EDITOR'S COLUMN

Tomoko Delgado/LONDON

永遠のスタイル・アイコン、グレース・ケリー

2010.08.04
text : Tomoko Delgado

ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート)ミュージアムで行われている「グレース・ケリー:スタイル・アイコン」のエキシビジョンに行って来ました。会場内は、グレース・ケリーをリアルタイムで知っているマダム層から、ファッション・アイコンとしてあこがれる若い人達まで、女性たちで溢れていました。

ファッショ・アイコンとして

グレース・ケリーは50年代に活躍した有名なアメリカの女優。 20世紀、もっとも写真を撮られた女性の一人でもある彼女は、その美貌とクラシックでエレガントな雰囲気とで、ヒッチコックの映画などに多く出演し、ハリウッドで成功を収めました。人気絶頂の1956年に、モナコのレーニエ皇太子と結婚。夢のようなシンデレラ・ストーリーには、世界中が熱狂しました。

グレース・ケリーのワードローブをプライベートなものから公式なものまで一挙に公開している今回のエキシビジョン。会場では、婚約発表時のインタビューの映像や、アメリカからモナコへ結婚式のために船で旅立つ直前のインタビューなど、貴重な映像も見ることができます。さらにその映像内で着ていた数々の衣装が、会場内で実際に展示されています。
有名な映画のシーンで着ていた衣装、1955年のオスカー授賞式で着ていたガウン、レーニエ皇太子と始めて出会った時に着ていたドレス、モナコ王妃として着用していた衣装など、グレース・ケリーのファッションセンスの高さを伺うことができ、グラマラスな衣装の数々を間近で堪能することができる、ファッション好きの人には見逃せない貴重な機会でもあるのです。

多くのデザイナーに愛されて

グレース・ケリーが好んで着ていたのは、ディオール、バレンシアガ、ジバンシー、イブ・サンローランなど。当時のトップデザイナーはグレースに着てもらおうと競うように美しい衣装をデザインしていました。今回の会場にも60、70年代のオートクチュールのドレスやガウンなど、ため息が出る美しいものが並んでいます。当時のハリウッドで数々のトップ女優の衣装をデザインしてきたコスチューム・デザイナーのイーディス・ヘッドもグレース・ケリーが一番のお気に入りだったそうです。

その他、会場には彼女がプライベートで着ていたシャネルのスーツなども展示。ココ・シャネル本人によってデザインされた洗練されたピースは必見です。

ケリー・バッグ

そして、グレース・ケリーといえば忘れてはならないのが、「ケリー・バッグ」。エルメスの「サック・ア・クロワ」を、妊娠している時に、マスコミのカメラマンの前でお腹を隠すように、このバックで隠していたのは、あまりにも有名な話。このことから、その後このバックは「ケリー・バック」と改名されました。彼女が愛用していた、その有名なケリー・バックも今回展示場に飾られていました。暗いショーケースに1点だけ展示されている使い古されたケリー・バックは存在感があり、このバックの前にはたくさんの女性が集まっていました。

永遠のスタイルアイコンであり続ける、グレース・ケリー。世代を超えて愛されるそのファッションの秘訣を垣間見ることがでる素敵なエキシビジョンとなっています。


Grace Kelly : Style Icon
2010年9月26日までヴィクトリア&アルバートミュージアムにて開催。
http://www.vam.ac.uk/

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Tomoko Delgado
EDITOR
ロンドン在住ライター デルガド倫子
ロンドン在住。
ファッション、ライフスタイル、カルチャーなどの情報を雑誌やウェブに提供。
著書に「ロンドン・ヴィンテージ・ファッションショップガイド」


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