帽、郵便配達夫の帽子など、いわゆる官製の帽子の総称。多くは前びさしが付き、頭頂部が平らで、円筒形を特徴としている。
【 ケープ (cape) 】
ケープとは肩や腕や背を覆う袖なしの外衣のことで、デザインや丈はさまざまなものがある。コートにケープが付いたものはケープ・コートとよばれる。
【 ケープ・スーツ (cape suit) 】
ケープ型の上着を特徴とした女性用スーツ。古典的なスーツのスタイルであるが、最近のクラシック志向の台頭から、再び表情を新たにして登場している。
ケープ・スーツ
【 ケープ・ドレス (cape dress) 】
ケープが付いたドレスのこと。ケープとドレスの素材や色を違えたもの、また、ケープが取り外せるデザインのものもある。
【 ケミカル・ウォッシュ・ジーンズ (chemical wash jeans) 】
塩素系の洗剤液などを用い、ムラになるように脱色し、化学的(ケミカル)に中古風に仕上げたジーンズ。
【 ケリー・バッグ (Kelly bag) 】
錠の付いた、台形のハンドバッグ。かちっとしたかぶせのふたにゴールドの錠前が付き、それを開けるための革製ケース入りの鍵が付いているのが特徴。本来はフランスのエルメス社の製品で、もとは狩猟用として馬の鞍につけたバッグを'30年に婦人用のハンドバッグにつくり変えたもの。ケリー・バッグの名は、アメリカの映画女優で、のちにモナコ王妃となったグレース・ケリーが妊娠中のお腹を隠すために持っていたこのバッグが雑誌に紹介されたことに由来するもので、現在ではハンドバッグの基本型のひとつとして、変わらぬ人気がある。
【 コイフ (coif) 】
フランス語では「コワフ」という。主に頭にぴったりとした帽子の総称。昔、聖職者や法律家などがかぶった小さな縁なし帽や、冑(かぶと)の下につけたかぶりものなどがある。これは、現在ではほとんど使われないが、時として柔らかな布製のシンプルなかぶりものをこうよぶことがある。
【 笄 (こうがい) 】
日本髪に用いる髪飾りの一種で、箸(はし)に似た細長いもの。もとは男女ともに髪をかきあげたり、かゆいところをかいたりするのに用いられたもので「髪掻き(かみかき)」の意からきている。金銀やべっこう、瑪瑙(めのう)、水晶、黄楊(つげ)などでつくられる。
【 香水 (こうすい) 】
芳香性化粧品(フレグランス)のひとつで、香料をアルコールに溶解してつくられる。英語でパヒューム[perfume]、フランス語でパルヒュム[parfum]という。フレグランスはアルコールの純度、香料の濃度、持続時間などから、香水、オー・デ・パルフォム、オー・デ・トワレ、オー・デ・コロンに分けられているが、香水はアルコール純度や香料濃度がもっとも高く、99.5%と純度の高い上質アルコールに15〜25%の割合で香料を溶け込ませたものをいう。香りの持続時間も5〜7時間と長い。また香りとしてもっとも完成度が高く、まろやかで深みやコクがあり値段も高い。
【 コサージュ (corsage) 】
コサージともいう。婦人服の胸や肩などにつけられる花飾りのこと。
【 コサック・キャップ (Cossack cap) 】
ロシアのコサック兵などによってかぶられた帽子。アストラカンなどの毛皮やフェルトでつくられた、クラウンが高く、ブリムのない帽子で、上部がやや広くなっているのが特徴。コサック・ハットともよばれる。
【 コサック・コート (Cossack coat) 】
コサックはロシア南方辺境地帯に住む自治的な軍事共同体を形成した農民をいい、一般にはコサック・ダンスやコサック騎兵隊などで知られる。そうした彼らに見られる民族調の制服のようなコートをいい、フロントの組紐飾り(くみひもかざり)や、衿、袖口、袖に付けられた毛皮のトリミングが特徴的なデザインとなっている。
【 コサック・ブーツ (Cossack boots) 】
履き口に毛皮の折返しが付いた膝丈のブーツ。ロシアの「コサック兵」の民族衣装からヒントを得たもので、筒型でキューバン・ヒール付きのものが多い。
コサック・ブーツ
【 コースレット・ベルト (corselet belt) 】
ウエストをぴったりと押さえるための幅広の装飾用ベルト。腹部から腰部にかかるほどの幅がある。
【 コート・セーター (coat sweater) 】
コートのように丈の長いセーターの総称。多くはカーディガン・スタイルで、共地のベルトを用いて巻き付けることもある。太い糸で編まれたメキシカン・ラップ・セーターとよばれるものがこの典型的な例で、別にセーター・コートともいう。
【 コード・タイ (cord tie) 】
紐(コード)状のネクタイの総称で、蝶結びにしたり、金具まどをあしらって用いている。ストリング・タイ、ウエスタンン・タイ(アメリカ西部のカウボーイの投げ輪から)、ループ・タイ、リボン・タイ、シュー・タイなどがある。
【 コル・カッセ (col casse) 】
原意は「折れた首」で、ウイング・カラー(立ち折れ衿)というフランス語。男性のフォーマル・シャツに多く見られるクラシックな衿型で、衿先だけが三角形に折り返った立ち衿に特徴がある。
【 コルセット (corset) 】
胸から腰にかけての体形、特に胴を細く美しく整えるための女性用下着。綿やサテン地に鯨の髭(ひげ)や針金を入れたり、紐で編み上げて形づくる。原型と見られるものは12〜13世紀頃からあるが、コルセットの名で用いられたのは19世紀からで、男女共に着用された。特に1890年頃の、コルセットを着けることにより可能になるS字形シルエット(ギブソンガール・スタイル)が女性に流行したことでしられている。その後、伸縮性のある素材が用いられるようになり、現在はガードルやウエスト・ニッパーがこれに代わるものとなっている。
【 コルセット・トップ (corset top) 】
コルセットの形をデザインした上着。セクシー・ルックのテーマで、'92年春夏パリ・コレクションに登場したもの。コルセット・ジャケット、コルセット・ジレともよばれる。
【 コルセット・ドレス (corset dress) 】
コルセットとそのまま外衣としたようなデザインのドレス。いわゆる下着ルック(ファンデーション・ルック)のひとつとしてあらわれたもの。
【 コーン・ヒール (cone heel) 】
円錐形(コーン)のヒール。アイスクリーム・コーンのような逆円錐形になったハイ・ヒールまたは中ヒールで、セクシーでモダンなイメージのパンプスに用いられることが多い。
【 コンチネンタル・タイ (Continental tie) 】
「ヨーロッパ風のネクタイ」という意味で、フォーマル用のネクタイの一種。リボンのような短い帯布を衿もとで交差させ、その真ん中を飾りピンで留めるのが特徴。クロス・タイ、コンチネンタル・ボーともいう。
【 コンチャ・ベルト (concha belt) 】
コンチャを装飾的にあしらったベルトのこと。コンチャはスペイン語で「貝」という意味で、トルコ石や鋲(びょう)などの飾りや、金属製の環を重ねた飾りをいう。もとはアメリカ・インディアンのナバホ族が愛用していたもので、ウエスタン・アクセサリーのひとつとして広く用いられている。
【 コントア・ベルト (contour belt) 】
コントアは「外形、輪郭」の意味。身体のラインに沿って曲線で作られたベルトのこと。
【 コンポ・パンツ (component pants) 】
コンポとは、コンポーネントの略で、「組み立て式のパンツ」の意。ファスナーや、留め金を付けることによって、ショート・パンツにも、長めのパンツにもなるのが特徴。ショート・パンツの部分とその下の部分とを同素材異色にしたり、異素材同色にして、そのバリエーションを楽しむことができる。
【 ゴア・シューズ (gore shoes) 】
ゴアを履き口などに取り付けた靴の総称。ゴアはゴム糸を織り込んだ伸縮性の生地、あるいはこの生地でつくられた襠(まち)やベルトのことで、ブーツやスリッポン、子供靴のディテールなどによく用いられる。着脱が容易で、フィット感にすぐれるという特徴をもつ。
【 ゴアード・スカート (gored skirt) 】
ゴアとは、「三角形の布、まち」の意味で、三角形の布をはぎ合わせたスカートの総称。裾にかけて広がりをもつフレアー・スカートの一種で、2枚はぎから8枚はぎまでがあり、そのはいだ枚数がそのままフォー・ゴアード・スカートなどとスカートの名称になる。
【 ゴーグル (goggles) 】
風やほこりよけに用いられ「風防メガネ」のこと。オートバイに乗るときやスキーに用いる、顔面にぴったりと付く大型のメガネで、水中メガネのような立体的なデザインが特徴。水泳用のメガネのこともこう呼ぶことがある。
【 ゴブ・ハット (gob hat) 】
ゴブはアメリカの俗語で「水兵」をいう。アメリカ海軍の水兵がかぶる白いキャンバス製で、ブリム全体が折り返った形の小さな帽子のこと。セーラー・ハットともいう。
ゴブ・ハット
【 ゴルフ・スカート (golf skirt) 】
ゴルフをする時に着用するスカート。現在ではプリーツ・スカートやキュロット・スカートなどを用いるが、18世紀末には特に運動着として床までの長さで裾にフレアーが入ったものがはかれた。
【 サイ・ハイ (thigh high) 】
サイ・ハイ・ストッキングの俗称。サイ・ハイは太腿までの長さをいい、この長さのストッキングを総称していう。マイクロミニスカートのアクセサリー的なストッキングとして、若い女性の人気を集めている。
【 サイクル・キャップ (pecos bootscycle cap) 】
サイクリストのかぶる短い前びさしの付いた帽子。派手な色使いのものが多く、ひさしを上にあげてかぶったりする。また、これとは別に、自転車競技の選手がかぶる短い前びさしの付いたヘルメット型のものもあり、トライアスロン・ヘルメットともいう。軽く、空気抵抗が少なく、前傾姿勢でも疲れにくいようなつくりになっている。
【 サイクル・ジャージー (cycle jersey) 】
正しくはバイシクル・ジャージーで、自転車用のスエット・シャツをいう。もとは自転車競技の選手の専用服だったが、'80年代中頃の自転車ブームから一般にも着られるようになった。カラフルな色使いで、チーム名などをいれ、胸ぐらいまでのファスナー・フロント、背中のポケットといったデザインを特徴とする。
【 サイクル・パンツ (cycle pants) 】
正しくはバイシクル・パンツ。自転車競技の選手のユニフォームとして用いられている、膝上丈のピッタリとフィットしたパンツのこと。こらがファッション的なウエアとして一般化したもので、ジャージー製で、カラフルな色使い、脇に英文字やラインをあしらうなどのデザインが多くみられる。サイクリスト・パンツ、サイクリング・パンツともいう。
【 サイド・パッド (side pad) 】
ずん胴形の体形を補整したり、腰の形を整えるために用いる「詰めもの」で、綿やフェルト、スポンジなどでつくられる。腰に当てやすいようにベルトを付けて、左右にパッドが付けられた形になったものが代表的。
サイド・パッド
【 サイドゴアブーツ (side gore boots) 】
両脇にゴム布(ゴア)を入れたアンクル・ブーツの一種。日本では明治時代からフロック・コートにあわせて履かれたほど古い歴史をもつ靴で、現在でもチェルシー・ブーツなどの名称で親しまれている。単にゴア・ブーツともよばれる。
【 サーキュラー・ホーズ (circular hose) 】
サーキュラーは「円形の、丸い」という意味で、普通の靴下のように「く」の字形に折れ曲がらず、足首と脚の部分が筒状につながって、丸型に編み上げられた靴下を指す。別にチューブ・ソックスともいう。
【 ササール・コート (Sassar coat) 】
イタリア映画「三月生まれ」(1959)の主演女優、ジャクリーヌ・ササールが映画の中で着用していたコートをヒントにしたもので、'60年頃大流行した。幅の広いテーラード・カラーに、エポーレット、ボタン付きの肩当て(ガン・パッチ)、ウエストをベルトで絞ったスポーティーなダスター・コート。つまりトレンチ・コートのこと。
ササール・コート
【 サスペンダー (suspender) 】
肩から吊り下げ、ズボンやスカートを留める留め具。主にアメリカで使われることばで、イギリスではブレーセスといい、サスペンダーはガーターを意味する。フランスではブレテルという。
【 サスペンダー・パンツ (suspender pants) 】
サスペンダー(ズボンの吊り)の付いたパンツの総称。サスペンダーはパンツと共布でつくられるものもある。
【 サック・ドレス (sack dress) 】
サックは「袋」のことで、ずん胴形のまるで袋のようなシルエット(サック・ライン)のドレスをいう。'58年春夏のパリ・コレクションで発表され、世界的に大流行した。それまでのウエストをくびれさせたXライン型のドレスとはちがい、全くウエストラインをマークしないもので、その新しさと着やすさが当時の女性たちに受け入れられたもの。
【 サッシュ・ブラウス (sash blouse) 】
サッシュとは「帯・飾り帯」の意で、ブラウスの裾が帯状になっていて、ウエストで結べるようになっているブラウスのこと。
【 サッシュ・ベルト (sash belt) 】
サッシュは「帯、飾り帯」の意。柔らかい布地でつくられた幅の広いベルトで、襞(ひだ)を付けたものもある。
【 サッチェル・バッグ (satchel bag) 】
サッチェルは学生カバンや、旅行などに用いる手提げカバンのこと。これにヒントを得てつくられた新型のビジネス・バッグを指す場合もある。
【 サドル・バッグ (saddle bag) 】
サドルは馬につける「鞍(くら)」のことで、本来は鞍の両側にある皮製の大きなバッグをいい、専門的には「鞍嚢(あんのう)」や「鞍袋(くらぶくろ)」とよぶ。また、このバッグに使われるサドル・レザーという上部な牛革でつくられたハンドバッグや、ステッチなどを施した、鞍のような形のバッグをいうこともある。
【 サーフ・シャツ (surf shirt) 】
袖のないTシャツ形を特徴とするカット・アンド・ソーンのニット・シャツ。たくましい腕の筋肉がむき出しになるところから「マッスルT」などの名称でも知られるが、サーフというのはサーファーたちに愛用されることからの呼称。またTシャツの肩のところで袖を切り落とした形になっていることから、TではなくIの文字を冠して「Iシャツ」ともいう。
【 サファイア (sapphire) 】
ラテン語の「青」を意味することばに由来し、単にサファイアといった場合は、ブルー・サファイアを意味する。和名は青玉(せいぎょく)。広くはコランダムの赤色(ルビー)以外の変種を指し、ブルー以外の石は、ファンシー・サファイアとよばれ、ピンク・サファイアなどと前に色名をつけてよばれる。主な産地はミャンマー、スリランカ、タイ、オーストラリアなど。
【 サファリ・ジャケット (safari jacket) 】
サファリとはもともとスワヒリ語で「小さな旅行」をいい、そこからアフリカでの動物狩りを指すようになった。そうした狩猟旅行時に用いるシャツ衿、シャツ・カフスでエポーレット、共ベルト付きの機能的なジャケットをいう。シャツ・ジャケットの代表的なものとされるカジュアルな上着である。別にサファリ・コートともいうが、このコートは外套の意味ではなく、単に「上着」ということで使われているもの。ほかにブッシュ・ジャケットやブッシュ・コートの異称もある。
【 サファリ・スーツ (safari suit) 】
サファリ・ジャケット(サファリ・コートともいう)と共地のパンツあるいはスカートを組み合わせたスーツ。サファリとはもともとスワヒリ語で「小さな旅行」をいい、そこからアフリカでの動物狩りなどの時に着るシャツ型のジャケットをサファリ・ジャケットと呼ぶようになった。シャツ・ジャケット・スーツのもっとも代表的なものとして知られる。
【 サファリ・ハット (safari hat) 】
サファリは「狩猟旅行」の意で、主にアフリカの動物狩りの時に用いられる帽子の総称。一般に厚手のコットン生地やフェルトなどでつくられ、コーク・ヘルメット型、ウエスタン・ハット型、クラウンやブリムに粗いステッチ・ワークを施し、リボン状の革をクラウンの下に巻いたものなどがある。別にサファリ・キャップ、ブッシュ・ハット(やぶ、茂み用の帽子)、アドベンチャー・ハット(冒険家の帽子)など多くの呼称がある。
【 サブリナ・シューズ (Sabrina shoes) 】
オードリー・ヘップバーン主演の映画「麗しのサブリナ」(1954)から流行した靴。くりが浅く、ヒールの高さがほとんどないフラット・シューズで、ルーム・シューズに似たソフト感をもつもの。別にヘップバーン・シューズともいう。
【 サブリナ・パンツ (Sabrina pants) 】
オードリー・ヘップバーン主演で知られる映画「麗しのサブリナ」(1954)に見られるぴったりとしたパンツで、足首よりも少し短い丈が特徴。当時は特に黒のパンツに人気があり、オードリー・ヘップバーンの人気とも相まって一世を風靡した。トレアドル・パンツとほぼ同じ。
【 サープラス・ジャケット (surplus jacket) 】
サープラスとは「余り、過剰」などの意で、軍隊の放出品のこと。そのようなイメージのジャケットをいい、アイゼンハワー・ジャケットのようなジャンパー型の上着や立衿のブルゾン、またアーミー・パーカのようなコート型のジャケットまでさまざまなものが含まれる。エポーレット(肩章)や金属ボタンなど、いかにも軍服といったディテール・デザインも特徴のひとつ。
【 サープリス・ブラウス (surplice blouse) 】
サープリスは聖職者や聖歌隊員が儀式の際に着る白衣のことで、これにヒントを得てつくられたブラウスをいう。前打ち合わせが日本の着物(きもの)のように斜めに重なっているのがデザイン上の最大の特徴。アシメトリー・スタイル(非対称型)の好例としてよく用いられる。
【 サボ (sabot) 】
元来はオランダで履かれていた、しなの木などの軽い木をくりぬいてつくった木靴のこと。甲の部分に田園風景などの装飾が施されることが多い。また、これに似た木底やコルク底の靴やサンダルを総称していう場合もある。
【 サーマルTシャツ (thermal T-shirt) 】
サーマルは「熱の、温度の、暖かい」の意。アウトドア・ウェアの下着として開発されたシャツで、本来は細い糸で編んだ畝(うね)のあるタイプと厚地で凹凸感のあるタイプに分けて呼ばれるが、92年頃からストリート・ファッションのアイテムとしてアウター化したものは、この名で総称される。
【 作務衣 (さむえ) 】
禅僧の作業着である簡便な和服。着物(きもの)式の打ち合わせの上衣とモンペの組み合せで、藍色の木綿でつくられたものが多い。素材さと機能性の高さが好まれ、画家や工芸家の作業着として用いられていたが、最近では家庭着やワンマイル・ウエアとして、一般的にも広まっている。
【 サラファン (sarafan[露]) 】
ロシアの婦人が着用する民族衣裳で、靴を覆うぐらい長い丈の、ジャンパー・スカートに似たもの。普通は袖なしで、胸から胴までが身体に沿い、スカート部分がギャザーやプリーツ使いとなっているのが特徴とされる。主にブロケードなどの豪華な生地でつくられ、中央にリボンや刺繍飾りを施したものが多い。
【 サリー (saree,sari) 】
インドの婦人が着用する、巻き衣形式の民族衣装。主にボイルや紗(しゃ)のような薄もので、幅が1m余りの生地を用い、4〜5mから11mもの長さの布をたくみに身体に巻きつけて、着装を完成させる独特の様式美をもっている。まず腰から身体に巻き付け、余った部分を頭にかぶる、あるいは肩から後ろへながすというスタイルをとる。一般にサリーの下にはチョリとよばれる。これにヒントを得た東洋調のドレスをサリー・ドレスとよんでいる。
【 サルエル・パンツ (sarrouel pants) 】
サルエルはイスラムの民族服のひとつで、股の部分が、おしめのようにつながった下体衣をいい、サルールともよぶ。これをモチーフにデザインされたパンツが'77年春夏パリ・コレクションに登場し、そこからサルエル・パンツとして一般化するようになった。全体的にたっぷりとしたシルエットで、股の部分が落ちてつながり、足首で絞ったデザインになっているのが特徴。
【 サロペット (salopette[仏]) 】
胸当て付きパンツのこと。オーバーオールズとほぼ同義。
【 サロン・エプロン (salon apron) 】
胸当ての付かない、エプロンのこと。マレー人が用いる腰巻「サロン[sarong]」からきたものと考えられる。また、胸当て付きの装飾的な前掛けを指す場合もあり、これは「客間、社交界」を意味する[salon]の字があてられる。
【 サロン・スカート (sarong skirt) 】
サロンは元来マレー人の男女が用いる筒状の腰布のこと。マレー語で「筒」を意味し、幅2〜4m、長さ1mほどの布を筒形に仕立てて用いたものだが、これに似た形で、身体に巻き付ける形式の簡便なスカートを指すようになっている。リゾート・ウエアやファンシーなディスコ・ウエアなどとして用いることが多い。
【 サン・ドレス (sun dress) 】
胸や背中を大きくあけた、真夏に着るドレスのこと。ビーチ・ドレスと同様に、海岸、高原などで着ることを目的としているが、ボレロや短いジャケットと組み合せて街着として用いられることも多い。
【 サン・バイザー (sun visor) 】
クラウンがなく、バイザー(前ひざし)とそれを留めるヘッドバンドだけでつくられた日よけ用の帽子。緑色や青、茶色等の透明なプラスチックを付けた、テニスなどのスポーツ用のものがよく知られるが、現在では革製などさまざまなデザインがあり、カジュアルなヘッドギアのひとつとして用いられる。サン・シェイド、サン・シールド、バイザー・キャップ、ポストマンズ・キャップなどと別称、異称が多い。
【 サングラス (sunglasses) 】
目の保護のためにカラー・レンズを使ってつくられたメガネのこと。家庭用品品質表示法では、度数のはいっていないもので、レンズに著しいひずみがなく、平行度も安定しているものをサングラスという。これに90%以上の偏光度が加わったものをファッション・グラスとして区別している。
【 サンダル (sandal) 】
ヒールの高低に関係なく、足を覆い包まず、主に足をのせる台の底部と、それを足に留める紐(ストラップ)やバンドからできている履き物の総称。語源は「板」を意味するギリシャ語またはラテン語からきたとされ、古代エジプトやギリシャ時代、平らな板などを紐で足にくくり付けて履かれた。履き物の中でもっとも歴史の古いもののひとつ。現在さまざまな種類があり、通気性のよい簡便な履きものとして利用されている。
【 シェイプド・ジャケット (shaped jacket) 】
ウエストを絞り、全体のラインを身体に沿わせた細身のジャケットの総称。ルダンゴト(乗馬コート)風のジャケットがこれを代表する。
【 シェトランド・セーター (Shetland sweater) 】
スコットランドのシェトランド諸島原産の羊毛糸で編まれたセーター、またはそれに似せた糸で編んだセーターのこと。シェトランドはシェトランド羊毛の紡毛糸やツイード生地の一種をいうが、セーター素材としては特殊羊毛に属し、トラディショナルな味のあるセーターとして好まれている。特にクルーネック(丸首)型のものは基本的なセーターのひとつとされ、チクチクとした肌触りに独特の味がある。
