EDITOR'S COLUMN

Hiroka Okano/NEW YORK

Mr.Brainwashのアートショー「ICON」

2010.05.12
text : Hiroka Okano

日本でもここ数年、ファッションアイテムとして特にメンズの間で人気を誇っているレトロフレームの黒ぶちメガネ。シンプルなデザインとその合わせやすさが特徴で、ナードというイメージをスタイリッシュに変えた新しいトレンドです。こちらニューヨークでも「おしゃれメガネ」は女子の間でひとつのスタイルとして確立しているほどのブーム。今回は、そんなニューヨーカーから人気を集めるアイウェアブランド、「Warby Parker」に注目してみました。

Warby Parker

ニューヨークで見かけるおしゃれなメガネスタイルとは、ビンテージ・インスパイアされたクラシックなデザインのもの。オーバーサイズのスクウェア型メガネが多く、どこか知的でスマートな印象を受けるのが特徴的です。80年代ファッションを取り入れたスタイルが流行している中、サングラスでもレイバンのウェイファーラーなどクラシックタイプが人気のように、ファッションアイテムとしてメガネを選ぶ人にとっては、大きなフレームや黒縁といったクラシックスタイルがポップなのです。そこで、ここ最近GQやVOGUEに掲載されて人気急上昇中のアイウェアブランドというのが「Warby Parker」。アイビー・リーグのビジネススクール出身のメガネ着用者4人が立ち上げたオンラインアイウェアショップで、ヤングアダルトな彼らは、知的で都会的なビンテージ風メガネをリーズナブルなプライスで購入したいという共通の願望からアイディアを固めてビジネスをスタート。彼らは様々なサービス、知識、経験を駆使し、社会性、地域性をもったソーシャル・ビジネスを展開しています。

オンラインショップとしてのサービス

Warby Parkerはオンラインのアイウェア専門店ということもあり、たくさんのユニークなサービスを提供。まずは、購入前にメガネを試着したい人のためのバーチャル・トライオン・サービス。Warby Parkerのウェブサイトで自分の写真を撮影した後、試してみたい商品をクリックするとメガネをかけた自分の画像がアップされます。そこで、眼科から発行してもらったメガネの処方箋の度数をサイトに入力すれば購入完了。また、5つのメガネを5日間無料郵送で貸し出すホーム・トライオン・サービス、購入後30日間の無料返品サービスと、多方面でのカスタマーケアが充実。そしてプライスの方も、視力測定や人件費をカットした通販なので、すべてのメガネが反射防止レンズつきで95ドルとアメリカではとてもリーズナブルなアイウェアショップなのです。さらにオーナーのひとりであるニールは、過去に活動していた非営利団体での経験を活かしてワン・フォー・ワン・ギビング・ポリシーを生み出し、Warby Parkerでは商品がひとつ売れるごとに、もうひとつのメガネが発展途上国の人に寄付される仕組みを取っています。

知的でレトロスタイリッシュなメガネ

ブランド名「Warby Parker」とは、アメリカの小説家ジャック・ケルアックの未刊作品の登場人物からとったもので、商品名にも様々な文化人の名前を使用し、教養の高いオーナーたちの文化レベルを物語っています。そんな知性溢れるWarby Parkerがつくり出すメガネは、ビンテージの雰囲気を取り入れながらも上品で洗練されたトラッドなアイビー・リーグ風の仕上がり。比較的大きめなフレームのウェリントン型が多く、レトロなのにカラーバリエーションも豊富でアーバンヒップなスタイルにぴったりです。また、フレームはすべてセルロース使用のアセテートフレームなので壊れにくくフィット感が特徴。

今後はメガネだけでなく、サングラスの展開もスタートする予定だそうです。社会貢献も考えたインテリなWarby Parkerならではの知的レトロメガネ、おしゃれアイテムとして今後もっと広がりを見せるでしょう。

Warby Parker
http://www.warbyparker.com/

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Hiroka Okano
EDITOR
ニューヨーク在住ライター 岡野ひろか
東京生まれ。
アメリカの大学を卒業後、広告代理店、編集プロダクションを経て、2007年よりニューヨーク在住。
カルチャー、ファッション、ライフスタイルを中心にライターとして活動中。
好きなことは、旅、ヨガ、週末ブランチ。


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