
今や、エコロジーは各国での最大の関心事となっていて多くの仕事が地球に優しいということを第一に考えて動きだしています。フィレンツェでも最近、オーガニック・レストランやオーガニック・カフェ、そして、オーガニック素材のファッションを取り扱うお店が増えてきています。今回は、月に一度サントスピリト広場で行われているオーガニック青空市を紹介します。


フィレンツェにはたくさんの広場があり、昔からその広場では市民の集会が行われたり、散策や休憩をしたり、友人とのおしゃべりをしたり・・・人々の交流の場としての役割がありました。そんな歴史的背景のもと、今でもフィレンツェの各広場では、カフェが立ち並び、様々なイベントや青空市が開催され、たくさんの人々で賑わう場として活用されています。
サンタトリニタ橋を渡り対岸へいくと、マッジョ通りへつながっています。ビアンカ・カペッロ宮殿など、有名な貴族の館が並ぶ豪華な通りですが、その通りからちょっと一本入ると雰囲気はガラリと変わり、下町の空気が流れる賑やかな界隈が始まります。ここにあるサントスピリト広場では、毎月第三日曜日にオーガニック青空市が開催され、いつもたくさんのフィオレンティーノたちで賑わいます。

オーガニック青空市では、野菜やチーズ、パン、ジャム、オリーブオイルなどの食料品類や、石鹸、洗剤、エッセンシャルオイル、コスメ類、そして、衣料品類など、様々な種類のものが売られていますが、共通のコンセプトはみなオーガニックであるということ。衣料品はすべて有機栽培の綿やウールで作られています。オーガニック・コットンとは、農薬や化学肥料を使用せずに、自然環境を破壊することなく栽培・収穫された綿をさし、オーガニック・ウールとは、厳しい基準に適合した牧場で育てられた羊たちを原毛としてつくられた毛糸のことをさします。時間のかかる工程を経て作ったオーガニック素材のセーターやカーディガン、ジャケット、ワンピースが並んでいました。どれも、植物性の染料で染められているため、色の風合いはとてもナチュラルで落ち着いたトーンで優しさが感じられます。毛糸を紡ぐ作業も手で行うという徹底ぶり。これらは自然と共存していた昔の人々が行っていた方法を再現しているのです。

ひと際目を引いたのは自然の枝をそのまま輪切りにした、形がひとつひとつ違う木のボタン。シンプルなブラウスやカーディガンも、この小枝ボタンを付けるだけで個性的で面白いお洒落が楽しめそうです。この青空市へくるといつも購入するのは、手作りのオーガニック石鹸。ラベンダー入りや、オリーブオイルの石鹸が気に入っています。今回は、押し花入りの、とてもお洒落な石鹸をみつけたので試しに購入してみました。
自然との共存を意識してファッションや食を楽しむ現代。イタリアの有名ブランドでも、エコへの関心は高まりつつあります。デザインやお洒落に妥協することのなく、流行に敏感なイタリアらしい素敵なエコファッションがたくさん登場することを期待しています。