【 シガレット・パンツ (cigarette pants) 】
紙巻きタバコ(シガレット)のようにほっそりとしたストレート・シルエットを特徴としたパンツ。
【 シグネット・リング (signet ring) 】
シグネットは「印章、認め印」のことで、」認め印や印形を彫りこんだ指輪をいう。
シグネット・リング
【 シース・ドレス (sheath dress) 】
シースは刀剣の「鞘(さや)」の意で、鞘のように体にピッタリと沿った細長いシルエット(シース・ライン)を特徴とするドレスをいう。また、鉛筆にも似ていることからペンシル・ドレスともよばれる。
【 シースルー・バッグ (see-through bag) 】
シースルーは「透き通って見える」という意味で、透明ビニールなどを使って、中身が外から見えるようになったバッグの総称。海浜用のビーチ・バッグや百貨店の女性販売員が携帯する業務用バッグなどが代表的だが、最近ではタウン感覚のお洒落バッグもある。
【 シーム・ストッキング (seam stocking) 】
後ろの中央に縫い目(シーム)のある婦人用ストッキング。1950年代に縫い目のないシームレス・ストッキングが一般化するまで用いられたものだが、セクシーでクラシックなアイテムとして最近復活している。
【 シャツ・ジャケット (shirt jacket) 】
シャツ風のジャケットの意で、シャツ生地を使ってテーラード・ジャケット風にしたものと、スタイルそのものがシャツの形をしているもとのいう2通りの解釈がある。一般的にはサファリ・ジャケットに代表される軽快な上着として知られる。
【 シャツ・ドレス (shirt dress) 】
シャツをそのまま長くしたようなデザインのドレス。シャツ・カラーとシャツ袖を特徴に、フロントは長い前立てのあるシャツ・スタイルとなっているものが多い。別にシャツウエスト・ドレスともよばれ、'25年頃に登場して以来、ベーシックなドレス・デザインのひとつとして定着している。ウエストはベルトで締められることが一般的。また、シャツ・ストライプでつくられたスポーティーなドレスを指すこともある。
【 シャネル・スーツ (Chanel suit) 】
フランスのデザイナー、シャネルによってデザインされたスーツ、またはそれに類似したスーツの総称。シャネル・ツイードとよばれる、ミックス調のファンシー・ツイードを用い、ポケット、衿ぐり、ヘムラインなどをブレードで縁どりしたデザインが特徴的で、特にカーディガン・スーツが有名。
【 シャネル・パンプス (Chanel pumps) 】
一般にはシャネル・シューズとして知られるプレーンなデザインの婦人靴。つま先の部分で色を切り替えた一文字飾り(ストレート・チップ)が特徴とされる。代表的なものは黒とベージュで切り替えたもので、つま先にポイントを置いたモダンなデザインとなっている。また靴の前方に視点があり、甲部分は人の肌色に近いため、足が長く見えるといわれた。
【 シューティング・グラブ (shooting glove) 】
射撃用の手袋。スポーツ手袋の一種で、銃を撃つときだけでなく、弓を引くときに指を保護する目的で用いるものもいう。ピストルやライフルの種類により、指の付いたもの、ないものがあるが、すべらないように手のひら部分にスエードがはってあるのが特徴。アーチェリーなどの弓用のものは、特にドローイング・グラブとよぶことがある。
【 シューティング・ジャケット (shooting jacket) 】
シューティングは「射撃、銃猟」の意味で、一般にはハンティング・ジャケットとよばれる狩猟用の上着をいい、ノーフォーク・ジャケットがその代表とされる。素材にはギャバジン、ツイード、コーデュロイなどを用い、レザーのガン・パッチ(肩当て)、エルボー・パッチ(肘当て)をあしらい、レザー・ボタンやスロート・タブ(上衿の持ち出し)といったディテールを特徴とする。シューティング・コート、シューターともいう。
シューティング・ジャケット
【 シュノーケル・コート (snorkel coat) 】
シュノーケルはドイツ語で〔schnorchel〕とも綴(つづ)り、潜水艦の潜航時に用いる「吸・排気管」、また「渦巻き曲線」の意。シュノーケル車というと伸長式はしごや排煙装置を備えた消防自動車のことで、消防夫の着る消防服に似たフード付きのハーフ・コートをこのようによんでいる。新しい化学素材などでつくられ、ヘビーデューティ・ウエアのひとつとして好まれている。別にシュノーケル・パーカともいう。
【 シュミーズ・ドレス (chemise dress) 】
シュミーズのように筒型でストンとしたシルエットをもつドレスのこと。シフト・ドレスともいう。ウエストはルーズ・フィットで、全体にほっそりとしたライン、デザインはシンプルなものが多い。19世紀初頭のエンパイア・スタイルやサック・ドレスもこの一種。
【 正ちゃん帽 (しょうちゃんぼう) 】
頭のてっぺんにポンポン飾りを付けた毛糸の帽子。大正末期の漫画「正ちゃんの冒険」の主人公がかぶっていたことに由来する帽子で、色柄の鮮やかな模様をあしらったものが多い。かつては子供の防寒帽としてよく用いられていたが、近年はスキー・キャップのひとつとして使われるようになっている。ワッチ・キャップと同じように、裾を折り返してかぶることが多い。
【 ショーツ (shorts) 】
ショーツ・パンツの略称。トランクスともいう。短いズボン類の総称として用いられ、ハーフ・パンツ(膝上丈の半ズボン)まで含まれる。運動用、遊び用、散歩用、街着用などとさまざまな種類があり、大きくはウォーキー・ショーツとプレイ・ショーツの2つに分けられる。別にショーツには女性の下着の一種を意味することもある。
【 ショーツ・パンツ (shorts pants) 】
女性用の下着のショーツを模してアウター・パンツにしたものを指す。行動的なショーツの意味でアクティブ・ショーツともよばれる。
ショーツ・パンツ
【 ショーティ (shortie) 】
手首ぐらいまでの短い手袋のこと。
【 ショート・コート (short coat) 】
短い丈のコート。フィンガー・チップ・レングス(指先丈)やスリークォーター・レングス(4分の3丈)といったものから、尻を軽く覆うくらいのヒップ・レングスとよばれるものまでがここに含まれる。ハーフ・コートとほとんど同じで、カジル感をもつものが多い。
【 ショート・ジャケット (short jacket) 】
ウエストラインまでか、それよりやや短め、あるいはやや長い上着の総称。
【 ショート・トレンチ (short trench) 】
トレンチ・コートを基本にして、その丈を短くしたショート・コート。また同様にコートとしてだけでなく、ビッグ・ジャケットとしてもコート・ドレスのひとつとしても着こなせるようにした婦人服の新しいデザインや素材が取り入れられている。別にハーフ・トレンチともよばれる。'88年頃登場。
【 ショート・ブーツ (short boots) 】
ロング・ブーツ、ハーフ・ブーツに対する語で、ハーフ・ブーツ(ふくらはぎ丈)より短い丈のものの総称。くるぶしくらいのものは特にアンクル・ブーツとよんでいる。
【 ショール (shawl) 】
防寒、装飾に用いる肩掛けのこと。形は正方形、長方形、三角形があり、素材はウールをはじめ、さまざまなものでつくられる。ペルシャ語のショール[shal]からきた語とされ、東洋では古くから防寒、防暑、ほこりよけにまとわれていたもので、18世紀にヨーロッパへ伝わったといわれる。インドのカシミール地方のカシミア・ショールが特に有名。フランス語ではシャールという。
【 ショルダー・バッグ (shoulder bag) 】
長いベルト状のものや紐で、肩から下げるようにしたバッグの総称。正しくはショルダー・ストラップ・バッグという。
【 シルク・ハット (silk hat) 】
モーニング・コートや燕尾服(えんびふく)など、男性の最上級の礼装時に用いる帽子。頭頂部が平らな、円筒状の高いクラウンと、両脇がややそり返った、比較的狭いブリムを特徴とする。1797年にロンドンの帽子屋ジョン・ヘザリントンの案と言われるが、もともと17世紀半ばに大流行したビーバー・ハットを原型としたもので、激減したビーバーぼかわりとして、似たようなシルク地を用いたのがはじまりとされる。ハット・バンドには絹のリボンやフェルトが使われる。男子の最高の帽子であるところから、ハイ・ハット、トップ・ハット、トッパーなどと呼ばれ、オペラ・ハット、ジョンブル・ハットなどの種類が見られる。
【 信玄袋 (しんげんぶくろ) 】
袋物(ふくろもの)の一種。合財袋(がっさいぶくろ=合切袋とも綴る)のことで、底板などが付き、口を紐で締めくくるようにした布製の手提げ袋。合財袋の名称は、品物を一切合財入れるところからきたもので、女性の手提げ袋として明治中期に生まれ、信玄袋もそのひとつとされる。底を籠としたものは「籠信玄(かごしんげん)」とよばれる。
【 シー・ダブリュー・ユーヨンジュウゴピー (CWU-45P) 】
CWUジャケットのひとつで、防寒用にキルティングのライニングを付けたもの。CWU-36Pに比べてシルエットはゆったりとしている。
シー・ダブリュー・ユーヨンジュウゴピー
【 ジージャン (じーじゃん) 】
ジーンズ・ジャンパーまたジーン・ジャケットの略で、デニム・ジャケットともいう。デニム地でつくられたウエスト丈のジャケットで、オリジナル(原型)とされるものは両胸にパッチ&フラップ・ポケットが付き、全体にジーパンと同じ独特のステッチ・ワークが施される。別にウエスタン・ジャンパーとかヒップスターの俗称でもよばれる。リベット・ボタン使いも大きな特徴のひとつ。
【 ジャマイカ・ショーツ (jamaica shorts) 】
アイランド・ショーツと総称される熱帯地方やカリブ海などではかれているショート・パンツのひとつで、バーミューダ・ショーツよりも短い丈で、裾口の細いタイプをいう。さらにこれとバーミューダ・ショーツの中間丈のものをナッソー・ショーツとよぶ。いずれも地名からとった名称。
【 ジャンパー・スカート (jumper skirt) 】
上身頃とスカート部分がひと続きになった婦人や女児用のスカート。上身頃は、袖なしか、小さな袖付きで、衿ぐりやアーム・ホールは深くくったものが多い。
【 ジャンプ・スーツ (jump suit) 】
上下がひとつなぎになった服。レーシング・スーツ(カー・レーサーの服)もそのひとつ。本来は落下傘(らっかさん)兵の服や自動車修理工の作業服などとして、きわめて機能的な性質をもった服だったが、今日では伸縮性のある生地を用いたり、デザイン的にもかなりファッショナブルなものが多くあらわれている。別にコンビネゾン、カバーオール、カバーロールズ、つなぎ、オールインワン、ワン・スーツなどとさまざまな名称でよばれている。
【 ジュープ・アンフォール (jupe amphore[仏]) 】
アンフォールは「古代ギリシャ、ローマの時代に見る両取っ手の付いた壺」の意で、それに似た壺形のスカートのこと。腰をくびれさせ、全体に丸みをもたせて、裾ですぼまったシルエットを特徴とする。ボディ・コンシャスの一つとしてあらわれたもので、チューリップ・スカートと同種のアイテム。
【 ジュラルミン・ケース (duralumin case) 】
ジュラルミンを使ってつくられたカバン類の総称。ジュラルミンはアルミニウムとマグネシウム、銅、マンガンからつくられる軽合金で、アルミニウムの3分の1の軽さ、硬度は7倍という性能をもつ。飛行機などに用いられることが多いが、スーツケースやアタッシュ・ケースなどの新素材として、あるいは撮影用機材を入れるケースとして使われるようになっている。
【 ジョッパー・ブーツ (jodhpur boots) 】
乗馬用の靴から転化したアンクル・ブーツの一種。語源は乗馬ズボンのジョッパーズ(ジョドパーズ)と同じで、この靴もまたジョドパー・ブーツや単にジョドパーともよばれる。クリスクロス・ストラップという足首にまわしたベルト状の飾りをデザイン上の特徴としており、革底のものはドレッシーな用途に、ゴム底のものはスポーティな用途に向くとされる。なお、膝下丈の乗馬用ブーツとよばれることが多い。
【 ジョッパーズ (jodhpurs) 】
乗馬ズボンの一種。インドのジョドプル[Jodhpur]という地名に語源があり、ジョドパーズと発音することもある。腿の部分で外側に大きくふくらむが、乗馬ブーツを履きやすいように、膝下から足首にかけてフィットするという独特の形をしている。騎手のズボンをいうことからジョッキー・パンツ、サドル・パンツ、ライディング・トラウザーズなどともよばれる。
【 ジョンブル・ハット (John-Bull hat) 】
1860年代後半と、1890年代に流行したシルク・ハットの一種。当時の一般的なシルク・ハットのクラウンの高さが30cm程もあったのに対し、クラウンが約15cm程の低山型であるのが特徴。この名称は主として米国で用いられたもので、英国ではミューラー・ハットとよばれた。ジョンブルは「典型的英国人」を指すことば。
【 ジーンズ (jeans) 】
コットン・デニムでつくられ、きわめて明確なデザイン上の特徴をもつ軽快なパンツ。特に14オンスのインディゴ・ブルーのデニム使いのものが代表的で、これをその色からブルー・ジーンズとよんでいる。ポケットの端々にカッパー・リベット(銅の鋲)を打ち、右ポケットの内側に小さなフォブ・ポケットを設け、ヒップ・ポケットの上部に皮のラベルを付け、全体にダブル・ステッチをかけるというのがデザイン上の主な特徴。もともとジーンという丈夫な厚手の綾織コットン地でつくられた作業着などの衣服をジーンズと称したが、アメリカの西部ではデニム・パンツとよんだのに対して、東部の人たちはデニムとジーンに共通点があるため、これをジーン・パンツと称したところから、ジーンズの名が一般化したとされる。日本でGパン(ジーパン)とよばれるのはこのジーン・パンツを誤ったスペルで略したためとされているが、本当は第2次世界大戦後、日本にやってきたGI(アメリカの兵隊)たちがよくはいているパンツということでGIパンツが略されてのこと。起源は、1850年にリーバイ・ストラウスが、金鉱探し用の作業ズボンとして、テントのキャンバス地でズボンをつくり、それをヘビや虫よけのためにインディゴで染めたのがはじまり。フランスではレビと俗称されることが多いが、これは彼の名や、彼の会社リーバイス〔Levi's〕をフランス語読みしたもの。日本では、’60年代後半〜’70年代前半にかけて、日常的に着られるようになり、その後さまざまな種類が生まれ、若者を中心にあらゆる年代に着られている。なお一般のカジュアル・パンツでジーンズのデザインを意識してつくったタイプをジーニング・パンツとよんでいる。
【 人台 (じんだい) 】
衣服のデザイン、裁断、縫製、陳列用などに用いる人体の模型のこと。英語でダミー、ボディー、またはスタンド、ドレス・フォーム、マネキンという。(1)衣服をつくるとき、この人台を立体裁断や平面裁断などに使用し、衣服を成形していくことを目的にするもの。(2)店舗やディスプレー、展示会などで衣服を人台に着せ、展示、陳列する役目を果たすものに、大別される。
【 水晶 (すいしょう) 】
ロック・クリスタルの和名。つまりクオーツ(石英)の無色透明なものをいうが、広義では色のついた透明なクオーツも含む。無色透明なものは特に「白水晶」といい、色のついたものはその色名を冠してよんでいる(例、紫水晶)。
【 スイングトップ (swingtop) 】
俗にゴルフ・ジャンパーとして知られるジップ・フロント、ラグラン・スリーブの軽快なジャンパー。この名称はゴルフのプレーからきた和製英語という説が有力で、アメリカではドリズラー・ジャケットということが多い。これの本格的なものとしてはイギリスのバラクータ社によるG-9モデルが有名で、スイングトップのことを通称バラクータともよんでいる。素材は多くのものがナイロンとコットンのしっかりした混紡地を使用している。
【 スエット・シャツ (sweat shirt) 】
俗にいうトレーナー、トレーニング・シャツのことで、裏起毛パイル仕上げのニット地などでつくられたセーターのようなプルオーバー型の衣服。丸首、長袖で、衿や袖口、袖がリブ編になっているものが多い。スエットは「汗」、「汗をかく・汗をかかせる」の意で、本来はスポーツ選手のトレーニング・ウエアとして用いられていたものだが、'60年代初頭頃のスポーツウエアの一般化からTシャツと同じような感覚で街着や部屋着としても着られるようになった。
【 スエット・パンツ (sweat pants) 】
裏毛パイルのジャージーに代表されるスウェト地でつくられたパンツ。本来はスポーツ用のパンツで、トレーニング・ウエアのボトムとされていたものだが、スポーツ・ファッションの高まりとその機能性、カラフルな色柄使いなどから、最近では実際のスポーツ用だけでなく、気軽な日常用のパンツとしてはかれるようになった。ゴムや紐でウエストを締め、裾をリブ・ニットなどですぼませたデザインが特徴。
【 スカーフ (scarf) 】
首に巻いたり、頭を覆ったりする正方形、または三角形の布。マフラー、ショール、ストールなどに比べて、絹などの薄地でプリントや色無地のなめらかな素材が多い。肩に掛けたり、首に巻きつけたり、衿もとにのぞかせたり、ベルトの代わりに使ったりと、その使われ方も結び方も多様。
【 スカーフ・カラー (scarf collar) 】
スカーフを巻いたような形の衿で、ドレープを出して結んだり、変化をつけて着こなすことができる。
【 スカーフ・ジャケット (scarf jacket) 】
肩や衿もとなどにスカーフを巻き付けたようなデザインを特徴とするジャケット。スカーフ部分はスカーフ柄や身頃と共布を用いることが多い。ジャンポール・ゴルチェ、ダナ・キャランが'88年春夏コレクションに発表したものが特に知られる。
【 スカルキャップ (skullcap) 】
頭にぴったりと合った、お椀形の丸帽。6〜8枚はぎで、ベルベットや絹、毛糸などでつくられた。主に老人用の室内帽として用いられ、また中世の書記や下僕(召し使いの男)などにかぶられたものとしても知られる。スカルとは「頭蓋骨」の意。フランス語のキャロットと同じ。
【 スカンジナビアン・セーター (Scandinavian sweater) 】
北欧のスカンジナビア地方で用いられる雪の結晶やトナカイなどの模様を施した厚手セーター。スキー用のセーターとしてよく着られる。ノルディック・セーターともいう。
【 スカンツ (skants) 】
スカート+パンツから生まれた合成語。スカート形のパンツという意味で日本の袴(はかま)のような形をしたルーズ・シルエットの女性用パンツを指す。キュロット・スカートよりも分量が多くエレガントで、スカート・パンツとほぼ同義。
【 スキニー・パンツ (skinny pants) 】
スキニーとは「皮膚のような」の意で、皮膚のように脚にぴったりとフィットするパンツ。
【 スキン・シャツ (skin shirt) 】
肌にぴったりと張りつくようなシャツ。シースルー調の素材やストレッチ素材で、いっそうセクシーなイメージを強調したものが多い。'93年春夏パリ・コレクションに多く見られたアイテム。
スキン・シャツ
【 スクール・マフラー (school muffler) 】
イギリスやアメリカの伝統的に見られるマフラー、またはそれに似せたもの。ニットや柔らかなウール地製で、横縞や縦縞を配したり、学校の頭文字などをあしらったデザインが多い。正式なものは、ラインの本数や配色が、それぞれのスクール・カラーにあわせて決められている。長いものはシックス・フッターともよばれる。
【 スクール・リング (school ring) 】
校名、校章などを彫り込んだ指輪のこと。貴石や宝石をはめ込んだものもある。男女共に用いられ、どの指にはめてもよいとされる。
【 スコート (すこーと) 】
テニスなどのスポーツ時に用いるごく短めのスカートで、プリーツやフレアーなどのタイプがある。従来のブルーマーを改良してつくられた女学生のスポーツウェアの商品名として登場したもの。
【 スタジアム・ジャンパー (stadium jumper) 】
通称スタジャンともいう。グランド・ジャンパー、スタジアム・コートなどともよばれ、本来、グラウンドやスタジアム(共に競技場の意)で、スポーツ選手が着る防寒着としてデザインされたもの。身頃と袖を色違いとして、胸にアルファベット文字などを大きく貼り付けたり、背中にネームをいれた軽快なものが多い。
【 スーツケース (suitcase) 】
大きなトランク型の旅行カバンの一種。服ひと揃い(スーツの原意)を入れるくらいの大きさであるところからこの名がある。革や合成樹脂を成型したハード・ケースで、真ん中からほぼ均等に割れる形となったものが普通。なお、これは19世紀に用いられたグラッドストン・バッグ(英国の政治家の名にちなむ)とよばれる軽い旅行カバンを原型につくられたとされる。
【 ストッキング (stocking) 】
長靴下のこと。ホーズと同義で、フランス語では「バ」という。日本では一般に腿よりも長い女性用の薄地の靴下をいうが、野球などのスポーツ用の靴下もこうよぶ。後ろに縫い目のあるシーム・ストッキングと、縫い目のないシームレス・ストッキングの2種があり、現在は丸編機で筒状につくるシームレス・ストッキングが主流。
【 ストッキング・ブーツ (stocking boots) 】
柔らかい革でつくられた、大腿部までのストッキングのように長いブーツをいう。'60年代後半にミニスカートの流行と共に登場した。
【 ストーム・コート (storm coat) 】
嵐(ストーム)にも耐えれるようなきわめて丈夫なイメージのあるコートをいう。本来は荒天(こうてん)に耐えるコート、耐寒コートという意味であるが、そのような実用的なものだけでなく、豪華な毛皮などをあしらったお洒落っぽいものもある。
【 ストラップ・ショルダー (strap sholder) 】
ストラップ(肩紐)で前後の身頃をつなげた肩紐のこと。
【 ストラップレス・ネックライン (strapless neckline) 】
キャミソール・ネックラインのストラップ、つまり肩紐のないようなネックライン。腕、肩、胸の上部を露出するもので、イブニング・ドレスなどに多く見られる。
【 ストラップレス・ブラ (strapless bra) 】
肩紐の付かないブラジャーの総称。オフショルダーやネックラインのくりが大きなドレスなどを着たときに肩紐が見えないという利点がある。
ストラップレス・ブラ
【 ストール (stole) 】
装飾、防寒に用いられる肩掛けで、主に大判で、長く、幅が狭い長方形のものを指す。ウールや毛皮、絹、レース地などが用いられることが多く、端にフリンジを飾る場合もある。ローマ時代の婦人が着ていたくるぶし丈のゆったりとしたチュニック、ストーラ「stola」が転じたものといわれる。フランス語ではエトールという。
【 ストレート・スカート (straight skirt) 】
