
お国変われば、雑誌事情も変わる?今回はイギリスで発行されているちょっと日本とは違ったファッション雑誌の形態をいくつかご紹介します。

雑誌にプレゼントが付いてくる形態はもう日本でも見慣れた感があるかと思いますが、イギリスでもこの傾向は同じ。日本で流行るよりずいぶん前からこのプレゼント付き雑誌は市場に出回っていました。ファッション誌に限らず、多くの雑誌で、化粧ポーチや、Tシャツ、ダイアリー、マスカラやフェイスクリームなど、様々なアイテムが付属で付いてきます。さらに値段も通常の価格と変わらないため、お得感があることが読者を惹き付けている一因でもあります。最近では、チョコレートなどのスウィーツ類が無料でついてくる雑誌も登場し、あの手この手で読者を獲得しようというアイデアが多く出ています。色々なアイテムが雑誌と一緒に無料で手に入るなら、読者としてはうれしいですよね。

イギリスでは主にファッション誌で、通常サイズのマガジンとは別に、ハンドバックに入れて持ち歩きやすいような一回り小さいコンパクトなサイズのマガジンも同時に発売されています。雑誌の中身はもちろんまったく同じなので、通常サイズを選ぶか、コンパクトサイズを選ぶかは、読者のライフスタイルによるところが大きいです。コンパクトサイズはバックの中でもあまり場所を取らないので、移動時間が長い時などは、持ち運ぶのにとても便利なため人気があります。

Grazia(グラッツィア)は、週刊でファッションやビューティー情報に加えて、セレブのゴシップ、カルチャー情報、ルポルタージュなどの読み応えある記事を掲載している新しいタイプの女性誌です。通常の月刊誌の4分の1ほどの厚さで、通勤途中などにもさらっと読める分量も魅力です。発売当時、「マンスリー(月刊)なんてアウト・オブ・ファッション(古すぎる)」のキャッチ・フレーズで注目を集めました。毎回表紙には、その時話題性のあるセレブやゴシップの中心人物をカバーに持ってくるのも特徴。競合雑誌と並んでも一段と一目を引く存在となっています。

昨年10月に創刊した「スタイリスト・マガジン」は地下鉄の駅周辺や街角で無料で手に入れることができる、女性向けフリーマガジン。ロンドンをはじめ、イギリスの主要4都市で毎週水曜日に配られています。フリーマガジンといってもその内容の充実ぶり、スタイリッシュで、目を引くデザインはさながらファッション誌。20代から40代の働く女性をターゲットとしたこのマガジンでは、ファッション、ビューティー情報はもちろん、カルチャー、セレブのインタビュー、今街で一番ホットなイベントや物の情報、ライフスタイルなど話題も幅広く、通勤途中のOLを中心に支持を集めています。
また今までのフリーマガジンと違って、広告主もメジャーなファッション誌のようにバーバリーやイブ・サンローランなど大手ブランドが目立ち、フリーマガジンとは思えないラグジュリーさを醸しています。さらに表紙には、サラ・ジェシカ・パーカー、アンジェリーナ・ジョリー、ケイト・モスといったセレブを多く起用。街頭で一目に付くカバーで読者を多く取り入れています。水曜日の朝スタンドに並べられてからは、あっという間に部数がなくなることがよくあり、入手が困難なことからもその人気が伺えます。
日本とは、ちょっとタイプの違った形態が魅力でもある、イギリスの雑誌。機会があれば、是非手にとって見てください。