
南半球最大の都市、サンパウロ。メディアや大企業が拠点を構え、また世界中からアーティストが訪れ文化、芸術面でも南米の中心地として知られています。また南米最大のファッションショーも行われ、ファッションでも南米をリードする存在といえるでしょう。高級商店街であるオスカー・フレイリ通りや、有名海外ブランドばかりが詰まったショッピングセンターなど、高級志向が強いサンパウロならではのスペースがある中、近年ボン・へチーロ地区がショッピングエリアとして注目されています。


サンパウロへの最初の韓国人移民が始まったのは1960年代の初頭と言われています。現在アパレル業界で働く韓国人は、ブラジル在住韓国人全体のなんと80%!そんな韓国人がボン・へチーロにショップをオープンし始めたのは90年代のことでした。もともとこの地区は、布屋を営んでいたアラブ人、ギリシア人、ユダヤ人が多い地域でした。韓国人はそこで販売される生地を洋服に変え、店や工場を構えたのです。現在ボン・へチーロ在住の韓国人は14万人で、韓国人街として認識されています。街には独自のブランド、ショップが立ち並び、一日約7万人が買い物に訪れます。
ボン・へチーロにある数多くのショップの特徴は、卸問屋店であることです。そのためブラジル各地からバイヤーが訪れ、低価格で大量購入します。そんなショップですが、一般買い物客向けの小売もしています。ショッピングセンターで売りに出される前の価格で購入できると人気がでているのです。

Diu Day´sは、ボン・へチーロ中心街にお店を構えて10年になります。飾り気のない小さな店内に、その時期のコレクションが並びます。ここで購入できるビーズ刺繍などの手の込んだモデルは、全てハンドメイド。現在ブラジルで流行中のジャージ素材や、緩めのきれいなシルエットの商品が中心です。また6着購入で、さらに15%のディスカウントというシステムもうれしいですね。


比較的広い店内に、ジーンズが積み重ねられているGup’s Jeansのショップ。もともとジーンズ専門店としてオープンしましたが、最近は需要に答えて、トップスの販売もしています。セレクトショップのバイヤーが中心に訪れますが、小売も可。例えば40レアルでバイヤーが購入したトップスは、セレクトショップでは80レアルで販売されることになります。ジーンズの種類の多さには驚かされますが、トップスも繊細なデザインで工夫されています。

ブラジルには低価格で購入できる洋服が大量にでまわっています。しかしその多くが、デザイン性が低くてつくりが悪く、長く使用できるものではありません。そんな中ボン・へチーロに並ぶショップの多くでは、質のよい、比較的デザイン性の高いものを、低価格で購入することができます。小さなお店がかたまっており、目移りしやすい反面、多くのオプションから選択できるのが人気の秘密です。