ヒップ・ラインから裾まで、まっすぐなシルエットを特徴とするスカート。スカートをシルエット別に分類した場合、もっとも中心となる基本的なもので、別称としてチューブ・スカート(筒状のスカート)とかコラム・スカート(円柱形のスカート)などともよばれる。
【 ストレート・チップ (straight tip) 】
つま先に横線を1本あしらったデザインで、ドレッシーな靴に多く見られる。俗に「一文字飾りり(いちもんじかざり)」や「一文字かがり」、また、単に「一文字」とよばれる。
【 ストレート・パンツ (straight pants) 】
まっすぐなシルエットのパンツの総称。主にほっそりとしたラインのものをいう。
【 ストロー・ハット (straw hat) 】
麦わら(ストロー)製の帽子の総称。つばの広い、いわゆる“麦わら帽子”から、つばの狭いものや、コサージュなど装飾を施したものも含まれる。英語では特にカンカン帽を指す場合が多い。
【 ストーン・ウォッシュ・ジーンズ (stone wash jeans) 】
人工的に中古風に加工したジーンズのひとつで、ストーン・ウォッシュ(砕石混入洗い)とよばれる加工法で仕上げることからこの名がある。ブリーチ・アウト(漂白)やウォッシュ・アウト(水洗い)にくらべて、ムラ染め状に仕上がるのが特徴で、この加工法はレザー・ジャンパーなどにも使われている。これをさらに発展させて、塩素系の洗剤液などを用い、科学的(ケミカル)に中古風にしたのがケミカル・ウォッシュ・ジーンズとよばれるアイテム。これは雪が降ったように白っぽくまだらに仕上がるところからスノー・ウォッシュ・ジーンズ、大理石(マーブル)のような表面感があるところからマーブル・ウォッシュ・ジーンズなどと、さまざまな異称、別称が付けられている。またケミカルとストーンの中間的なもので、きれいな表情に仕上がるケミカル&ストーン・ウォッシュという加工法もある。
【 スナップ (snap) 】
衣服などの合わせ目を留めるためのもの。凹形と凸形が一組になっていて、上ボタン(凹)に取り付けられたバネの緊張作用によって合う。薄手の布用の極小型000番手から、厚手の大型1〜3番まであり、一般的には00〜0番が使われている。
【 スナップ・ブレスレット (snap bracelet) 】
手首にパチンと巻きつける仕掛けになったブレスレット。スナップには「パチンと音をさせる、締める」などの意味があり、俗に腕パッチンなどともよばれる。ファンシーなアイデア小物の一つ。
【 スニーカー (sneaker) 】
ゴム底で、キャンバス地やソフト・レザーなどを使ったカジュアル靴の総称。日本ではかつて「ズック」とか「運動靴」とよばれ、現在ではスポーツ・ブームと共にファッション化し、スタイル、色、素材などにさまざまなバリエーションを見せている。スニーカー本来の意味は「忍び歩く人」といういことで、靴底がゴムでできているために、歩いても音がしないというところからきたもの。
【 スパッツ (spats) 】
ごく細身で、脚にぴったりとフィットするタイツのようなパンツ。タイツの足首から下を切り取ったようなもの。もとはバレエの練習用などに用いられていたものだが、フュゾーやスキー・パンツなど同種のパンツの流行からスパッツと単独でよばれるようになり、今日ではそのようなジャージー製のものを、すべてスパッツとよぶようになっている。主にスカートの下などにはかれる。スパッツ本来の意味は20世紀はじめに流行した短いゲートル、または靴カバーのこと。
【 スパッツ (spats) 】
足首の保温と装飾のためにつけられる、甲からかかとまでを覆う靴カバーのこと。19〜20世紀初期に男女共に履かれたもので、フェルトや絹地などでつくられ、脇にボタンが付き、土踏まずの底からベルトをまわして留めるもの。特に白やグレーのラシャ製のものは男性のフォーマル用とされた。
【 スパニッシュ・コート (Spanish coat) 】
スパニッシュ・カラーとよばれる、タブ(持ち出し)の着いた大きなリブ編の衿を特徴とするスポーティーなコート。太畝(ふとうね)のコーデュロイでつくられることが多く、いわゆるスペクテーター・ウエア(スポーツ観戦着)として用いられたもの。スパニー・コートとも略称するが、これらは日本独特のネーミングであるらしく、アメリカでは一般にゴール・コートとよばれる。
【 スプリング・コート (spring coat[和製]) 】
春用のコートという意味で、春と秋の2シーズンに着用する薄手素材を使った軽いコートを総称する。秋に着るものはオータム・コート、また寒暑の間(合い)の季節に用いられることから「合いコート」といった名称でもよばれる。なおスプリング・コートというのは日本的な名称で、海外では広くトップコートとよばれているものに属する。
【 スペクテーター・コート (spectator coat) 】
スポーツ観戦用のコートのこと。裏地にアクリル・ボアを配し、チームロゴなどを特徴としたカラフルなナイロン製の、フード付きロングコートをいう。Jリーグ人気からタウンウエア化したもの。スタジアム・コート、ベンチ・ウォーマー、ベンチ・コートなどともよばれる。
【 スペクテーター・シューズ (spectator shoes) 】
スペクテーターは「観戦者」という意味で、さまざまなスポーツ観戦のほか、旅行などに用いられるスポーティーな靴を総称する。サドル・オックスフォードとよばれるコンビネーション・シューズなどが代表的。また、極端にヒールの高いパンプスなどをいうこともあり、これは高いがゆえに見物しやすいという意味からきている。
スペクテーター・シューズ
【 スペンサー・ジャケット (spencer jacket) 】
スペンサーとは、もとは、18世紀末〜19世紀初頭に男子、夫人、子供に着用された、主に毛皮で縁どりされた短い丈のジャケット、またボレロのこと。それに似せた、「丈の短い、ウエストのピッタリとしたジャケット」のことで、イギリスのスペンサー伯爵(1758〜1834)が好んで着用したことに由来する。ウエスト丈ぐらいが多いことから、この丈をスペンサー丈ということもあり、男女を問わず広く着られている。そのほかホテルのボーイ、ウエイターのユニフォームとしても定着している。
【 スポーツ・サンダル (sports sandal) 】
スポーツ用途や健康目的で作られたサンダルをいうが、'93年夏頃からストリート・ファッションやデザイナー・コレクションに登場するようになり、急速に一般化した。底部分が薄く、スリッパのように履けるシンプルなスタイルを特徴としたものが多い。
ドイツの健康サンダル<バーケンストック(ビルケンシュトック)>やアメリカのサーファー・サンダル<ティバ>などのブランドはその代表格。
【 スポーラン (sporran) 】
スコットランドの伝統衣裳として知られるキルトと共に用いられる、中型の装飾的な下げ袋。多くは山羊革や毛足の長い毛皮でつくられ、腰の前面に下げるが、現在ではその他の革や毛皮などでもつくられる。独特の房飾りが付き、本来は財布などとして用いられたもの。
【 スモーキング・ジャケット (smoking jacket) 】
スモーキングは「喫煙」の意で、本来は19世紀の英国で、男性が食事後、タバコを楽しむために用いたガウンのような形のくつろぎ着をいった。これを基にタキシードが考案されたといわれ、フランスやドイツではタキシードを単にスモーキング(フランス語で正しくはスモーニュと発音する)とよんでいる。また、日本ではタキシードの別名として用いられることもある。
【 スモック (smock) 】
画家の仕事着や、幼稚園児の制服に見るように、服の上からはおる、主として汚れを防ぐためのブラウス。身頃にギャザーを入れた、ゆったりとした腰丈ぐらいまでの長めの上衣で、長袖のものが多い。ヨークで切り替えたり、アップリケ、刺繍などの手芸を施したものもある。また、刺繍の技法のひとつでもある、スモッキングのことを指す場合もある。
【 スモック・ドレス (smock dress) 】
幼児の着るスモックの丈をそのまま長くしたようなドレス。ヨークをバスト・ラインで切り替えて、ギャザーやタックでたっぷりとしたボリュームを出しているものが多い。
【 スラウチ・ニット (slouch knit) 】
スラウチは「前屈み、うつむき、だらっと下がる」などの意。ゆったりと腰全体を隠す長い丈で、ジャケットがわりにも着られるセーターをいう。長い袖や裾というデザイン的特徴と、それらを垂れ下げさせて着るという着こなし方からこの名前が付けられた。これは「肩のこらないリラックスした様子」を指す流行語の一つにもなった。
【 スリーインワン (three-in-one) 】
ブラジャー、ウエスト・ニッパー、ガーターの3つの機能がひとつの形におさめられているファンデーション。本来は本格的な盛装用に向くものとされるが、クラシックで、かつセクシーなアイテムとして、最近復活している。これよりさらに重装備のオールインワンをコースレットとよぶのに対して、これをセミ・コースレットということがある。
【 スリット・スカート (slit skirt) 】
スリットは服の裾などに入れる「切り込み」をいい、こうしたデザインを取り入れたスカートを総称する。特にタイト・スカートなど裾口の狭いスカートに用いることが多く、スリットの位置や長さはさまざまである。
【 スリッパ (slipper) 】
スリップは「すべる」の意で、足をすべり込ませて履けるつっかけ式の簡単な室内履きのこと。留め金や紐、ヒールがないものが一般的。
【 スリップオーバー (slipover) 】
「すべらせて着るもの」といった意味で、前明きがなく、頭からかぶる形になったプルオーバー式のニット・ベストをいう。これに対して前明き型でボタン・フロント式となったニット・ベストをカーディガン・ボディスやベスト・カーディガンなどとよんで区別している。スリップオーバーはまた同様の意味からスリップオンとよばれたり、古い用語でポンチェロということもある。
【 スリッポン (slip-on) 】
本来の意味は「すべるように容易に脱ぎ着できる」ということで、そうした機能を重視して作られた靴紐のない短靴(たんぐつ)および浅靴(あさぐつ)を総称する。いわゆる「ひもなし靴」で、着脱が容易なところから、多くはカジュアルなものであるが、フォーマル用のオペラ・パンプスのようにドレッシーなものもある。ペニー・ローファーモカシンなどが代表的。
【 スリーピース (three-piece) 】
正式にはスリーピース・スーツという。紳士服の場合は、ジャケット、ベスト、トラウザーズの3つを共生地などで揃えたスーツ。男性の本格的なスーツとされるもので、俗に「三つ揃い」とか「三つ組み」とよばれる。婦人服でのスリーピースは、もう少し範囲が広く、上記の組み合わせのほか、ジャケットとブラウスとスカート、あるいはパンツなどの三つ揃いも含まれる。
【 スリーホール・ブーツ (three-hole boots) 】
「靴紐を通す穴が片側に3個ついたブーツ」という意味で、とくにイギリスの伝統的なアイテム、チャッカー・ブーツやデザート・ブーツ・タイプの靴について用いる。ロンドン・テイストのテディ・ボーイ・ルックの流行から再び注目されるようになったもの。これ以外にも、たとえばエイトホール(8つ穴)など、紐通しの穴の数から靴の種類をあらわす傾向が出てきている。
【 スレーブ・イヤリング (slave earring) 】
スレーブは「奴隷(どれい)」の意味で、昔、奴隷がつけていたことからこの名がある。金や銀、銅などの金属でつくった大きな輪状のイヤリング。輪の意味からフープ・イヤリング、リング・イヤリングともいう。
スレーブ・イヤリング
【 スワトー・ブラウス (Swatou blouse) 】
中国のスワトー(汕頭)を生産地とする汕頭刺繍(スワトーししゅう)を装飾的に取り入れたブラウス。ドロン・ワークのひとつであるこの刺繍は非常に繊細で、ハンカチーフや室内装飾用の布などにも用いられている。
【 スワローテール・コート (swallowtail coat) 】
燕尾服(えんびふく)。上着の前はウエスト丈だが、後ろは燕(つばめ=スワロー)の尾(テール)のように膝あたりまで垂れ、その裾が2つに割れているところから名がついた。別にテールズ・ドレス・コート、テールスなどと呼ばれ、さらにイブニング・コートとしての名称、異称も多い。素材はドスキン、カシミア、上質のウーステッドなどで、色は黒、またはミッドナイト・ブルー、衿はピークド・ラペルが一般的。燕尾服は男性の夜間の正礼装とされ、ホワイト・タイ(白の蝶タイ)に白のピケのベストという最高の着装が要求される。従ってホワイト・タイといえば燕尾服の代名詞となる。
【 ズアーブ・パンツ (Zouave pants) 】
ズアーブとは、1830年アルジェリアで結成された現地人のフランス歩兵隊のこと。彼らが着用していたパンツをヒントにしてデザインしたものをいう。ギャザーなどを用い、全体にたっぷりとしていて、膝下または足首のところで細くなっているのが特徴。
【 ズート・パンツ (zoot pants) 】
40年代にアメリカで流行したズート・ルックに見るぶかぶかのパンツ。股上が深く、ウエスト部にタックが付き、腰まわりは非常にゆったりとしていて、腿の部分は足が2、3本入りそうな太さをもち、裾は逆に極端に細くなるペッグトップ・パンツで柄もジグザグ柄などの派手なものが多かった。サスペンダーを付けてはかれた。
【 セクシー・セーター (sexy sweater) 】
ボディラインを浮き立たせた、いかにもセクシーなイメージの女性用セーター。身体にぴったりとしたリブ編みのセーターが多く、深くくったVネックラインや大胆に肩を出したオフ・ショルダーなどのデザインが見られる。
【 セーター・ドレス (sweater dress) 】
セーターの丈が長くなって、そのままドレスとなったようなニット・アイテム。ドレスとして単独で着用することが多く、別にドレス・セーターともよばれる。ポロ・セーターをモチーフにしたポロ・ドレスなどはこの代表的なもの。ニッテッド・ドレスと同義。
【 セーター・ブルゾン (sweater blouson) 】
編んでつくたれたブルゾンの意。布地として裁断して使うニット(カット・アンド・ソーン)ではなく、ブルゾンの形に編み上げていったニットを指すもので、ソフトな暖かみが特徴となっている。ニット・ブルゾンと同義。
【 セットアップ (set-up) 】
セット・アップスーツともいう。「組み立てスーツ」の意味で、コーディネート・スーツと同義に扱われるが、一般的にはあらかじめ用意されたジャケットとパンツ、スカートの中から、自分のサイズに合ったものを選び、完全なスーツとして着こなせるようになった単品売り式のセットをいう。サイズを自由に選ぶことができるという利点がある。
【 背広 (せびろ) 】
テーラード・スーツの日本的な呼称。立ち衿ではなく「折り衿」の服であることを背広の原則としている。その語源は誕生当時(1870年代)には背中の縫い目がなく背が広く見えたことからとか、ロンドンの仕立て屋街サビル・ロウ[Savil Row]の訛り、またシビル・クローズ[civil clothes](市民服の意)からなどの諸説がある。
【 セミフレアー・スカート (semiflare skirt) 】
裾にかけてのフレアー(広がり)の程度が本来のフレアー・スカートほどには大きくないスカートをいう。
【 セーラー・キャップ (sailor cap) 】
「水兵帽」のこと。ブリムの付かないクラウンにややボリュームをもたせた円形の帽子で、バンドの部分に軍の名前などが入り、後ろにリボン飾りが付けられるのが特徴。各国の海軍で用いられているが、特にフランス海軍のそれは頭に赤いポンポン飾りがついていることで知られる。
【 セーラー・パンツ (sailor pants) 】
水兵パンツ。ボタン留めの前当てを特徴にしただぶだぶのフレアード・パンツ。もともと海軍の水兵の制服としてミディ・ジャケット(セーラー服)と共に用いられたもので、きわめて機能的なつくりとなっている。素材は綿がウール、色は白かネイビー・ブルーが多い。これをもとにさまざまなデザイン変化をあたえたタイプを、最近ではノーティカル・パンツ(海洋調のパンツの意)とよぶようにもなっている。
【 セルフベルト (self-belt) 】
「同一材料のベルト」という意味で、服と同じ生地でつくられたベルトを総称する。ベルト付きのコートやジャケットなどに多い。いわば「共(とも)ベルト」。
【 全天候型シューズ (all-weather shoes) 】
天候を問わずに晴天でも雨天でも履くことができる靴の総称。主に合成皮革やラバー・ソールで、婦人服ではパンプスやカッター・シューズばどが多く、レイン・シューズに代わるものとしても用いられている。単に全天候や、オールウエザー・シューズともいう。
【 ソックス (socks) 】
広義では腿より短い靴下の総称。狭義ではくるぶしの上までの長さのものをいう。それより短いものをソックレット、膝ぐらいまでのものをハイ・ソックス、またはニー・ソックス、膝上の長さのものをオーバー・ニー・ソックス、それより長いものはストッキングとよぶ。一般にはき口にゴムが織り込まれており、木綿やウール、ナイロンなどでつくられる。
ソックス
【 ソックレット (socklet) 】
くるぶしまでの短い靴下のことで、靴下としてのアンクレット(くるぶしまでの靴下の意)と同じ。また、はき口部分を折り返したソックスの意もある。
【 袖型プレス・ボール (そでがたぷれす・ぼーる) 】
袖まんじゅうのこと。「袖まん」ともいう。袖付けのいせこみ、部分的な小さな丸みのところ、袖の仕上げなどにアイロンをかける時に用いるもの。また、しつけなどの針仕事の台としても使われる。
【 ソフト・ハット (soft hat) 】
ソフト・フェルト・ハットの略称で、単に「ソフト」とか「ソフト帽」ともよぶ。もっとも一般的なビジネス向きの帽子とされるが、現在では洒落たタウン・ハットとして用いられることが多い。
柔らかなフェルトでつくられていることから、形を自由に変えることができ、このためにアメリカでは「スナップ・ブリム・ハット」(つばが柔軟性に富み、上げ下げが簡単な帽子の意)とよばれる。また、クラウンの中央にクリース(折り目)をつけたものが多いことから、単にセンター・クリースとよんで、この種の帽子を指すこともある。
これを日本では「中折れ帽(なかおれぼう)」とよんでいる。ソフト・ハットのなかで、もっともドレッシーなタイプはホンブルグ・ハットとよばれ、イギリスでは普通これがソフト・ハットの呼称となっている。
【 ソール (sole) 】
「靴底」の総称。革底、合成ゴムやプラスチック、ウレタンなどの合成樹脂使いの合成底、ゴム底(ラバー・ソール)などの素材による種別のほか、底裏の形状による違いなどさまざまなタイプがある。靴底はアウトソールとインソールに大別できる。
【 ソルジャー・セーター (soldier sweater) 】
兵隊(ソルジャー)用のセーターの意味で、アーミー・セーターと同じ。軍隊での作業や防寒などに用いるもので、肩や肘などに補強のパッチ(当て布)を付けるなど、きわめて丈夫かつ機能的につくられているのが特徴。丸首や小さなショール・カラー付きのプルオーバー型が主で、伸縮性の高いイギリスゴム編でつくられたものが多い。→アーミー・セーター
【 ソンブレロ (sombrero) 】
スペインやメキシコ、南アメリカなどの主に男子がかぶる民族的な帽子。クラウンが高く、ブリムの広い帽子で、麦わらやフェルトでつくられ、刺繍などの装飾が施されているものもある。
【 ゾッキ・パンスト (ぞっき・ぱんすと) 】
ポリウレタンの弾性糸にナイロン糸を巻き付けて、伸縮性、耐久性、サポート性を強くした、カバリング糸といわれる糸を100%使って編まれたパンティ・ストッキングの俗称。いわゆるサポート・パンストの一種だが、普通のものに比べて強度があるのが特徴。ゾッキは業界用語で「混ぜものがない、全部同じ」などの意味で使われる。
【 タイ・チェーン (tie chain) 】
ネクタイ留めの一種で、タイ・バーにチェーン(鎖)を付けたもの。チェーンを表面に出し、少したるませて用いるのが特徴。ファンシーな趣があるところから、ドレッシーな服装に用いられることが多い。
【 タイ・バー (tie bar) 】
ネクタイ留めの一種で、バネがなく、ネクタイを単純にはさんで留める、横一文字のヘアピンのような形式のもの。
【 タイ・ピン (tie pin) 】
ネクタイ留めの一種で、長い棒状のピン。一方の頭にパールや宝石などが付き、一方の端が尖っていてネクタイに刺して留める形式のもの。スティック・ピンともいい、主に礼装用とされるが、日本ではタイ・ホルダーを総称することばとして使われることもある。
【 タイ・フロント・シャツ (tie front shirt) 】
ボタンを配さず、シャツの打ち合わせを結びつけて着られるシャツ。'50〜'60年代の映画に見られる少女たちのスタイルを真似てデザインしたもので、素肌に直接着る、或いはブラウスの上に重ね着するなど、セクシーな雰囲気で着こなされる。
【 タイツ (tights) 】
レッグウエア(靴下類の呼称でレッグ・ニットともいう)の一種で、腰下まで覆う厚手の長靴下類をいう。タイツは本来、ピッタリと身につくいものという意味で、フランス語では「コラン」という。
【 タイマッチ・シャツ (tie-match shirt) 】
シャツとネクタイをあらかじめ同じ色・柄の生地でつくって、組み合わせたシャツ・セット。柄もののシャツが多く見られ、たとえば格子柄でつくられるものなどがある。
【 タイユール (tailleur) 】
フランス語で、女性のテーラード・スーツのこと。原意は「洋服屋、仕立て屋、男性の裁縫師」ということ、コスチューム・タイユールとかコスチューム・スーツともいう。男性のテーラード・スーツはフランス語ではコンプレといい、これはコンプレ・ベストン[complet veston(仏)揃った上着の意]からきたもの。
【 タイロッケン (tielocken) 】
共地のベルトでウエストを締めて着用するコート。ボタンを一切使わないで、前と後ろに設けられた尾錠を使ってベルト締めとするのが特徴で、もとはイギリスのバーバリー社のオリジナルとされた伝統的なコートのひとつ。このような巻き付け式のコートをラップ・コートとかラップ・アラウンド・コートと総称している。
【 タキシード・ストライプド・パンツ (tuxed striped pants) 】
単にタキシード・パンツともいう。男性の礼服であるタキシードのボトムとして用いられているパンツを基にデザインされた女性用のカジュアルなパンツをいう場合が多い。タキシード用のパンツと同様、脇の縫い目線に朱子織(しゅすおり)のシルクなどの側章(そくしょう=飾りのテープ)を1本取り付けているのが最大の特徴。これが2本になりと燕尾服(えんびふく)のパンツになる。
【 タグ (tag) 】
「値札、荷札、商品の下げ札、付け札」という意味で、タッグともいう。多くは商品に糸などで垂れ下げる紙製の札をいい、メーカーや商品の名称、品番、色、サイズ、値段などが記されている。これに対して衣服の内側の衿ぐりの部分に直接縫いつけられた、ブランド名を明記しているものは、「ラベル」とか「レーベル」とよび、俗に「織りネーム」として知られる。
