

バンコクのアジアン雑貨店「Lofty Bamboo(ロフティバンブー)」では、タイ南部の村で暮らす職人たちが織り成す生地をベースとした大変美しい刺繍が施された洋服に出会うことができます。また細かい手作業から生まれる温か味のある布製のバッグなど、エキゾチックでカラフルなファッション小物がところせまし狭しと並んでいて、まるで東南アジアのお祭りや地元のマーケットに迷い込んだような楽しさも味わえます。

「フェアトレード」という言葉をご存知でしょうか。それは貧困のない公正な社会を作るための第一歩。発展途上な地域で暮らす作り手から生み出される製品の対価として正当な賃金を支払うことにより、生産者と対等に取引する形の貿易です。今、このフェアトレードが世界中から注目されています。ロフティバンブーはタイ・バンコクから、全世界に向けてフェアトレードの素晴らしさを発信しているアジアン雑貨店なのです。

店内では商品と一緒に農村部で働く人々の写真が飾られています。それらの写真から、どのようにして目の前の商品が作られたのか、そしてどんな人々が生産に関わったのかを実感することができるのです。フェアトレードという以上、生産者である職人たちにはタイ・バンコクでの最低賃金が保証されているそう。そういった村への利益還元に対する取り組み姿勢が店舗運営の根底にあるのです。バンコクの店舗スタッフも生産現場へ足を運び、生産の工程について学ぶなど現場理解のための研修の機会も設けられているそうです。

ロフティバンブーではタイだけではなくネパールやラオスといった東南アジア地域で生産された雑貨やコーヒーなども売られています。また2004年のプーケットを襲った大津波の被災者が集まるプロジェクトから作られたサオリのカラフルなポーチも発見。最近の新しい取り組みとして皮製バッグの販売も始まりました。バッグには鮮やかな裏地がつけられ、高級ブランドに見劣りしないほどの丁寧な仕上がりになっています。
ショップオーナーはバンコク在住の日本人、高沢さんご夫婦。2007年に旅人の聖地といわれるカオサンに1号店を開店させ、その翌年には大型ショッピングセンターとして有名なMBKに2号店を出店。今では世界中からやってくる旅行者や現地に住むあらゆる国籍の人々に話題のショップに成長しました。「世界の貧困をなくそう」というさまざまな取り組みの1つとして、村人の手に職をつけて将来性のある形で貢献するフェアトレードは核となる部分。ロフティバンブーは現在、次のステップとしてWFTO(世界フェアトレード協会)の公認メンバーになるための審査を受けているところなのだとか。

チャリティ系のプロダクトというと、かつては野暮ったいイメージが付きまとったもの。確かに素朴さを売りにするだけでは、やはりファッションとしては限界があることも。デザインや機能、素材、質感の良さ、そして仕上がりを重視したロフティバンブーの商品たちなら、身につける楽しさもあるのです。お店を訪れる人のうち60%が欧米人ということからも、バンコクのお土産にはセンスのいいものを選びたい外国人旅行者たちにも支持されていること分かります。小銭入れ150バーツ~、携帯ストラップ80バーツ~など、ちょっとしたお土産に喜ばれそうな雑貨も多数あります。

身につけるものはやっぱりお気に入りのものがいい。それがどこかの誰かのためになるなら、もっといい。おしゃれを楽しみながら、慈善事業にもかかわること。それはこれからのファッションのキーワードかもしれません。チャリティ系プロダクトはネクスト・ステージへ。世界の貧困撲滅活動の一部として、フェアトレードは今後とも注目が集まる分野といえるでしょう。
■Lofty Bamboo
MBK店
BTSナショナルスタジアム駅直結MBK2階 2A-13
カオサン店
1st Fl. Buddy Hotel 265 Khao San Road, Phranakorn Bangkok 10200 Thailand
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