
ジャパニーズ・テイストを取り入れたファッションが、近年ブラジルでも注目されつつあります。「HARAJUKU」、「KAWAII」などという言葉もメディアで見かけるようになりました。そして移民国家、ブラジルで、日本人、日系人としてブラジルファッション界で確固たる地位を築いてきたデザイナー達の活躍が関心を呼んでいます。日本人の祖父母を持つJun Nakao(ジュン・ナカノ)氏、イパネマにショップをオープンさせたばかりのOESTUDIOの日本人デザイナー、緒方信行氏はその代表的な例です。その中でも今回は、若手の日系女性デザイナーを紹介したいと思います。


日系3世のErika Ikeziliは、ヘルコビッチ・アレキサンドレのアシスタントを経て、2000年にMundo Mixと呼ばれる、当時若手デザイナーのデビュー先として知られたファッション市に登場しました。その後初めてラテンアメリカ最大のファッションショー、サンパウロ・ファッションウィークに参加したのは、2005年。現在も毎期新作を発表し続けています。Erika Ikeziliの作品は、「ニッポ・ブラジレイロ」と有名で、例えば折り紙などの日本文化を組み入れたファッション性が評価されています。現在ブラジル全土のセレクトショップに作品を置くほか、日本とギリシアにも進出しています。

サンパウロ出身の30歳、Fernanda Yamamotoも、トゥフィデュエキ、カルバン・クラインで経験を積んだあと、ヘルコビッチ・アレキサンドレのもとで実績をつみました。世界に知られたブランド、のコレクション、「a Rosset Têxtil」ではデザイナーとして参加、またJum Nakaoのアシスタント経験もあります。2008年にファッション・リオに初参加。2009年には「ブラジルデザイン最優秀賞」など数々の賞を受賞し、注目されるようになりました。そして2009年11月にサンパウロに初のショップをオープン。レジに日本の小物を置いたり、さりげなく和をアピール。


アクリルとポリエステルでできたアクセサリー。はじめは、サンパウロ・ファッションウィークのデザイナーの要望にこたえて作っていたとか。その後ブランドを確立して時期ごとに新しいコレクションを発表するようになり一般にも人気が広がりました。サンパウロのボン・ヘチーロにあるショールームは、ショップでもあり、アトリエでもあります。 アクリルにリボンや布地、細かいデザインを使用して、透明感があるのにあったかい雰囲気のアクセサリーが特徴です。アクリルの中に金箔を埋め込んだり、アフリカの色使いを使用したり。細部まで丁寧に仕上げられています。

ブラジルは多民族国家で、ファッション自体も民族混合の特徴があります。日本人移民は今から101年前に始まり、様々な苦難を経てブラジル社会になじんできました。ファッション分野でも彼女らのように、日本のテイストを混ぜ合わせたファッションが人気を獲得しつつあります。今後もブラジルファッションにおける日本文化に注目していきたいものです。