【 タックイン・ブラウス (tuck-in blouse) 】
タックインは「たくし込む、押し込む」という意味で、裾をスカートやパンツの内側に入れて着るブラウスを総称する。アンダー・ブラウスと同義。
【 タッセル・シューズ (tassel shose) 】
甲に房飾り(タッセル)を付けた靴の総称。履き口の浅いスリッポンに多く見られ、タッセル・スリッポンやタッセル・モカシンとよばれることが多い。もとは宮廷内で履かれていた室内履きの一種で、現在ではタキシードなどと合わせられる非常にドレッシーなものから、ラバー・ソール(ゴム底)のカジュアルなものまで多くの種類がある。
【 ターバン (turban) 】
インドや回教徒の男性が頭に巻く布のこと。またはこれに似せて、布に襞(ひだ)をよせてつくられた帽子をいう。ターバンは、暑熱よけや、髪の乱れを防ぐ役割をし、また巻き方や形、色、装飾の違いなどによって、民族や職業、身分などがあらわされている。
【 タミー・バンド (tummy band) 】
タミーは幼児用語で「おなか、ぽんぽん」の意。腹巻のような幅広のニット製の帯をいい、別にウエスト・チューブ(腰にあしらう筒状のものという意味)ともよばれる。
【 タム・シャンター (tam-o'-shanter) 】
略してタムともいう。スコットランドの高地人がかぶる大型のベレー帽に似た帽子。頭頂に毛糸のぽんぽん飾りが付き、素材はタータンなどのウール地が多い。スコットランドの詩人ロバート・バーンス(1759〜1796)の詩の題名とその主人公の名「タモシャンター」に由来するもの。
【 タンク・トップ (tank top) 】
ランニング・シャツ型のニット・シャツ。タンクは「水槽」のことで、つまり水泳のプールを意味する。上下がつながった昔の男性の水着をタンク・スーツというが、その上半身部分に似ているため、この名がある。Tシャツと並ぶ夏のレジャー・ウエアのひとつ。
【 タンバリン・バッグ (tambourine bag) 】
楽器のタンバリンから発想された円筒形の婦人バッグ。イタリアの有名なバッグメーカーであるグッチ社が、'93年春に売り出したものがオリジナル。オリジナルには同社おなじみのビット(馬具のはみ)の飾りが付けられている。
タンバリン・バッグ
【 ダウン・ジャケット (down jacket) 】
ダウンとは「鳥の胸毛、羽毛」を指すが、それを詰めてキルティングし、ジャケットにしたものをいう(ベストにしたものはダウンベスト)。元来は、極寒地の作業服、防寒服としてつくられたものだが、現在では、ヘビーデューティー・ウェアや、冬のタウンウエアとして着られることも多い。ガチョウやアヒルの胸毛が正式なもの。
【 ダッチ・カラー (Dutch collar) 】
首まわりに沿って立った折り返しのある衿型で、ロール・カラーとシャツ・カラーの中間のような衿。ダッチは「オランダ」の意味で、オランダの画家レンブラント(1606〜1669)などの絵画によく見られることからこうよばれる。現在のダッチ・カラーは、衿幅が狭く、角が丸くなったものが多い。
【 ダッチ・ボーイ・キャップ (Dutch boy cap) 】
オランダの船員帽。短い前びさしが付いた学生帽のような帽子。これに似た帽子が、モッズ・ルックに取り入られ、モッズ・キャップともよばれた。
【 ダッフル・コート (duffle coat,duffel coat) 】
フードとトッグル・フロントとよばれるトッグル・ボタンの付いた独特の前合わせを特徴とする厚手ウール地のコート。もっとも基本的で伝統的なコートのひとつ。ダッフルというのはもとはベルギーのアントワープ近郊の町の名であると共に、そこで織られていた生地の名称でもある。元来は北欧の漁師たちが用いていたが、第2次世界大戦中にイギリス海軍が採用したところから、戦後になって急速に一般化した。
【 ダーツ・パンツ (dart pants) 】
ダーツは「縫い込み」のことだが、ここではパンツの前面に付けられた、タックやプリーツをあらわす。つまり、前タックをとってゆったりとさせたパンツをいうもので、ほかに同様の意味からプリーツ・パンツともいう。
【 ダブル・スリーブ (double sleeve) 】
二重(ダブル)にした袖のこと。下側は比較的ぴったりとした袖で、上側にフレアーの入った短めの袖を付ける場合や、テレスコープ・スリーブのように筒状の袖を2枚重ねて、袖口から下の袖がのぞくようにしたものなどさまざまである。
【 WRシャツ (WR shirt) 】
WRはリンクル・レジスタント[Wrinkle Resistant]の略。形態安定加工のシャツ(いわゆるノー・アイロン・シャツ)のアメリカでのよび方。防しわ性、防縮性、洗濯性にすぐれ、半永久的に形を保つという特性がある。WF(リンクル・フリー[Wrikle Free])シャツ、NW(ノー・リンクル[No Wrikle])シャツともよばれる。
【 ダム・ジャケット (dumb jacket) 】
ダムとは、「チンピラ」を意味するアメリカの俗語。'40〜'50年代にかけて、アメリカの若者たちによって愛用された革ジャンパーの総称であり、50'Sルックを代表するアイテムである。
【 ダレス・バッグ (Dulles bag) 】
ビジネス・バッグの一種で、ダレス・ブリーフともいう。一般のブリーフ・ケースより容量が大きく、台形で、取っ手が付き、革の帯と留め金をはずすと口が大きく開くスタイルが代表的。ダレスは、アイゼンハワー大統領時代の国務長官の名前で、彼が愛用したことから、この名称が付けられたものといわれる。
【 ダンガリー・シャツ (dungaree shits) 】
ダンガリーという丈夫なコットン地でつくられた基本的なワーク・シャツのひとつ。ウエスタン・シャツから装飾性を取り除いた感じのスタイルが特徴で、多くはインディゴ・ブルーの色使い。もともとアメリカ海軍の艦上用作業服として使われていたもので、ダンガリー地でつくった衣服を総称してダンガリーズという。6〜8オンスの薄手デニムを使ったタイプも含むことがある。
【 ダーンドル・ドレス (dirndl dress) 】
アルプス、チロル地方の少女服「ダーンドル」の特徴を取り入れた、ロマンティックなドレス。上衣はパフ・スリーブのブラウスと、身体にぴったりとした胴衣、下衣はギャザーをたっぷりととった長めのギャザー・スカートと、後ろで紐を長く垂らして結ぶ大きなエプロンで構成される。
【 チェスターフィールド (chesterfield) 】
イギリスのチェスターフィールド伯爵が最初に着用したといわれるオーバーコート。もっともドレッシーなコートとされ、フォーマル・ウエアのアウター・コートとしても使用される。シングル・ブレスト。上衿にベルベットをかけたノッチド・カラー、フライ・フロントの打ち合わせ、胸にウエルテッド・ポケット、両脇にフラップ・ポケットが付くものが本格的とされている。シルエットは、ウエストを程よく絞り、全体にはスリム。生地はメルトン、カシミア、ベロアなどの柔らかい素材が使われる。なお、フランス語ではチェスターフィールド型の外套をパルドゥシュとよんでいる。
チェスターフィールド
【 チェルシー・ブーツ (Chelsea boots) 】
ロンドンのチェルシー地区に住む芸術家が好んで履いたといわれるサイド・ゴア・ブーツのこと。くるぶしよりやや上のアンクル・ブーツで、積み革のキューバン・ヒールが付く。'60年代初期、ビートルズがデビュー当時に履いていたものとしても知られる。
【 チノーズ (chinos) 】
チノは厚手の綾織コットン地をいい、これを用いて第1次世界大戦中にフィリピン駐屯のアメリカ陸軍の制服とした丈夫なパンツをいう。色は主にカーキやベージュ系。チノ・パンツ、略してチノパン、またチノ・クローズ(チノ使いの衣服の意)ともいい、コットン・パンツの代表的なものとして、第2次世界大戦後、アメリカの学生を中心に愛好されるようになった。チノの語源はこの生地がもともと中国[China]でつくられたからとか、中国に輸出されたものをアメリカが買ったからといわれる。
【 チビトレ (ちびとれ) 】
小さなサイズのトレーナーのこと。ピタT(小さなサイズのTシャツ)の流行を受けて登場したアイテムで、アメリカの古着のトレーナーの袖とウエストの部分をカットしたものなどに人気がある。こうした傾向は他のアイテムにもおよび、ピタ・スカジャン、ピタ・レタード・カーディガンといったものもあらわれている。
チビトレ
【 チマ・チョゴリ (裳・襦[朝鮮]) 】
朝鮮(現在の大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国)の人たちが着用する伝統的な民族衣裳。チマは1枚の布からなるスカート状の下体衣をいう。丈は胸からくるぶしまでで、肩から紐で吊って着られる。チョゴリは丈が30cm位の短い上衣で、筒袖(つつそで)、白く細い掛け衿、胸にリボン式の紐を垂らす。チョゴリは普通チマよりも薄い色が用いられ、この2つの衣服の組み合せで女性の衣裳となる。素材は絹が多い。なお男性はチマではなくパチ(袴)を着用する。
【 チャイナ・シューズ (China shoes) 】
中国の民族衣裳に見られる靴をいう。さまざまな種類があるが、特に、布製で色鮮やかな刺繍で飾られた、婦人用のつま先の丸いフラット・シューズが有名。カンフー・シューズもこの一種。
【 チャッカー・ブーツ (chukkar boots) 】
履き口はくるぶしが少し隠れるくらいの浅めで、2対の穴が付いた紐式の革製ブーツ。コードバンやカーフなどの丈夫な革が使われることが多い。チャッカーはポロ競技の試合時間(1チャッカーは7分30秒)をいい、もともとポロに競技用の乗馬靴として使われていたところからこの名が生まれた。デザート・ブーツの原型とされるクラッシクなブーツで、タウン・シューズとして用いられることが多い。
【 チャドル (chador) 】
イスラム教徒の女性が着る伝統的な民族衣裳。宗教的理由から他人に顔を見られないように、目の部分を除いて全身をすっぽりと覆ってしまうもので、マントー型である。多くは黒の木綿地でつくられる。国によってその名称はさまざまで、これはイランでの用語。アフガニスタンではチャドリ、アラビアではタルハ、またパキスタンではブルクワ、イラクではアバーなどとよばれる。単に「かぶりもの」の意でも用いられる。
【 チャーム・ブレスレット (charm bracelet) 】
チャームは「魔よけ、お守り」の意で、お守りや魔よけの役割をする腕輪をいう。
【 チャーム・リング (charm ring) 】
チャームは「呪文(じゅもん)、護符、魔よけ、お守り」という意味で、魔よけやお守りの役割をする指輪をいう。たとえば「幸福の虫」といわれるスカラベの形を彫り込み、不死の護符としたものなどがその例。
【 チュチュ (tutu) 】
フランス語でクラシック・バレエのバレリーナが着る衣装をいい、純白のオーガンジーなどを何枚も重ねてギャザーを寄せたスカートで知られる。丈の短いチュチュ・クラシックとよばれるものと、足首までたっぷりとふくらませたチュチュ・ロマンティックの2種類がある。
【 チュチュスリーブ (tutu sleeve) 】
チュチュはフランス語で、クラシック・バレエのバレリーナが着るドレスをいう。それに見るような袖のデザインをいったもので、身頃とは独立したような形でありながら、実は脇の下でつながっている特殊な形の袖をいう。ビスチエ型のドレスなどによく見られるもので、最近ではこの変形もたくさんあらわれている。
【 チュニック (tunic) 】
チュニックとはラテン語の「下着」を意味するチュニカ[tunica]から派生したことばとされる。元来は、ギリシャ・ローマ時代に着用された袖付き、あるいは袖なしの、筒形をした膝丈ぐらいの、装飾の少ないゆるやかな衣服で、下着または外衣、日常着として用いられた。
現代では、(1)それに似た、ほっそりした筒形のシルエットの衣服全般のこと、(2)それと同様のシルエットをもつ、腰下〜膝丈ぐらいまでの、シンプルな形をしたジャケットやブラウス、(3)略式の丈の長い軍服、(4)カトリックの聖職者がミサのときに着用する丈の長い祭礼服などを意味している。→チュニック・ドレスチュニック・ライン
【 チュニック・ドレス (tunic dress) 】
腰下から膝上あたりまでの長い丈のチュニックとスカートを組み合わせたもの。正しくはスーツの一種だが、スカートがほんの少ししか見えないため、ドレスと称している。スカートはタイト・スカートが多く、シルエットは全体的にほっそりとした筒形が一般的。
【 チュニック・ブラウス (tunic blouse) 】
チュニック型のブラウス。腰丈から膝丈ぐらいまでの長い丈で、スカートなどの上に出して着られる。ロング・ブラウスともいう。
【 チューブ・ドレス (tube dress) 】
筒(チューブ)形のシルエット(チューブ・ライン)を特徴とするドレス。全体にストンとしたイメージのほっそりとしたラインで、別にシュミーズ・ドレスともよばれる。
【 チューブ・ブラジャー (tube brassiere) 】
肩紐が付かない、筒状のブラジャー。パンドゥ・ブラのひとつで、下着としてより外衣としてあつかわれることが多い。カラフルな色使いで夏のリゾート・アイテムのひとつとして、ジャケットなどの下によく用いられるになっている。こうしたタイプをアウター・ブラ(外衣としてのブラジャー)と称す。
【 チュユ (chuyu) 】
ペルーやボリビアなどのアンデス山脈一帯で用いられる毛糸で編まれた民族的な帽子。耳隠しの付いた三角形帽子という変わった形を特徴とするもので、頭の部分が長い型と短い型の2種類がある。もとはボリビアのアイマラ族の男たちが用いたとされる。
【 チョーカー (choker) 】
チョークは「窒息させる、首を締める」の意で、首にぴったりと巻き付けるネックレス。革製や布製、または宝石などをちりばめたものなどがある。ドッグ・カラー、ドッグ・リングとよばれる「犬の首輪式」のものもこのひとつ。
【 チョリ (choli) 】
チョリーともいう。ヒンズー教徒の婦人が用いる短袖の胴着、また短いブラウスのこと。へそが見えるほど短く、多くは木綿地でつくられ、通常、サリーと共にその内着として着られる。
【 チルデン・セーター (Tilden sweater) 】
一般にテニス・セーターとして知られるケーブル編(縄編)のやや厚手のセーター。単にチルデンともいい、Vネックのまわりと裾、また袖口の赤と青の太いストライプをあしらい、ボディは白あるいは生成りのものがほとんど。チルデンは'20年代に不世出といわれた米国のテニス・プレイヤー、ウイリアム・チルデンからきたもので、本来はクリケット競技のユニフォームとされたクリケット・セーターの一種。
【 チロリアン・コート (Tyrolean coat) 】
大きな毛皮衿を特徴としたひざ丈の防寒コート。ベーシックなコートだが、アウトドア・ファッションの流れから再注目されている。フェイク・ファー(人造毛皮)でつくられたものなども登場している。
【 チロリアン・ジャケット (Tyrolean jacket) 】
ローデン・クロスという防水性のある丈夫な毛織物でつくられた、アルプスのチロル地方で着られる伝統的なジャケット。衿のない丸首型で5〜6個のフロント・ボタンを付け、端やポケット口をテープで縁取りしたデザインが基本である。カラーレス・ジャケット(衿なし上着)の代表的なものとして知られ、ワンクヤンカー、ローデン・コートともいう。
【 チロリアン・テープ (Tyrolean tape) 】
オーストリアのチロル地方に見られる、民族調の刺繍を施した飾りテープのこと。
幅1〜2cmの細いもので、子供服や婦人服の装飾にしたり、手芸に用いられる。
【 チロリアン・ハット (Tyrolean hat) 】
チロル地方で男女共にかぶられているフェルト製の帽子。前が下がり、後ろが上がった狭めのブリムで、クラウンは項が小さく、飾り紐や羽根などが付くのが特徴。登山用の帽子としても有名。
【 ツイン・セーター (twin sweater) 】
ツインとは「ひと組、一対」の意味で、一対になって組み合わされているセーターのこと。一般的にカーディガンとプルオーバーの組み合わせが多く、同じ素材や色を用いたり、同じ装飾を施したり、また調和する色や柄の組み合わせとなっている。ツイン・セット、あるいはアンサンブルとよぶ場合もある。
【 つなぎ (つなぎ) 】
ジャンプ・スーツのこと。特に、上下ひとつなぎになった作業服をいう場合が多い。
【 ツーピース・スーツ (two-piece suit) 】
紳士服の場合は、スリーピースからベストをはずしたジャケットとトラウザーズだけのスタイルのことで、単にツーピーススーツともいう。いわゆる「背広上下」。本来、背広はスリーピースが基本とされたものだが、第2次世界大戦後のアメリカの服装の合理化から、こうしたスタイルが一般化した。ほかに広義では、スーツと同義語に用いられたり、婦人服で単にツーピースという時にはツーピース・ドレスの略ともされている。
【 ティアード・スカート (tiered skirt) 】
ティアードは「段々に積んだ、重ねた」の意味で、フリルなどを重ねたり、段によって切り替えたデザインを特徴とするスカートをいう。2段切り替え、3段切り替えなどさまざまな種類があり、ギャザー、フラウンス、フレアー、タックなどでその部分を飾ることが多い。
【 ティアラ (tiara) 】
1.王冠形の婦人用頭飾りの総称。宝石やイミテーション・ジュエリーなどを散りばめた、きらびやかなものが多い。ウエディング・ドレスと共に花嫁の頭に飾られたりする。2.ローマ法王の三重宝冠のこと。3.古代ペルシャ人が用いた円筒状の頭飾り。
【 Tシャツ (T-shirt) 】
広げるとTの字型になるところからこの名称がある、丸首、半袖のかぶり式シャツ。もとはこの形のメリヤス肌着をいっていたが、'60年代後半からのジーンズの流行と共に、一躍アウターウエア化し、ファッション・アイテムとなった。性別、年齢差、季節感を問わずに広く着用され、素材、色柄、スタイル共に多様なデザイン変化に富む。
【 ティーシャツ・ドレス (T-shirt dress) 】
直線的なTの字形を特徴としたドレスを総称し、別にTドレスとかTシェイプド・ドレスなどともいう。丈はミニからロングまでさまざまで、Tシャツのようなシンプルなデザインと平面的なカッティングに特色がある。
ティーシャツ・ドレス
【 Tストラップ (T strap) 】
T字形のストラップ。つま先革から延びたストラップと、インステップ(甲)を横断するストラップでTの字を構成したものをいう。こうしたデザインの靴をTストラップ・シューズという。
【 Tバック (T back) 】
後ろから見るとT字形をしたお尻を覆わない下着や水着をいうが、最近あらわれたお尻を丸出しにしたセクシー・ルックを総称するようになっている。前者はボディ・コンシャスの流れの中で、下着の線が見えないようにという理由で着用されたもの。
【 テディ (teddy) 】
クラシックな雰囲気をもつ女性用下着のひとつ。キャミソールとフレアー・パンティがひとつながりになった形のもので、その形からエンベロープ(封筒)・シュミーズとかエンベロープ・スリップともよばれる。'20年代に最初に流行したもので、レースをあしらったり、前の部分を紐使いにするなど、ロマンティックなデザインを特徴としたものが多い。
【 テディ・ベア・コート (teddy bear coat) 】
テディ・ベアは「おもちゃの熊」のことだが、ここではそのような動物の縫いぐるみのような毛足の長いモコモコとした生地や、ボア状の模造毛皮(フェイク・ファー)素材でつくられたコートをいう。なお、テディはアメリカの第26代大統領セオドル・ルーズベルト(1858〜1919)の愛称。彼の狩猟好きから「おもちゃの熊」をテディ・ベアとよぶようになったもの。
【 テーパード・シャツ (tapered shirt) 】
テーパーとは「しだいに細くなった」の意で、ウエスト部分がシェイプした細身のシャツのこと。
【 テーパード・シューズ (tapered shoes) 】
テーパードは「先細りになった」の意で、つま先が細く尖ったデザインの靴を指す。ほっそりとした印象からスレンダー・シューズともよばれる。
テーパード・シューズ
【 テーラード・ジャケット (tailored jacket) 】
紳士服仕立て(テーラード仕立て)された上着の総称で、紳士服の「背広型上着」に見られる、しっかりとかたい感じに仕上げた上着をいう。ドレスメーキング(婦人服の仕立て)の柔らかい仕立てに対するよび名。しかし最近では仕立てもかなりソフト化し、デザインのバリエーションも広がってきているため、背広型上着を原型にした上着を総じていうことも多い。
【 テーラード・スカート (tailored skirt) 】
男物仕立て(テーラード)によってつくられるスカートの総称。婦人服仕立てに比べ、腰のある素材使い、かっちりとした形や仕立て方が特徴で見た目には堅い感じがするものが多い。タイト・スカートが代表的。
【 テーラード・スーツ (tailored suit) 】
「紳士服仕立てのスーツ」という意味で、特に女性向につくられた背広型スーツをいうことが多い。本来は男性のスーツと同じような生地を使い、かっちりと仕立てられているのが特徴とされたが、現在では素材や色のバリエーションが広がり、仕立てもかなりソフトなものになっている。
【 テーラード・ブラウス (tailored blouse) 】
「紳士服仕立てされたブラウス」の意で、男性のドレス・シャツ(ワイシャツ)のスタイルを基本につくられた婦人用ブラウスをいう。シャツ・ブラウスとかシャツウエスト・ブラウスとよばれるものと同じ。なおフランス語で男性のシャツはシュミーズというが、このシャツ、ブラウス型のものはシュミジェと女性形でよんで区別している。
【 テリーヌ・バッグ (terrine bag) 】
フランス料理のテリーヌを作る、陶製の蒸し焼き用の壷に似た形のバッグ。底が平らになった半円形のバッグで、丈夫な持ち手とファスナー式の大きく開く口が特徴。オンタイムにもオフタイムにも使うことができる、実用性の高さで人気がある。
【 テンガロン・ハット (tengallon hat) 】
アメリカ西部に特有のつば広帽子。カウボーイ・ハットやウエスタン・ハットともいう。テンガロンは水が10ガロン入るほど大きいという意味で付けられた、カウボーイ独特の大げさな名称といわれる。両横が巻き上がった幅広いつばと、中折れ型の高いクラウンに特徴がある。これの小型のものをファイブガロン(5ガロン)・ハットとよぶことがある。
【 テント・コート (tent coat) 】
テント・ライン型のコート。テントのように肩幅が狭く、裾に向かってゆるやかに広がるシルエットを特徴とするコートで、多くは婦人用。'50年代以来、伝統的なラインのコートのひとつとされている。ピラミッド・コートと同義。
【 テント・ドレス (tent dress) 】
テント・ラインのシルエットをもち、肩から裾にかけて、ゆるやかにフレアーが入ったドレスのこと。全体にゆったりとした形で、シルエットは動的な美しさをもっているものが多い。
