EDITOR'S COLUMN

 Kaori Watanabe/FIRENZE

レトロ・ロマンチックなコレクションはヴィンテージ素材でクリエイト

2010.04.07
text : Kaori Watanabe

ロザーナ・ファーニさんが手がけるのは、ヴィンテージ素材を使用して作られるアクセサリーとバッグのコレクション。アンテーク市や、ヴェンテージ・ファブリックのストック店をまわって素材を探し、それらのヴィンテージ素材に彼女のアイディアをたしていくと出来あがる、ロマンチック・レトロでフェミニンなデザインです。

幾何学模様・革素材のネックレス

60年代アートに影響を受けたロザーナさん

ロザーナ・ファーニさんは、1969年フィレンツェ生まれ。陶器のキッチン用品や、磁器の絵付け、寝具のデザイン、セーターの企画・・・など、幅広くデザインの仕事を手がけています。1999年にはオリジナルのアクセサリー&バッグのコレクションをスタート。 アンティーク市で見つけた素材を利用し、それらを現代のファッションに合うような アクセサリーへと変身させていきます。 ロマンチック・レトロでフェミニンな彼女のコレクションは、素材的にもデザイン的にも60年代のファンタジーにとても影響を受けています。 彼女が好んでいるのは、60年代のデザインだけではなく、映画の世界にまでわたっていて、この年代に大活躍したイタリア映画監督ミケランジェロ・アントニオーニを敬愛しています。1960年代の彼の作品はカンヌ、ベネチア、ベルリンの映画祭全てで「最高賞を受賞」しているという、イタリア映画史上でも最も偉大な監督の1人です。 ヴィンテージに夢中なロザーナさんは、2007年から、フィレンツェ・スタツィオーネ・レオポルダで毎年行われている「ヴィンテージセレクション」見本市にも参加しています。

バリエショーン豊富なヴィンテージ・ファブリックBAG

ヴィンテージ・ブランケットで作られたBAGコレクション

フィレンツェの隣町プラートは、織物業として大変有名。織物工場が数多くあり、Made in Italyの質の高い生地が生産されています。そういった背景の中、ヴィンテージ生地のストック店もよく見かけ、アーチストやクリエイターたちのインスピレーションの元となっています。 ロザーナさんのお気に入りは70年代のヴェンテージ・ブランケット。厚手のブランケット生地で製作されたバッグは、たっぷりとしたサイズなので、買い物に行くときや、ちょっとしたウィークエンド旅行にもぴったり。 バッグを開いて内側を見てみると、生地の色調にピッタリとマッチしたテープやリボンでデコレーションがしてあるという、見えない部分のディテイルへのこだわりを非常に大切にしている。一点一点に愛情込めて丁寧に作られているのが伝わってきます。

ヴィンテージ・ファブリックを使用しているので、大量に作ることはできず数に限りがある一方で、生地パターンのバリエーションが豊富なので、見ているだけでも楽しくワクワクしてくるバッグコレクションです。

イタリア女性の大好きな大ぶりアクセサリー

イタリア女性の好みにピッタリな大ぶりアクセサリーも、レトロ感が漂い、とてもロマンチック。 大きなプラスチック花モチーフをあしらったネックレスは、左右非対称なデザインで女性的な流れを感じさせます。大ぶりであっても、派手になりすぎず上品さを壊さないのは、色のトーンを抑えていたり、色目の組み合わせ方がとても洗練されているからです。 また、アンティーク・レースを使用して作ったペンダントは、ミニチュアの額縁の中にしまいこまれた宝物のようで、本当にココロくすぐられます。

花モチーフやレースを使用したネックレス

ホワイトレースとパールのコンビネーション・ネックレスは、清潔感のある少女のようなイメージ。ホワイト・レースの花柄模様を見ていると、なぜか乙女チックな気分にさせられます。 留め具部分は、革素材を利用したり、鈎針で編んだモチーフを使用したりと、ここでも細部までのこだわりを忘れません。 シンプルなワンピースや、白いブラウスに合わせるとぴったりきそうな、レトロ感たっぷりな彼女のアクセサリー・コレクションを見ていると、昔の映画女優さんのようなお洒落がしたくなります。

中世の街並みが残るフィレンツェは、まさにヴィンテージな空間。昔につくられたデザインがとても大切にされ、それらはアイディアの源となり、新しい作品を生み出し続ける原動力となっています。この街は、過去と現在をミックスさせる作業にはうってつけの街かもしれません。

Rossana Fani
http://www.rossanafani.com/

Ads by Glam
Twitter
Kaori Watanabe
EDITOR
フィレンツェ在住ライター 渡邊香里
1995よりフィレンツェ在住し、コンテンポラリージュエリー作家として活躍。
オブジェ・写真等、様々な分野で作品を制作発表。
その傍らファッション系、海外情報系記事の執筆を行っている。
フィレンツェにて友人たちとアソシエーションを設立し、文化交流活動中。
URL: www.kaoriwatanabe.com


OTHERS


top