
「素敵なウェディングドレス」と思い、よくよく見てみると・・・なんと紙でできている。エレガントなドレスから、アヴァンギャルドなジュエリーまで、すべて材料は紙。ミラノで始まった企画が、どんどんと広がっていき、今回フィレンツェでも開催されることになった展示会『Fashion Paper』をレポートします。


紙という素材を通して、モード、アート、デザインをつないでいくという展示会。紙でつくられたファッションからは、素材に対する新たな発想や多様な側面を発見できると同時に、「エコ」や「素材のリサイクル」「環境への適合」というテーマを発信していくことができるというのがとても興味深いところ。展示会『Fashion Paper』は、「AFOL Moda Milano」「ミラノのブレラ・アカデミア美術学校」「フィレンツェ・アカデミア美術学校」「トリノ・アカデミア美術学校」のコラボレーションのもと開催されています。それぞれの機関に属する学生や教員たち、そして、開催地となる地域に住む人々との幅広くインターナショナルな文化交流の場となっています。
単純に「紙」と言っても、そこから湧き出るアイディアは人それぞれ。こんなにエレガントでキュートなドレスが紙でできているなんて・・・

ALICE RABBIさんのドレスは、不良品として廃品処分となったテッシュペーパーで作られたウェディングドレス。「廃棄処分」と「エレガントさ」のギャップがとても面白く、かつ強烈です。Serena Andreiさんのウェディングドレスは、ケーキの下に敷く紙でできています。もともと刺繍されたような透かし模様が入っている紙なので、たくさん重ねて使用するとこでとてもゴージャスでまるで高価なドレスのように見えます。

SU- KOUNG BANGさんの作品も、廃棄処分になった和紙を利用して作られました。和紙の柔らかく透明な性質を生かした作品はまるで、羽のような軽さを感じさせます。RISADA PANAVIJAさんのテーブル用ナプキンできた真っ赤なドレスはゴージャスそのもの。

SANDRINE METRIAUさんのドレスは、テトラパックを編んでいったもの。色の組み合わせが何とも絶妙。フリフリとしてキュートなミニドレスはERICA CERRIさんの作。こちらはなんと、近づいてみてビックリ。スーパーなどで順番待ちをする際に使用される「整理券」でできています。

Riccardo Cerroni さんのハートのペンダントは、紙張り子のハートに新聞記事から切り抜かれたメッセージが。グレイの厚紙でできたJOANNA MENDESさんのリングは、がっしり、密な仕上がり。アンティークな雰囲気が漂う。

Maria Francesca Batzellaさんの作品、厚紙に新聞紙をはわせていったネックレスは「無限」を表すシンボリックなフォルム。「次々と新しい素材を消費していくのではなく、すでにある素材を利用して新しいものを作り出せる」というリサイクルのメッセージを込めています。壁紙を利用して作られたSofia Morandottiさんのリングシリーズは、壁紙のパターンを上手に利用して、繊細さのある心くすぐられる作品です。

Matteo Ficozziさんのブローチは、なんといってもアイディア一発勝負!ポストイットにジュエリーのイラストを印刷したもの。どこでもお好きなところに、ペタッ!ERICA PATRIARCAさんは、トランプをカットし組み合わせてネックレスを創りました。こちらも遊び心たっぷりです。
日常、最も身近にある素材のひとつ「紙」を新しい角度で再度見直してみたくなる、そんな展示会でした。今後は、ミラノ、フィレンツェ、トリノとまわった後、トルコ、スペイン、韓国の美術系学校ともコラボレーション・・・と、世界中をまわっていく予定。「紙」「ファッション」「アート」「デザイン」を通してインターナショナルな文化交流がどんどん広がってく、楽しいイベントです。
Fashion Paper
http://www.fashionpaper.it/