【 ディアストーカー (deerstalker) 】
イギリス的なカントリー帽の一種。ひさしが前後に付き、両側にイヤーフラップ(耳あて)が付いた特殊な形のもので、普通はイヤーフラップを頭の上で先端に付いたリボンで結んでかぶる。ディアストーカーとは「鹿狩りの勢子(せこ)、鹿に忍び寄る人」の意味で、日本語では「鹿打ち帽」とか「鹿狩り帽」とよばれる。ガンクラブ・チェックのツイード地でつくられたものが代表的。また、コナン・ドイルの小説の主人公、名探偵シャーロック・ホームズのトレード・マークとしても有名で、俗に「シャーロック」ともよばれる。
【 ディナー・ジーンズ (dinner jeans) 】
「ディナーにもはいて行けるほどドレッシーなイメージをもつジーンズ」という意味。'70年代後半に登場した新しいタイプの付加価値ジーンズで、従来のウォッシュ加工をしたり、ハードな作業着風のジーンズとは異なり、染や仕上げがきれいで、まるでアイロンをかけたような新品のイメージをもち、装飾性もある。ステイタス・ジーンズ、デザイナーズ・ジーンズともいわれた。
【 ディレクターズ・スーツ (director's suit) 】
男性の昼間の準礼装として用いられる礼服の一種。黒のダブル・ブレストかシングル・ブレストのジャケットに白黒の縞のスラックスを組み合わせたスーツ。布地はウーステッド・チェビオットなどを用いる。昼間の礼装であるモーニング・コートほど格式ばらず、ブラック・スーツほどくだけない、両者の中間の礼服として着用される。ディレクターとは「管理者、指導者」の意で、社会的地位のある人たちの着る服を指したもの。
【 デイ・パック (day pack) 】
日帰り旅行に使う小型で簡単なリュックサックのこと。両腕が自由に使えることから一般化し、日常的なバッグのひとつとして、気軽に用いられている。自転車用のものはサイクル・パックやバイク・バッグとよばれる。
【 デカ衿シャツ (でかえりしゃつ) 】
大きな衿を特徴にしたシャツの俗称。'87年春夏頃から人気を得てきたシャツで、白の開襟(カイキン)型が多いのも特徴のひとつ。これをモノトーンのDCブランド風のジャケットの衿の上に出して着るスタイルが流行した。こうしたルックスをピノキオ・ルックなどとよんでいる。
デカ衿シャツ
【 デコルテ (decollete[仏]) 】
「衿をえぐった、首筋や胸を大きくあけた」という意味で、大きくあいたネックラインやそうしたデザインの服を総称する。これの代表的なものに、正式なイブニング・ドレスに用いられるローブ・デコルテがある。
【 デザート・ブーツ (desert boots) 】
第一次世界大戦中、英国陸軍が砂漠(デザート)行軍用として履いたことから、あるいは素材の色が砂漠の砂を連想させるということでこの名称がある。デザインはチャッカー・ブーツ型のショート・ブーツで、スエードやベロアの1枚革でつくられ、歩きやすいクレープ・ソール(ゴム底の一種)を特徴にしている。くるぶしまでの深さと、ステッチダウン式製法が砂などの侵入を防ぐとされ、イギリスの陸軍用ブーツを製造していた靴メーカー、クラークス社がこの名ではじめて商品化したもの。
【 デストロイド・ジーンズ (destroyed jeans) 】
「破壊されたジーンズ」の意。通常のジーンズに比べて、ストーン・ウォッシュ(破石混入の洗い加工)に10倍ほどの時間をかけ、糸切れなどでわざわざ中古品の味を出したジーンズをいう。また、切り裂いたり、穴を開けたりしてボロ・ルック風に仕上げたジーンズをこのようによぶこともある。
【 デタッチャブル・タイ (detachable tie) 】
デタッチャブルは「分離できる、取りはずせる」という意味で、結び目をあらかじめつくっておき、簡単に取りはずしできるようにしたネクタイのこと。ロック・ノット・タイやクリップオン・ボー(クリップ式の蝶タイ)とよばれるものが代表的。
【 デッキ・パンツ (deck pants) 】
膝下丈や七分丈の、脚にピッタリとフィットしたパンツ。もともと船員の甲板(デッキ)作業に用いられたことからこう呼ばれるもので、裾にスリットがとられて動きやすくなっている。別にクラム・ディガーンズ(貝を掘るためのパンツ)ともいい、同種のものにパイレーツ・パンツやコルセール・パンツ(ともに海賊パンツの意)などがある。
【 トーク (toque) 】
ブリムがない筒形の帽子の総称。一般に浅い円筒形で、頭にぴったりとのせてかぶられる婦人帽を指すことが多く、羽やリボン、ベールなどの飾りが施される場合もある。
【 登山靴 (とざんぐつ) 】
登山用の靴の総称。マウンテン・シューズともいう。くるぶしより上のブーツ型のものが多いことからマウンテニアリング・ブーツとかクライミング(登山の意)・ブーツともよばれる。耐久性、防水性のある丈夫な革製で、編み上げ式となっており、本格的なものは疲労を防ぐために板のように厚く思い底と、底面に金属製のすべり止めの鋲(びょう)が付くのが特徴。また、軽量で、ビブラム・ソールなどのゴム底のものは軽登山靴といい、トレッキング・シューズやキャラバン・シューズなどが含まれる。
【 トッパー・コート (tooper coat) 】
単にトッパーともいう。婦人用のショート・コートの一種で、上半身を覆う程度の軽快なデザインのものをいう。一般的にはウエストからヒップまでの丈で、裾広がりのシルエットとなったものが多い。日本では'40年代(第2次世界大戦後)をはじめ、映画の『挽歌』(1957)からもトッパーにスラックスのスタイルが大流行した。
【 トップコート (topcoat) 】
軽快な感じのコートを総称する用語。トップはいちばん上に着用するといった意味で、防寒目的とする厚手のオーバーコートと区別して用いられる。日本ではスプリング・コート、または合(あ)いコートがこれにあたるが、欧米ではこの種のものを、すべてトップコートとよんでいる。
【 トート・バッグ (tote bag) 】
トートはアメリカの俗語で「運ぶ、背負う」の意。ものを入れて運ぶための簡単な袋のことで、もとはキャンプの時、水をそのまま入れて運ぶことができる、キャンバスなどの丈夫な布地でつくられた、大きな角形の手提げ袋をこうよんだ。襠(まち)が付き、口が大きく開いたもので、異色の布製のベルトが、持ち手からそのまま両面に2本ずつ縫い付けられたものが代表的。現在では、このようなスタイルのバッグの総称とされ、キャンバス地に革のベルトを配したものなど、素材やデザインのバリエーションも多い。
【 トーピー (topee) 】
アフリカやインドなどの熱帯地方で太陽の直射を防ぐために用いる防暑帽のひとつで、アフリカ探検隊などによく見られるヘルメット型の帽子のこと。インド産ソーラという植物の髄(ずい=ピス)を用いてつくられるところから、ソーラ・トーピー、また、ピス・ヘルメットの名でもよばれる。19世紀のインド駐留英国軍がかぶったことがはじまりとされるもので、表面が木綿布で覆われ、つばが狭く、つばのすぐ上は布を幾重も重ねて折りたたんだようなデザインが特徴で、通気穴も付くのが普通。また、トーピー型のヘルメットで、断熱材にコルクを用いたものをコーク・ヘルメットという。
【 トライアスロン・ヘルメット (triathlon helmet) 】
トライアスロンの自転車レース時によく用いられるヘルメット。軽量で、空気抵抗を減少させるように、頭にそって流線形の独特な形をしている。多くは、つばも前びさしもない頭を覆うだけの丸形のもので、あごにかけるバンドが付いているのが特徴。自転車のロード・レースに用いるヘルメットと同じ。
【 トラペーズ・スカート (trapeze skirt) 】
トラペーズはフランス語で「梯形、台形」の意。つまり、全体に裾広がりの台形シルエットを特徴にしたスカート。トラペーズ・ラインは58年春夏コレクションに発表したものとして知られている。
【 トランク (trunk) 】
大きな箱型のカバンのこと。革や合成樹脂、金属製などの、がっちりとしたつくりの頑丈なカバンで、主に旅行カバンとして使用される。トランクは本来「木の幹」の意で、はじめは木で作られたことからの名称といわれる。なお、こうした大型カバンは、ハンドバッグと区別する意味で、バゲージやラゲージ(原意はともに小荷物)と総称されている。
【 トランクス (trunks) 】
膝から上の短い丈のズボン。俗にいう半ズボン、短パンのことで、ショーツ(ショート・パンツ)と同義。特にボクサー・ショーツに代表されるゴム入りのウエストと特徴とした、ゆったりとしたスポーツ用のものをこうよぶことが多い。トランクスは「幹、胴」の意味で、ほかに股下付きの男子用下着パンツの意味もある。
【 トランペット・スカート (trumpet skirt) 】
トランペットのラッパ部分を思わせるシルエットのスカート。腰のあたりまでは身体に沿わせ、袖口でラッパのように広がる形を特徴とする。また、百合(リリー)の花を伏せたような形であることから、リリー・スカートの名でもよばれる。
【 トルコ帽 (トルコぼう) 】
トルコや中近東諸国の人々が愛用している帽子で、つばなしの円筒形で、上がやや狭まっているのが特徴。英名では「フェズ」といい、これはもともとフランス領モロッコの都市の名に由来するという。本来は暗赤色か黒のフェルト地でつくられ、帽子の上に黒か紺、空色の絹製房飾りが付く。
【 トルソー・ジャケット (torso jacket) 】
身体に沿って長くのびるシルエットが特徴の婦人ジャケット。ロング・トルソー・ジャケットともよばれる。’91年春頃からの流行で、ウエストをフィットさせたヒップを覆う丈のジャケットに、短めのタイト・スカートを組み合わせる丈のコントラストをつけた着こなし提案に特徴が見られる。
【 トルマリン (tourmaline) 】
和名は電気石(でんきいし)。熱すると電気を帯びる性質があることからこのようによばれるもの。緑、赤、ピンク、青、オレンジなどさまざまな色があり、2色以上にわかれている(パーティカラード・ストーンという)石やキャッツアイ効果を示す石もある。特殊な色みのものはそれぞれ色名を付けてよぶが、レッド・トルマリンをルベライト、ブルーのものをインディゴライトとよぶこともある。主産地はブラジル、アメリカ、タンザニア。
【 トレーニング・パンツ (training pants) 】
略して、トレパンともいう。スポーツ時に着用する、ウエストをゴムなどで締める丈の長いパンツの総称。以前は綿のブロードなどでつくられたが、最近は伸縮性のあるジャージーなどを用いたスエット・パンツが一般的。
トレーニング・パンツ
【 トレンチ・コート (trench coat) 】
“キング・オブ・メンズ・コート”の異名をもつレインコートの王者的存在のコート。第1次世界大戦の末期、イギリス陸軍の塹壕(ざんごう=トレンチ)戦用に開発されたところからこの名があり、戦後、一般に広まった。ダブル・ブレストでベルト付き、チン・ウォーマー、ガン・パッチ、エポーレット、背中のケープ状の当て布など、複雑なディテール・デザインにはひとつひとつに意味があり、まさに機能の集合ということができる。
【 トンボ・メガネ (とんぼ・めがね) 】
ファッション・グラスの一種で、きわめて大きな丸形のメガネをいう俗語。トンボの目のように大きいため、こうよばれるようになったもの。'60年代のポップ・ファッションを代表するひとつ。
トンボ・メガネ
【 ドウボーイ・ジャケット (doughboy jacket) 】
第1次世界大戦時、アメリカ陸軍の歩兵(俗称ドウボーイ)が着たユニフォームを基にしてつくられたカジュアルな立ち衿ジャケットの一種。両胸と両脇に付けられた大型のフラップ&プリーツ式のパッチ・ポケットとエポーレット(肩章)が特徴。
【 ドクター・シューズ (doctor shoes) 】
もともとは医者の室内履きとして履かれていたもので、甲を深く覆ったプレーンな甲革と、かかとからそれを覆うように延びた腰革が、サイドでV字形に重なるようになったスリッポン式の紳士靴をいう。尖ったトウ、全体的にシャープなシルエットが特徴。
【 ドクター・バッグ (doctor bag) 】
もとは医者用につくられたカバンで、がっちりとした取っ手と、真鍮(しんちゅう)製のカギがついた黒革のバッグをいう。全体にぶ厚く丸い形で、留め金をはずすと口が大きく開き、物の出し入れが容易である。ビジネス・バッグとしても取り入れられている。
【 ドッグ・カラー (dog collar) 】
犬の首輪に似たやや幅の広いネックレスで、首の付け根にぴったりとつけるもの。
【 ドラム・バッグ (drum bag) 】
円筒形のスポーツ・バッグの総称。細長い太鼓形、或いはドラム缶形を特徴としているところからこうよばれる。もとはテニス選手がツアー遠征時もラケットを収納するために用いたものだが、バスケット・ボールなどでも使われて人気となり、ストリート・ファッションのアイテムとしても広く使われるようになった。有名なスポーツ・ブランドのロゴを配したものが一般的。
【 ドレス・シャツ (dress shirt) 】
ドレッシーなシャツの総称。狭義ではスーツなどに合わせて着るいわゆるワイシャツ、カッターシャツのことをいう。かつては礼装用のシャツをいったが、現在ではネクタイを締めて用いるタイプのシャツ全般をこのようによぶようになっている。台衿付きのシャツ・カラー、カフスが付き、前ボタン式で、一般的な白いシャツからカラード・シャツ(色つき)、パターンド・シャツ(柄もの)などさまざまな種類がある。
【 ドレス・シューズ (dress shoes) 】
本来は礼装用に使用される靴の総称でオペラ・パンプスや、紳士用のオックスフォード・シューズ、婦人用のパンプスなどが代表的だったが、現在では、スポーツ・シューズやカジュアル・シューズ以外の靴をいい、特に紳士靴ではビジネス・シューズを総称することばとしても使われている。
【 ドレッシング・ガウン (dressing gown) 】
部屋の中でくつろぐ時に着用するラウンジ・ウエアの代表的なアイテム。男女共に着られ、膝丈からくるぶし丈で、ローブやサッシュ・ベルトでウエストを締める、ラップ・コート型のゆったりした服。ショール・カラーが多く見られ、シルク・サテンやキルティング、ベルベットといった比較的豪華な生地でつくられるものが多い。ナイトガウンともよばれ、「化粧着」の意味をもつ。フランス語のローブ・ド・シャンブルに相当する。
【 ドレープド・スカート (draped skirt) 】
自然にできる布のたるみや襞(ひだ)をドレープというが、そうしたドレープのもつ美しい表情を特徴とした、ドレッシーなスカートの総称。
【 ドレープド・パンツ (draped pants) 】
柔らかく、しなやかな素材を用い、全体にゆったりと仕立てて、ドレープを特徴にしたパンツ。
【 ドロワーズ (drawers) 】
半ズボンのようなゆったりとした女性用の下穿(ば)きの一種。保温、保湿を主な目的として着用されるもので、股下の長いものを中心に、レースなどを施した装飾的なものなど、さまざまな種類がある。もとは男性用のズボン下として用いられたもので、フランス革命後に流行した。女性用の下着として一般化したのはヨーロッパで19世紀以後、日本では’30年代と遅い。日本で婦人の下着用パンツをズロースというのは、このドロワーズが訛ったものといわれる。
【 ドンキー・コート (donkey coat) 】
カジュアルな防寒コートの一種で、ニットのリブ編ショール・カラーを付けた、ハーフ・コートのこと。丈は、フィンガー・チップ・レングスやスリークォーター・レングスなど比較的短めのものが多い。素材には、綿バーバリーなどが用いられている。ラグラン・スリーブフラップ・ポケット、レザー・ボタンなどが特徴である。
【 ナイティ (nighty) 】
広義にはナイトウエアと同義だが、特に薄手の生地でつくられた女性用のネグリジェやラウンジ・ウエアを指す傾向が強く、ナイトドレスやナイトウエアの愛称的な用い方がされる。
【 ナイトドレス (nightdress) 】
くつろいだり、寝るのに楽なように胴を締めつけない、ゆったりとしたワンピース型の寝巻。綿、絹、麻、ウールなどの柔らかく、肌ざわりのよい生地が用いられ、優雅な感じのするものが多い。フランス語では、ローブ・ド・ヌイとかシュミーズ・ド・ヌイ(ヌイは夜の意味)とよばれる。また、これはナイトガウンの別称ともされる。
【 ナイフ・カット・タイ (knife cut tie) 】
先端がナイフのように大きく斜めにカットされたネクタイ。普通、ネクタイの先の部分は大剣(たいけん)、小剣(しょうけん)共に三角形にカットされているが、これは一方的に斜め切りして、新しいデザイン感覚を表現している。単にカット・タイともいう。
ナイフ・カット・タイ
【 中敷(なかじき) (sock lining) 】
靴の内側にあるインソール(中底)の上に貼り付けられる革、合成樹脂、布などの敷物(シート)のこと。直接足に触れる部分となる。
【 ナース・シューズ (nurse shoes) 】
看護婦が履くキャンパスや革、合成皮革製などの白いカッター・シューズをいう。歩く時に音がしないようなゴム底が特徴で、これはナイチンゲール(1820〜1910)が考案したものといわれる。本来は室内用の靴だが、最近ではタウン・シューズとしても用いられている。
【 ナチュラル・ドレス (natural dress) 】
自然なボディ・ラインを生かし、装飾性もできるだけ抑えたシンプルなドレスのこと。全体をなだらかなラインでまとめ、肩幅や腰などの誇張を避け、あくまでも自然体を基調としたドレス。
ナチュラル・ドレス
【 ナップサック (knapsack) 】
ハイキングなどに用いる、小型で簡便なリュックサック。ナイロンや布などの軽量な素材でつくられ、筒状の袋に紐が付き、背中にしょったり、手に持てるようにしたもの。
【 ナポレオン・カラー (Napoleon collar) 】
立ち折れ型の上衿(うわえり)と折り返った大きな下衿(したえり)を特徴とする衿。19世紀初頭のフランス皇帝ナポレオン・ボナパルト(1769〜1821)の軍服やその時代の男性の上着やコートからきたもので、ナポレオニック・カラーやボナパルト・カラーともよばれ、現在ではトレンチ・コートのデザインに採用されている。
【 二角帽 (にかくぼう) 】
縁が前後共に折れ上がって、左右に二つの角(つの=コーン)を形つ゛くっている帽子。英語でバイ・コーン、ビコーン、フランス語でビコルヌとよばれ、ナポレオンの用いた帽子として知られる。18世紀の終わり頃に三角帽(さんかくぼう)の省略形として生まれたもので、前後に角をつくるものもあり、職業によって前後、左右の角の付け方が定められていた。
【 ニッカー・ホーズ (knicker hose) 】
ハイ・ソックスの一種。ニッカーボッカーズをはくときに用いる、厚手の長靴下のこと。素材はウール地でリブ編、ジャガード編などでつくられ、無地のほかアーガイル柄などもある。登山やスキーにも用いられる。
【 ニッカーボッカーズ (knickerbockers) 】
単にニッカーズ、またはプラス・フォアーズの名でもよばれる。膝下丈で、裾口をボタンかバックル使いのストラップで絞ったカントリー調のゆったりとしたズボン。素材はツイードやフランネル、綿などが中心。1863年頃から流行したといわれ、’20年代にはゴルフ用のズボンとしてよくはかれ、現代では、登山や、カジュアル・パンツのひとつとしても用いられる。ニッカーボッカーとは、今のニューヨーク市に移住したオランダ移民をいい、彼らがはいていた半ズボンに由来するといわれてる。
【 ニッテッド・スーツ (knitted suit) 】
ニットでつくられたスーツの総称。トップには、セーター・スタイル、ボレロ・スタイル、カーディガン・スタイルなどがあり、プレーンなスカートを組み合わせることが多い。
【 ニット・ドレス (knit dress) 】
ニットでつくられたドレスの総称。手編みや機械編みによるドレスのほか、編地使いのカット・アンド・ソーンのドレスも含まれる。
【 ネクタイ (nectie) 】
首(ネック)を結ぶ(タイ)という意味からできたことばで、シャツの衿にあしらう帯状や紐状の飾りを総称する。略して「タイ」ということも多い。フランスでは一般に、クハバットとよばれ、これは17世紀の中頃、ルイ14世の警護にやってきたクロアチアの軽騎兵隊の兵士が用いた白い胸飾りの布きれに由来し、これをネクタイの直接的な元祖とする説もある。
【 ネグリジェ (neglige[仏]) 】
ワンピース型の婦人用寝巻、あるいは化粧着。柔らかい素材を用い、ゆったりとした形で、フリルやレースなどの装飾が付いた優雅なデザインが多い。本来は「無造作な、くつろいだ」の意味。
【 ネッカチーフ (neckerchief) 】
小型のスカーフをいう。首や頭などに巻く、薄地で正方形の小さな布のこと。
【 ネット・ストッキング (net stocking) 】
網目状のストッキングの総称。
【 ネール・スーツ (Nehru suit) 】
インドのネール首相(1889〜1964)が着ていたことに由来するスーツ。ジャケットは立ち衿のネール・カラーを特徴とし、前明きは上までボタン留めで、丈が長いのが一般的。元来は、インドのラージャ[rajah=王侯貴族]が着ていた立ち衿の、丈の長いスーツの一種。ラージャ・スーツは豪華な刺繍などが施されているが、ネール・スーツは、無地のウールやコットンでつくられていることが多い。'66年頃に流行した。
【 ノーズ・ベール (nose veil) 】
鼻(ノーズ)にかかるくらいの短めのベールの意で、帽子の前部に付けて用いられる。ボワレットを簡略化した感じのもの。
【 ノット (knot) 】
ネクタイの「結び目」のこと。ネクタイの結び方には、基本的にプレーン・ノット、レギュラー・ノット、ウインザーノットの3種があり、結び目の大きさが異なる。
【 ノーフォーク・ジャケット (Norfolk jacket) 】
19世紀末〜20世紀初頭に、主にイギリスで狩猟やゴルフ、サイクリング用の上着として用いられた機能性のあるカントリー・ジャケット、またはシューティング・ジャケットの一種。肩から脇ポケットにかけて共地で配したベルトと、前方にウエスト・ベルトを付けたデザインが特徴的。ノーフォークというのはイングランド地方の州名からきているとも、ノーフォーク公爵の名に由来するともいわれている。
【 ノルディック・セーター (Nordic sweater) 】
ノルディックとは「北欧人の」の意味で、主にスカンジナビア半島の人々が着用している伝統的なセーターのこと。スカンジナビアン・セーターと同義。
【 ハイ・ソール・スニーカー (high sole sneaker) 】
ソールを厚く高くしたスニーカーをいう。ふつうのスニーカーに比べて5〜6cm高い靴底をもつもので、ファンシーなアイテムとして若者たちの人気を集めている。'60〜'70年代ファッションの傾向を受け、サボ、ブーツなどと共に流行しているアイテム。
ハイ・ソール・スニーカー
【 ハイ・バスケット・シューズ (high basket shoes) 】
俗にいうハイバスの総称。バスケットボール用のスニーカーで、足首を保護するためのハイカット・デザイン(足首までの高さのブーツ型)が特徴。対して、短靴型はロー・バスケット・シューズ、略して「ローバス」とよぶ。キャンバス、革、合成皮革製などがあり、中底部分(インソール)には足や関節への衝撃をやわらげるためのさまざまな工夫がなされている。ファッション性に富んだタイプも増え、タウン・シューズとしても履かれている。
ハイ・バスケット・シューズ
【 拝絹 (はいけん) 】
燕尾服(えんびふく)やタキシードなど男性の本格的なフォーマル・ウエアの衿などに張るシルクの生地のこと。光沢感のあるサテンやファイユ、タフタなどが用いられ、これでボー・タイ(蝶ネクタイ)やカマーバンドをセットでつくることが多い。英語ではカラー・フェーシングとかフェーシング・シルクという。
【 ハオリ・ジャケット (haori jacket) 】
日本の羽織(はおり)をモチーフにした上着。ジャパネスク・ファッションの台頭から登場したアイテムの一つで、'90年代の山本耀司の作品にその典型がみられる。はおる感覚で着用されるもので、イージー・ウェアリングの傾向を代表するものといえる。
【 ハッキング・ジャケット (hacking jacket) 】
ハックとは「貸し馬、乗用馬」のこと。ハッキング・サドルという鞍(くら)の名称をとったといわれるもので、ライディング・ジャケットと同義語。
ハッキング・ジャケット
【 ハット・ボックス (hat box) 】
帽子を入れる円筒形の箱のこと。また、それに似た丸い形のバック。手提げ用の取っ手が付いたものが多い。
【 ハットピン (hatpin) 】
主に婦人の帽子に用いる留め針。長い針状のものが多く、頭部に飾りを付け、装飾用として、また、帽子を頭に固定させるために用いるもの。
【 ハドソン・ベイ・コート (Hudson Bay coat) 】
カナダのハドソン湾(ベイ)で船員たちが着ていた艦上用のコート。厚手の紡毛織物でできたダブル・ブレストの6つボタン、ベルト付きのショート・コートで、特に白またはオフ・ホワイトの表地と、ベルト下、袖口にカラフルな2〜3本のストライプが入るのが特徴。
ハドソン・ベイ・コート
【 ハーフ・ミット (half mitt) 】
指先の部分を切り取った手袋のことで、デミグローブ(半分の手袋の意)やハーフ・フィンガー(半分の指の意)、またはハーフ・ミトンともいう。ドライブ用などの手袋によく見られるタイプ。
【 ハーレム・パンツ (harem pants) 】
ハーレムは「回教国の婦人部屋」の意で、そこの女性たちがはいているような裾口を絞った、だぶだぶのパンツをいう。エスニック・ファッションの流行から一般化したもので、インディアン・パンツ(インドの民族衣装から)とよばれるものもこの一種。
【 ハンカチーフ・ドレス (handkerchief dress) 】
ハンカチーフ状の布地を何度もドレスのスカートに重ね合わせたり、またハンカチーフの角をギザギザに下げたようなハンカチーフ・ヘムラインをもつドレスのことをいう。歩くたびにその布地が揺れ動き、エレガントなイメージがあるため、ドレッシーなイブニング・ドレスやカクテル・ドレスなどに多く取り入れられている。
【 ハンティング・キャップ (hunting cap) 】
もとは狩猟(ハンティング)用の帽子として19世紀半ば頃から用いられた帽子で、日本語では鳥打ち帽、ハンチングともよばれる。なだらかにやや前傾したクラウンと短い前びさしが大きな特徴で、クラウンは1枚の布や革でできた”一枚天井”か、または頭頂をボタンで留めた6枚、8枚はぎでつくられることもある。
【 ハンティング・ジャケット (hunting jacket) 】
狩猟用ジャケット。テーラードなつくりのカジュアル・ジャケットの代表的なもので、ツイード地を使用し、狩猟という性質上、ガン・バッチ(銃床を当てる別布)やエルボー・パッチ(膝当て)といったデザインを特徴としている。シューティング・ジャケットと同じ。シューター、シューティング・コートともいう。
【 ハンティング・ブーツ (hunting boots) 】
狩猟(ハンティング)の時に用いるハーフ・ブーツの一種で、ゴム製の靴底と、革製のアッパーからなる紐結び式のものが多く見られる。アメリカ東部メイン州のL.L.ビーン社製のものが特に有名で、これをメイン・ハンティング・シューとかビーン・シューズとよんで、この種の靴の基本型としている。
ハンティング・ブーツ
【 ハンドウォーマー・ポケット (hand-warmer pocket) 】
ハンドウォーマーとは「手を暖めるもの」の意。ピー・コートなどに付いている、主に縦長(たてなが)の切りポケットのこと。ちょうどそこに手をいれて暖をとりやすいのでこの名が付いた。→マフ・ポケット
【 帆布 (hanpu) 】
セールクロス、またはダック・キャンバスともいう。本来は船の帆(ほ)に使われた布であるが、現在では、厚地の綿織物として産業用に広く用いられる。帆布は1号から11号まであり、数字が小さいほど厚くなっている。用途は日よけ、スニーカー、天幕など。
【 バギー・ハーフ・パンツ (baggy half pants) 】
バギー(ぶかぶかの)・シルエットを特徴とした半ズボン。膝くらいの丈、あくまでたっぷりとした形を持ち味とするもので、スラッシャー・ファッションを代表するアイテムのひとつとなっている。ショート・デカパンともよばれ、下着のパンツをのぞかせるように、わざとずり落としてはく独特の着方に特徴がある。
バギー・ハーフ・パンツ
【 バギー・パンツ (baggy pants) 】
オックスフォード・バッグスを原型として生まれた、股上が深く、ヒップから裾にかけて極端に太いシルエットをもつパンツ。バッグ(袋)のように太いというところから名付けられたもので、特に'73年頃に流行したことが知られている。また、これの裾を絞ってテーパード・シルエットとした感じのものをバギー・トップやトップ・パンツ、トップ・バギーなどとよんでいる。
【 バギー・ブーツ (baggy boots) 】
バギーは「袋のような、だぶだぶの」という意味で、筒形で脚にぴったりとフィットしていないブーツをいう。ルーズ・ブーツ、ルーズ・フィット・ブーツともいうが、これは狭義には、履き口から下の筒の部分をたるませた感じのものをいう。
【 バーグ (bague) 】
フランス語で指輪(リング)のこと。特に女性の装飾的な指輪をいうことが多い。
【 バケット・タイプ・バッグ (bucket type bag) 】
通称「バケツ型バッグ」をいわれる。開き口に口金などがない、ちょうどバケツのような形をしたバッグのこと。物の出し入れが楽という特徴があり、手提げにもショルダー式にもなる、長めの取ってが付いている。バッグの中身が見えないように、内側に布などを張り、口を紐で縮める形にしたものもある。
【 バケット・トップ (bucket top) 】
履き口の上部がバケツ(バケット)のように大きく広がった形のブーツ。17世紀の騎士に見られる非常にクラシックなブーツのひとつ。キャバリエ・ブーツともいう。
【 バスク・ジャケット (Basque jacket) 】
スペインとフランスの境に住むバスク人たちの愛用するジャケットやブラウス、ベストからきた上着で、上半身がぴったりとフィットし、腰から下がフレアーに広がる独特のシルエットをもつ婦人用ジャケット。こうした裾のフレアー部分もまたバスクという。
バスク・ジャケット
【 バスク・ベレー (Basque beret[仏]) 】
スペインとフランス国境地帯のバスク地方に伝わる、クラウンだけの丸く平らなゆったりとした帽子のこと。柔らかなウール製で、現在のベレー帽の原型といわれる。
【 バスケット (basket) 】
竹や藤、ビニールなどで編んだ籠やバッグのこと。ピクニック・バスケットや、買い物籠の類や、トランク型のものなど、大きさもデザインもさまざまなものがある。
【 バスローブ (bathrobe) 】
入浴の前後にはおるラップ形式のガウン。丈は膝頭くらいの短めのものと、ドレッシング・ガウンとしても用いられる長めのものがある。共地のベルトをサッシュ(帯)のように巻きつけて締めるものが多く、テリー・クロス(タオル地)、薄手コーデュロイ、別珍(べっちん)などの生地が用いられる。男性の場合にはヒゲ剃り用ということでシェイブ・コートやシェイビング・ガウンともよばれる。
【 バック・パック (back pack) 】
アルミ・フレーム(枠)の付いた大型のリュック・サック。背負い籠(しょいかご)にリュックサックを取り付けたようなもので、重装備を要する登山などに用いられる。
【 バック・ポイント・ドレス (back point dress) 】
後ろにデザイン・ポイントを置いたドレス。ヒップに付けた大きなリボン、腰に流したフリル飾り、背中の深い開きなどで、フロントよりバックの部分に大きなアクセントが置かれているのが特徴。バック・アクセント・ドレスともいう。
【 バックレス・サンダル (backless sandal) 】
かかと部分を露出したデザインのサンダルの総称。オープン・バック・サンダルともいう。
バックレス・サンダル
【 バットウイング・スリーブ (batwing sleeve) 】
蝙蝠(こうもり)の翼に似ていることからきた名で、バタフライ・スリーブと同じ。
【 バッファロー・シャツ (buffalo shirt) 】
アメリカ西部のカウボーイが、日常着にしている大きな格子柄のウール・シャツのこと。バッファロー・チェックといわれる赤と黒の大柄なブロック・チェックが特徴で、多くはアウター・シャツとして利用されている。
【 バナナ・ヒール (banana heel) 】
かかとからヒールにかけてのカーブが、きれいに弓状のシルエットを描いたハイヒールのこと。その形がバナナに似ていることからこの名がある。
バナナ・ヒール
【 バニティ・バッグ (vanity bag) 】
バニティ・ケースともいう。化粧品や化粧用具を入れて持ち歩けるようにした箱形のバッグ、またはそれに似せたバッグのこと。ふたの表に取っ手が、裏に鏡が付き、化粧品を仕分けて収納できる仕切りがあるのが特徴で、女優やファッションモデル、メークアップ・アーティストたちに用いられることが多い。バニティは「うぬぼれ、虚栄心」「化粧台」の意味。
【 バーバリー (Burberry) 】
もとはロンドンのバーバリー社でトーマス・バーバリー親子によって開発されたレインコートの商品名で、それに使われている防水加工されたコットン・ギャバジン(綿綾織地)のこともいうが、現在ではそれに似たレインコートや生地を総称してこうよぶようになった。トレンチ・コートもそのひとつだが、とくにGWB2の名称をもつステンカラーのコートがその代表的なものとされる。
【 バブーシュ (babouche[仏]) 】
トルコ人が履く革製や布製のスリッパ風室内履きで、つま先部分が長く伸び、上にそり返っているのが特徴。金や銀の刺繍、ビーズなどを施したものが多い。
【 バーミューダ・ショーツ (Bermuda shorts) 】
大西洋の英領バーミューダ諸島で、軍人によって考察されたところからこの名がある膝上丈の細見の半ズボン。縞や格子、プリント柄などを中心に、日本では夏のアイビー・ルックのアイテムとして、またリゾート・ウエアのひとつとして扱われることが多い。しかし本来はドレッシーな用途に用いられたもので、ブレザーにネクタイ、長靴下に革靴を伴って着用することができる。外国ではこれをウォーキング・ショーツやバーミューダ・ウォーク・ショーツとよんでいる。
【 バーミューダ・スーツ (Bermuda suit) 】
バミューダ・ショーツと共地のジャケットなどを組み合わせたスーツ。つまり、バミューダに見られる膝丈上のショート・パンツ・スーツのこと。
【 バラクラバ (Balaklava) 】
バラクラバ・ヘルメット、バラクラバ戦闘帽ともいう。頭をすっぽりと覆って肩まで伸びた、長いヘルメット型の毛糸の帽子で、登山やスキーの時に用いる。クリミア半島の村の名バラクラバに由来する
【 バルキー・セーター (bulky sweater) 】
バルキーは「かさばった、大きい」という意味で、太い糸で編まれたざっくりとした編目の厚手セーターを総称する。代表的なものにフィッシャーマンズ・セーターがある。より専門的にはコース・ゲージ・セーター(目の粗いセーターの意)といい、一般にインチ8本(8ゲージ)以下の密度をもつセーターを指す。さらに8〜6本タイプをセミバルキー、5本以下をバルキーと区別してよぶこともある。
【 バルマカーン (balmacaan) 】
男性用のコートによく用いられるスタイル。衿はバル・カラーとよばれる、ステンカラーの第一ボタンをはずした形で、ラグラン・スリーブ、裾広がりのゆったりとしたシルエットが特徴。ツイードやギャバジンなどの素材が多く用いられる。この名はスコットランドのインバネスの近くの地名バルマカーンに由来するといわれる。
【 バルモラル (balmoral) 】
オックスフォード・シューズに見られる甲部の形式のひとつで、腰革がつま先革の内側に縫い付けられているために、履き口が下方で開かず、左右の腰革が中央でぴったりと合う形となっているものをいう。あるいはその靴のこと。対照的なブラッチャーに対して「内羽根式(うちばねしき)」とよばれ、クラシックでドレッシーな形式とされる。この名称は、そうした形の靴がはじめて履かれたとされるスコットランドの英国王室御用邸のバルモラル城からきており、「バル」とも略称する。
【 バルーン・スカート (ballon skirt) 】
バルーンは「風船、気球」の意味で、風船のように丸くふくらんだシルエットを特徴とするスカートの総称。ウエストと裾をギャザーやプリーツで絞り、真ん中をふくらませたもののほか、裾線をきちんと処理しないので、折り目をつけずに無造作に折り返して、ふっくらとしたイメージを表現したもので見られる。
【 バルーン・パンツ (balloon pants) 】
まるで風船(バルーン)を思わせるように丸くふくらんだシルエットを特徴とするパンツ。丈は長いものから短いものまでさまざまで、ギャザーを入れ、一層ふっくらとしたイメージを強調するものが多い。バブル・パンツ(泡のようにふくらんだの意)やブッファン・パンツ(フランス語でふっくらしたの意)とよばれるものと同義。
【 バレエ・シューズ (ballet shoes) 】
バレリーナ・シューズともいう。広義ではバレエ用の靴を総称するが、狭義ではバレエの練習時に履かれる、ゴムの一本ベルトの付いたフラット・シューズをいう。また、トウシューズも含めて、バレエ用シューズに似た靴もこうよばれる。
バレエ・シューズ
【 バレエ・セーター (ballet sweater) 】
バレエのダンサーが着用する長袖のTシャツ型のトップにモチーフを得てつくられた、ぴったりとフィットするデザインの女性用セーター。フィット&スイング・ラインの流行から、このようなタイト・フィット型のトップと、ダーンドル・スカートのようなゆったりとしたボトムを組み合わせる着こなしが登場した。Uネックライン型のものが多いのが特徴。
【 バレエ・ドレス (ballet dress) 】
バレリーナが着るドレス、またはそれに似たドレスのこと。一般にはチュールやオーガンジーなど薄く張りのある素材を重ねたチュチュと呼ばれるスカートと、肩から紐で吊る形式のぴったりとした上衣からできている。短いスカートものもをクラシック・チュチュ、長いものをロマンティック・チュチュという。
【 バレル・コート (barrel coat) 】
裾まわりがすぼまって全体のシルエットがちょうど「樽(バレル)」のような形になったバレル・ラインのコートのこと。
【 バレル・バッグ (barrel bag) 】
バレルは「樽(たる)」の意。樽のような円筒形のバッグで、手に提げたり肩から下げたりするもの。
【 バロック・パール (baroque pearl) 】
球形および球形に近い真珠(ドロップ形、オーパル形、ボタン形など)以外の、形の不揃いな真珠をいう。変形の少ないものは、セミバロックといわれている。
【 バングル (bangle) 】
ブレスレットの一種で、留め金がなく、金属などを丸くしただけの完全な環状のもの。木やプラスチックなどを使ったものも多く、腕輪としてだけでなく、くるぶしなどに用いる飾り輪もこうよぶ。
【 バンダナ (bandanna) 】
カウボーイなどが、ほこりよけに用いた大型のネッカチーフのこと。首に巻いたり、頭を覆ったり、実用を兼ねたポケット・チーフとして用いられるもので、更紗模様などのものが多い。語源はヒンズー語で絞り染めを意味する「バンドニュ[bandnu]」からといわれる。
【 パイプド・ステム (piped stem) 】
「パイプの柄(え)」の意味で、上から下までストンとしたストレート・シルエットのパンツ。ストーブパイプ・パンツ(煙突形パンツの意)ともいい、こうした名称は特にアイビー調のパンツを代表しているところからアイビー・パンツとも総称される。
【 パイレーツ・シャツ (pirates shirt) 】
「海賊(パイレーツ)の着るようなシャツ」という意味で、フロントに前立てをとり、それを結んで留めるようにした長袖のTシャツをこうよんでいる。色は白と紺が代表的で、スエット地やパイル地などでつくられるのが一般的。
【 パイロット・シャツ (pilot shirt) 】
飛行機のパイロットのユニフォームに見るシャツ、またはそれに似たシャツのこと。エポーレットや、両胸にビッグ・ポケットが付いた男性用のスポーティな半袖のアウター・シャツで、多くは厚手の白いコットン地でつくられる。
特に、'78年から日本で新型として発表されたものを指す場合が多く、この夏は記録的な猛暑が続いたせいもあり、上着を着用する必要のないビジネス用のシャツとして一般化した。
【 パイロット・ジャケット (pilot jamper) 】
ピー・コートの別名。または、エイビエーター・ジャケットの別名でもある。
【 パーカ (parka) 】
もとは、エスキモー人の用いる、トナカイなどの毛皮でつくった、フード付きの防寒上着のことをいったが、現在では、一般にフード付き上衣の総称となっている。防寒、防風、防水の素材でつくられ、アノラックやヤッケと同義に用いられることもある。また、ヨット・パーカのようにフード付きのスエット・シャツなども含まれる。
【 パット・デレファン (pattes delephant) 】
フランス語で「象の脚」のこと。性格にはパンタロン・ア・パット・ド・エレファン。単にパット・ド・エレファンともいい、象の脚形をしたパンツ、いわゆるベルボトム・パンツの一種を指す。本来は極端な裾広がりのシルエットのものをいうが、現在では短めの丈で、裾が少し広がったタイプをこう呼ぶ傾向がある。英語ではエレファント・パンツという。
【 パナマ・ハット (Panama hat) 】
パナマ帽ともいう。エクアドル、コロンビアなどの中米産の椰子に似たパナマ草の若葉を細く裂いて日に晒し(さら)し、それを手で密に編んだ盛夏用帽子の総称。少し黄みがかった色(クリーム色)が特徴で、中折れ帽型などさまざまな種類がある。なお、この名称は産地がパナマなのではなく、出荷港がパナマ市のためとされる。帽子の起源は14世紀中頃とされるが、’06年に米国大統領セオドル・ルーズベルトがパナマ運河で求め、好んでかぶったことからの名称という説もある。
【 パニエ (panier) 】
本来は「籠 (かご)」の意で、スカートをふくらませるための腰枠形式のアンダースカートのことで、英語のフープとほぼ同義。ちょうど籐の籠をスカートの左右に入れているように見えるため、この名がある。18世紀(ロココ時代)の婦人たちに用いられたもので、基本的には、針金や鯨の髭(ひげ)、籐などで枠を作り、ウエストに紐を縛って留める形式だが、ペチコートに鯨の髭などフープを縫い付けたものが多かった。さまざまな大きさがあり、時と場所によって衣装同様に着替えられたという。18世紀末に再びバッスルが流行するまで用いられたが、現在でも張りののある素材などでつくられた、スカートを広げるためのアンダースカートをパニエとよび、ウエディング・ドレスなどの下に着られている。
【 パネル・スカート (panel skirt) 】
パネルは「縫いばめ、飾り布、はめ板といった意味で、パネル使いをデザイン上のアクセントとしたスカートをいう。たとえば、スカートと共地の布を短冊のように重ねて下げたものなどがある。またプリント柄などの別布を「はめ板」のようにうまくはめ込んだデザインのものもこうよばれる。
パネル・スカート
【 パネル・ドレス (panel dress) 】
パネルとは「枠、羽目板、長方形の縫い飾り」の意味で、ドレスの身頃やスカートなどに共布や別布をはめ込んだり、型やウエスト、裾などから布を垂らして、量感や装飾性を出したドレスのこと。
【 パラシュート・ドレス (parachute dress) 】
パラシュート(落下傘)形のドレス。襟元や胸の切り替え線からプリーツやフレアーを入れるなどして、ちょうど落下傘を思わせるような裾広がりのシルエットとしたもの。フランス語でパラプリュイ(雨傘)・ドレスとよばれるものも同様のアイテム。
【 パラソル・スカート (parasol skirt) 】
パラソル(婦人用日傘)の形を思わせるスカート。三角形の布地を縫い合わせて、全体にフレアーを出したもので、アンブレラ・スカート、パラシュート・スカートと同義。
【 パラッツォ・パンツ (palazzo pants) 】
パラッツォはイタリア語で「王宮・宮殿」の意。これを英語読みにしてパラゾー・パンツともいう。まるでイタリアの宮殿ではくような、ということからこうよばれるもので、全体にたっぷりとした広がりをもち、一見スカートのように見えるエレガントな夜向きのパンツをいう。'72年に極端なフレアード・パンツのひとつとして、ニューヨークを中心に流行したのだが、スカート・パンツなどの人気から再浮上した。
【 パール (pearl) 】
英名はパール。生きた真珠貝の分泌物から形成され、表面をオリエントといわれる七色の光沢(真珠光沢)を放つ真珠層で被われた天然産物のことで、天然真珠と養殖真珠、また生息水域によって海水真珠と淡水真珠に分けられる。一般に市場に出まわっている真珠は、海水産のアコヤ貝からとれる養殖真珠であることが多い。冠婚葬祭などに広く用いられるが、熱や酸に弱い。
【 パール・バッグ (pearl bag) 】
ハンドル(持ち手)の部分にパールを施した婦人用のバッグ。もとはアビオン・ド・ヌーベル社のオリジナル商品。その独特のデザインからパール・バッグと俗称されるようになり、亜流もたくさん生まれている。本物はグログラン(絹に畝をとった素材)を用い、12色で展開されている。同社では、これに続いて竹をハンドルに使った「バンブー・バッグ」を発売して、高い人気を博している。
【 パレオ (pareo) 】
長方形の布を腰に巻き付けて着る腰巻風スカートのこと。南太平洋のタヒチ島の人々に見られるスタイルで、これに似せたものをパレオ・スカートともよぶ。
【 パンタクール (panta-court) 】
パンタロンにクール(フランス語で短いの意)ということばをかけ合わせた造語。すなわちパンタロンを膝下で切り取ったような短い丈の婦人用パンツのことで、パンタロン流行の後を追って、’70年頃に登場した。ミディ・スカートのパンツ版として話題を提供したためにミディ・パンツともよばれた。ガウチョ・パンツと同じもの。
【 パンタロン (pantalon[仏]) 】
フランス語でパンツ(ズボン)の総称。語源はイタリア喜劇の道化役パンタロンを演じた俳優パンタローネの衣裳のズボンからといわれる。フランス革命(1789)以後、キュロットに代わって着用された男性用のズボンや、19世紀初期に女性のスカートの下にはかれた装飾的なズボンのこともいう。日本では、特に1967年頃〜1970年代初期に流行した裾広がりのズボンをさす場合が多い。
【 パンプス (pumps) 】
履き口を大きくカットして、足の甲を露出させたスリッポン(紐や留め具を用いずに履く靴)型の浅靴の総称。広義ではロー・ヒールからハイ・ヒールまでを含めるが、一般には3cm以上のヒールが付いたものをいう場合が多い。婦人靴の基本型となっている。
【 ビキニ・ショーツ (bikini shorts) 】
股上のごく浅い、小さな女性用ショーツ。水着のビキニにヒントを得てつくられ名づけられたもので、レギュラー・ショーツ(一般形)との中間にある腰骨にひっかかるほどの長さのものは、セミ・ビキニ・ショーツとよばれる。ちなみに男性用のこうした下着を、ビキニという名称に対抗する意味で「チェルノブイリ」と名付けた例がある。ともに原子力の持つ衝撃的なイメージからネーミングされたもの。
ビキニ・ショーツ
【 ヒッピー・ネックレス (hippie necklace) 】
ヒッピー・ルック特有のアイテムの一つで、幾重にも重ねたロング・ネックレスが代表的。ウッド・ビーズ(木製の石)や石、彫金といった手作り感覚のものが多く用いられる。'70Sファッションの復活から再び注目されるようになったもの。
【 ヒッピー・ベスト (hippie vest) 】
60年代後期、ヒッピーたちによって愛用されたアウター・ベスト(外衣としてのチョッキの意)の一種。サイケデリック・アートを思わせる派手な色柄使いのロング・ベストというのが大きな特徴で、ベルボトム・ジーンズやグランパTシャツ(昔の肌着風のシャツ)と共に着用されて、独特のヒッピー風俗を表現した。アフガニスタンの民族衣裳の一種であるアフガン・ベストもこのひとつに数えられる。
【 ヒップ・ハンガー (hip hanger) 】
ヒップにひっかけてはく感じからこうよばれる股上の浅いパンツの総称。別に腰骨にひっかけてはく感じからヒップボーン・パンツ、また股上(ライズ)が浅いところからローライズ・パンツの名もある。’60〜’70年代の若者向きのパンツに多く見られたもので、俗にローライザーともよばれた。ちなみに股上の深いタイプはハイライザーという。
【 ヒップ・ハング・ドレス (hip hang dress) 】
1920年代のファッションによく見られるルーズ・ウェストの細身のドレス。ヒップにアクセントを置き、布地がヒップから垂れ下がるようなシルエットを特徴としたもの。ゆれ動くような感じを伴うのも特徴のひとつ。
【 ヒップ・パッド (hip pad) 】
ヒップ部分に当てて、下がったお尻やボリュームの足りない腰まわりなどを補整する詰めもの。スポンジやフェルトなどをメリヤス地にくるんでつくられ、腰ぶとんのようにして用いられる。なお、このヒップ・パッドとサイド・パッドを一緒にしてつくったものをフォーマティブ(形をつくるの意)・パッドという。
【 ヒップ・ポケット (hip pocket) 】
パンツの尻ポケットのこと。ピス・ポケットの別名があるが、これはかつてピストルを入れたポケット(ピストルポケット)に由来する。
【 ヒップアップ・ガードル (hip-up-girdle) 】
下がったヒップを上げるように工夫されたガードルの商品名。脇から後ろの部分に特に伸縮性に富む生地を二重使いにして、効果をあげるようにしたもの。1964年に株式会社ワコールから発表された。
【 ヒップボーン・スカート (hipbone skirt) 】
ヒップボーンとは「腰骨」という意味で、腰骨にひっかけるようにつけるスカートの総称。ミニスカート全盛の'67年頃に流行し、太いベルトを腰の位置にしめた。別名ヒップ・ハンガー・スカートという。
【 ビギン (biggin) 】
赤ちゃんなどが用いる頭にぴったりとした帽子。頭巾(ずきん)に近い形のもので、頭全体をぴったりと覆い、あごの下で共地の帯紐(おびひも)を使って留めるようにしたものが多い。ビギンという名称は、フランスのベギーヌ教団の尼僧が用いた、ベギンという3枚はぎにした頭巾からきている。
【 ビクトリアン・シャツ (victorian shirt) 】
英国ビクトリア王朝時代(1837〜1901)にモチーフを得たシャツ。シルキーな素材使いのゆったりとしたシルエット、衿や袖にフリルをあしらった装飾的なデザインを特徴とする。
【 ビスチエ (bustier[仏]) 】
肩紐のないキャミソール型の簡便なトップのこと。バストラインの上部で水平にカットされ、ジャージーなどで作られたものが多い。ジャケットやカーディガンなどと組み合わせて、アウターウエアとして用いられる。
【 ビーチ・サンダル (beach sandal) 】
海辺(ビーチ)やプールサイドなどで履くサンダルの総称で、水に濡れても大丈夫なように、ゴムやビニールなどでつくられることが多い。形はさまざまだが、草履(ぞうり)のような鼻緒式のデザインが多く見られる。サーファーに愛用される色鮮やかなゴム草履のビーチコマー(浜で漂流物を拾って暮らす人の意)もこの一種。
【 ビット・モカシン (bit moccasin) 】
ローファーの一種で、甲の飾りベルトに、ビットとよばれる馬具の「はみ(馬の口にくわえさせるくつわの一部分)」を象(かたど)った金具を取り付けた靴をいう。イタリアン・モカともいうが、もと馬具商から出発した老舗のグッチ社が多くつくったところから、グッチ・ローファーズともよばれるようになった。'75年頃、ニュートラ・ファッションの台頭と共に一世を風靡した。
【 ピー・コート (pea coat) 】
イギリス海軍の艦上用コートから一般化した、ダブル・ブレスト型のショート・コート。大きめのリーファー・カラーとマフ・ポケット、錨(いかり)をあしらった大きなボタンが特徴。「ピー」とはもともと生地の名で、現在では主にネイビーブルーのメルトン地が使われている。艦橋で見張り用に着られたところからブリッジ・コートやウォッチ・コートの別名があり、ほかにピー・ジャケットやパイロット・ジャケット、パイロット・コートの名でもよばれる。
【 ピアス (pierce) 】
本来は「刺す、突きぬく、穴を開ける」の意で、耳たぶに小さな穴を空けて、その穴を通して留めるイヤリングの総称。
【 ピクニック・バスケット (picnic basket) 】
ピクニックに行くとき、弁当や水筒などに入れて持ち歩く、四角い大型のバスケット、あるいはそれに似せたもの。皿やフォーク、ナイフなどを収納できる。機能的な工夫がされているのが特徴。
【 ピステ・ジャケット (piste jacket) 】
ピステはフランス語で、もとは「滑走路、トラック(競走場)」の意。ここからゲレンデ(スキー場)と同じ意味で使われるようになった。つまり、スキー選手が着用する、ナイロンやゴアテックス素材の薄手のジャケットをいい、ほかにピステ・トレーナーやピスケ・ヤッケ、またスキー・ヤッケの名でもよばれる。フード付きのパーカ型上着が特徴。
【 ピーター・パン・ハット (Peter Pan hat) 】
英国の劇作家ハリー(1860〜1937)の幻想劇『ピーター・パン』の'05年の上演の際に、主人公がかぶっていたところからこうよばれるもので、大きな鳥の羽根を付けた、つばのない、頭にぴったりとした袋状の帽子。円錐形で、つば付きで後ろでそり返ったものもある。
ピーター・パン・ハット
【 ピタT (ぴたてぃー) 】
身体にぴったりとフィットするTシャツをいう若者用語で、別にチビT、ピチT、ミニTともいう。英語風ではベビーT或いはタイニーT。'60〜'70年代のファッションの復活をきかっけに、'94年春爆発的な人気を集め、男のコが女物のSサイズを着たり、女のコが子供サイズのTシャツを着るなどの現象が見られた。
【 ピナフォア (pinafore) 】
幼児のエプロンのことで、特によだれかけ形の胸当てが付いたものをいうことが多い。ここから婦人用のエプロン、また袖なしの簡易服も意味するようになった。
【 ピン・ヒール (pin heel) 】
「針のように細かいかかと」の意で、ハイ・ヒールの中でも極端に細かいヒールをいう。婦人用パンプスによく見られるもので、釘(くぎ)のような先細りになったスパイク・ヒールもこの一種。ほかにスティレットー・ヒール(短剣形)とよばれるデザインもある。
【 ピンキングばさみ (pinking shears) 】
裁ち目がジグザグに切れるはさみで、切り口がほつれにくいため、主に布地のほつれ止めや、縫い代の始末に使う。また装飾用にも使われる。
【 ピンクッション (pincushion) 】
針刺しのこと。仮縫いや、立体裁断には、バンド付きのものを腕にはめて使用する。中には針をさびさせないように、ぬかや髪の毛などを詰める。
【 ピンズ (pin's) 】
針(ピン)付きの小さなバッジ。バッジの裏に付けた針で、シャツの衿などに刺し、蝶バネという留め金で固定してつけられる。'84年頃に登場したもので、「ピンをつける」という意味から生まれた言葉。別にピン・バッジ、タックピンなどともよばれる。安全ピン式のバッジとは区別される。
【 ファー・コート (fur coat) 】
毛皮でつくられたコートの総称。素材、色、デザインなどにより、フォーマルからカジュアルまで使い分けされている。ミンクやセーブル(クロテン「黒貂」)、フォックス(キツネ)などその種類もデザインも多彩。男性用としてはラクーン(アライグマ)やウルフなどが使われることが多い。
【 ファジー・ウエア (fuzzy wear) 】
ファジーは「曖昧な、ぼんやりとした」という意味で、これまでの服装分類に当てはまらない中間的な要素を持つファッション・アイテムについていう。ビジネスにもオフタイムにも着用できるファジー・シャツなどが代表的。これらはオーバーゾーニング(枠を越える)的な要素をもつアイテムということができる。
【 ファスタネーラ (fustanella) 】
ギリシャの男性が着用するスカート状の民族衣装。丈は短く、プリーツやギャザーを施したもので、素材は白木綿、麻などが多い。
【 ファティーグ・ハット (fatigue hat) 】
ファティーグは軍隊における「作業、雑役」という意味で、いわゆる「作業帽」を指す。カーキ色の綿布を使った6枚はぎ型のクラウンを特徴としたものが多く見られ、俗に「六つはぎ帽子」とよばれる。これを原型とした登山帽や、レイン・ハットなどもこの名称でよぶことがある。
【 ファンデーション (foundation) 】
原意は「基礎、土台」ということで、身体の線を美しく保ち、補正機能をもつ女性用の下着をいう。ブラジャー、ガードルが代表的で、装飾的な下着であるランジェリーや実用的な肌着であるアンダーウエアなどとは区別される。正しくはファンデーション・ガーメント。素材はポリウレタンなどの伸縮性のあるものが主に使われる。別にメークアップの下塗り用の化粧品の意味もある。
【 フィッシャーマンズ・セーター (fisherman's sweater) 】
北欧、特にスコットランドやアイルランドなどの海岸、小島に住む漁師(フィッシャーマン)が防寒を兼ねた仕事着として愛用したごく厚手のセーターの総称。ケーブル編(縄編)、ジグザグ編などのいわゆるアラン模様を特徴とした生成りのバルキー・セーターが主で、アラン・セーターを基本に、現在では必ずしもオイルド・タイプ(未脱脂羊毛使い)にこだわらず、こうしたデザインのものを総称するようになっている。
【 フィッシング・ベスト (fishing vest) 】
魚釣り用の機能的なアウター・ベスト。防水加工された丈夫な生地を使い、釣り針などを入れるためにたくさんのポケットを付け、前をジッパー留めやバッグル留めやバッグル留めとした使いやすいデザインを特徴としている。こうした機能性が受け入れられて、今では本来の目的と関係なく、街のファッション・アイテムとしても取り上げられている。
【 フィット・ブーツ (fit boots) 】
脚にぴったりとフィットするブーツの総称。バギー・ブーツ(ルーズ・ブーツ)とは対照的に全体に細身のシルエットで、エレガントな雰囲気のもの。婦人のロング・ブーツに多く見られ、編み上げ式やサイド・ファスナー式などの種類がある。
【 フェア・アイル・セーター (Fair Isle seater) 】
スコットランド北のフェア島(アイル)を発祥地とする幾何学的な横段柄を特徴にしたセーター。伝統的なセーターにしては珍しいほどにカラフルなのが特徴。もともとは漁師が着るフィッシャーマンズ・セーターだったが、'22m、英国皇太子時代のウインザー公がゴルフ・ウエアとして紹介したところから世界的に知られるようになったというエピソードがある。本来のものはシェトランド羊毛糸を使った手編とされる。なおこれに見る模様をムーア式(moorish)の幾何学柄という。
【 フェイク・タトゥー (fake tatoo) 】
見せかけの入れ墨(いれずみ)。腕や胸につけるシール式の入れ墨で、様々な図柄があり、セクシーなボディ・ファッション感覚のアクセサリーの一つとして用いられる傾向がある。
【 フェザー・ファン (feather fan) 】
ファンは「うちわ、扇、扇子」の意。鳥の羽で作られた扇子をいう。ジュリアナ東京のお立ち台で踊る際に用いられて話題になったもので、孔雀の羽のような白い羽毛をあしらったものなど、ユニークなデザインが多く見られた。
フェザー・ファン
【 フェロニエール (ferronniere) 】
細かい鎖や紐を鉢巻き(はちまき)のように用いるヘア・アクセサリー。ちょうど額の真ん中に飾りものがくるようにあしらうものが代表的で、この名称はレオナルド・ダ・ビンチ(1452〜1519)の描いた「ラ・ベル・フェロニエール(美しのフェロニエール)」という肖像画に由来する。
【 フォーコル (faux-col) 】
フランス語で「にせの衿」の意。シャツやブラウスなどに用いられる取り付け、取り外し自由の飾り衿をいい、身頃にボタンやスナップ、留め金などで付けるようになっている。アタッチド・カラーの一種。17世紀にはレースなどでつくられたフォーコルはラバ〔rabat〕とよばれた。
【 フォックス型メガネ (ふぉっくすがためがね) 】
50年代中頃に登場し、人気を集めた女性専用のフレーム。目尻の切れ上がった、いわゆる「きつね目型」で、両端にイミテーション・ジュエリーをうめ込んだり、装飾的な彫りを入れたものなどがある。
【 フット・カバー (foot cover) 】
足先からかかとの部分のみを覆う靴下で、靴を履いた時に見えないように、靴の履き口のくりよりも大きくカットされてある。保温や補強、汗どめなどのためにストッキングの上から、または素足に履くもので、靴下カバーともいわれる。テニスなどのスポーツ用とした、後部に毛糸の丸いポンポンを付けた短い靴下もこのひとつ。
【 フュゾー (fuseau[仏]) 】
「紡錘(ぼうすい)、円筒形の糸巻き、紡錘形」の意味で、そうした形の先細り型パンツのこと。パンタロン・フュゾーともいい、パンツというよりもほとんど肌に密着したタイツ風の外観を特徴としている。スティラップ(足かけ部分)の付いたスキー・パンツ型やスパッツ状のダンシング・タイツ型など、さまざまなデザインがあり、スカートやドレスと組み合わせたり、単独でも用いられる。これと類似したものにコラン、カルソン、ロング・ジョン(ぴったりとしたタイツのようなパンツのようなタイツ)といったアイテムがある。
フュゾー
【 フライト・ジャケット (flight jacket) 】
「飛行機乗りのためのジャケット」という意味で、フライング・ジャケットやエイビエーター・ジャケットともよばれる。第2次世界大戦時に生まれたG-1ジャケットやA-2ジャケットタイプの飛行士用ジャンパーを筆頭に、B-3ジャケットのポマー・ジャケット、またジェット機用のMA-1ジャケット、CWUジャケットといった新しいタイプのものまでその種類も多い。いずれも機能性が受け入れられて、街のファッションとしても一般化した。なお、A-2などの「A」は夏用、B-2などの「B」は冬用、を意味する。
【 フラット・シューズ (flat shoes) 】
「平らな靴」という意味で、フラット・ソール(平たい靴底)のように、かかとがないか、非常に低い靴の総称。
【 フラワー・スカート (flower skirt) 】
「花を思わせるようなスカート」の意で、チュールを何枚も重ねて、ロマンティックなイメージが表現される。
フラワー・スカート
【 フレアー・スカート (flare skirt) 】
ウエストから裾にかけて、フレアーを入れ、ゆるやかに波うたせたスカートの総称。フレアーは、1枚布で出す場合もあるが、2枚、4枚、8枚はぎなどもある。
【 フレアー・パンティ (flare panties) 】
裾にフレアー・ディテールを用いたパンティ。裾広がり形のシンプルなデザインから、裾にレースをあしらった女らしいセクシーな印象のものまで、さまざまな形が見られる。フレアー・パンツに合う下着として、またはロマンティックな下着としての用途が多い。フレアー・ショーツ、タップ・パンツともいう。
【 フレアード・パンツ (flared pants) 】
フレアー・パンツともいう。フレアード・ライン(裾広がりのシルエット)を特徴とするパンツの総称。ストレート・パンツ(直線型)、テーパード・パンツ(先細り型)と並ぶパンツの基本3型のうちのひとつで、ヒップ下から裾へ向かって自然な広がりをもつものや、膝のところから急に広くなるものなどその表情はさまざま。主としてヨーロッパ調のエレガントなファッションに見られる。
【 フレーズ (fraise) 】
大きな円を描き、それに襞(ひだ)をあしらったいわゆる「襞衿」。16〜17世紀にヨーロッパで用いられたもので、当時の宮廷人の肖像画などによく見られる、首を車輪状や扇状に大きく取り巻いた装飾的な衿。ローンなどの薄く上質な素材を糊付けしたものが多く、もっとも幅の広いものは、首からの長さが、45cmほどもあり、針金の枠で支えているものもあったという。英語でラフともよばれる。
【 フレンチ・セーラー・ジャック (French sailor jack) 】
フランスの水兵服をヒントにしたカジュアルなジャケット。大きなセーラー・カラー、身頃と色を変えた大きな胸のヨーク。フィンガー・チップ・レングスが特微。
フレンチ・セーラー・ジャック
【 フロック・コート (frock coat) 】
かつて男性の昼間の正礼装として用いられていた礼服。ダブル・ブレストの4つボタンか6つボタン型で、膝までの長い丈を特徴とし、黒白の縞ズボンを合わせてフォーマル用とされた。19〜20世紀初頭に、昼間の第一礼装としての位置を保ったが、やがて簡略型であるモーニング・コートがこれにとって替わり、いまでは礼装用としてはほとんど着用されることはない。アメリカでは俗にプリンス・アルバートともよばれている。
【 フロッピー・ハット (floppy hat) 】
フェルトでつくられた極端にブリムの広い帽子で、1枚のフェルト地だけでできているのが特徴。フロッピーは「ばたばたはためく」という意味で、そのような印象から付けられた名称。また、これのブリムの部分を短くして、デニムやキャンパスなどでつくったはぎのあるカジュアルな帽子を「フロッピー・キャップ」といい、別にチューリップ・キャップまたは、チューリップ・ハットとよんでいる。
【 フローラル・ドレス (floral dress) 】
フローラルは「花の、植物の」の意で、花をモチーフとしたドレスを総称する。多くは花柄プリントをあしらった華やかで女らしいドレスを指すが、プリントのほかにアップリケや刺繍、コサージュなどで花を表現するものもある。
【 ブッシュ・パンツ (bush pants) 】
ブッシュは「灌木、やぶ、茂み」の意で、そうした場所ではくようなイメージから名付けられたワーク・パンツの一種。デニムやチノ、コーデュロイなどの厚手で丈夫なコットン地でつくられ、ジーンズの前ポケットに見るような大型のLポケットが太腿のあたりまで貼られ、その上に大型のボタンダウン・フラップ・ポケットが付いているのがデザイン上の最大の特徴。これのショートパンツ型をブッシュ・ショーツといい、アウトドア・スポーツ用にはかれることが多い。
【 ブーツカット・フレアー・ジーンズ (bootscut flare jeans) 】
ウエスタン・ブーツを履きやすくする目的と、履いたときに裾のシルエットがきれいに出るようにという考えから、裾をわずかに広げたジーンズで、前よりも後ろがやや長めになっているもの。ウエスタン・ジーンズとしては定番的なアイテムで、単にブーツカット・ジーンズともいう。
【 ブーティ (bootee) 】
「ブーツ風の、ブーツ式の」といった意味があり、くるぶしを上下する深さの、主に婦人用のショート・ブーツの総称。ボタン留めや編み上げ式などの比較的細身でドレッシーなものを指す場合が多い。また、くるぶしを軽く覆う程度の、毛糸編みの小児靴下の意味もある。なお、これよりもさらに短いものをデミブーツとかセミブーツとよぶことがある。
【 ブラウジング・ブラウス (blousing blouse) 】
ブラウジングは「ふくらんだ形」、また「ふくらませる」の意で、もともとブラウスをスカートの中へたくし込んで、全体にふくらませた感じにすることから生まれた用語。フランス語でブルーザン[blousant]ともいうが、そうしたシルエットを特徴とするブラウスを指す。なお、このような男性のシャツはブラウジング・シャツとよばれる。
【 ブラック・タイ (black tie) 】
「黒いネクタイ」の意だが、転じてタキシード着用の時にする蝶ネクタイの意味をもつ。つまりパ−ティなどの招待状に「ブラック・タイで」の記載があれば、それはタキシード着用の意味も含んでいる。
【 ブリーチドジーンズ (bleached jeans) 】
ブリーチドとは「漂白された」の意味。インディゴ・ブルーのジーンズを、はきこなした風合いを出すためにわざと漂白して白っぽくして、古くさい感じにしたもの。ブリーチ・アウト・ジーンズともいう。
【 ブリティッシュ・ウォーマー (British warmer) 】
第1次世界大戦の時、イギリス陸軍士官に用いられた防寒用コートで、その後一般にも着られるようになった。衿はピークド・ラペル、前はダブル・ブレスト、肩にはエポーレットが付くのが特徴で、丈は膝丈か膝上丈が一般的。
【 ブリーフ (briefs) 】
男性用の下着のひとつで、脚部が付かず、脇の部分をくったボディフィット型のアンダーパンツ。女性下着のパンティに相当するもので、股上の深さによってレギュラー(スタンダード)、セミビキニ、ビキニなどの種類がある。トランクスと並ぶ男性の下着パンツの代表的なもの。ブリーフとは本来「短い、簡潔な、簡単な」の意。
【 ブリーフ・ケース (brief case) 】
書類などを入れるカバン。ブリーフは「短時間の、簡潔な」という意味のほか、「要領報告書、申し立て書」の意もあり、ビジネスの用いる取っ手付きの革製カバンやクラッチ・バッグなどの書類カバンを総称する。ブリーフ・バッグということもあるが、これは正確には弁護士用のカバン、また、簡単な旅行用のカバンを指す。
【 ブルトン (Breton) 】
フランスの「ブルターニュ人」の意味で、彼らがかぶっていた帽子からの名称。フェルト製で、前ブリムが上向きに折り返った形が特徴。英語でブレトンともいう。
【 ブルマーズ (bloomers) 】
婦人、子供用のゆったりとしたショート・パンツで、ウエスト、裾口がゴムで締められているのが特徴。丈は膝を中心にして、短いもの、長いものがある。もとは、運動着や女児用の下着として用いられたが、最近では、バルーン・ショート・パンツなどと同様に街着としても着られる。19世紀の中頃、アメリカの女性解放運動の先駆者アメリア・ブルーマー夫人(1818〜1894)が、クリノリンに代わる機能的な日常着としてこれを普及させようとしたため、この名がある。
【 ブレスレット (bracelet) 】
腕輪、腕飾り。手首や腕に装飾を目的として用いるアクセサリー。リスレットということもある。
【 ブローグ (brogue) 】
ウィング・チップ、メダリオン(穴飾り)、縫い飾り、ギザ抜き(ピンキング飾り)などさまざまな装飾を施した重厚なつくりのオックスフォード・シューズのこと。もともとは毛が付いたままでなめしていないカーフ製のアイルランドの民族靴をいったが、改良されて、現在ではもっとも格調の高い英国式の紳士靴として知られる。デザイン的に省略のないタイプを「フル・グローブ」とよぶ。
【 ブローチ (brooch) 】
衿留めや胸飾りとして用いる装飾的なアクセサリー。古来から衣服の打ち合せやマントーを留めたりする実用的な装身具として用いられていたもの。バネではさむクリップ型、針状のピン型、安全ピンを使うものなどさまざまな形がある。フランス語ではブロシュという。
【 ブロッセル・クリーパー (brothel creepers) 】
分厚いラバー・ソール(ゴム底)を特徴とするメンズ・シューズの俗称。ブロッセルは「売春宿」、クリーパーは「忍び歩き」の意味で、足音を立てずに歩き回るのにうってつけの靴というところから名付けられ、’50年代にロンドンのテディ・ボーイたちに愛用された。
【 プカ・シェル (puka shell) 】
貝をつなげてつくるネックレス。もともとはハワイが原産で、ペーパー・シェルともいう。
【 プチ・ジュエリー (petit jewelry) 】
「小さな宝飾品」という意味。小さめのジュエリーをいうこともあるが、価格設定を3万円以内と安くした、買いやすいジュエリー類を指すことが多い。このよび方は、ライト・ジュエリーやカジュアル・ジュエリーと並ぶ業界用語。
【 プリンセス・コート (princess coat) 】
プリンセス・ラインをデザイン上の特徴とした女性用のコート。すなわち、縦に切り替え線をあしらって上半身をフィットさせ、スカート部分にフレアーを入れた女らしいシルエットのコートを総称する。プリンセスの名は英国国王エドワード7世(1841〜1910)の后(きさき)アレクサンドラが皇太子妃(プリンセス)時代に愛用した服の形からきている。
【 プロミス・バンド (promise band) 】
手首に巻き付けるカラフルな紐状のバンド。もとは中南米グアテマラの手織りのブレスレットだったが、若者を中心に世界的に流行するようになり、紐がほどけた時に願いがかなうところから、「プロミス・バンド(約束の帯)」という名前が付いたもの。別にプロミス・リング、また「友達の帯」の意でアミーゴ・バンドともよばれる。
【 ぺリドット (peridot) 】
和名は橄欖石(かんらんせき)。透明で、緑色、黄緑色のものが知られ、別名オリビン、またはクリソライトともいわれた。ごくわずかに黄色がかった濃緑色のものが最高品質とされ、夜の人工的な光線の下では緑色を増すので、「イブニング・エメラルド」ともいわれる。主産地はエジプト、ミャンマー、ハワイ、メキシコ、ブラジルなど。
【 ヘア・クリップ (hair clip) 】
髪留めの一種で、バネ付きのクリップで髪をはさんで留めるものの総称。
【 ヘア・スティック (hair stick) 】
長い棒状の髪飾りで、日本の「」に似たヘア・アクセサリー。
【 ヘア・バンド (hair band) 】
髪の乱れを防いだり、汗をすいとったり、装飾のために用いられるバンド状のヘア・アクセサリーの総称で、環状のもの、カチューシャ、鉢巻状のものなどがある。
ヘア・バンド
【 ヘア・リボン (hair ribbon) 】
髪の乱れを防いだり、装飾用として結ぶリボンのこと。
ヘア・リボン
【 ヘアネット (hairnet) 】
髪の乱れを防いだり、整えたりするために用いられる網(ネット)状のもの。人毛や絹、ナイロンなどでつくられ、装飾用のものとしては、色付のもの、パールや模造宝石を飾ったものなどがある。スヌードともいう。ネットの色合いによって、実用的なものとなったり、装飾用なものになったりする。
【 ヘアピン (hairpin) 】
髪を留めるためのピンのこと。針金を長いU字形に折り曲げてエナメルを塗ったものや、花飾りなどを付けて装飾を目的としたものもある。
ヘアピン
【 ヘップバーン・サンダル (Hepburn sandal) 】
通称「ヘップ・サンダル」として知られる、つま先とかかとがあいた、簡単なつっかけ型のサンダル。先細りの楔(くさび)形ヒールがつく場合が多い。もともとはオードリー・ヘップバーンが、映画『麗しのサブリナ』(1954)で用いたことからこの名称が生まれたとされる。現在では比較的安価な合皮や布製のサンダルをこう呼んでいる。
【 編上靴 (へんじょうか) 】
紐を用いて編み上げるようにした編み上げブーツのこと。もとは第二次世界大戦前の日本の小中学生に用いられ、戦時中は底に金鋲が打たれて軍靴として履かれ、現在では、機動隊などに用いられている。本来の形は鳩目穴を使わず、フックに紐を掛けて結ぶようになっている。
【 ヘンリー・シャツ (Henley shirt) 】
ロンドンのテムズ河で行われるボート・レース「ヘンリー・ロイヤル・レガッタ」で選手が着用するシャツにちなんだもの。ラウンド・ネックで、中央部に胸ぐらいまでの明きがあり、そこを、ボタンや紐で留めるヘンリー・ネックが特徴のプルオーバー・シャツのこと。Tシャツにプラケット(明き)を付けたようなシャツである。
【 ベスト (vest) 】
「胴着、チョッキ」の意で、シャツなどの上に着用する袖のない胴着のこと。イギリスではウエストコート、フランス語ではジレという。
【 ベスト・カーディガン (vest cardigan) 】
前開き型で、ボタン・フロントになっているニット・ベストのこと。
【 ベスト・ワンピース (vest one-piece) 】
男のベストそのままの形をワンピースに仕立てたもの。袖なし、前ボタンのデザインが代表的で、リゾート・ドレスやフォーマル・ドレスの一種としても用いられる。
【 ベビー・ジュエリー (baby jewelry) 】
赤ちゃん用の宝飾品。ベビー・リング(赤ちゃんの指輪)のほか、名前、誕生日、血液型を刻印したキーホルダー、ネックレス、ブレスレットなどがあげられる。いわゆるメモリアル・グッズ(思い出の品)として登場したもの。
【 ベビー・スカート (baby skirt) 】
水着やレジャー・ウエアの上からつける、短い小さな感じのスカートをいう。多くはプリーツやギャザーが入っていて、ショーツなどの上にはおって着るのが普通。
ベビー・スカート
【 ベビー・ドール・ドレス (baby doll dress) 】
ベビー・ドールはワンピース式のネグリジェの一種で、それに似せてデザインされた可愛らしいイメージのミニ・ドレスをいう。また、ベビー・ドールには「若くて可愛らしい」とか「幼稚だけれど無邪気な魅力をもっている」という意味があり、そのような雰囲気のあるドレスをいうこともある。
【 ベルシェイプド・スカート (bell-shaped skirt) 】
ベル・スカートともよばれ、釣り鐘(ベル)に似た形のスカート。ウエストを細くし、裾にかけてダーツ、固い芯、ペチコートなどによってふくらみをもたせたスカートのこと。
【 ベルト・ポーチ (belt pouch) 】
ベルトに通してアクセント的に用いる小さなバッグ。タバコや口紅、小銭などを入れるのに便利なもので、ベルト・パウチともよばれる。ベルトがはじめからつくり付けとなったものは、ウエスト・バッグやウエスト・ポーチとよんでこれとは区別する。
【 ベルボーイ・ジャケット (bellboy jacket) 】
ホテルやクラブなどの給仕(ベルボーイ)に見る制服。多くは立ち衿のボックス形ショート・ジャケットで、ページボーイ・ジャケットと同義。ユニフォーム・ルックの流行から、こうしたものも一般的なファッション・アイテムとして取り上げられるようになった。別にベルポップ・ジャケットともいう(ベルポップは給仕の意)。
【 ベルボトム・パンツ (bell-bottom pants) 】
フレアード・パンツの一種で、膝まではぴったりとフィットし、膝下から裾にかけてベル(鐘)のように広がるシルエットをもつパンツをいう。俗にラッパズボンとよばれ、昔からある基本的なパンツの一種だが、特に’60年代後半〜’70年代のジーンズに用いられ、大流行となった。極端な広がりをもつものは、エレファント・ベル(象の脚のようなの意)などとよばれる。
【 ベレー (beret[仏]) 】
頂点に短い尾のようなつまみを付けた丸く平たい縁なしの帽子。俗にいう「ベレー帽」で、フランスとイタリアの国境バスク地方を発祥地とするところからバスク・ベレーともよばれる。柔らかなウールやフェルトでつくられることが多く、男女共にかぶられ、絵かきや洒落者のトレード・マークともなっている。パンケーキ状に丸く、クラウンが平たなパンケーキ・ベレー、またはグリーン・ベレー(米国陸軍特殊部隊の緑色のベレー)に見られる軍隊用のベレーなどさまざまな種類があり、幅広く浸透している。
ベレー
【 ベン・ハー・サンダル (Ben Hur sandal) 】
映画「ベン・ハー」(1959)に出てくるような古代ローマ風のサンダル。平たい底と鼻緒(はなお)式のデザインが特徴で、革製のものが多く、男性のレザー・サンダルの代表的なものとされている。長い紐を使って足首に巻き付けるようにしたものもあり、同じく古代ローマの剣闘士の名前から、別にスパルタカス・サンダルともよばれる。なお、このタイプの婦人、子供用のものをローマン・サンダルということがある。
【 ベンチ・ウォーマー (bench warmer) 】
ウインター・スポーツでベンチにいる選手が防寒用に着る上着。もとはアメリカン・フットボールの選手が待機用に着た防寒コートをいったが、それに似た長めのジャケットも総称してこう呼ぶようになった。メルトンなどの厚手の生地を1枚仕立てにし、プルオーバー型で首もとを締めるようになっているものが多く見られる。
【 ペコス・ブーツ (pecos boots) 】
アメリカ南部のペコス川周辺(ニューメキシコからテキサス)で履かれていた農作業用の靴。もとは、レッドウィング社の商標名だが、ストリート・ファッション・アイテムの一つとして用いられて以降、一般に知られるようになった。オイルド・レザーやベロア製のブーツで、ソールにはコルクやラバーが使用され、つま先に鉄板を入れた安全性に優れた頑丈なものをオリジナルとしている。
【 ペザント・ドレス (peasant dress) 】
農民風のドレス。特にヨーロッパの田舎に見るよう農婦風のドレスをいう。スモック・ドレス風やウエストをフィットさせ、トップはパフ・スリーブのブラウス、ボトムはゆるやかななギャザー・スカートとしたものが典型的で、テープやレース、刺繍をあしらったものが多い。ダーンドル・ドレスもこの一種。
ペザント・ドレス
【 ペダル・プッシャー (pedal pusher) 】
自転車の「ペダルを踏む人」の意で、自転車に乗るのに適した七分丈パンツ。ふくらはぎの真ん中くらいの丈で、ペダルが踏みやすいように、ヒップまわりに少しゆとりがあるが、全体にほっそりとし、活動的なイメージをもっている。
【 ペチコート (petticoat) 】
スカートのすべりをよくし、形を整えるために用いるアンダースカート。スカートのデザインに合わせてスリットを入れたり、丈を短くするなどさまざまな変化がある。フランス語ではジュポンという。なお股下部が2つに分かれたタイプはキュロット・ペチとよばれる。
【 ペッグトップ・スカート (peg-top skirt) 】
ペッグトップは「西洋梨形の独楽(こま)」のことで、腰回りをごくゆったりととり、裾で細くなるシルエットのスカートと同種のアイテムで、ペッグ・ライン・スカートともいう。
【 ペティコート・ドレス (petticoat dress) 】
フリルやレースなどが付いた装飾的なペティコートを、裾からのぞかせたドレス。
【 ペディキュア (pedicure) 】
ラテン語の足をあらわす「ペティ」と手入れを意味する「キュア」との造語。マニキュアが手や、手の爪の手入れをするのに対し、ペディキュアは足や、足の爪の手入れや化粧のことを指す。
ペディキュア
【 ペニー・ローファー (penny loafer) 】
スリッポンの一種。ローファーの代表代表的なもので、甲部分に真一文字のバンド状の飾り革を付け、その中央に切り込みを入れたデザインのもの。学生たちが、ここにペニー硬貨をはさんだことからこの名称があるもので、同様の理由からコイン・ローファーともよばれる。現在ではアイビー・ルックを代表する靴として、またはカジュアル・シューズとして男女共に広く用いられている。
【 ペニョワール (peignoir[仏]) 】
髪をすくときや化粧をする時に着る服で、ドレッシング・ガウン形式のものと、ケープ形式のものとがある。レースやフリルで美しく飾られるものが多い。
【 ペプラム・ジャケット (peplum jacket) 】
ペプラムはブラウスなどで、ウエストから下のフレアーの入った部分、また、そうしたデザインをいうが、これを特徴としたジャケットのこと。
【 ペプラム・ドレス (peplum dress) 】
ペプラムは婦人服のジャケットやベスト、ブラウスなどの、ウエストラインから下のフレアーの入った部分をいうが、そうしたディテール・デザインを伴ったドレスをこうよんでいる。ラッフルやフラウンス(裾ひだ飾り)となったものが多い。
【 ペルー・セーター (peru sweater) 】
インディオ・セーターの一種で、南米ペルーのアンデス山地、チチカカ湖周辺に住むインディオによってつくられたセーター。アルパカの毛をもとにして、ラマ、アルパカ、鳥や人などの絵柄を編み込んだ素朴なもの。着心地は軽く、暖かい。カナダのカウチン・セーターなどと並ぶ民族的なセーターのひとつ。
【 ペンダント (pendant) 】
「垂れ下がった飾り」の意味で、ネックレスの先に装飾品を垂れ下げたものをいう。
ペンダント
【 ホット・ドレス (hot dress) 】
ミニ丈とストラップレス(肩の吊り紐がない)のデザインを特徴としたカクテル・ドレスをいうニューヨーク生まれの新語。この名称はホット・パンツ、ホット・スカート(超ミニスカート)などと同じく、新しいアイテムを指す場合などに用いられる。
【 ホット・パンツ (hot pants) 】
'70〜'71年に世界的に流行した、きわめて短く、ぴったりとフィットした女性用のショート・パンツのこと。'71年春夏パリ・コレクションに登場したショーツ・ルックに、アメリカのファッション業界紙『WWD』が、そのセクシーで斬新で、強烈なイメージについて、このように命名したもの。
【 ホリゾンタル・カラー (horizontal collar) 】
ホリゾンタルは「水平の」の意味。シャツの衿型の一種で、両衿の開き角度がほとんど水平にまで大きく開いたもののこと。
【 ホールター・ドレス (halter dress) 】
ホールターとは、馬などを引くための「端綱(はづな)」のこと。端綱のように紐または身頃から続いた布片を首にまわしたホールター・ネックラインで、袖がなく、腕と背中が全部露出されるドレスである。サン・ドレス、イブニング・ドレスなどによく使われるデザイン。
【 ホワイト・ゴールド (white gold) 】
金合金の一種。金に銀やパラジウム、ニッケルなどを混ぜた白色の合金で、14金のパラ割り(パラジウムで割った)ものが一般的である。表面をプラチナと同族のロジウムでコーティングしているため、外見はプラチナに似ている。
【 ホワイト・バックス (white bucks) 】
ホワイト・バックスキン・シューズの略。白のバックスキン(鹿革)でつくられ、白チョークで仕上げしたオックスフォード(紐結び式短靴)型の靴。またはそれに似せてつくったカーフのヌバックの靴。昔はテニス・シューズとして履かれたといわれるもので、アイビー・リーガーたちのエリート・シンボルともなった。靴底は赤土色のラバー・ソールが多い。
【 ボー・タイ (bow tie) 】
ボー・ノット(蝶結び)にしたネクタイの総称で、蝶ネクタイ、蝶タイともいう。基本的に、長い1本の紐を自分で手結びする「蝶ダービー」と、あらかじめ形がつくられ、首の後ろで簡単にとりはずしできるようになったつくり付け型の2種がある。後者をピアネスとかメイドアップ・タイ、レディ・タイド・ボーなどと呼んでいる。
【 ボウリング・シャツ (bowling shirt) 】
ボウリング選手が着用するシャツのことで、オープン・カラー、アクション・プリーツ付きのアウター・シャツのことをいう。背中に刺繍を施したものも多い。'50年代に、アメリカの若者たちの間に流行し、日本では'50ルックのファッションとして'77年頃に流行した。
【 ボクサー・ショーツ (boxer shorts) 】
ボクサー・パンツともいう。ボクシングの選手がはく、ゴム入りのウエストで、短い、ゆったりとしたトランクスのこと。
【 ボストン・バッグ (Boston bag) 】
アメリカのボストン大学の学生が用いたところからこの名が付いたといわれるが、日本独特の名称。持ち手が2本、底が長方形で、中ほどがふくらんだ手提げカバンで、小旅行やスポーツなどによく用いられる。革、合成皮革、ポリ塩化ビニールに裏張りしたものなどが多い。
【 ボストン型メガネ (ぼすとんがためがね) 】
メガネフレームの原型のひとつで、丸形のもののこと。ロイド・メガネのような円形ではなく、下が少し細くなった「逆おむすび形」が特徴。ボストンの名称の語源は定かではない。
ボストン型メガネ
【 ボタン (button) 】
衣服の明きを留める留め具の一種。実用性と共に、装飾も兼ねている。最近では明きに関係なく、単に装飾を目的としたデザイン的なものも多い。糸を通す穴には表穴(2つ穴、4つ穴)と裏穴(シャク)がある。材質は貝、角(つの)、骨、木、竹、金属、プラスチック、ガラス、革、陶器などがあり、高級なものでは、金、銀、象牙、真珠、宝石などもある。フランス語ではブートンという。
【 ボタン・イヤリング (button earring) 】
ネジで耳たぶにぴったり留める形式のイヤリングのこと。
ボタン・イヤリング
【 ボタン・カバー (button cover) 】
「ボタンを覆うもの」という意味で、ふつうのボタンの上に被せて、服の表情を新しくするという効果をもつ飾りボタンの一種をいう。金メッキに色石を組み合わせるなどアート感覚のものが多く、一般にブラウスのボタンなどにつけられる。男性のシャツの袖ボタンにつけて、カフ・リンクスのように見せる用い方もある。
【 ボタン・ブーツ (button boots) 】
ボタン留めブーツの総称。もとは紐やファスナーなどを使わないで、脇の明きや前部をボタンで留めて履くようにしたものだが、現在では装飾としてボタンを付け、脇のファスナーをあけて履くものもある。ショート・ブーツ型が多く、特に1900年代などの礼装に見られるほか、レイン・ブーツのデザインなどにも用いられる。
【 ボタンダウン・シャツ (button-down shirt) 】
ボタンダウン・カラーとよばれる衿型を特徴にしたシャツの総称で、特にアメリカン・トラディショナルのシャツに見られる衿を指すことが多い。少しロールのかかった衿はボタン留めされることにより軽くふくらみ、独特な形をつくるため、ネクタイを締めても、ノーネクタイでも着用される。また、背中の中央のボックス・プリーツやオックスフォードなどの生地使いを特徴にするものが多い。アイビー調ファッションの代表的アイテムで、アイビー・シャツと同義。’20年代に、英国でポロ競技の際に衿が風ではためかぬようにボタンで留めたのがきっかけといわれる。
【 ボタンダウン・スカート (button-down_skirt) 】
ウエストから裾まで前明きを縦型にとって、それをボタンで留めるようにしたデザインのスカート。多くはタイト・スカートやセミタイト型のスカートに見られ、前中央をあけることが多いが、後ろや脇をあけるものもある。
【 ボックス・バッグ (box bag) 】
ボックス・タイプのカッチリしたバッグの総称。四角形、円形、三角形などその形はさまざま。
【 ボディ・シャツ (body shirt) 】
シャツ型のトップとパンティ部分がつながった女性用のウエア。股下部分をスナップなどで留めて、ヒップから上のボディを完全に包みこむようにしたもので、身体によくフィットし、ずり上がることのないのが特徴。’70年代に流行したもので、トップ部分は普通のシャツと同じ形をしているので、スカートやパンツと共に着用された。また男性用のボディ・シャツの場合は、身体にぴったりとフィットした細身のシャツをいい、やはり’70年代に流行した。これらはボディ・ウエアと総称され、これらのボトムをタイツとしたものはボディ・タイツとかボディ・ストッキングなどという。
【 ボディ・ストッキング (body stocking) 】
ボディ・タイツともいう。パンティ・ストッキングが上半身まで伸びたような感じの下着。薄いナイロンの編み地などでつくられ、足先から胸までの身体(ボディ)全体を覆うもので、胸部と腰部はストレッチ性の高い編み地が使われる。
全身のシルエットを美しく整える下着として、あるいはボディ・コンシャスを一層強調するアウターウェアとして着られる。'60年代にはじめて登場したもの。
【 ボディ・タイツ (body tights) 】
ボディ・ストッキング
【 ボトル・シェイプド・タイ (bottle shaped tie) 】
瓶(びん=ボトル)型のネクタイ。大剣(たいけん=ネクタイの表側にあたる太幅の部分)の中程で、ちょうど瓶のようにふくらんだ形を特徴とするネクタイのことで、クラシックな持ち味があるとされる。ほかにボトル・ライン・タイ、テーパード・タイ(先細りになったの意)ヂュードロップ・タイ(水滴の意)、また、ジェット機の形に似ているということでジェット・タイなどとよばれている。
ボトル・シェイプド・タイ
【 ボマー・ジャケット (bomber jacket) 】